JPS60253593A

JPS60253593A - 熱転写記録方法

Info

Publication number: JPS60253593A
Application number: JP59110025A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Onishi; 宏大西; Hiroshi Ezaki; 江崎　弘; Tadao Kobashi; 小橋　忠雄
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1984-05-30
Filing date: 1984-05-30
Publication date: 1985-12-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、サーマル記録ヘッドやレーザ光ビーム等を利
用して転写ムラの少ない記録を可能とする熱転写記録方
法に関するものである。

従来例の構成とその問題点記録媒体と、この媒体に転写すべき記録材料の層を耐熱
性のシート状の基体の一方の面側に有する熱転写記録シ
ートとを用い、この記録材料層と記録媒体を圧接した状
態で、サーマル記録ヘッドでシート状の基体の他方の面
側すなわち裏面側から前記記録材料を選択的に昇温書き
込みし、その記録材料を記録媒体に選択的に転写記録す
る熱転写記録方法は公知である。

第１図に示す様に、例えば熱転写記録シートはシート状
の基体２であるコンデンサ紙あるいはプラスチックフィ
ルム等の一面２ａ上に形成されたホットメルト固体材料
８０重量部、顔料色材材料２０重量部程度から成る記録
材料層３が、ホットメルトコーティング法により形成さ
れている。

この熱転写シート１を用いての熱転写は、記録媒体４を
、従来の熱転写シート１に一定圧力５で圧接した状態で
、記録材料層３が形成されていないシート状基体２の他
面２ｂよシ、サーマルヘッドにより選択的に昇温書き込
み６され、記録材料層３のシート状基体２に接する側か
ら融解し、昇温書き込み６により供給される熱エネルギ
ーに応じて、記録材料層３の厚み方向に融解が進行し、
記録媒体４に接する面３ａが融解された状態で初めて、
記録媒体４との転写性が生じこれら層厚み方向に融解し
た記録材料７のほとんど全てが転写記録される。この時
、転写ムラを起こさず融解した記録材料７が同じ記録媒
体４に対して、供給される熱エネルギーに応じて、常に
同じ量転写するには、記録媒体４と記録材料層３との接
触ムラに大きく影響されるが、記録材料は融解し、粘度
が低かった状態なので、転写ムラは王に記録媒体４の転
写記録される表面状態及びその接触時の一定圧力１０に
影響される。ところが、一定圧力１゜は、昇温書き込み
６にサーマルヘッドを使用する場合、サーマルヘッドの
物理的強度の問題より２．０Ｋｉｉ’　／ｃ４以下にさ
れるのが好ましく、また、レーザビーム光等による別の
昇温書き込み６の手段を用いて十分な一定圧力１ｏを得
たとしても、その圧力のため、融解した記録材料７が記
録画素をはみ出したり、融解していない記録材料までも
転写してくる様になる。そこで、従来では、使用する記
録媒体４に、カレンダー処理した紙やコート紙等の表面
処理の施されたものを使用し、一般に使用している表面
平滑性の低い、例えばベック平滑度が２００秒昇下の紙
では、転写ムラが多い。

さらに、これら表面平滑性の低い記録媒体４を使用する
と、上述の熱溶融転写方法での現今の拡大するビデオイ
メージ記録等の多階調記録の用途に対応するだめ、濃度
パターン法やディザ等の二値濃度記録による多階調濃度
記録画像や記録材料層に貫通する孔を設けて、粘度の低
下した記録材料をシート状基体側より孔を介して記録媒
体側へ出す事等によりアナログ階調記録が行なわれた記
録画像の品質か著−しく低下する。

発明の目的本発明は、上記の如き従来の熱転写記録法の難点を解決
し、転写ムラのない高画質な記録を可能にする熱転写記
録方法の提供を目的とする。

発明の構成本発明は記録媒体とシート状基体の一方の面側に記録材
料を有する熱転写記録シートとを有し、この記録材料に
選択的な昇温書き込みをし、この記録材料を記録媒体に
転写記録する前に、記録媒体の少なくとも記録される表
面の全体あるいは一部を、その表面の平滑性を上げる関
係にある表面平滑剤で覆い、記録媒体表面の平滑性を上
げてから上述の転写記録を行なう熱転写記録方法である
。

