JPS60231056A - 車両用自動変速機における変速油圧制御方法 - Google Patents

車両用自動変速機における変速油圧制御方法

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JPS60231056A
JPS60231056A JP59087138A JP8713884A JPS60231056A JP S60231056 A JPS60231056 A JP S60231056A JP 59087138 A JP59087138 A JP 59087138A JP 8713884 A JP8713884 A JP 8713884A JP S60231056 A JPS60231056 A JP S60231056A
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pressure
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両用自動変速機において、変速中に摩擦係合
要素へ適正な油圧を送給して、常に良好な状態で変速を
行なわせる変速油圧制御方法に関する。
車両用自動変速機はクラッチ、ブレーキ等の摩擦係合要
素に油圧を送給して任意の回転ドラム、ギヤ等の回転要
素を選択することによシ変 □速比切換(変速)を車両
の運転状態に応じて自動的に行うものであ)、装置9機
器の保護や快適な乗心地維持のためにこの摩擦係合要素
への圧油の送給は成る所定の特性11CGって徐々に行
われる。
従来の一般的な車両用自動変速機の一例をその概略構造
を表す第1図を参照して説明すると、車両の動力源とな
るエンジン2のクランク軸4はトルクコンバータ6のポ
ンプ8に直結されている。トルクコンバータ6は、ポン
プ8.タービン10.ステータ12.ワンウェイクラッ
チ14を有し、ステータ12はワンウェイクラッチ14
を介してケース16に結合され、同ワンウェイクラッチ
によシステータ12はクランク軸4と同方向へは回転す
るが、その逆方向の回転は許容されない構造となってい
る。
タービン10に伝えられたトルクは入力軸20によって
その後部に配設された前進4段後進1段の変速段を達成
する歯車変速装置22に伝達される。
同変速装置22は、3組のクラッチ24,26゜28.
2組のブレーキ30,32.1組のワンウェイクラッチ
34および1組のラピニョ型遊星歯車機構36で構成さ
れている。同遊星歯車機構36は、リングギヤ38.ロ
ングピニオンギヤ40.ショートピニオンギヤ42.フ
ロントサンギヤ44.リヤサンギヤ462両ピニオンギ
ヤ40.42を回転自在に支持し自身も回転可能なキャ
リア48から構成されてお9、リングギヤ38は出力軸
50に連結され、フロントサンギヤ44はキックダウン
ドラム52.フpントクラツチ24を介して入力軸20
に連結され、リヤサンギヤ46はりャクラッチ26を介
して入力軸20に連結され、キャリア48は機能上並列
となるように配設されたローリバースブレーキ32とワ
ンウェイクラッチ34とを介してケース16に連結され
るとともに変速装置22の後端に配設された4速クラツ
チ28を介して入力軸20に連結されている。なお、上
記キックダウンドラム52はキックダウンブレーキ30
によってケース16に固定的に連結可能となっている。
遊星歯車機構36を通ったトルクは、出力軸50に固着
された出力ギヤ60よυアイドルギヤ62を経て被駆動
ギヤ64に伝達され、さらに被駆動ギヤ64に固着され
たトランスファシャフト66、へりカルギヤ68を介し
て駆動輪の駆動軸70が連結された差動歯車装置72に
一伝達される。
摩擦係合要素である上記各クラッチ、ブレーキはそれぞ
れ係合用ピストン装置あるいはサーボ装置等を備えた摩
擦係合装置で構成されておシ、トルクコンバータ6のボ
ンダ8に連結されることによりエンジン2によシ駆動さ
れる第2図に示すオイルポンプ74で発生する油圧によ
って作動される。同油圧は、後述する油圧制御装置によ
って、種々の運転状態検出装置によシ検出された運転状
態に応じて各クラッチ、ブレーキに選択的に供給され、
同各クラッチ、ブレーキの作動の組み合わせによって第
1表に示すようK、前進4段後進1段の変速段が達成さ
れる。同表において○印は各クラッチまたはブレーキの
停台状態を示し、・印は変速時のローリバースブレーキ
32が係合される直前においてワンウェイクラッチ34
の作用でキャリア48の回転が停止されていることを示
