JPS6020519B2 - 防湿性カ−トン用厚紙の製造法 - Google Patents

防湿性カ−トン用厚紙の製造法

Info

Publication number
JPS6020519B2
JPS6020519B2 JP52031882A JP3188277A JPS6020519B2 JP S6020519 B2 JPS6020519 B2 JP S6020519B2 JP 52031882 A JP52031882 A JP 52031882A JP 3188277 A JP3188277 A JP 3188277A JP S6020519 B2 JPS6020519 B2 JP S6020519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cardboard
basis weight
moisture
resin
intermediate layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52031882A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53119311A (en
Inventor
正照 得能
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP52031882A priority Critical patent/JPS6020519B2/ja
Publication of JPS53119311A publication Critical patent/JPS53119311A/ja
Publication of JPS6020519B2 publication Critical patent/JPS6020519B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は防湿怪力ートン用厚紙の製造法に関する。
合成洗剤粉末等の吸湿性商品の包装容器(カートン)を
成形するための防湿性厚紙は、坪量が200〜750夕
/〆の範囲のものが一般に使用されている。
そして上記の包装容器の材料として要求される防湿性は
、透湿度の値が100夕/枕・2蝿時以下であって、こ
の数値より小さい透湿度であれば吸湿性商品は長期間の
保存に耐えるのである。なお、上記透湿度はJIS−Z
0208の測定法による。また、カートンを成形するた
めにはリングクラッシュ強さが30k9以上でありさら
にその向上が要望され、リングクラッシュ強さが30k
9未満では、毅箱機にて形成することが困難であり、か
つ包装材料としての強度が低下する。なお、上記リング
クラッシュ強さは、JIS一P8126の測定法に準じ
た1時間湿潤時の測定値である。従来、上記の防湿性材
料として、厚紙の表面に、熱可塑性合成樹脂やワックス
を塗布したり、プラスチックフィルムをラミネートした
ものが一般に使用されていたが、従釆の防湿性厚紙は、
厚紙を抄造する工程と、得られた厚紙に上記の防湿加工
を施す工程との2工程を必要としていたので、その製造
工程が複雑で製造費が高いという欠点があった。
この発明は、上記の欠点を解消するために、厚紙の抄造
工程において防湿性を付与するようにした防湿性カート
ン用厚紙の製造法を提供するものである。
すなわちこの発明は、全坪量に対して5〜35%の坪量
の熱可塑性合成樹脂を含む中間層を、繊維素系繊維から
なる少なくとも2層の外面層の間に抄き合わせて坪量2
60〜750タ′での抄合紙料とし該抄合紙料を上記樹
脂の軟化温度以上の温度で乾燥し、得られた厚紙のIJ
ングクラッシュ強さが30k9以上であることを特徴と
する防湿性カートン用厚紙の製造法である。
この発明における繊維素系繊維からなる外面層は、通常
の木材パルプ、リンタパルプ、故紙パルプ、又はポリノ
ジック短繊維、麻繊維などを原料として通常の抄紙工程
によって形成される少なくとも2層の抄紙層である。
上記外面層の間に抄き合わされる中間層は、熱可塑性合
成樹脂または熱可塑性合成樹脂に若干量の繊維素系繊維
を混合したものからなり、熱可塑性合成樹脂としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリスチレンなど
の繊維状、粒状、粉末状、破砕状の形態のものが使用さ
れる。
中間層を形成する上記樹脂には、若干量の繊維素系繊維
を混合してもよく、繊維黍系繊維の混合割合は、後の工
程における乾燥時の加圧条件によって異なる。沙合紙料
を積極的に加圧しないで樹脂の軟化温度で乾燥する場合
は、中間層に混合される繊維素系繊維の割合は中間層全
量に対して2の重量%以下であって、2の重量%を越え
