JPS6023259Y2 - 自動車用フ−ドの開閉構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は簡単な部品構成からなる自動車用フードの係
止構造に関するものである。

本体にフードを係止するに当っては、構成する部品の点
数が少くその製造が容易で、しかも係合脱離が確実に行
われるものでなければならない。

本考案はその要望に沿って案出されたものであって、以
下その構造と作用とを図面に示す実施例によって説明す
る。

この例はエンジンなどのフードの開閉構造であって、車
体側の本体１に対してフード２が設けられ、フード２は
その下辺に沿ったヒンジ（図示せず）を中心にして図に
おいて右回りに回動し開放される。

フード２の内面に片持はり形状の係止平板３をフード２
のヒンジ軸に直交する方向に固設する。

また係止平板３の上縁を切込んでその切込縁に係合縁３
ａを形威し、そのさらに奥の上縁に誘導縁３ｂを設ける
。

一方、係止平板３に係合するバネ鋼片４を本体１に固設
する。

バネ鋼片４は両方に延び、その一方の脚片４ａには切抜
孔４ｂを穿設しその一部を切込んで爪４ｃを設ける。

爪４Ｃの背後は傾斜面４ｄとなり、その端部４ｅには本
体１の取付孔にグロメット５を介して挿通した操作ロッ
ド６をリベット７で連結する。

またバネ鋼片４の他方の脚片４ｆは上記の脚片４ａに対
して環状に曲げ、その端部４ｇは係止平板３の端縁３ｃ
を押圧するようになっている。

端部４ｇの端末４ｈは上記の切抜孔４ｂに挿入され、そ
の移動範囲が規制されるようになでいる。

なお脚片４ｆに作業孔４Ｋを設け、本体１にバネ鋼片４
を固設するネジ８の取付作業に使用する。

このように構成されているので、本体１に対してフード
２を閉じるようにすると、すなわち図においてフード２
を本体１に近すけてゆくと、バネ鋼片４は係止平板３に
当接するように設けられているから、バネ鋼片４の爪４
ｃに対して、係止平板３の端縁３ｃおよび誘導縁３ｂが
順次に滑液しながら進入する。

そしてフード２をさらに押込めば、脚片４ａ、傾斜面４
ｄを撓ませながら誘導縁３ｂは傾斜面４ｄに沿って摺動
する。

そして誘導縁３ｂの終端へ来ると爪４ｃは係合縁３ａに
落込んで係止が行われ、フード２は外方にすなわち図に
おいて右回り方向に引き出すことができなくなる。

この状態においてバネ鋼片４の他の脚片４ｆの端部４ｇ
は、係止平板３の端縁３Ｃを押圧するように付勢されて
いる。

従って係止平板３は係合縁３ａと端縁３ｃにおいてバネ
鋼片４の爪４Ｃと端部４ｇとによって圧接され、フード
２は安定した閉鎖状態になる。

次にフード２を開放するには操作ロッド６を引出せばよ
い。

そうすれば操作ロッド６に連結されたバネ鋼片４の端部
４ｅ、傾斜面４ｄ、爪４Ｃが引き上げられ、爪４ｃは係
止平板３の係合縁３ａから脱離し、一方、バネ鋼片４の
端部４ｇは係止平板３の端縁３ｃを押圧しているから、
係止平板３は押出され、従ってフード２が開放されて、
図において右回り方向に回動する。

上記のように本考案はフードに固設した係止平板と本体
に固設したバネ鋼片と脱離用の操作ロッドとからなり、
構成する部品点数が少く、その製造が容易であるととも
に、製造および組立の費用も廉価である。

しかもこの構成による係合脱離の作用が確実に行われる
とともに、押込むだけでフードが閉鎖されまた操作ロッ
ドを引くだけでフードが自ら押出されて開放され、取扱
いがきわめて簡便であるという特長がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示腰第１図はその縦断面図、第
２図はバネ鋼片の斜視図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・フード、３・・・
・・・係止平板、３ａ・・・・・・係合縁、３ｂ・・・
・・・誘導縁、３ｃ・・・・・・端縁、４・・・・・・
バネ鋼片、４ａ・・・・・・脚片、４ｂ・・・・・・切
抜孔、４ｃ・・・・・・爪、４ｄ・・・・・・傾斜面、
４ｅ・・・・・・端部、４ｆ・・・・・・脚片、４ｇ・
・・・・・端部、４ｈ・・・・・・端末、４ｋ・・・・
・・作業孔、５・・・・・・グロメット、６・・・・・
・操作ロッド、７・・・・・・リベット、８・・・・・
・ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フードの内面に片持はり形状の係止平板をフードのヒン
   ジ軸に直交する方向に固設し、その上縁に設けた切込縁
   を係合縁となるように形威し、フードを施す本体には前
   記係止平板に係合するバネ鋼片を固設し、その−脚片を
   係止平板の上縁に延ばし脚片の一部を切込んで前記係合
   縁に係止する爪を設けるとともに脚片の端部に前記爪と
   係合縁との係止を脱離する操作ロッドを連結腰バネ鋼片
   の他脚片を前記の脚片に対して環状に曲げその端部はフ
   ードを開放する方向に前記係止平板の端縁を押圧するよ
   うに構成したことを特徴とする自動車用フードの係止構
   造。