している。
次に、第1図に示す歯車変速装置22において第1表に
示す変速段を達成するだめの電子油圧制御装置について
説明する。
第2図に示す油圧制御装置は、油溜76からオイルフィ
ルタ78.油路80を経てオイルポンプ74より吐出さ
れる油をトルクコンバータ6及び変速装置22の各クラ
ッチ24 、26 。
28、ブレーキ30.32のピストン装置またはサーボ
装置を作動するため、各油圧室に供給する油圧を運転状
態に応じて制御するもので、主に調圧弁82.トルクコ
ンバータ制御弁84゜減圧弁862手動弁88.シフト
制御弁90゜リヤクラッチ制御弁92 、 N−R制御
弁94゜変速時の油圧制御弁96.N−D制御弁98゜
1−2速シフト弁100.2−3速及び4−3速シフト
弁102,4速クラツチ制御弁104及び3個のソレノ
イド弁106 、108 、110を構成要素としてお
り、各要素は油路によって結ばれでいる。そして、これ
ら構成要素のうち変速比の切換のため各摩擦係合要素2
4.26゜28.30.32への油路を切換える切換弁
としてシフト制御弁90.1−2速シフト弁100゜2
−3速及び4−3速シフト弁102.4速クラツチ制御
弁104が機能し、各摩擦係合要素への送給油圧を制御
する変速時の油圧制御弁96゜N−R制御弁94およ2
.びソレノイド弁106は電子制御装置112によって
制御される。
第 1 表 上記各ソレノイド弁106,108,110はそれぞれ
同一構造を有しており、電子制御装置112からの電気
信号によシ各オリフィス114゜116.118を開閉
制御する非通電時閉基型のソレノイド弁であって、ソレ
ノイド120゜122.124.同ソレノイド内忙配置
され各オリアイス114,116,118を開閉する弁
体126,128.130および同弁体を閉方向に付勢
するスプリング132 、134,136を有している
電子制御装置112は、車両の運転状態を検出してソレ
ノイド弁108.110の開閉の組合わせを決定する運
転状態決定装置、変速の開始を検出する変速検出装置等
を山麓しデユーティ制御が行なわれるソレノイド弁10
6の作動。
停止及び同ソレノイド弁106に供給される50Hzの
パルス電流の単一パルス電流幅の制御による開弁時間の
変更で油圧を制御し、またソレノイド弁108,110
の開閉制御をするもので、その入力要素としては、エン
ジン2の図示しないスロットル弁開度または吸気マニホ
ルド負圧を検出するエンジン負荷検出装置138、エン
ジン20回転数検出装置140、第1図に示すキックダ
ウンドラム52の回転速度検出装置142、車速に対応
する出力軸50の回転数検出を行なうために設けられた
被駆動ギヤ64の回転数検出装置144、潤滑油温を検
出する油温検出装置146、セレクトレバーの選定位置
検出装置148及び補助スイッチの選定位置検出装置1
50等から成っている。
上記オイルポンプ74から吐出される圧油は油路160
を介して調圧弁829手動弁88゜減圧弁86に導びか
れる。
手動弁88はり、N、R,Pの4位置を備えておシ、9
位置となると油路160を油路172゜174に連通し
第2表に示すように、ソレノイド弁108.1.10の
ON 、OFFの組合わせに応じて上記歯車変速装置2
2に第1速〜第4速の前進の運転状態を達成させ、N位
置・となると油路160を油路174のみに連通し油路
172を排油口176に連通して歯車変速装置22にニ
ュートラル状態を達成させ、R位置となると油路160
を油路178.180に連通して歯車変速装置22に後
進の運転状態(変速段)を達成させ、2位置となると同
手動弁88に連通ずるすべての油路を排油口176又は
排油路182に連通し歯、車変速装置22を実質的にニ
ュートラル状態とするものである。
第 2 表 調圧弁82は、受圧面184.186を有すル27’−
ル188及びスプリレグ190を有1.、受圧[1f1
84に油路160からの油圧が油路174を介して作用
すると油路160の油圧を所定の一定圧(以下ライン圧
と称す)に調圧し、受圧面186に油路160からの油
圧が油路178を介して作用すると油路16”0の油圧
を所定値に調圧するものである。
トルクコンバータ制御弁84゛はスプール192及びス
プリング1’94を有し、調圧弁′82から油路196
を介して導びかれる圧油を、スプール192に形成され
た油路198を介してスプール192の右端受圧面に作
用する油圧とスプリング194の付勢力とのバランスに
よシ、所定値に調圧して油路200を介してトルクコン