ると中間層の坪量(樹脂の付着量)を大きくしても所望
の防湿性は得られない。また抄合紙料を積極的に加圧し
樹脂の軟化温度より高い温度で乾燥する場合は、繊維素
系繊維の混合割合は加圧圧力の増加に応じて増量するこ
とができるが、所望の防湿性を得るためには中間層の繊
維素系繊維の混合割合は5の重量%を越えてはならない
。上記中間層の熱可塑性合成樹脂の坪量は、全坪量に対
して5〜35%である。上記樹脂の坪量の割合は、乾燥
時における加圧圧力が増加するに伴って減少することが
できる。また同じ乾燥条件であれば樹脂量が増加するに
応じ透湿度は4・さくなる。乾燥時の加圧条件、外面層
坪量、中間層の樹脂坪量との適当な範囲を第1表に示す
第1表 加圧条件 加圧なし 1〜50k9/地 50
k9/塊以上外面層坪量(夕/従) 200〜6002
15〜620225〜630樹脂坪量(夕/〆) 50
〜12045〜10035〜90また、中間層の樹脂坪
量(夕/〆)と透湿度との関係を第1図のグラフで示す
なおこのグラフは、繊維状低圧ポリエチレンからなる中
間層を、さらしグラフトパルプの上層と段ボール故紙バ
ルブの下層との間に抄き合わした厚紙(全坪量420タ
′〆)の例である。点線×は中間層が100%樹脂から
なり乾燥時に50k9/地で加圧したもの、また実線Y
,Y,,Y2は乾燥時に加圧をしないもので、Yは中間
層が100%樹脂、Y,,Y2は、中間層に10%、2
0%の繊維素系繊維をそれぞれ混合したものである。第
2図は、中間層の樹脂坪量(多/淋)とりングクラツシ
ュ強さ(k9)との関係を示すグラフである。
中間層は100%樹脂からなり、上、下層の材料は上記
第1図のものと同じであり、その全坪量は360夕/め
である。点線Xcは乾燥時に50kg′ので加圧したも
の、また実線Ycは乾燥時に加圧をしないものである。
第2図でみられるように、リングクラッシュ強さは、中
間層樹脂坪量が18夕/〆(5%)以上になると上昇す
るが、中間層樹脂坪量が126夕/で(35%)を越え
ると下降する。上記中間層は、少なくとも2層の外面層
の間にサンドイッチ状に抄き合わされ、外面層の上層お
よび下層の坪量または抄合層の数は上下層が同じでなく
てもよい。上記中間層と外面層とを抄き合わせた抄合紙
料は、中間層に含まれる樹脂の軟化温度以上、好ましく
は融点以上の温度で乾燥され、その乾燥温度は樹脂の種
類によって異なり、ポリエチレンの場合は140〜17
0qoが適当である。
乾燥時の加圧手段としてはカレンダロールなどの通常の
加圧手段が適用され、たとえばポリエチレンの場合には
、加圧圧力は20〜100k9′の、時間0.5〜10
秒の範囲が好ましく、上記の条件は樹脂の種類、中間層
および外面層の坪量などによって適宜選択される。上記
中間層および外面層には通常の充填剤を、更に外面層に
は顔料、サィジング剤、紙力増強剤、湿潤強力増強剤な
どを適宜に添加してもよいことはもちろんである。この
発明の方法は、従来、厚紙抄造と防湿加工との2工程で
製造していた防湿性カートン用厚紙を、通常の抄紙機に
よって1工程で製造するものであるから、その工程が簡
素化され、コストも安くなる。
しかも外面層は繊維素系繊維のみで抄造されたものであ
るから、抄紙工程において中間層の合成樹脂が惨み出て
フェルトを汚損したり、また乾燥シリンダ表面に付着し
たりすることがない。従って乾燥温度を通常のパルプ紙
の乾燥温度にまで上昇させることが可能であり、そのた
めに抄紙速度を遠くすることができて生産性が向上され
経済的となる。またこの防湿性カートン用厚紙は、印刷
適性、書画性が良好であり、通常のパルプ紙のように光
沢加工、ェンポス加工を施した場合にその加工効果がよ
く表われる。
以下にこの発明の実施例を説明する。
実施例 1 さらしクラフトパルプ(C,S.F230のカナダ標準
型ろ水度試験器による測定値)に、パルプ量に対して0
.3%のサィジング剤と0.05%の硫酸バンドとを添
加した坪量60夕/〆の表面層と、故紙パルプ(C.S
.F440の‘)に上記表面層と同量のサィジング剤、
硫酸バンドを添加した坪量240夕/〆の裏面層との間
に、クラフトバルブ1の重量%とポリエチレン系短繊維
(三井セラパック社製、SWP−E400、融点131
℃、長さ1.6帆)9の重量%とを混抄した坪量100
夕/れの中間層(C.S.F700叫)をサンドイッチ
状に抄き合わせ、しかるのち150℃、3分間で無加圧
で乾燥して試料Aを作成した。
また上記抄合紙料を150q○、20秒間で乾燥したの
ち、同温度で圧力50k9/仇、1秒間加圧して試料B
を作成した。上記試料A、Bと従来の市販品C、Dとの
性質を第2表に示した。
第2表 上表の市販品CおよびDは、厚紙裏面にポリエチレン、
