JPS6023854Y2 - ゴム、プラスチツク絶縁電力ケ−ブル - Google Patents

ゴム、プラスチツク絶縁電力ケ−ブル

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JPS6023854Y2
JPS6023854Y2 JP1980145217U JP14521780U JPS6023854Y2 JP S6023854 Y2 JPS6023854 Y2 JP S6023854Y2 JP 1980145217 U JP1980145217 U JP 1980145217U JP 14521780 U JP14521780 U JP 14521780U JP S6023854 Y2 JPS6023854 Y2 JP S6023854Y2
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JP
Japan
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layer
tape
water
plastic
rubber
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Expired
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JP1980145217U
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JPS5769110U (ja
Inventor
勝一 大畠
文芳 保坂
忠之 植松
賢司 植杉
Original Assignee
東京電力株式会社
古河電気工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はゴム、プラスチック絶縁型カケープルの改良
に関するものである。
例えば電圧が3300V以上にもなる高電圧用ゴム、プ
ラスチック電カケープルは、第1図に示すように導体1
上に内部半導電層2、ポリエチレン、架橋ポリエチレン
、エチレンプロプロピレンゴム又はブチルゴム等の絶縁
体層3、外部半導電層4.1枚又は2枚のスパイラル巻
きされた銅テープ等による遮蔽層5及び塩化ビニルなど
による保護シース6がこれらの順に設けられた基本構成
を有している。
しかしかかる構成の電カケープルにあっては、前記保護
シース6が内部への水滲透を完全に遮断し得るとは限ら
ず、侵入した水分に起因して絶縁体層又は外部半導電層
に水トリーが発生し該電カケープルの電気特性を低下さ
せる重大な原因になっていた。
ケーブルの遮水対策としては例えば通信ケーブルに見ら
れる構成の如く、 (i) シース下に金属/プラスチックのラミネート
テープをプラスチックテープ面をシース側にして配しシ
ースと一体化させた遮水層を形成させる手段、 (ii) シース下に水密性コンパウンドを充填する
手段、 などが知られているがこれを電カケープルに適用しても
充分な遮水効果が得られないのが実情である。
即ち、(i)の手段では仮りに何等かの原因にてシース
に外傷が発生するようなことがあると、このシースと一
体の遮水層に同時的にこの外傷が波及しケーブル全般に
亘り浸水するに至り完全に遮水性を失う、又(ii)の
手段では該コンパウンドの長期の安定性に重大な懸念が
あり、又電カケープル長手方向での所謂水走りの防止の
観点からコンパウンドの充填の緻密性に限界があるなど
電カケープルに対する品質保証が非常に困難であるなど
の問題が避けられなかった。
ここに考案者等はかかる問題を解決すべく鋭意検討を重
ねていたところ、該遮水層用テープとして金属テープ/
導電性プラスチックテープからなるラミネートテープを
用い、該導電性プラスチックテープがケーブルコア側に
向くようにたてそえ配置し、これによって前記導電性プ
ラスチック層を絶縁体層又は外部半導電層と一体化させ
あたかも上記金属テープによるさや状体がケーブルコア
を完全に包囲している構成とすることが驚くほどの効果
をもたらすことを見出しこの考案を完成したのである。
即ちこの考案はゴムまたはプラスチック電カケープルに
おけるケーブルコアの絶縁体層あるいは外部半導電層上
に、金属テープの少なくとも片面に導電性プラスチック
テープを積層したラミネートテープを該導電性プラスチ
ックテープがケーブルコア側を向くようにたてそえし、
以下常法の如くシースを被覆腰前記ラミネートテープの
導電性プラスチック層が絶縁体層又は外部半導電層と定
着一体化した遮水層を形成したことを特徴とするゴム、
プラスチック絶縁型カケープルである。
この考案において金属テープとしては、銅、鉛、アルミ
ニウムテープなどが用いられる。
そしてこの金属テープの少なく共片面に積層される半導
電性プラスチックテープとしては、基材として低、中、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ホリフテン−1
、ポリメチルペンテン、エチレンプロピレン共重合体、
アイオノマー、エチレン−エチルアクリレート共重合体
、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合体
、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン
、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルニトリ
ル−ブタジェンゴム、スチレン−ブタジェンゴムなどゴ
ム、プラスチック材を用い、これらにカーボンブラック
の適量を混入して得るか、又上記基材による繊維状物に
導電性混和物を塗着する等の方法で得られるものである
用いるカーボンブラックに特に限定はないが、例えば商
品名ケッチェンブラックEC(アクゾ社製)は少量の添
加で高い導電度が得られるためこの考案に用いる良好な
結果を与えた。
遮水性を一層向上させるためには金属テープの両面にこ
の半導電性プラスチックテープを積層したものを用い、
かつたてそえしたそのラップ部を加熱してプラスチック
層を相互に熱融着するのが好ましい。
そして上述の如く遮水層と絶縁層又は外部半導電層とが
一体化されることが重要で、このためには、上記ラミネ
ートテープの半導電性プラスチック層が絶縁体層又は外
部導電層に用いられている樹脂と相溶性を有するよう選
