JPS6022127B2 - 橋梁等の主桁打上装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は橋梁や高架道路橋等の橋桁（主桁）を橋脚上に
支承するための支承装置を交換または補修する場合に使
用する主桁江上装置に関するものである。

近時、橋梁または道路橋等においては、交通量の著しい
増加および車両総重量の増加等に起因して、橋桁を橋脚
上に支承するための支承装置（シュー）の損傷が増加す
る傾向にあるため、現用の支承装置を交換または補修す
る必要がある場所が多くなりつつある。

第１図および第２図は、この種橋梁の主桁１を橋脚２上
に支承装置（シュー）３により支承する部分の略図を示
すもので、この場合、支承装置３を交換または補修する
には、橋脚２上と主桁１との間に第１図に示すように、
ジャッキ４を介挿し、主桁１を若干江上させる必要があ
る。

しかしながら、上述のよ・うにするには、橋脚２上と主
桁１との間隔日が大で、この間にジャッキ４が挿入可能
でなければならない。しかしながら多くの現場ではこの
間隔日が比較的小さく、ジャッキを挿入できないのが実
情である。そしてこのような場合には、第２図に示すよ
うに、主桁１に特製のブラケット５を取り付け、このブ
ラケット５と橋脚２との間にジャッキ４を装置して主桁
１を江上する方法もあるが、このようにするにはブラケ
ット５を特に製作して主桁１に取り付けるという余分の
作業が増加するという問題点がある。

本発明は上述の問題点を解消するためなされたもので、
橋脚と主桁との間隔が小さい場合でも、設置可能である
上に、江上後は油圧シリンダを簡単に切り離して仮受け
台として使用できる経済的にも有利な江上装置を提供す
ることを目的としたものである。

以下、第３図〜第６図について本発明の実施例０を説明
する。

図中１は橋梁等の主桁、２は橋脚である。本発明におい
ては、重合する上沓（上方シュー）６と下沓（下方シュ
ー）７との間の両側間隙部に、それぞれ外方へ向って拡
開する探聞隙Ａ，クＡを形成し、これら両側の襖間隙Ａ
，Ａにそれぞれ裸８，８を挿入し、これら２個の標８，
８を貫通するロッド（ＰＣ鋼綾）９の一端部（第３図の
左端部）を座金１０およびナット１１を介して一方（第
３図の左側）の襖８に固定すると共に、他方（第３図の
右側）の楼８より外方へ突出するロッド９の突出部に座
金１２を介して仮受け用固定ナット１３を螺合し、この
ロッド９と抜手（カップラ−）１４を介して接続した延
長ロッド（ＰＣ鋼榛）１５にセンターホ−ルジヤツキ１
６を鉄菱する。

なお１７は核８とセンターホールジャッキ１６との間に
ディスタンスピースとして介挿した中空筒状のラムチェ
アーであり、１８はセンターホールジャッキ１６より外
方へ突出するロッド１５に座金１９を介して螺合したナ
ット、２０はセンターホールジャッキ１６を橋脚２上に
仮受けするパッキングである。第４図は上沓６の詳細を
示すもので、６ａは下面の左右に形成した懐斜面、６ｂ
はこの額斜面６ａのガイドエッジ、６ｃはこれらガイド
エッジ６ｂ上に固着して外方へ突出させた把手、６ｄは
前記ロッド９を挿適するための半円筒状のロッド挿通溝
である。

第５図は下沓７の詳細を示すもので、７ａは上面の左右
に形成した傾斜面、７ｂはこの頃斜面７ａのガイドエッ
ジ、７ｃはこれらガイドエッジ７ｂ上に固着して外方へ
突出させた把手、７ｄは前記ロッド９を挿適するための
半円筒状のロッド挿通溝である。

また第６図は襖８の詳細を示すもので、８ａは上下傾斜
面、８ｂはロッド挿通孔である。

つぎに上述のように構成した本発明装置の使用方法を説
明する。

まずこの装置を第３図に示すように橋脚２と主桁１との
間に設置し、センターホールジャッキ１６に油圧を供給
してロッド′１５を第３図の矢印Ｂの方向に引張ると、
左側の襖８が矢印Ｃのように移動すると共に、センター
ホールジャッキ１６の反力で右側の襖８が矢印Ｄの方向
に移動する。すなわち上沓６と下沓７との両側よりそれ
ぞれ襖８が進入するため、その挟作用により上沓６を介
して主桁１が上昇する。主桁１が所望量上昇したならば
、固定用ナット１３を締めつけることにより主桁１をそ
の位置に保持することができる。

したがってこの状態で、支承装置３の交換または補修作
業を行うことができるし、必要とすれば、一旦薮手１４
によりロッド９と延長ロッド１５とを分離して、センタ
ーホールジャッキ１６およびラムチェアー１７を外して
、他の作業現場で使用することができる。

支承装置３の交換または補修作業が終了すれば、固定ナ
ット１３をゆるめることにより、主桁１を所定の位燈ま
で降下させることができる。

またこの場合、必要があれば、センターホールジャッキ
１６を上昇時と逆に操作すればよい。本発明は上述のよ
うに、センターホールジャッキ１６の水平方向の力を換
装鷹を介して垂直方向の力に変換するように構成したた
め、装置の高さ ／が低くなった。

このため本発明装置は、主桁１と橋脚２との間隔日が小
さい現場でも容易に設置できるという利点がある。また
本発明装置はセンターホールジャッキ１６を取り外して
他の現場で使用できるため、多数の場所で同時にこの装
置を使用する場合に、ジャッキ装置の個数は少なくてよ
いから、この点経済的にも非常に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は橋桁支承部の側面図、第２図はその正面図、第
３図は本発明装置の設置状態を示す正面図、第４図ａは
本発明装置の上沓の中央縦断正面図、同図ｂはその平面
図、同図ｃは同側面図、第５図ａは下沓の中央縦断正面
図、同図ｂはその平面図、同図ｃは同側面図、第６図ａ
は核の中央縦断面図、同図ｂはその平面図、同図ｃは同
側面図である。 １・・・・・・橋桁（主桁）、２・・・・・・橋脚、３
・…・・支承装置、４・・・・・・ジャッキ、５・・・
・・・ブラケツト、６・・・・・・上沓、７・・・・・
・下沓、８・・・・・・襖、９…・・・ロッド、１０・
・・・・・座金、１１…・・・ナット、１２・・・・・
・座金、１３・・・・・・固定ナット、１４・・・・・
・鞍手、１５・…・・延長ロッド、１６……センターホ
ールジャッキ、１７……ラムチヱアー。 第１図 第２図 第３図 第４図 第６図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 重合する上沓と下沓との間の両側間隙部に、それぞ
   れ外方へ向つて拡開する楔間隙を形成し、これら両側の
   楔間隙にそれぞれ楔を挿入し、これら２個の楔を貫通す
   るロツドの一端部を一方の楔に固定すると共に、他方の
   楔より外方へ突出するロツドの突出部に仮受け用固定ナ
   ツトを螺合し、このロツドと接手を介して接続した延長
   ロツドにデイスタンスピースとしてのラムチエアーを介
   してセンターホールジヤツキを嵌装してなる橋梁等の主
   桁扛上装置。