JPS6021635B2 - コ−クス炉炉蓋掃除装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、コークス炉の炉蓋に付着したタール、コー
クス等の漣を掃除するための炉蓋掃除装置に関する。

従来、多くの炉蓋掃除装置は、コークス炉作業機械であ
るコークス押出機やコークガイド車に搭載され、炉蓋脱
着機により炉蓋支持を行なって炉蓋の掃除を行なうもの
であり、炉菱支持機構を具備していなかった。

このような炉蓋掃除装置では、炉蓋脱看機により支持さ
れた炉蓋に対し、全体的に移動して掃除機本体を芯合せ
配置する必要があるため、装置移動に大きい動力が必要
であり、また、装置の設置スペース、プラス、移動スペ
ースの広いスペースが必要であり、さらに、掃除効果に
係わる芯合せが必ずしも正確にできず、しかも、芯狂い
が生じた場合の芯合せ調整が装置の移動方式と相俊つて
容易にできないなど、掃除のための段取り１こ手間どつ
た。

また、従来の炉蓋掃除装置には、炉蓋支持機構を具備し
たものもあるが、その炉蓋支持機構は、単に炉蓋支持を
行なうものにすぎず、掃除機本体に対し芯合せし、掃除
装置に対し、前後動できるひものでなかった。

このような炉蓋掃除装置では、炉蓋掃除機本体との芯合
せ装置は、掃除機本体側において作業員によって行なわ
れ、機械的にできなかった。

この発明は、前記従来の問題点を解決するため５に創案
されたもので、炉菱と掃除機との芯合せを機械的に行い
、両者を当援させようとするものである。以下、この発
明を図示する実施例により説明すると、掃除機本体１は
、コークス炉作業機械であ０るコークス押出機又はコー
クガイド車上に搭載、立設したフレーム２に装置され、
所定位置（想像線Ｓにて図示する）において炉蓋Ｇの側
面を掃除可能である。

第１図〜第３図に示す掃除機本体１は、複数の掻板（図
示せず）をチェーン３によりタ連結し、フレーム２内に
おいて炉蓋側面に添接させつつ炉蓋Ｇの周囲に回転する
方式のものであり、また、第４図〜第７図に示す掃除機
本体Ｉは、フレーム２上の昇降台車４の前部に鞠心周り
に螺旋羽根状のスクレーバ５を具備したスクリュ型カッ
ター６を左右一対回転可能に轍支し、これらスクリュカ
ッター６を炉蓋側面に添接させつつ回転し、かつ、昇降
台車４により昇降させる方式のものである。以上のよう
に炉蓋配置位置が定められ、掃除機本体１を具備したフ
レーム２には、炉蓋Ｇを支持可能な左右一対のホルダー
７が、当該掃除機本体に対し前後可能に設けられ、両ホ
ルダー７で炉菱Ｇを両側から挟みつけることにより、当
該炉蓋を掃除機本体１に芯合せ可能にし、もって、掃除
機本体１に対するその芯合せ配置ができるようにしてい
る。

即ち、フレーム２の炉側前部には、左右一対の支持機体
８Ａ，８Ｂが、前方に突出して平行に設けられ、フレー
ム２に対してそれぞれ固定し、また、外側方へ水平旋回
可能にしている。

旋回用として、支持機体８Ｂとフレーム２との間には、
ホルダー旋回用油圧シリンダ９が設けられ、また、適宜
その支持壁体先端の下部には、車輪１０が設けられてい
る。このような支持構体８Ａ，８Ｂには、対向状態にお
いて炉蓋Ｇを吊持するためのホルダー７が、掃除機本体
１に対し前後勤自在に設けられている。

ホルダー７は、支持糟体先端側へ突出する上下一対のフ
ック１１を吊持用に具備し、また、支持機体８Ａ，８８
に設けた上下のレール１２，１２′に係合する移動ロー
ラ１３と上下の振止めローラ１４，１４′を移動用に具
備している。そして、ホルダー７の移動操作用として、
第１図〜第３図に示すものでは、支持機体８Ａ，８Ｂに
は、それぞれ前後方向（図示ａ矢印方向）に揺動する上
下一対のスイングレバー１５と、これらスイングレバー
１５をたとえばその橘着点を通る垂直線を介し前後方向
に対称な位置まで揺動するホルダー移動用油圧シリンダ
１６を駆動源とした駆動機構１７とが設けられ、また、
スイングレバー１５の前後揺動をホルダー７の前後動に
変換するべく、スイングレバー先端部に設けた長手方向
の長孔１８とホルダー７に設けた連結ピン１９とが係合
させられている。また、第４図〜第７図に示すものでは
、フレーム２と支持機体８Ａ，８Ｂとの間には、ホルダ
ー移動用油圧シリンダ２０が設けられている。