択することが望ましい。
仮りにラミネートテープの導電性プラスチック層の固有
抵抗が103Ωcm以上の場合に、例えば外部半導電層
と形成した遮水層間の密着性が不充分であるとこれらの
間に部分放電や、ケーブル自体のtanδ上昇と云った
ケーブル劣化の原因を生じ好ましくない結果を招く。
なお、遮水層を絶縁体層上に設けた場合にはその上に押
出被覆法により外部半導電層を設けるようにすぬことが
好ましい。
第2図は絶縁体上に、又第3図は外部半導電層上にそれ
ぞれ遮水層を設けたこの考案の実施例を示すものであり
、図において11は導体、12は内部半導電層、13は
絶縁体層、14は外部半導電層、15は遮水層、15a
は金属テープ、15bは導電性プラスチック、16はシ
ースである。
この考案において、遮水層15以外の各層については常
法の材料が用いられるのでその説明を省略する。
この考案は以上の説明及び後記実施例から明らかなよう
に、金属テープの少くとも片面に導電性プラスチックテ
ープをラミネートしたものを絶縁体層あるいは外部半導
電層上に縦沿え包被させて用い、これらと一体化した遮
水層を形成したことにより、驚くほどの遮水効果を得る
ことができたものであり、上記問題を解消し得る効果は
工業上まことに大である。
以下実施例によりこの考案を具体的に説明する。
実施例1〜4、比較例1 図示の構成に準じ、常法により6KVI X 100H
ft(19/2.6) CVケーブルを、下記のラミネ
ートテープを用いて遮水層を外部半導電層上に一体に設
けて得た。
尚この際前記遮水層は上記のラミネートテープを導電性
プラスチック層側を絶縁体層にしてまた比較例2につい
てはプラスチック層をシース側にして、縦沿え包被して
遮水層を形威した。
たてぞえしたラップ部を熱融着しその上に銅テープ遮蔽
及びシースを施した(かっこ内はμ)。
なお比較例2のケーブルについてはシース上から遮水層
に至るように微少な外傷を予め設けておいた。
又比較例3として、実施例3と同一テープを、鉛テープ
を外部導電層側に向は縦添え包被して遮水層を形威し、
ラップ部を熱融着し、更にその上に銅テープによる遮蔽
及びシースを施したものとした。
得られた電カケープルに関しそれぞれm倍径のベンドを
1往復加えた後、70℃の水槽中で15KV課電し、9
0°C=常温(6時間ON、0FF)の加速劣化試験を
1年間行った。
ケーブルを解体して調べたところ、実施例1〜4では遮
水層にベントやヒートサイクルによる切れは全く認めら
れず、又絶縁体にボウタイトリーが全く発生せず、水分
含量も0.01%以下で非常に良好であった。
これに対し比較例1では上記ボウタイトリーが多数発生
して居り、又水分含量が0.1〜0.5%にも達してい
た。
また比較例2は強制的に設けた外傷部から水がケーブル
の長手方向にかなりの長さに亘り浸水し、これに基づく
ボウタイトリーが多数発生していた。
これに対して、上記実施例1と同一品に対して比較例2
と同様に外傷を設けたものを同様に試験したところ、強
制的に設けた外傷直下の外部導電層には水分の浸入は認
められたが、外傷部から約30cm離れた箇所の外部導
電層の水分量は0.01%以下で殆んど変化なく、絶縁
体長手方向に亘ってボウタイトリーは全く見られず、ケ
ーブルコアと遮水層が融着一体化しているためケーブル
コア長手方向への水走りをほぼ防止していることが明ら
かとなった。
次に上記比較例3では、ケーブルの外部導電層と遮水層
間に空隙が認められこれは該ラミネートテープと外部導
電層が融着していないためw倍径l往復ベンドによって
、ラミネートテープと外部導電層間に空間が発生したも
のであり、更に部分的にラップ部のはずれ、並びに鉛テ
ープに切れが発生しており水分含量が0.1〜0.5%
にも達しており、ボウタイトリーも多数観察された。
このことからラミネートテープは外部導電層と融着一体
化しなければならず、そのためにラミネートテープの導
電性プラスチック層をケーブルコア側にし、コアと融着
させることで、結局本考案はケーブルのベンド並びにヒ
ートサイクルでの遮水層の切れ、遮水層とケーブルコア
との空隙発生を防止でき、長期に亘って安定したボウタ
イトリー防止効果を有することが明らかとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電カケープルの断面図、第2図第3図は
本考案実施例電カケープルの断面図である。 1.11・・・・・・導体、2,12・・・・・・内部
半導電層、3,13・・・・・・絶縁体層、4,14・
・・・・・外部半導電層、5,15・・・・・・遮水層
、6,16・・・・・・シース、15a・・・・・・金
属テープ、 ラスチック層。 15b・・・・・・導電性プ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゴムまたはプラスチック電カケープルにおけるケーブル
    コアの絶縁体層あるいは外部半導電層上に、金属テープ
    の少なくとも片面に導電性プラスチックテープを積層し
    たラミネートテープを該導電性プラスチックテープがケ
    ーブルコア側を向くようにたてぞえし、以下常法の如く
    シースを被覆し、前記ラミネートテープの導電性プラス
    チック層が絶縁体層又は外部半導電層と密着一体化した
    遮水層を形成したことを特徴とするゴム、プラスチック
    絶縁型カケープル。
JP1980145217U 1980-10-14 1980-10-14 ゴム、プラスチツク絶縁電力ケ−ブル Expired JPS6023854Y2 (ja)

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JPS59194310A (ja) * 1983-04-20 1984-11-05 株式会社フジクラ 電気ケ−ブル
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JPS5013252U (ja) * 1973-05-29 1975-02-12
JPS518132U (ja) * 1974-07-04 1976-01-21
JPS5247736U (ja) * 1975-10-01 1977-04-05

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