バータ6に供給するものである。なお、トルクコンバー
タ6から排出された油はオイルクーラ202を介して変
速機の各潤滑部へ供給される。
減圧弁86はスプール204及びスプリング206を有
し、スプール204に対向的に形成された受圧面208
,210の面積差による油圧力とスプリング206の付
勢力とのバランスによυ、油路160からの油圧を所定
値に減圧調整して油路212に供給するものである。同
油路212に導びかれた調圧油(減圧油)はオリフィス
214を介してN−R制御弁94.゛油圧制御弁96及
びソレノイド弁106のオリフィス114に至る。
N−R制御弁94は、受圧1iii216,218゜2
20が形成されたスプール222及びスプリング224
を有し、受圧面2161C作用する油圧力と受圧面21
8.220間の面積差による油圧力及びスプリング22
4の付勢力の合力とのバランスによって油路226の油
圧が所定値に調圧されるようになっている。
油圧制御弁96は、受圧面228.230 。
232が形成されたスプール234及びスプリング23
6を有し、受圧面228に作用する油圧力と受圧面23
0.232間の面積差による油圧力及びスプリング23
6の付勢力の合力とのバランスによって油路238の油
圧が所定値に調圧されるようになっている。
なお、油路226に導びかれた調整油圧は後進の変速段
を得る際のローリバースブレーキ32の制御を行なうも
のであシ、油路238に導びかれた調整油圧は車両の前
進走行あるいは停止状態においてフロントクラッチ24
.リヤクラッチ26.キックダウンブレーキ30.四−
リバースブレーキ32の制御を行なうものである。
ソレノイド弁106は、運転状態に応じてパルス幅が変
更される50Hzの定周波パルス電流で電子制御装fl
l12にょシデューティ制御されるもので、パルス幅の
変更にょυオリフィス114の開閉時間の割合を変化さ
せてオリフィス214よシ下流側の油路212内の油圧
、即ちN−R制御弁94の受圧面216及び油圧制御弁
96の受圧面228に作用する油圧の制御を行なうもの
であり、この油圧変化によシ、各摩擦係合要素への供給
油圧を調整する。すなわち、オリフィス214の直径と
、オリフィス114の直径との関係から上記油圧は調圧
され、それKともなって油路226.238に発生する
調整油圧(油路180又は油路172内の油圧)は上記
油圧の増減に対応して比例的に増減するものであるー なお、上記ソレノイド弁106の作動開始時期及びその
作動期間は、エンジン負荷検出装置138、各回転数セ
ンサ140 、142 、144の他、電子制御装置1
12に内蔵された変速の開始を検出する変速検出装置、
等からの電気信号に応じて電子制御装置112によシ決
定される。
シフト制御弁90は、ソレノイド弁108゜110の各
々の開閉の組合わせによ〕制御されるもので、3つのス
プール240,242.244及び2つのストッパ24
6.248を有し、スプール240にはランド250.
252 、円環溝254及び同情254とランド250
の左側の油室256とを連通ずる油路258が設けられ
、スプール242には径の異なるランド26o。
262、円環溝264及び各スプール24o。
244に当接する押圧部256.268が設はラレ、ス
フ’−ル244Kaうy)”270.272゜円環溝2
74及び同情274とランド272の右側の油室276
とを連通する油路278が設けられている。また、スト
ッパ246はスプール240.242間に介装されそケ
ーシングに固着され、ストッパ248#′iスプール2
42゜244関に介装されてケーシングに固着されてい
る。油路172は円環溝264を介して常に油路280
に連通され、同油路280はオリ7イス282を介して
オリフィス116.左側の油室256及び右側の油室2
76へ連通されるとともにオリフィス284を介してオ
リフィス118及びスプール240.242間の油室2
86に連通されている。
リヤクラッチ制御弁92は、ランド288と同ランド2
88よシ径の小さなランド290及び円環溝292が設
けられたスプール294と、ランド290と同径の3つ
のランド296,298゜300及び円環溝302.3
04が設けられたスプール306と、スプリング308
とを有し、第2図左側の油室310に導びかれランド2
88の受圧面に作用する油圧の押圧力が、第2図右側の
油室312に導びかれランド300の受圧面に作用する
油圧の押圧力とスプリング308の付勢力との合力より
