JPS6025591B2 - 農業用多目的倉庫 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は各種農産物に適用される農業用多目的倉庫に関
するものである。

「従釆の技術」 従来の農業倉庫では内壁や荷摺り木が露出木材によって
形成されていた。

そのために庫内貯蔵条件の異る農産物例えば米と野菜類
とを交互に貯蔵するためには木製壁や荷摺り木の乾燥又
は湿潤調節を行い搬入農産物の温度および湿度条件に適
合させる必要があり、その調節のために数日又は１０日
以上を要したため到底多種農産物用倉庫所謂多目的農業
倉庫としては利用し難い欠陥があった。「発明が解決し
ようとする問題点」本発明は倉庫内備蓄農産物を出荷し
た後迅速に別種類の農産物を格納することのできる所謂
多目的農業倉庫を得ようとするものである。

「問題点を解決するための手段」 本発明はコンクリート床およびコンクリート側壁で囲総
され、屋根および天井を有する倉庫において、同側壁お
よび天井の内面に空間を介して木板を支持し、同木板の
内面を非親水性断熱壁で被覆し、上記コンクリート側壁
の内側にある上記断熱壁の内側面に空間を介して非親水
性格子状荷摺り材を支持したことを特徴とする農業用多
目的倉庫によって構成される。

「作用」 従って米を倉庫内に格納する際は庫内空気を１８℃以下
湿分７５％に保持する。

そしてこのようにすると非親水性断熱壁５並びに上記両
空間４，４′′のために庫内空気は上記温度および湿度
に保持され米は長期間貯蔵される。上記貯蔵米を搬出し
、米に代えて野菜類或は椎茸又は茶等を同倉庫内に格納
する場合の庫内空気の湿度は野菜額９０％、椎茸、茶は
５０％に空調装置によって制御するものである。即ち貯
蔵米搬出後米に代えて搬入格納する農産物の格納温度お
よび湿度は搬入農産物にそれぞれ定められている温度お
よびその湿度に変更されるが、上記断熱壁５や上記荷摺
り材６は非親水性であるためその変更前の湿度によって
湿潤してし、ないし表面結露水は上記断熱壁５と上記荷
摺り材６との間の空間４′および同村６を構成する格子
状縦材８′，８′間の空間から発散して乾燥する。「実
施例」 コンクリート床１およびコンクリート側壁２によって図
緩され、屋根９および天井３を有する農業倉庫において
、上記コンクリート側壁２及び天井３の内面に縦横のタ
ル木１０，１１を支持し、それぞれタル木１０，１０間
及び１１，１１間に空間４が設けられる。

そして同タル木１０，１１の外面に木板１２を支持し側
壁を形成し同木板１２と上記コンクリート側壁２及び天
井３との中間に上記空間４を介在させる。木板１２の内
面には発泡スチロール等による非親水性断熱理肇５を張
設被覆し、同断熱壁５の内側面に空間４′を介して非親
水性格子状荷摺り材６を設けるものである。この空間４
′は断熱壁５に接する木製横材８，８間に形成されその
外側に固定支持した格子状木製縦材８′によって上記荷
摺り材６が形成され、機材８および縦村８′はそれぞれ
加熱収縮性合成樹脂チューブに挿入しこれを加熱するこ
とによって同チューブを収縮させ機材および縦材に密着
被覆７し縦材８′によって非親水性荷摺り材６を形成す
ることができる。上記横材８には断熱ボルト挿入孔１３
を穿設し、同孔１３内に非親水性塗料を塗布し断熱ボル
ト１４と同孔１３とを同塗料で充填し或はパテ等で密封
すると良し、第８図に示すように同孔１３を縦材８′の
外面で閉鎖すると良い。尚図中１５で示すものは倉庫の
出入口開閉扉、１６は出入口の外側に設けた熱遮断室、
１７，１７′は同室１６に設けた出入用シャッター、１
８は空調換気用機械室、１９は天井側ダクト、２Ｍま床
両側ダクト、２１はブロワ−、２２は空気冷却機、２３
はクリーングタワー、２４は圧縮機、２５は塵内汚濁空
気排出用開閉扉、２６は新鮮外気導入用開閉機、２７は
空気取入口、２８は断熱ボルト１４の断熱ェボナィト管
、２９は格納農産物である。「効果」 本発明は上述のように構成したので出荷後次の農産物を
収容するに際し断熱壁５および荷摺り材６が非親水性で
ありかつ上記空間４のため温度および湿度の影響が少な
いから同壁５および荷摺り材６の温度および湿度の調節
を行う必要がなくかつ表面給蕗水は上記空間４′および
格子状荷摺り材６の格子間の空間から発散して２〜３時
間程度の空気の入換えできわめて迅速に次の農産物の格
納に適する温度および湿度の空気を調整し得て各種の異
つた農産物の出荷、収納に適する農業倉庫が得られるも
のである。

即ち貯蔵米搬出後米に代えて搬入格納する農産物の格納
温度およびその湿度は搬入農産物にそれぞれ定められて
いる温度およびその湿度に変更されるが、上記断熱壁５
や上記荷摺り材６は非親水性であるためその変更前の湿
度によって湿潤してし、ないし表面結霧水は上記断熱壁
６と上記荷摺り材６との間の空間４′および同村６を構
成する格子状縦村８′，８′間の空間から発散して速や
かに乾燥し、米搬出後搬入される上記農産物が壁５や荷
摺り材６に接触しても接触によって壁５や荷摺り材６は
同接触農産物を湿潤させたり、或は同農産物から異常に
水分を吸収したりしないため米以外の上記農産物を変質
することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の農業用多目的倉庫を示す正面図、第２
図は第１図Ａ−Ａ線による横断面図、第３図は第１図の
平面図、第４図は空気ダクトの側面図、第５図は第４図
Ｂ−Ｂ線による縦断面図、第６図は荷摺り村の正面図、
第７図は荷摺り材の拡大側面図、第８図は第７図の一部
を示す図、第９図は第８図Ｃ−Ｃ線による横断面図、第
１０図は機械室における空気循環状態の側面図、第１１
図は汚濁空気排出状態の側面図である。 １……コンクリート床、２……コンクリート壁、３…・
・・天井、４，４′・・・・・・空間、５・・・・・・
非親水性断熱壁、６・・・・・・非親水性格子状荷摺り
材、７・・・・・・加熱収縮性合成樹脂、８・・・・・
・機材、８′・・・・・・格子状縦材。 汁ー図 グ乙囚 づ・３図 サナ図 林７図 メグヲ図 分千図 外８図 蜜 木 サーｏ図 サー腿

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ コンクリート床およびコンクリート側壁で囲繞され
   、屋根および天井を有する倉庫において、同側壁および
   天井の内面に空間を介して木板を支持し、同木板の内面
   を非親水性断熱壁で被覆し、上記コンクリート側壁の内
   側にある上記断熱壁の内側面に空間を介して非親水性格
   子状荷摺り材を支持したことを特徴とする農業用多目的
   倉庫。 ２ 非親水性断熱壁が発泡合成樹脂断熱壁である特許請
   求の範囲第１項記載の農業用多目的倉庫。 ３ 非親水性格子状荷摺り材が外面を加熱収縮性合成樹
   脂で被覆した木材による格子状荷摺り木である特許請求
   の範囲第１項記載の農業用多目的倉庫。