実施例の説明第２図に本発明の熱転写記録法の第１の実施例を示す。

熱転写記録シート１および記録媒体４は従来のものと同
一である。熱転写記録シート１は、厚さが例えば４〜１
５μｍ程度のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等
の耐熱性のフィルムまたは５〜５０μｍ程度のコンデン
サ紙等の紙によるシート状基体２の表面２ａ側に、昇温
と共に粘度が低下し転写性が増す、例えばホットメルト
固体材料８０重量部、顔料色材材料２０重量部程度から
成る記録材料を、１〜１５μｍ程度の厚さに成層してな
る記録材料層３を有する。

記録媒体４は、上質紙、コート紙９合成紙等の紙が選ば
れる。

記録媒体４は、例えばサーマルヘッド８を使用し、昇温
制御回路９により昇温書き込みを熱転写記録シート１を
介して行なう前に、記録媒体４において、少なくとも転
写記録される面４ａ上の全体あるいは一部を、平滑性を
上げる関係にある表面平滑剤１０で覆い、転写記録され
る面４ａ上の凸部と凹部の差を少なくとも小さくシ、そ
の結果平滑性の上った記録媒体４の新しい表面１１上に
、熱転写記録シート１の記録材料層３の表面３ａを接触
させ、そのとき熱転写記録シート１のシート状基体２の
記録材料層３の形成されていない裏面２ｂにサーマルヘ
ッド８を当て、さらに矢印１２の方向に回転する金属や
ゴム材等の送りローラ１３をバネ等の圧接機１４により
一定圧力５で記録媒体４の裏面４ｂから当てて、記録媒
体４と熱転写記録シート１を圧接した状態で、サーマル
ヘッド８を、昇温制御回路９により昇温書き込みをし、
融解した記録材料７を生せしめ、記録媒体４側へ熱転写
し、送りローラ１３により矢印１２”−ａ。

１２−ｂ方向に記録媒体４．熱転写記録シート１を送り
、これら２つを離すことにより記録媒体４側に移った記
録材料により記録像１５を得る。転写時の記録媒体４の
表面４ａは、表面平滑剤１０に、より平滑となっており
、その表面１１と熱転写記録シートの表面３ａとの接触
ムラが押えられ、一定圧力５を増大せず、その結果サー
マルヘッド８に対して機械的負荷を変化させずに、転写
ムラの少ない熱転写記録が可能である。さらに、記録媒
体４に、平滑性を上げる為、自前に処理されたカレンダ
ー紙等の高級紙や特殊紙を使用せずとも、例えばベック
平滑度５００秒以下の紙でもカレンダー処理等によりベ
ック平滑度６００秒以上とした記録媒体４を従来の熱転
写記録方法で記録した場合と同程度の転写ムラの少ない
熱転写記録が可能である。さらに、記録材料のほとんど
が表面平滑剤の上に転写されるだめ、記録媒体４の材質
の影響が少なく、記録媒体４にかかわらずほぼ一定の記
録像１５を得る。

表面平滑剤は例えば、パラフィン、マイクロクリスタリ
ンワックス、カルナバワックス等のワックス類２石油系
樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂まだはその
混合物が選ばれ、転写像１２の保存、取り扱い易さ、さ
らに、サーマルヘッド８の基板が５０’Ｃ４で上る事が
あるだめに昇温しでいない状態で、表面平滑剤の表面の
粘性が低下し、記録材料層３との接触時に、その一部を
はぎとる事により生ずるかぶり転写を避けるため、表面
処理剤の融点または軟化点は６０℃以上であり７０℃以
上が好ましい。

また、この表面平滑剤には、上述のワックス類や樹脂等
の他に、表面処理のし易さ等から、柔軟剤、界面活性剤
等の補助剤を混入することができるものとする。

表面平滑剤１０の塗布方法としては、例えは第２図に示
すように、表面平滑剤１０を適当な溶媒に溶解させた溶
液１６を有する容器１７から、中間ローラ１８．塗布ロ
ーラ１９を介して溶液１６を記録媒体４の少なくとも記
録される表面４ａ上に塗布し、このとき同時に圧接ロー
ラ２ｏをバネ等による第２の圧接機２１により一定圧力
２２を加えながら行ない塗布するソルベントコーティン
グ法や、上述の溶液１６を噴霧器等を利用したスプレー
法や表面平滑剤１０を加熱し、粘度を下けて塗布を行な
うホットメルトコーティング法等が有り、表面平滑剤１
０を記録媒体４０表面４ａの全体あるいはその一部に塗
布することにより記録される表面１１の平滑性を上げる
。