大きくなると両スプール294.306が図中右端位置
へ切換えられる。
また、同右端位置となるとランド290及び296間に
油圧が作用するので、油室310内の油圧が排出される
とスプール294のみが左端へ移動し、その後ランド2
96の左側受圧面に作用する油圧の押圧力が上記油室3
12内の油圧による押圧力とスプリング308の付勢力
との合力よシ小さくなったとき、スプール306が左方
へ移動するものである。
N−D制御弁98は、ランド314,316及び円環溝
318が設けられたスプール320とスプリング322
とを有し、スプール320に形成された受圧面324,
326,328に作用する油圧力とスプリング322の
付勢力との合力の方向に応じてスプール320を第2図
に示す左端位置と図示しな−い右端位置との間で選択的
に切換えるものである。
1−2速シフト弁100は、スプール330とスプリン
グ332とを有し、スプール330の左端受圧面334
へのライン圧の給排によシ第2図に示す左端位置と図示
しない右端位置との間で切換えられるもので、ライン圧
が受圧面334へ作用するように供給されたときは同ラ
イン圧の油圧力によシ右端へ、ライン圧が排出されたと
きはスプリング332の付勢力により左端に位置するも
のである。
2−3速及び4−3速シフト弁102と4速クラツチ制
御弁104も同様に各々スプール336゜338とスプ
リング340.342とを有し、各スプール336.3
38の左側にはライン圧が導びかれる油13s4,34
6が、右側には油室348.350が形成され、各スプ
ールは第2図に示された左端位置又は図示しない右端位
置へ選択的忙切換え、ちれるものである。
次に上記構成の自動変速機の作用を説明するが、上記と
同様の構成の自動変速機の変速制御は既に公知(特願昭
56−144237号等参照)であるので、ここでは、
1速→2速変速段を例にとって他の変速段については説
明を省略する。
まず、1速の変速段が達成されている状態にあっては、
ソレノイド弁108,110は共に通電状態にあシ、油
路160から手動弁88を介して油路172に導びかれ
たライン圧が油圧制御弁96.油路238.N−D制御
弁98゜油路352 、!Jヤクラッチ制御弁92.油
路354を介してリヤクラッチ26の油圧室に導びかれ
る一方、油路238から分岐してl速−2速シフト弁1
00.油路356を介してローリバースブレーキ32の
油圧室に導びかれておシ、リヤクラッチ26.ローリバ
ースブレーキ32は共に保合状態にある。
この状態からアクセルが踏み込まれると、電子制御装置
112からソレノイド弁108,110に変速開始信号
が発信され、ソレノイド弁108・ は通電が遮断され
、ソレノイド弁110は通電状態に保持される。
この結果、シフト制御弁90のスプール240はスプー
ル242と一体的に第2図中右方へ移動してスプール2
40がストッパ246に当接した状態で停止し、油路1
72のライン圧がスプール242の2つのランド260
−.262間を通って油路362に導びかれ、ライン圧
は1速−2速シフト弁100の受圧面334に作用して
スプール330を第2図中右端位置に移動させる。これ
によシ、油−路238から1速−2速シフト弁100に
導びかれていたライン圧は油路364を介してキックダ
ウンブレーキ30の係合側油圧室366に変速初期油圧
として供給され、この油圧室366の油圧が徐々に上昇
するに伴ってロッド368がスプリング370に抗して
第2図中左方に移動してブレーキバンド30aをキック
ダウンドラム52に係合させる一方、油路356の油圧
は油路226を介して排出されてローリバースブレーキ
32の係合が解除されて2速への変速が達成される。
上述のように車両用自動変速機は油圧により作動する摩
擦係合要素と、この摩擦係合要素の作動により選択され
る回転要素とを有し、車両の走行状態に応じて油圧が送
給される摩擦係合要素を選択してエンジンの回転動力が
入力される入力軸と駆動輪へ回転動力を出力する出力軸
との間の変速比の切換えを自動的に行うものであるが、
この変速中、すなわち変速開始時から変速終了時までの
間における摩擦係合要素へ送給される油圧の上昇度合に
よって、次のような不具合が生じていた。すなわち、送
給油圧を急激に上昇させてしまう場合には摩擦係合要素
が急激に接続されて変速時の衝撃が大きくなり、自動変
速機やエンジンに過大な負荷がかかるばかりか、車両の
乗心地をも悪化させていた。また一方、送給油圧の上昇
が緩やかすぎる場合には変速時間が長くなると共に摩擦
