JPS602096Y2 - 部品の自動供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、腕時計用のネジ等の微小部品を安定的に搬送
し供給する自動供給装置に関するものである。

本考案は、腕時計用ネジ等の微小部品を搬送供給する振
動式部品供給装置において、部品の整列部と取出し部を
別体とせず一体化してトラック上に設けることによって
、部品供給の安定性を高め、かつ装置の構造を簡単にし
た自動供給装置に関する。

本考案の目的は、微小部品の搬送供給の安定性を高める
ことにある。

また他の目的は、供給の構造を簡単にし、製作費を低減
することにある。

従来の自動供給装置は、第１図、第２図（第１図ｎ−ｎ
’線断面図）、第３図（第１図ｍ−ｍ’線断面図）に示
す如く、振動式部品供給装置のボウル１において、先ず
部品の量をあらかじめ適当な量に制限し、ある程度の整
列を行なうために、トラック部７の断面形状をＶ字状等
部品形状に合った形状ひしたり、トラック部７に部品に
合ったその他の細工を講する必要があり、このことによ
って搬送能力が制限されるという欠点がある。

またシュート部２において、選別部分３と部品溜部骨４
で希望にそぐわない姿勢のもの、あるいは余分量のもの
が除かれて最終的に部品の姿勢が要求する一つの姿勢に
整列されて、部品の取り出し部分５から取り出されるよ
うになっているが、選別部分３での希望にそぐわない姿
勢のものの除去、あるいは余分量の除去が不完全であり
、また、選別部分３から部品溜部骨４へ移るカバー６の
入口での部品同士の重なり、等による渋滞現象の発生、
あるいは、トラック部からシュート部にかけて並んでい
る部品の押圧による部品溜部骨４の部品の取り出し部分
５にある部品の押し出し現象の発生等、搬送供給を阻害
する要因、不安定による要因がある。

またシュート部２については、精度面の配慮、耐摩耗性
への配慮等が重要となり、比較的製作費が高くなる。

本考案は、上記の欠点を除去したもので、実施例につき
図面により説明すると、第４図、第５図において、８は
トラック部７の終端部近傍に設けた部品の取り出し部に
、トラックを貫通して、ある一定のストローク１で上下
するように設定されたパイプ状ないし棒状の押上げ棒で
ある。

部品の形状・寸法に合わせて、要求姿勢のものだけが安
定状態に保持されるように、押上げ棒のパイプの内外径
を設定するか、取り出し部のトラック面および押上げ棒
の端面に形状に応じた凹部を設定しておく。

トラック７上をランダムに連続的に搬送されている部品
の中から、要求姿勢のものだけが押上げ棒８のパイプの
穴、または凹部に安定した状態で保持され、更に押上げ
棒が上に押上げられることによって、トラック上の部品
の流れから完全に分離されて、極めて安定した状態に保
持されることになる。

図示してないが押上げ棒を他の動力により一定の周期で
間欠的に上下するようにしておけば、極めて安定した状
態で微小部品の自動供給ができる。

トラック部７については、部品の搬送量の規制・整列等
の機能は全く不要で、ただ単に部品を搬送すればよく、
断面形状の制限が少なく、部品形状に合ったその他の細
工もほとんど必要でない。

また、構造的に簡単であり、比較的精度を要せず、製作
上、コスト安になる。

同時に２個以上の部品の取り出しを必要とする場合にも
、トラック上の適当な位置に必要数の押上げ棒を設置す
るだせで、簡単にできる。

以上詳述した如く、本考案によれば、腕時計用ネジ等の
微小部品を初めとして、その他の段付部品でも、搬送自
動供給が単純で、安価な機構で、確実に行なうことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は、従来の実施例を示す平面図
および断面図、第４図、第５図は、本考案の一実施例を
示す平面図および断面図である。 １・・・・・・ボウル、２・・・・・・シュート部、３
・・・・・・選別部分、４・・・・・・部品溜部分、５
・・・・・・部品の取り出し部、６・・・・・・カバー
、７・・・・・・トラック部、８・・・・・・押上げ棒
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラック部を小ねじ等の部品を振動させながら搬送して
   自動供給する部品の自動供給装置において、前記トラッ
   ク部の終端部近傍のトラック面に貫通穴を設けて取出し
   部とし、該取出し部に、特定の姿勢の部品のみを安定し
   て保持するための形状および寸法を有し、前記貫通穴と
   係合して一定のストロークで上下動する少なくとも一つ
   の押上げ棒を設けてなることを特徴とする部品の自動供
   給装置。