JPS6021688Y2 - オ−ブント−スタ−のドア連動機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オーブントースタ−等のドアー等の開閉に
連動させて内部のアミ棚を水平移動させる機構の改良に
関する。

オーブントースタ−等の家庭用加熱調理器は、ドアを手
前に開くと、加熱させる食品を載せるアミ棚が手前にせ
り出し、ドアを閉めるとヒーターを配設した加熱室内に
おさまるようにドアとアミ棚とが連動する機構を備えて
いる。

このドア連動機構には多種の構成があり、そのうち構造
が最も簡単なため多用されている機構として、ドアとア
ミ棚とを連結するリンクバーのみで構成したものがある
。

これは、オーブントースタ−の内部の所定位置にアミ棚
が水平に摺動するように、例えば内部側壁に水平な長大
にアミ棚両端に設けたつめを嵌入して水平方向に摺動可
能とし、このアミ棚のつめを設けた端面に掛止した屈曲
した平板のリンクバーの先端を、ドアの内側端部に設け
たガイド穴に挿入して係止し、ドアの開閉に連動してア
ミ棚が水平に摺動する構成である。

このドアのガイド穴に挿入したりンクバーの先端部は、
平板の上部側が半円形となり下端部に小さな曲げ部を設
けてリンクバーのガイド穴からの抜けを防止し、リンク
バーがドアに係止したままドアの開閉を可能にし、又、
リンクバーがドアのガイド穴に嵌入しすぎないようにす
るためリンクバーの平板にプレスで小さな突起を設けて
いる。

ところが、このリンクバーの小さな突起は、加工に際し
て寸法精度を出し難く金型の摩耗にも問題を生じ、さら
にドアの開閉時にリンクバーには上下あるいは水平方向
の力が掛り、突起が小さすぎるとガイド穴内に嵌入しド
アの開閉時に作動が固（なったり、嵌入した突起により
ドアの内板を曲げたりする問題を生じ耐久性に難があっ
た。

そこで、この考案はリンクバーのみの構成で加工精度を
要求されずに容易に加工でき、ドアの開閉とアミ棚のス
ライドが円滑でかつ耐久性にすぐれたドアとアミ棚の連
動機構を提案するものである。

すなわち、この考案は、下端を支点に開閉するドアの内
板側部に説けた長孔のガイド穴と、ガイド穴部に突設し
た爪受座とを有するドアと、中央部を屈曲した細長い平
板からなり、ガイド穴に嵌入させる平板先端部の一方端
面側を円弧に切欠した回動円弧部と、回動円弧部と反対
側の平板先端部に平板に直角に突設した曲げ部と、曲げ
部端に近接し平板に直角に突出させて上記爪受座に当接
させる支点爪とを有し、他端がアミ棚側端に設けた連動
爪に掛ける掛止部とからなるリンクパーと、 リンクパーによりドアのガイド穴とアミ棚側端の連動爪
とを連結され、加熱室内所定位置に載架され摺動するア
ミ棚とからなるオーブントースタ−のドア連動機構であ
る。

次にこの考案を図面に基づいて説明する。

第１図はドアとアミ棚とを連結するリンクバー付近の斜
視図であり、第２図はガイド穴部分の拡大斜視図である
。

ドア１は下端を支点として開閉し、外板２と内板３とで
構威され一定の内部空間を有している。

アミ棚６はアミ取付金具にアミを載置してその両側端に
嵌入爪を設け、オーブントースタ−内側壁に平行に設け
た長孔に嵌入爪を入れてアミ棚４を載架支持させ、長孔
を摺動するよう構威しである。

リンクバー１０は、ドア１の側部内板３の嵌入口のガイ
ド穴４とアミ棚６の側端部の連動爪７を、各々、一端の
回動円弧部１２及び曲げ部１３と他端の掛止部１１とで
連結し、ドア１の開閉に伴ないアミ棚６を摺動させる働
きをする。

ここでドアの内板３のアミ棚６の側端に平行する位置の
所定高さ付近に平板からなるリンクパー１０の先端部を
嵌入させる長孔のガイド穴４を設け、さらにガイド穴４
の下部横側に穴４に直角に小さなリブ状の爪受座５を突
出させである。

