JPS60237004A - 粒状農薬組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 上の籠 本発明は、農業上、特に農薬粒剤の製造業の分野におい
て利用しうる新規な発明に関する。より詳しくは、本発
明は有効成分として、以下に示すエソプロホスを含有す
る粒状農薬組成物において、当該有効成分の経時的安定
化を図り、哺乳動物に対する経皮毒性を軽減するための
改良技術に関するものである。

エンプロホス　０−エチル　Ｓ、Ｓ−ジプロピルホスホ
ロジチオエート 更釆豊丑遺 エソプロホスの粒剤中における経時変化を抑える物質と
して、アルキレンまたはポリアルキレングリコールを添
加する方法が知られている（米国特許第２９７００８０
号明細書）。また、エソプロホスに植物油であるボイル
アマニ油またはアマニ柚と、プロピレングリコールを同
時に添加することにより、脱臭と安定化がはかられ、人
畜の皮膚に対する毒性が軽減されることについて開示さ
れている（特公昭５７−５２０１号公報）。

が　じょうと　る、　ヘ エソプロホスは、既にジャガイモシストセンチュウ、サ
ツマイモネコブセンチュウをはじめとする各種センチュ
ウ類、コガネムシ、ハリガネムシ、カイガラムシ類など
に効果を有することが公知の土壌殺虫殺線虫剤である。

しかし、エソプロホスは粒剤化すると、有効成分の経時
変化が非常に大きい。したがって、もし農薬で通常なさ
れている２年間の有効成分含量を保証するには、粒剤を
製造する際にエソプロホスの仕込量を大幅に増やす必要
がある。ところが、それによって、もともとエソプロホ
スは人畜に対する経皮毒性が高いので１粒剤の製剤時や
散粒時に、より一層の危険性が増し、一方では、作物に
対して薬害を与える原因となる。また仕込量を増やせば
コスト高となるため経済的にも非常に不利となる。また
、経時変化によって生じた多量の分解物が作物に対して
薬害を与えるなどの悪影響も懸念される。

また、エソプロホスは哺乳動物に対する経皮毒性が非常
に高く、この製剤の取り扱いには厳重な注意が必要であ
る。

このような現状に対し、従来のいずれの技術でも、エソ
プロホスの粒剤中の安定化および経皮毒性の軽減化につ
いて満足のいくものはない。

本発明者らは、このような卓情に鑑み、従来の技術に代
り、エソプロホスが粒剤中において長期間（最低２年間
）に亘り経時的に変化することなく安定に存在せしめ、
しかも経皮毒性のない新しいタイプのエソプロホス粒剤
を提供することにある。

（ロ）発明の構成 μ　るための 本発明者らは、粒剤にした場合のエソプロホスの安定化
およびエソプロホス粒剤の哺乳動物に対する経皮毒性を
軽減化する技術について鋭意研究した。その結果、下記
のような各種の植物油、動物油または鉱物油の１種を添
加することにより、エソプロホスの経時変化を顕著に抑
制すると同時に、経皮毒性を大幅に軽減化することを見
出し、本発明に至った。

本発明に使用する植物油、動物油および鉱物油としては
、例えば次のものが挙げられる。

（１）植物油　大豆油、菜種油、綿実油、ヒマシ油オリ
ーブ油、キリ油、ゴマ油、落花 生油、トール油、米油、ツバキ油、 ヤシ油、トウモロコシ油、アマニ油 など （２）動物油　鯨油、ラノリン油、牛脂など（３）鉱物
油　機械油、潤滑油、流動パラフィン、重油など 植物油、動物油および鉱物油の配合量は、粒剤中に０，
１％（重量％）以上あれば効果を発揮するが、効果と経
済性の両面から考えると、０．５〜５％の範囲で使用す
るのが望ましい。

１月 本発明の植物油、動物油または鉱物油をニップａホス含
有粒剤に添加すると、常温で２年間貯蔵してもエソプロ
ホスの分解率を１％以下に減らすことが可能となる。ま
た経皮毒性を顕著に軽減化することができる。また、植
物油、動物油および鉱物油を添加しても、エソプロホス
の前記した木来有する生物効果を損うこともない。

本発明の調製法は特に限定されることはなく、通常の農
薬粒剤を調製する方法でよい０例えば、次の方法で調製
できる。

調製法ｌ　あらかじめエソプロホスを含浸させた粒状鉱
物質担体に、本発明の植物 油、動物油または鉱物油をそのまま か有機溶剤（例えばアセトンなど） に溶解して噴霧吸着させ粒剤を得 る。

調製法２　あらかじめエソプロホスと本発明の植物油、
動物油または鉱物油をその ままか有機溶剤（例えばアセトンな ど）に溶解して相溶させたものを粒 状鉱物質担体に噴霧吸着させ粒剤を 得る。

調製法３　エソプロホス、鉱物質相体、結合剤等に本発
明の植物油、動物油または 鉱物油を加え混合したのち、水を加 えて混線後、押し出し造粒機または 転勤造粒機などで造粒する。乾燥、 整粒して粒剤を得る。