エチレン・酢酸ビニル等の熱可塑性合成樹脂をラミネー
トあるいはコーティングしたのち、更に約60〜80タ
′あのクラフト紙を貼り合わせたものである。
上記第2表でみられるように、試料A、Bの透湿度は市
販品C、0と同程度に小さく、しかもリングラッシュ強
さは市販品C、Dに比べてはるかに大きいのである。
なお、上記試料A、B、市販品C、Dはいずれも透気度
180$ec/100の【(JIS一P8117)以上
であった。実施例 2 幅170仇舷の6層抄きのウルトラフオーマー抄紙機を
使用し、第1、2層にさらしクラフトパルプ、第3、4
層に故紙、第5層に故紙10%、ポリエチレン繊維(実
施例1と同じ)90%の混抄紙、更に第6層に故紙を6
0肌′minの抄速で抄き合わせて、全坪量磁420タ
′の、第5層の樹脂坪量83夕/〆の抄合紙料を砂造し
、次いで表面温度140qoのドラムドラィャで乾燥し
たのちカレンダロールの自重(圧力5k9/欲)で6段
通しをした。
得られた厚紙の試験結果を第3表に示す。第3表第3表
におけるテーパースチフネスはJIS−P8125で測
定した値、プライボンドはBRDA型プラィボンドテス
ターにより測定した値である。
実施例 3上記実施例1における原料を使用して、全坪
量、全坪量に対する熱可塑性合成樹脂量を変化させて得
た抄合紙料は150qo、2凪砂間で乾燥したのち、同
温度で圧力50k9/水、1秒間加圧して得た各試料の
リングクランシユ強さを第4表および第3図に示す。
船船 上記第4表および第3図でみられるように、全坪量が2
60夕/杖より小さい場合は、全坪量、全坪量に対する
樹脂%が大きくなってもリングクラッシュ強さは余り向
上しないが、全坪量が260タ′め以上になると、リン
グクラッシュ強さは全坪童の増加につれて著しく向上す
る。
また、この実施例は、全坪量および中間層樹脂量を適宜
に選定することによって、リングクラッシュ強さを広範
囲にわたって調節できることを示している。そして、樹
脂量松.5%の第2群のりングラッシュ強さは、樹脂量
が小さい第1群および樹脂量が大きい第3群のりングク
ラッシュ強さに比べて大きく、第2図で説明した中間層
樹脂坪量とりングクラツシュ強さとの関係とほぼ一致し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明における中間層の樹脂の坪量と透湿度
との関係を示したグラフ、第2図は中間層の樹脂の坪量
とIJングクラッシュ強さとの関係を示したグラフ、第
3図は実施例3の第4表における全坪量とIJングクラ
ッシュ強さとの関係を示したグラフである。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 全坪量に対して5〜35%の坪量の熱可塑性合成樹
    脂を含む中間層を、繊維素系繊維からなる少なくとも2
    層の外面層の間に抄き合わせて坪量260〜750g/
    m^2の抄合紙料とし、該抄合紙料を上記樹脂の軟化温
    度以上の温度で乾燥し、得られた厚紙のリングクラツシ
    ユ強さが30kg以上であることを特徴とする防湿性カ
    ートン用厚紙の製造法。 2 中間層に20重量%以下の繊維素系繊維を混合し、
    加圧しないで乾燥する特許請求の範囲第1項記載の防湿
    性カートン用厚紙の製造法。 3 中間層に50重量%以下の繊維素系繊維を混合し、
    1kg/cm^2以上の加圧下で乾燥する特許請求の範
    囲第1項記載の防湿性カートン用厚紙の製造法。 4 熱可塑性合成樹脂がポリエチレンである特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の防湿性カー
    トン用厚紙の製造法。
JP52031882A 1977-03-22 1977-03-22 防湿性カ−トン用厚紙の製造法 Expired JPS6020519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52031882A JPS6020519B2 (ja) 1977-03-22 1977-03-22 防湿性カ−トン用厚紙の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52031882A JPS6020519B2 (ja) 1977-03-22 1977-03-22 防湿性カ−トン用厚紙の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53119311A JPS53119311A (en) 1978-10-18
JPS6020519B2 true JPS6020519B2 (ja) 1985-05-22

