JPS6024556B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波加熱装置の被加熱物教壇台の構成に関す
るもので、安価で使い勝手が良く、安全な被加熱物萩贋
台を提供するものである。

近年、高周波加熱装置においては、従来のマイクロ波加
熱に加えて電熱加熱装置を加えた、いわゆるオーブンレ
ンジが数多く実用化されている。

これらそれぞれの加熱時においては、おのずとその加熱
手段により、加熱室内で使用される被加熱物戦暦台もそ
の材料、形状共に制約を受けるものである。すなわち高
周波加熱時には、加熱室壁との放電事故や、異常加熱を
防止する為に、一般には低誘電率材料たとえば棚桂酸ガ
ラス等を使用するが、一方電熱加熱においては、熱効率
の改善又は良好な熱分布を得る為に熱伝導率が高く、熱
容量の小さい金属戦層台を必要とする。さらには、肉魚
類のような加熱には、より美味に調理する為に暁鋼を必
要としている。以上のようにこれら種種様々の戦層台を
、それぞれの用途に応じて別々に設け使い分けることは
、極めて多くの材料費を要することは言うまでもなく、
使用しない時の不用な敦暦台を収納する為の多くのスペ
ースを必要とする。さらには幾度か使用する内に謀まっ
て別の敦畳台を使用した場合の事故により、本体自身の
破損に及ぶ等欠点が多かった。かかる欠点を解消すべ〈
、従来より数種の改善がなされてきたが、その効果とし
ては不充分であり、又新たな欠点をも生じるものであっ
た。

以下第１〜２図と共に従来例を説明する。加熱室１内の
被加熱物２は、マグネトロン３から発生する高周波によ
り内部を加熱される。

さらに上記被加熱物２の表面を焦がす為に加熱室上部に
設けられた上ヒータ４と同下部に設けられた下ヒーター
５に通電され、加熱室内部の雰囲気温度は上昇する。６
は表面にホーロ−等の耐熱性絶縁被膜を施した金属製丸
型戦層台で７はこの戦層台を回転支持する誘電体からな
る回転台、８はこの回転台に連結された電動機である。

９は金属の捧村により形成された暁絹で、この競網９上
に、肉や魚等の被加熱物を載せて加熱することにより、
食品から発生する汁は、上記丸型戦畳台７上にたまり食
品に直接触れることはないのでカラッとした出来上がり
状態が得られる。

又、一般の食品の加熱であれば、二段の戦直台にそれぞ
れ食品を並べることができ、同時に多量の調理も行なう
ものである。１川ま上記焼網と丸型戦層台７間の絶縁距
離を充分に得る為に競網脚部に装置された碍子等で形成
されたスベーサーである。

以上の構成によれば、丸型戦層台は金属板を使用してい
るのでヒーター加熱時の熱効率は高くさらに連続して高
周波加熱を行なっても、し、ちおうの放電事故は防ぐ事
ができる。

しかし、前記暁絹のスベーサーは高い耐熱性と絶縁性を
要求されることから、碍子類を使用しているので機械的
衝撃に弱く、さらには、絶縁性は有していても、集中し
た電界のもとにおいては異常加熱や放電事故も発生する
ものである。

すなわち前記暁絹脚部の穣材末端には電界が集中し、軽
負荷時には異常に加熱されャケドの危険があった。又、
使用者が洗浄中に衝撃を与えたり叢まって落下させた場
合は、たちまち破損する等の不都合があった。さらには
、その製造上においても碍子の凹部に金属丸綾材を巻き
付け装置する作業は極めて困難度が高く、材料費の増大
に重ねて、製造工費も極めて増大させる結果となってい
た。又、前述したような困難なスベーサーの装着作業に
おいて、暁網の脚とスベーサーを密着固定することは、
その熱膨張係数の差から危険である為、両者の間には、
かなり大きな隙間を設ける必要がある。このことは、ス
ベーサー装着後の暁絹の安定性を損ない、グラグラした
使い勝手の悪いものとしていた。そこで本発明は以上の
ような欠点に鑑み、極めて簡単な構成で上記欠点を解消
するものであり、以下第３〜４図と共にその一実施例を
説明する。

１は加熱室、２は被加熱物、３はマグネトロン、４は上
ヒーター、５は下ヒーター、６は表面にホーロー処理を
施した金属丸型戦層台、７は回転台、８は電動機、９は
競網であり、それぞれの作用及び動作は従来例と同様で
ある。

１川ま円盤状の金属製スベーサーであり、上記暁網脚の
先端にスポット溶接により装着されている。

又この金属製スベーサーの図中に示す直径１は前記丸型
載層台の表面に施しているホーロー膜厚ａ柵とした場合
鑑以上で、仇も使用高周波の波長の１似下の寸法を選定
している。以下第５〜６図と共に本発明のポイントにつ
いて、詳細な解析を加える。第５図は上記焼網と丸型教
層台の接触部を断面拡大した図であり、第６図に示すグ
ラフは高周波を１分間照射した時のスベーサーの温度上
昇を示すもので、縦髄に温度上昇値、機軸にスべ−サー
の直径をとったものである。