係合要素に過大な滑りが生じ、この摩擦係合要素の寿命
を短くしてしまったシ、変速が行われない虞があった。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、車両の走行
状態に係らず自動テ速機の変速機能を保証すると共に、
変速時における摩擦係合要素への適正な油圧の送給を達
成し、過大な変速衝撃や摩擦係合要素の滑夛を生ずるこ
とのない良好な変速を実現することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る変速油圧制御方法は、 エンジンの回転動力が入力される入力軸と、駆動輪へ回
転動力を出力する出力軸と、油圧によシ作動して任意の
回転要素を選択することにより前記入力軸と前記出力軸
との間の変速比を切換える摩擦係合要素と、変速中に回
転速度が変化する回転、要素の回転速度を検出する検出
装置とを備え、該検出装置によシ検出dれた回転速度の
変化率が予め設定された目標変化率に追、従するよう前
記摩擦係合要素への油圧を制御し且つ当該油圧を変速時
間に伴って変化、する最低油圧以上に保持したことを特
徴とする・。
、以下、本発明の方法を第1図及び第2図に示した車両
用自動変速機について実施した一実施例を説明するが、
本発明は各変速段において同様に実施されるので本実施
例では1速から2速への変速段を例にとって説明し、他
の変速段については説明を省略する。
: 本実施例を表すフローチャートは第3図に示すもの
であシ、このフ・ローチャートが前記の電子制御装置1
12に記憶されて本発明に係る変速油圧の制御を行う。
 ゛ 本実施例を第3図のフローチャートに沿って説明すると
、電子制御装置112によシ1速から2速への変速開始
信号が発信されて前記のようにソレノイド弁108,1
10が切換えられると、検出装置138により検出され
たスロットル弁開度及び検出装置144によシ検出され
た車速からソレノイド弁106の初期デユーティ率a+
(本実施例では例えば42%)が決定される。これによ
シ、ソレノイド弁106がデユーティ制御されて油路2
12のオリフィス214下流の制御油圧を調整し、油路
172から油路238.1−2速シフト弁100.油路
364を介してキックダウンブレーキ30の油圧室36
6へ変速初期油圧Ptを送給することとなる。
上記のように油圧室366に油圧が送給されると、1速
の変速段の同期が外れたか否かをキックダウンドラム5
2の回転速度と車速とによシ判断する。5尚、この同期
外れが達成されていない場合には、前記初期油圧P1の
デユーティ率d、が低すぎ−るものとして、デユーティ
率を演算し直して上昇させ、同期外れを達成する。
上記のように同期外れが達成されると、各変速段や走行
状態に応じて予め定められたキックダウンドラム52の
回転速度の目標変化率、すなわち、油圧室366に送給
される油圧が最適な度合(キックダウンブレーキ30の
係合ショックや過大な滑り等が発生しない状態)で上昇
している場合にキックダウンドラム52が示す回転速度
変化率を本変速段の走行状態に応じて決定する。そして
、実際のキックダウンドラム520回転速度からその変
化率を演算して上記目標変化率とのずれを演算し、この
ずれに対応するデユーティ率の補正量を演算してソレノ
イド弁106のデユーティ制御を補正し、キックダウン
ブレーキ30の油圧室366への油圧の送給度合を変化
させる。すなわち、第5図(C)に示すようK、目標変
化率(実線)に対して初期において大きくずれているキ
ックダウンドラム52の実際の回転速度変化率(点線)
が目標変化率に追従して終期には一致若しくは近似する
よう油圧室366の油圧がフィードバック制御され、キ
ックダウンブレーキ30は最適な度合で係合するよう制
御される。
そして、キックダウンドラム52の回転速度と車速とを
検出して、キックダウンドラム520回転速度が目標変
化率に一致若しくは近似する変速後期の所定回転数No
(本実施例ではキックダウンドラム52の全回転速度変
化量N8の70%)に実際のキックダウンドラム520
回転速度が一致しているか否かを判断し、このキックダ
ウンドラム52の回転速度がNDではない場合には上記
フィードバック制御を続行し、キックダウンドラム52
の回転速度を零、すなわち2速への変速を終了させる。
従って、この変速はフィードバック制御により変速ショ
ックや摩擦係合要素の過大な滑シが生じない良好な状態
でなされるが、上記のようにキックダウンブレーキ30