本発明で使用する鉱物質坦体としては、農薬製剤で通常
用いられる・ものはいずれも使用できる。

例えば、クレー、珪藻土、タルク、ベントナイト、アタ
パルジャイト、バーミキュライト、ゼオライト、軽石、
セルロースノくウダー、ホワイトカーボン、などが挙げ
られ５粒状鉱物質相体を使用する場合は、これら鉱物質
を適当な粒径に揃えたものでもよく、通常の造粒法によ
って調製した有効成分の含有されない空粒剤でもよい。

以下に本発明を具体的に説明するために実施例を挙げる
が、本発明はこれらの例示のみに限足されるものではな
い。

なお、実施例中で部とあるのはすべて重量部である。

支電涜」　（調製法ｌ） 粒状アタパルジャイ）（１４〜４８メツシユ）９０部に
、エソプロホス５部を添加して含浸させたのち、綿実油
５部を噴霧吸着させ、エソプロボスとして５％含有する
粒剤を得る。

支廠涜２　（ＩＩ製法２） 粒状アタパルジャイト（１４〜４８メツシユ）９２部に
、あらかじめ相溶させたエソプロホス５部および菜種油
３部を噴霧吸着させ、エソプロボスとして５％含有する
粒剤を得る。

支電涜」　（調製法２） 粒状珪藻±（１４〜４８メツシユ）９０部に。

あらかじめ相溶させたエソプロホス５部およびゴマ油５
部を噴霧吸着させ、エソプロホスとして５％含有する粒
剤を得る。

１竃１」　（調製法ｌ） 粒状ゼオライト（１４〜４８メツシユ）９０ｊｌに、エ
ソプロホス５部を添加して含浸させたのち、大豆油５部
を噴霧吸着させ、エソプロホスとして５％含有する粒剤
を得る。

１竃１」　（調製法２） 粒状ゼオライト（１４〜４８メツシユ）９２部に、あら
かじめ相溶させたエソプロホス５部および落花生油３部
を噴霧吸着させ、エソプロホスとして５％含有する粒剤
を得る。

１竃ＩＬｕ　（＃ｌ製法２） 軽石（１４〜４８メツシユ）９０部に、あらかじめ相溶
させたエソプロホス５部および鯨油５部を噴霧吸着させ
、エソプロホスとして５％含有する粒剤を得る。　（ １竃ＩＬＺ（調製法３） エソプロホス５部、ホワイトカーボン３部、クレー８７
部およびヤシ油５部を混合し、水１５部を加えて混練し
たのち、押し出し造粒機にて造粒する６次いで乾燥、整
粒（１４〜４８メツシユ）し、エソプロホスとして５％
含有する粒剤を得る。

１差１」　（調製法３） エソプロホス５部、ホワイトカーボン３部、ベントナイ
ト８９部およびラノリン３部を混合し、水７部を加えて
転勤造粒機にて造粒する０次いで乾燥、整粒（１４〜４
８メツシユ）し、エソプロボスとして５％含有する粒剤
を得る。

（ハ）発明の効果 次に本発明の有用性を証するために試験例をあげる。

なお、実施例１〜８より本発明の植物油、動物油または
鉱物油を除いて調製したものを対照例１〜８とし、実施
例２の菜種油の全量をプロピレングリコールに置きかえ
て調製したものを対照例９として試験に供した。

λ１撫」　′、による　の 実施例に準じて調製した試料５０ｇを１４０ｍ文容マヨ
ネーズ瓶に入れ、栓をして、４５℃の恒温器内に放置し
た。放Ｍ３０日後（常温で１年間貯蔵したことに相当）
、６０Ｅｌ後（同２年間に相当）に取り出し、試料中の
エソプロホス含有量をＧＣ（ガスクロマトグラフィー）
にて分析し、***する前の含有量に対する分解率（％）
を算出した。

結果を第１表に示す。

第１表 ■１ ２ ４ ５ １６ ７ Ｌ簾１」　マウスによる パッチテスト絆創膏のガーゼ部（直径１．５ｃｍ）を蒸
留水で湿し、実施例に準じて調製した試料（マウス１ｋ
ｇに対しエソプロホスとして５０ｍｇ）を塗布する。そ
して、これをマウスの脱毛した皮膚に貼付し、経時的に
死亡数を観察した。

本試験に供したマウスはｌ試料当り５匹である。

結果を第２表に示す。

８ ｍ　トマトのサツマイモネコブセンチュ実施例に準じて
調製した試料の所定量を、１１５０００アールポツトに
入れたサツマイモネコブセンチュウ汚染土壌に施用し、
均一に混和した。

混和後、トマト種子５粒を播種して散水し、温室内に放
置した。播種２０日後に発芽して生育したトマト苗を抜
き取り、根部のネコブ発現程度を調べ、防除価（％）を
めた。

なお、ネコブ程度評価および防除価は以下の方法でめた
。また、本試験は１区ｌボフト、５反復で行った。結果
を第３表に示す。

ネコブ発現程度　Ｏ：無　ｌ：僅　２：少３：中　４：
多　５：激 ｘｔｏ。

第３表 なお、薬剤無処理区のネコブ発現程度は４．８であった
特許出願人　北興化学工業株式会社 ７ ６

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 有効成分として、０−エチル　Ｓ、Ｓ−ジプロピルホス
   ホロジチオエートを含有する農薬に、植物油、動物油ま
   たは鉱物油の１種を添加してなることを特徴とする、経
   時的に安定で、経皮毒性の軽減された粒状農薬組成物。