図中グラフに示すようにスベーサーの直径１を小さくす
ると、局部的な電界の集中が発生し、異常加熱状態とな
る。又さらに小さくし、図中Ｌ以下の斜線で示す部分で
は、ホーローによる絶縁を破戒し放電事故に至る。しか
るに、１を徐々に大きくし、対応する平面部分を大きく
していなければ、高周波は上記両面間に進入しにくくな
り絶対レベルが減少すると共に両面間に存在する電界は
面上に均一に分散され、局部加熱は無くなると共に放電
現象は全く生じない。又、さらに１を大きくし、その寸
法が、使用する高周波波長の１／２を越えると、両面間
の電界レベルは低くなるが、今度はこの両面間にて空耳
同共振現象が発生し定在波がたってしまう。

すなわち、電界の最大及び最小部分が顕著に現れ、結果
局部加熱が生じるものである。以上説明したように、競
絹と丸型戦層台の接触部を、薄い絶縁層を介し互いの面
を対応させる構成により、最大の目的であった放電事故
を防止し、さらには、上記両面の対応部分の寸法選定に
より、異常加熱をも完壁に防ぐことができた。

又、煉網脚部とスベーサーは単にスポット溶液により固
定されるだけでよく、製造工費は極めて安く、かつ強固
に装着できるので謀まって落下させても破損することは
無い。又スベーサーは金属板のプレス加工のみによるも
ので従来の碍子による成形品と比較し１／５以下の材料
費ですむ。又、蛇絹と丸型教瞳台は面接鮫であるので安
定性は著しく改善され、従来の４本の脚を３本に減らす
こともでき、新たなコストダウンも可能となつた。さら
に、暁絹とスベーサーの装着部は極めて簡単な形状とな
るので、食品カス等も付着しにくく、又洗浄も容易であ
る。

又使用者が誤って本発明鱗網を直接、加熱室上に戦遣し
動作ごせても、前述したと同様の効果を発揮し、放電事
故は防止でき、本体自身に損傷を及ぼすこともない。

以上のように、本発明は、安価な材料で、かつ極めて簡
単な構成により、前述した数々の効果を生み出す等、極
めて有用なものである。

なお、本発明の説明においては、一実施例として円盤型
スべ−サーとその直径寸法を重点的に記述してきたが、
その対応させる面形状は円形に限定されないことはいう
までもない。

又第５図に示すごとく、実際には前記両面を完全に面接
触させることは、その製造上のバラッキや使用中の衝撃
による変形により、不可能に近いと言えるが、実験結果
によれば、第５図中で示す隙間ｂが６柳以下であればそ
の効果はほとんど失われないことを確認した。しかるに
本発明のポイントは金属間の絶縁層を介した面接触を必
要とするものでは無く、たとえ点接触でも、その近傍に
互いの面を対応させることによりその効果を生ずるもの
である。又、上記対応する面を延長して、第７図に示す
ごと〈、スベーサー１０をリング状に形成させた場合に
おいても、その面上を通る最短直線部分ｃが前記第５図
に示す絶縁層漢厚ａの３折音以上の寸法であれば同様の
効果を生ずるものである。

又、対応する二つの面は平面に限定されるものではなく
、曲面あるいは、折曲げ部を有する連続した複数の面で
形成しても同機の効果を有することはいうでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の高周波加熱装置を示す断面図、第２図は
同焼網と丸型戦層台を示す斜視図、第３図は本発明の一
実施例を示す高周波加熱装置を示す断面図、第４図は同
焼網と丸型教層台を示す斜視図、第５図は同焼網と丸型
教道台の接触部を示す拡大断面図、第６図は本発明の暁
絹脚部寸法と温度上昇の関係を示す図、第７図は本発明
の他の実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・加熱室、２・・・・・・被加熱物、３・
・・・・・マグネトロン、４……上ヒータ、５……下ヒ
−夕、６…・・・金属製丸型敷暦台、７・・・・・・回
転台、９・・・・・・暁絹、１０・・・・・・金属製ス
ベーサ−。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 表面に絶縁被膜を施した第１の金属製の被加熱物置
   台と、この載置台と重ねて使用する第２の金属製の被加
   熱物載置台を有し、上記それぞれの載置台が近接又は接
   触する部分は、互いの平面もしくは曲面で対応する構成
   とし、その対応する面上にそつて、かつその面を構成す
   る最短距離寸法を（０．５）／（ａｍｍ）（ａは絶縁膜
   厚）以上で、かつ使用する高周波波長の１／２以下とし
   た高周波加熱装置。 ２ いずれか一方の金属載置台を金属丸棒材を加工する
   ことにより形成し、この載置台脚部に金属板状のスペー
   サーを装置した特許請求の範囲第１項に記載の高周波加
   熱装置。