JPS6024872Y2 - 家具用扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家具用扉に関するもので、彎曲した鏡板の
化粧面に改良を施したものである。

内方または外方への彎曲した鏡板を有する家具用扉は従
来、種々の構造のものが知らているが、鏡板の化粧面に
木目模様の美しい天然材を使用することは、鏡板に反り
をもたせるため、化粧面とする天然材に割れ目が生じる
難点があり、製造が非常に難かしい。

この考案は、彎曲した鏡板の化粧面を、木目模様などを
有する突板単板で構成し、しかも突板単板にひひ割れな
どの不良面が生じないように改良した家具用扉を提供す
ることを目的とするもので、彎曲した鏡板と、この鏡板
の上、下木口面に取付けられる彎曲した上、下框と、前
記鏡板の左右木端面に取付けられる縦框とからなり、前
記鏡板は地板の内外両表面それぞれにプラスチックシー
ト層を介して、木目模様などを有する突板単板層を積層
してなることを要旨とするものである。

つぎに、この考案の図示の実施例により詳細に説明する
。

図において、１０は扉を示し、２０は鏡板、３０は上框
、４０は下框、５０，６０は縦框をそれぞれ示す。

鏡板２０は上框３０、下框４０を同じ曲率で彎曲してお
り、鏡板２０の上、下木口面に上框３０、下框４０が取
付けられ、上框、下框は曲水、成形合板、練り物戊形材
などの素材で構成されている。

また、鏡板２０の木端面に取付けられる縦框５ｏ； ６
ｏは、通常の板材、成形合板、練り物戒形材などで構成
されている。

鏡板２０は、第２図の断面図に示すように、地板２１
（ラワン合板などの通常の成形合板）の内外両表面に、
フェノール、ＤＡＰ樹脂などの可撓性に富むプラスチッ
クシート層２２．２２が積層され、さらに薄葉状の突板
単板層２３．２３が積層されている。

これら地板２１、プラスチックシート層２２，２２、突
板単板層２３，２３は、同時成形により合板化され、ホ
ットプレスなどにより所定の曲率の彎曲板状体に成形さ
れる。

そして、突板単板層２３．２３を構成する薄葉状の突板
単板には、木目模様などの模様が現出されているものが
選ばれる。

以上述べたように、この考案によれば、彎曲した鏡板は
、地板の内外両表面に積層されたプラスチックシート層
を介して突板単板層が化粧面を形成するので内外両表面
に雅趣に富んだ格調の高い化粧面が得られると共に、突
板単板層はプラスチックシート層により裏打ちされてい
るので、彎曲成形されても表面にひび割れなどを生ぜず
、堅牢かつ美麗な化粧面を呈するもので、彎曲した上下
框、縦框の取付けにより、家具用扉として実用的価値を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す斜視図、第２図は
、鏡板の断面構造を示す断面図である。 １０・・・・・・扉、２０・・・・・・鏡板、２１・・
・・・・地板、２２・・・・・・プラスチックシート層
、２３・・・・・・突板単板層、３０・・・・・・上框
、４０・・・・・・下框、５０，６０・・・・・・縦框
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 地板の内外両表面それぞれにプラスチックシート層を介
   して、木目模様などを有する突板単板層を積層してなる
   化粧面を有する鏡板を円弧状に曲げ、この鏡板の上、下
   木口面には、円弧状に曲げられた上、下框を取り付け、
   左右木端面には縦框を取り付けてなることを特徴とする
   家具用扉。