熱転写記録シート１は、上述の他に、シート状基体２と
して、ポリエチレンテレフタレート、セロファン、ポリ
カーボネイト、トリアセチルセルロース、ナイロンなど
の樹脂フィルムあるいは上質紙、グラシン紙、トレーシ
ング紙、コンデンサ紙などの紙を用いたもの、さらに、
記録材料層３の厚み方向に貫通する孔をもち、昇温書き
込み６に応じて孔より粘性の低下した記録材料を出すこ
と等によシ中間調記録の可能な熱転写記録シート１等も
使用できる。　、これらの中間調記録の可能な熱転写シート１を使用し、
モノクロまたはフルカラー画像を記録した場合には、従
来不可能であった平滑性の悪い記録媒体４９例えはベッ
ク平滑度５００秒以下の紙、を使用した場合でも中間調
の再現性の良い、安定した画質を得ることができる。

さらに第２図において、表面平滑剤１０に、熱転写記録
シート１の記録材料と相溶性の良い材料を少なくとも混
合させることにより、記録される表面１１と昇温により
粘度の低下した記録材料７との接触において、この記録
材料７と表面平滑剤１ｏとの少なくとも一部が相溶し、
接着または粘着力が向上し、記録媒体４側へ転写し易く
なり、記録感度が向上する。

これは、表面処理剤１０に例えば記録材料７にバインダ
剤等として含まれるワックス類または樹脂類に対して相
溶性のよい同系統のワックス類また樹脂類等を少なくと
も含ませることによりできるが、転写時、相溶し易い様
に表面平滑剤１０の粘度も低下している方が良く、記録
材料７の融点または軟化点が同程度またはそれ以下の材
質が好ましい。

第３図には、本発明の第２の実施例について示している
。同一番号については、第１の実施例と同じである。こ
の実施例では、第１の実施例と同じシート状基体２の一
面に表面平滑剤層２３及びモノクロ用記録材料層２４を
第４図に示すようにダンダラ状に紙送り方向に沿って周
期的に配置し、記録画像の画面サイズに対応して構成し
た熱転写記録シート２６を使用している。

この実施例による熱転写記録方法は、まず記録媒体４の
記録される表面４ａ上に、表面平滑剤層２３にシート状
基体２の裏面２ａより、サーマルヘッド８を使用し、昇
温制御回路９により、全ての記録画素に対して一定の昇
温書き込みをし、粘度の低下した表面平滑剤２６を転写
させ、記録画素に対応した平滑な面２７を、表面平滑剤
膜１０ａにより形成し、少なくとも記録画面サイズの分
、表面平滑剤膜１０ａを形成した後、例えば一定圧力６
０を弱めるかまだは”０”にして、矢印２８方向に記録
媒体４を送シ、熱転写記録シート２５を記録材料層２４
が転写記録できる位置まで矢印２９方向へ送られ、表面
平滑剤膜１０ａによる平滑面２７上に転写できる位置に
合わせられた状態で、一定圧力６を加え、記録材料を選
択的昇温書き込みする為に、上述と同じサーマルヘッド
８を使用し、昇温制御回路９により行ない矢印１２゜矢
印３０．矢印２９に従い、送りローラ１３を回転させ記
録媒体４及び熱転写記録シート２６を同時に送り、選択
的昇温書き込み後、記録媒体４と熱転写記録シート２６
を離し、モノクロ熱転写記録を行なう。

記録材料及び記録材料層２４の形成は、第１の実施例と
同じものである。

また、記録材料層に貫通する孔を設け、粘度の低下した
記録材料をその孔を介すること等によりアナログ階調記
録を可能とする熱転写記録シート等を用い、その供給さ
れる熱エネルギーに応じて中間調記録を行なう場合、そ
の昇温制御の多くはパルス幅制御によって行なわれるが
、記録材料の転写に必要とされる最大熱エネルギー、ま
だは最大パルス幅以上で、表面平滑剤の転写に必要とす
ると、その為に、昇温制御回路９の変更が余儀無くされ
る。そこで、従来の昇温制御回路９を変更せずに表面処
理剤膜１０　ａを形成するため、表面平滑剤は、第１の
実施例と同じ材質で、さらに、記録材料と同程度または
それ以下の融点または軟化点をもつものが選ばれ、表面
処理剤膜１０ａの形成は、少なくとも記録材料の転写に
必要とする最大熱エネルギーまたは最大パルス幅以下で
行なわれる。