への送給油圧を上昇下降させるフィードバック制御にお
いて、あま夛この油圧を下降させすぎると下記のような
事態が生ずる可能性が考えられる。
すなわち、車両用自動変速機は車両の走行状態によって
種々多様な作動状態があるため、場合によっては上記フ
ィードバック制御に起因して変速時間の長期化や変速不
履行を生じてしまう可能性がある。具体的には、例えば
車両は、アクセルの踏み込み量が少ない走行状態におい
てこのアクセルから足を離すと、走行の円滑さを確保す
る等の理由からシフトアップの変速がなされるようにな
っているが、この場合にエンジン回転速度と共に自然降
下する回転要素の回転速度を目標変化率に追従させよう
とすると、油圧がどんどん下がる状態となってしまい、
変速が延々と終了しない可能性がある。また、上記のよ
うに大幅に油圧が降下してしまっている時にアクセルが
深く踏み込まれてもこれに油圧の立上シが応答し得す、
前記電子制御装置112への入力データが混乱して変速
状態が把握できなくなってしまうことも考えられる。こ
のような不測の事態を解消するため、フィードバック制
御のフローチャートには第3図中■に示すサブルーチン
が設けられている。すなわち、上記のようにフィードバ
ック制御において目標変化率とキックダウンドラム52
の回転速度変化率とのずれに対応してデユーティ率を演
算するに際し、第2図中に示すようにキックダウンブレ
ーキに設けられたキックダウンサーボスイッチ30bの
ONからOFFへの経過時間より得られる変速開始から
変速終了までの経過時間t(変速時間)を検出し、この
経過時間tの関数である最低油圧すなわち最高デユーテ
ィ率d(t)を演算する。この演算は初期値(本実施例
では例えば78%)をdiとし、デユーティ変化率(本
実施例では例えば15%/ )をコとして演算eC 式d(t) = di −d・tにより行われ、これに
よって、第5図(a)及び第5図(b)中に一点破線で
示すような時間tに伴って変化する最高デユーティ率d
(t)及びこの最高デユーティ率d(t)に対応した最
低油圧P(t)が定められる。そして、変速中の各時点
で実際にキックダウンブレーキ30に送給されている油
圧のデユーティ率dと最高デユーティ率d(t)とを比
較して、d −d(t)> 00場合には電子制御装置
112ヘデユーテイ率を下降(すなわち送給油圧を上昇
)させるよう指令し、電子制御装置112のデユーティ
率を最高デユーティ率d(t)以下にしてキックダウン
ブレーキ30に送給される油圧が最低油圧P(t)以下
とならないようKしている。従って、キックダウンブレ
ーキ30への送給油圧の過剰下降は防止され上記した不
測の事態の発生を解消することができる。
ここで、上記の初期値di及びデユーティ変化率dはエ
ンジン、自動変速機、車両等の特性によシ適宜設定され
るものであり、要は上記不測の事態を招くような油圧の
過剰下降を防止するためにフィードバック制御による油
圧の上昇下降幅の下限を規定する最高デユーティ率を設
定し得るものであれば良い。
また、第1表に示したように変速段毎に係合、係合解除
が繰シ返されるキックダウンブレーキ30に応じて停止
、回転が繰シ返されるキックダウンドラム52を検出対
象の回転要素としたため、検出装置(センサ)142が
1個で全ての変速段でのフィードバック制御を賄うこと
ができるものであるが、成る変速段においてのみ作動す
る回転要素を用いることも可能である。
尚、本実施例では、成る排気量、出力トルク量等の規格
を有するエンジンに適合するよう設定された自動変速機
を他の異なる規格を有するエンジンにも流用して自動変
速機の製品コストの低減、生産管理の簡素化を実現する
ためK。
変速信号発信後にキックダウンブレーキ30へ送給され
る油圧すなわち変速初期油圧P1を規格の異なるエンジ
ンに適合させる制御機能も備えている。すなわち、この
変速初期油圧P、がエンジンの規格に適合していない場
合、例えば比較的大排気量用の自動変速機を比較的小排
気量のエンジンに組合せた場合には、この小排気量のエ
ンジン用の自動変速機に較べて大排気量用のものの作動
油圧(ライン圧)が元々大きく、このエンジンの出力ト
ルクに較べて摩擦係合要素の係合力が過大となってしま
い、変速開始信号が発信されるやいなや初期油圧によシ
摩擦係合要素が停台状態となってしまい多大な変速ショ
ックを来たしてしまうという問題を生じ、また、これと
逆の場合にはライン圧が低すぎて変速が開始しなかった
夛変速までに長時間かかったシという問題を生じてしま