このように掃除機本体１に対し前後勤可能に設けたホル
ダー７は、支持機体８Ａ側のものを位置決め用とし、か
つ、支持横体８８側のものを押付け用として、炉蓋Ｇを
挟み付けた際、当該掃除機本体の中心線（図示ｃ）に炉
菱芯が合致する芯合せができるように、さらにホルダー
対向側に炉菱ガイド２１を具備している。もっとも、こ
の炉蓋ガイド２１は特に設けず、ホルダー部分によって
代えることができることは勿論である。以上の構成にお
いて、炉蓋Ｇをホルダー７のフック１１に懸垂する作業
は、炉蓋脱着機（図示せず）により高さ、垂直度調整を
行ないつつ支持して行なう。

ホルダー７に吊持された炉蓋Ｇは、ホルダー旋回用油圧
シリンダ９の作動によりホルダー７間に炉蓋ガイド２１
を介し挟み付けられて、掃除機本体１に対し芯合せがさ
れ、かつ、ホルダー７に一体となる。そして、ホルダー
移動用油圧シリンダ１６の作動により図示ａ矢印方向に
前進し、前進端（想像線Ｓで図示した炉蓋配置位置）に
おいて掃除機本体１にセットされ、その作動により炉蓋
側面の掃除がされる。掃除終了後は、前述したとは逆の
手順で炉蓋脱着機に炉蓋が戻されることになる。

そして、炉菱脱着機の移動のため、支持横体８Ｂは、ホ
ルダー旋回用油圧シリンダ９の作動により開かれる。こ
の発明は、以上の構成よりなり、掃除機本体に対し炉蓋
を芯合せ支持可能で、かつ、前後動可能なホルダーを臭
備しているため、従来の移動形炉蓋掃除装置に比し、装
置スペースだけで済み、また、掃除機本体の掃除刃を炉
蓋側面に機械的に当てるだけで均一な当りが得られ、そ
れだけ優れた掃除効果を期待でき、掃除作業の能率化に
役立÷〕。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の第１実施例を示す側面図、
Ａ−Ａ線断面図、Ｂ−Ｂ線断面図、第４図〜第７図はこ
の発明の第２実施例を示す側面図、平面図、Ｃ−Ｃ線断
面図、Ｄ−○線断面図である。 １・・・・・・掃除機本体、２・・・・・・フレーム、
Ｇ・・・・・・炉蓋、３・・・・・・チェーン、４・・
・・・・昇降台車、５・・・・・・スクレーパ、６……
スクリユカツター、７……ホルダー、８Ａ・・・・・・
固定側支持横体、８Ｂ・・…・可動側支持機体、９・・
・・・・ホルダー旋回用油圧シリング、１０・・・・・
・車輪、１１・・・・・・フック、１２，１２′・・・
…レール、１３・・・・・・移動ローラ、１４，１４′
・・・・・・振止めローラ、１５…・・・スイングレバ
ー、１６・・・・・・ホルダー移動用油圧シリンダ、１
７・・・・・・駆動機構、１８・・・・・・長孔、１９
・・・・・・連結ピン、２０・・・ホルダー移動用油圧
シリンダ、２１・・・・・・炉菱ガイド。 第１図 第２図 第３図 第５図 第４図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コークス炉作業機械のフレームに炉蓋掃除機本体を
   設け、前記フレームの炉側前部に平行して左右一対の支
   持構体を設けると共に、ホルダー移動用シリンダにより
   掃除機本体に対し前後動可能な炉蓋支持用ホルダーを、
   前記支持構体の内側に相対向させて設けてなり、 前記
   支持構体の少なくとも一方は、旋回用シリンダにより旋
   回可能とし、該支持構体を炉蓋側に旋回して双方のホル
   ダーにより炉蓋を挾持することにより、当該炉蓋を掃除
   機本体に対し芯合せ可能にしたことを特徴とするコーク
   ス炉炉蓋掃除装置。