次にリンクパー１０は、中央付近で屈曲した細長い平板
であり、アミ棚６側の先端はアミ棚６の嵌入爪側の中央
に突設した連動爪７を把持するようコの字型の掛止部１
１となっている。

ドア１側のリンクパー１０の先端部は、先端部の上側端
面を切欠して、回動時にガイド穴４上端との回動接触を
回避するための回動円弧部１２となし、また、回動円弧
部１２と反対側の下側端面部分は、先端からドア１内に
挿入させる長さ分だけ直角にわずかに折りまげて曲げ部
１３を構威し、リンクパー１０の抜けを防止し、さらに
曲げ部１３より少なくとも内板３厚みをおいた下側部位
置にリンクパー１０に直角に突出する支点爪１４を例え
ばリンクパーの一部を折り曲げである。

このリンクパー１０の一端を連動爪７に掛止し他端を板
厚と曲げ部１３高さと大きくとも同等広さのガイド穴４
に挿入すると、曲げ部１３によりリンクパー１０は抜け
ることなく、リンクパー１０の支点爪１４と内板３に突
設した爪受座５とが当接可能で、ドア１を手前に開く場
合、曲げ部１３の後端が爪受座５の凹部下端より下方部
に当接して、ここを支点に、ドア１がリンクパー１０に
対して回転しながら、リンクパー１０が手前に引き出さ
れ、これに伴ない連動爪７と掛止部１１とで連結したア
ミ棚６が手前に摺動してせり出す。

また、ドア１を閉めるときは、アミ棚６の自重がリンク
パー１０かに伝わり、リンクパー１０の支点１４が爪受
座５の凹部円弧に当接し、これに沿って回動してアミ棚
６が室内へ摺動し、収納される。

すなわち、ドア１のガイド穴４近くに設けた爪受座５と
リンクパー１０に突出させた支持爪１４とが当接するこ
とにより、ドア１とガイド穴４に嵌入させたリンクパー
１０との位置決めが正確に定まり、ドア１の開閉時にリ
ンクパー１０に上下方向と横方向の力が同時に作用して
も上記の当接部分を支点とした円運動が円滑かつ確実に
作動して、ドア１の開閉が滑めらかでかつアミ棚６のス
ライドも円滑になる。

また、リブ状の爪受座５は内板３のガイド穴４部分の補
強ににもなる。

従って、リンクパー１０が従来のようにガイド穴４内に
所定以上に嵌入することなく、ドア１とアミ棚６の連動
が十分に滑らかなため耐久性が著しく向上する。

さらには、ドア内板に設けるガイド穴４と爪受座５とリ
ンクパーに突出させる支点爪１４は高い加工精度を必要
とせず容易に製作でき、構成が簡単なりンクバーのみで
耐久性にすぐれたドアとアミ棚のスライド機構が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はオーブントースタ−のドアとアミ棚部分の斜視
図、第２図はガイド穴部分の拡大斜視図である。 図中１・・・・・・ドア、２・・・・・・外板、３・・
・・・・内板、４・・・・・・ガイド穴、５・・・・・
・爪受塵、６・・・・・・アミ棚、７・・・・・・連動
爪、１０・・・・・・リンクバー、１１・・曲掛止部、
１２・・・・・・回動円弧部、１３・曲・曲げ部、１４
・・・・・・支点爪。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下端を支点に開閉するドアの内板側部に説けた長孔のガ
   イド穴と、ガイド穴横に突設した爪受座とを有するドア
   と、 中央部を屈曲した細長い平板からなり、ガイド穴に嵌入
   させる平板先端部の一方端面側を円弧に切欠した回動円
   弧部と、回動円弧部と反対側の平板先端部に平板に直角
   に突設した曲げ部と、曲げ部端に近接し平板に直角に突
   出させて上記爪受座に当接させる支点爪とを有し、他端
   がアミ棚側端に設けた連動爪に掛ける掛止部とからなる
   リンクバーと、 リンクバーによりドアのガイド穴とアミ棚側端の連動爪
   とを連結され、加熱室内所定位置に載架され摺動するア
   ミ棚とからなるオーブントースタ−のドア連動機構。