う。
このような問題を解消して、自動変速機の規格の異なる
エンジンへの流用を実現するためK、上記において、検
出した実際のキックダウンドラム52の回転速度がNo
である場合には上記と同様にして2速への変速を終了さ
せる前段階忙、適正な変速初期油圧を設定するために、
この時点でキックダウンブレーキ3oに送給されている
油圧P、に対応したデユーティ率d、を検出すると共に
、その時点のエンジン2のスロットル弁開度θtを検出
して、本来変速開始信号発信後にキックダウンプレー・
キ30に送給されるべき変速初期油圧に対応したデユー
ティ率d、を演゛算する。
この演算は、第4図に示すようIcI速から2速への変
速段における全ス胃ットル弁開度をA。
B、C,Dの4つの領域に区分げして、各領域に対して
それぞれ実験的に予め設定された定数k(領域D−Aに
定数に、−に、がそれぞれ対応)及び定数!(領域D−
Aに定数1I−14がそれぞれ対応)Kよシ、上記検出
されたスロットル弁開度θtが属する領斌内においてス
ロットル弁開度0むを変数として演算式d1=(k 1
9t + l ) dtを用いて行う。
このようにしてまったデユーティ率d1による油圧を次
回の変速時の初期油圧として設定し、これKよって、次
回の変速をエンジンに適合して本来送給されるべき初期
油圧に一致若しくは近似した状態から行なうことができ
る。尚、この変速初期油圧の補正設定は上記の演算方法
以外にも実験や経験に基づく種々の方法が可能であシ、
また領域の数や区分の範囲についても車両エンジン、自
動変速機の特性等によシ適宜設定される。
また、上記実施例では変速後期としてキックダウンドラ
ム52の全回転速度変化量Naの70%時点をとらえ、
これに対応する油圧P、のデユーティ率d2から初期油
圧P、のデユーティ率d1を演算したか、フィードバッ
ク制御によシ目標変化率に収束している全回転速度変化
量Nsの50%〜100%の範囲であれば同様にして初
期油圧P、のデユープ4率d、をめることが可能である
以上説明したように本発明によれば、変速中に摩擦係合
要素に適正な油圧が送給されるようフィードバック制御
を行うと共に、このフィードバックによる上記油圧を変
速時間に伴って変化する最低油圧以上に保持するように
したため、上記油圧の過剰降下による変速の長期化や不
履行、変速状態の把握不能といった不測の事態の発生を
解消して、フィードバック制御による変速ショックや摩
擦係合要素の過大な滑シ等を生じない良好な変速を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明方法を実施する自動変速機の
一例であり、第1図は動力伝達部の概略構成図、第2図
は油圧制御部の概略構成図、第3図は本発明の一実施例
に係るフローチャート、第4図はスロットル弁開度領域
を示す変速特性グラフ、第5図(a) 、 (b) 、
 (C) 、 (d)は変速時間に対するデユーティ率
、キックダウンブレーキへの送給油圧、キックダウンド
ラムの回転速度、出力軸トルクをそれぞれ示すグラフで
ある。 図 面 中、 2はエンジン、 4は入力軸、 30はキックダウンブレーキ、 52はキックダウンドラム、 112は電子制御装置、 P(t)は最低油圧、 d(t)は最高デユーティ率である。 特許出願 人 三菱自動車工業株式会社代理人弁理士 
光石士部(他1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. エンジンの回転動力が入力される入力軸と、駆動輪へ回
    転動力を出力する出力軸と、油圧によシ作動して任意の
    回転要素を選択することによシ゛前記入力軸と前記出力
    軸との間の変速比を切換える摩擦係合要素と、変速中に
    回転速度が変化する回転要素の回転速度を検出する検出
    装置とを備え、該検出装置によシ検出された回転速度の
    変化率が予め設定された目標変化率に追従するよう前記
    摩擦係合要素への油圧を制御し且つ当該油圧を変速時間
    に伴って変化する予め設定された最低油圧以上に保持し
    たことを特徴とする車両用自動変速機における変速油圧
    制御方法。
JP59087138A 1984-04-28 1984-04-28 車両用自動変速機における変速油圧制御方法 Granted JPS60231056A (ja)

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