表面平滑剤層２３は、カレンダー処理された合差を小さ
くするだめ同程度の厚さが必要となる。

但し、余り厚いと熱転写時に供給するエネルギーを多く
必要とするため、表面平滑剤層２３の厚みは、０．６〜
１６μｍが選ばれる。

その層は、例えば上述した表面平滑剤を適当な溶媒に溶
解または分散させ、その溶液を使用したソルベントコー
ティング法や表面平滑剤を加熱し、粘度を下げた状態で
行なうホットメルトコーティング法等によりシート状基
体２の記録材料層２４の成層される面に図４に示すよう
な配置に成層される。

第５図には、本発明にかかる熱転写記録方法によってカ
ラー記録を行なう場合の熱転写記録シートの一実施例の
平面図である。

図の如く、記録画像の画面サイズに対応して前述の記録
材料層の着色材を、シアン２４−Ｃ，マゼンタ２４−Ｍ
、イエロー２４−Ｙの如く、さらに表面平滑剤層２３を
ダンダラ状に紙送り方向にの構成をとるができる。

記録方法は、第２の実施例同様、第３図に示す様に捷ず
表面平滑剤層２３が一定の昇温書き込みにより転写され
、表面平滑剤膜１０　ａによる平滑な記録面２７上に、
シアン、マゼンタ、イエローの順に選択的昇温書き込み
が行なわれ、再現性及び画質の良いカラー記録を行なう
。

また、実施例は王としてサーマル記録ヘッドを使用した
場合を取り上げたが、夫々の熱転写記録シートは光エネ
ルギー吸収性であるため、レーザ光ビーム書き込みによ
る転写記録用の熱転写記録シートとしても利用できる。

発明の効果゛　。

以上述べたように、本発明の熱転写記録方法によると、
従来の熱転写記録方法では不可能であった転写ムラの少
ない記録を実現することができ、モノクロ画像、カラー
画像について高画質の転写記録ができ、その産業上の効
果は極めて犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の熱転写記録方法を実施したシートの断
面図、第２図は、本発明の熱転写記録方法を実施した第
１の装置の原理図、第３図は本発明の熱転写記録方法を
実施した第２の装置の原理図、第４図、第５図は、第２
の装置に使用される熱転写記録シートの平面図である。１・・・・・・熱転写記録シート、２・・・・・・シー
ト状基体、３・・・・・・記録材料層、４・・・・・・
記録媒体、６・・・・・・一定圧力、６・・・・・・昇
温書き込み、８・・・・・・サーマルヘッド、９・・・
・・・昇温制御回路、１０・・・・・・表面平滑剤、１
３・・・・・・送シローラ、１５・・・・・・記録像、
２３・・・・・・表面平滑剤層、２４・・・・・・記録
材料層、２５・・・・・・本発明による熱転写記録シー
ト、２７・・・・・・表面平滑剤膜。代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図Ｕｔへ。２図４α 第３図３θ 第４図第５図 □ １：＼てて彩可多】ズー＼

Claims

【特許請求の範囲】

（１）記録媒体とシート状基体の一方の面側に記録材料
を有する熱転写記録シートとを有し、この記録材料に選
択的な昇温書き込みをして、この記録材料を前記記録媒
体に熱転写記録するに際し、前記転写記録を行なう前に
、前記記録媒体の少なくとも転写記録される表面の全体
または一部をその表面の平滑性を上げる関係にある表面
平滑剤で覆うことを特徴とする熱転写記録方法。
（２）表面平滑剤に、記録材料と相溶性のある材料を使
用することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の熱
転写記録方法。
（３）表面平滑剤及び記録材料をシート状基体の一方の
面側に別々に配置した熱転写記録シートを使用し、前記
表面平滑剤に一定の昇温書き込みをし一転写を行い、前
記記録媒体の少なくとも転写される表面部の全体または
一部を、前記表面平滑剤で覆うことを特徴とする特許請
求の範囲第１項または第２項記載の熱転写記録方法。