Family

ID=12343393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52031882A Expired JPS6020519B2 (ja) 1977-03-22 1977-03-22 防湿性カ−トン用厚紙の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6020519B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02132603U (ja) * 1989-04-05 1990-11-05

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100537031B1 (ko) * 2000-09-18 2005-12-16 카오카부시키가이샤 다층 성형 용기

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4864204A (ja) * 1971-12-10 1973-09-06
JPS50100304A (ja) * 1974-01-15 1975-08-08
JPS50155703A (ja) * 1974-06-10 1975-12-16
JPS52152506A (en) * 1976-06-08 1977-12-19 Rengo Co Ltd Production of synthetic pulp paper

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4864204A (ja) * 1971-12-10 1973-09-06
JPS50100304A (ja) * 1974-01-15 1975-08-08
JPS50155703A (ja) * 1974-06-10 1975-12-16
JPS52152506A (en) * 1976-06-08 1977-12-19 Rengo Co Ltd Production of synthetic pulp paper

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02132603U (ja) * 1989-04-05 1990-11-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53119311A (en) 1978-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7648772B2 (en) Moisture resistant container
FI69333C (fi) Foerfarande foer framstaellning av formade produkter
CN106894268B (zh) 一种高强度牛皮箱板纸及其制备方法
JP4828769B2 (ja) 紙または厚紙の積層体およびこの積層体の製造方法
US2806811A (en) Paper-covered gypsum board
RU2696469C1 (ru) Бумага для упаковки жидкостей
CN109803827A (zh) 制造泡沫形成的纤维素纤维材料、片材和层压包装材料的方法
RU2208079C2 (ru) Крафт-бумага и способ ее изготовления
CA1229513A (en) Manufacturing of kraft paper
JP7305670B2 (ja) 改良された濾紙
RU2706064C1 (ru) Лист с улучшенной способностью сохранять несминаемые складки
US2545603A (en) Paper-covered wood product and method of making same
CA2331147C (en) Wallboard with improved roll-up resistance
AU2023247465A1 (en) Kraftliner paper made of short chemical fibres
CN106436477B (zh) 一种低定量防潮涂布白板纸及其制备方法
CN109252415B (zh) 一种牛皮箱板纸及其制造方法
JPS604319B2 (ja) 板紙状合成パルプ紙およびその製造法
US20170051456A1 (en) Process for producing at least one ply of a paper or board and a paper or board produced according to the process
JPS6020519B2 (ja) 防湿性カ−トン用厚紙の製造法
KR101446078B1 (ko) 왕겨를 포함하는 종이용 조성물 및 종이 제조방법
Kirwan Paper and Paperboard‐Raw Materials, Processing and Properties
US20050051290A1 (en) Low density paperboard sheet and tube incorporating the same
US2601114A (en) Paperboard product and process for making same
JPH1150398A (ja) プラスチックで塗工される壁紙のための原紙およびプラスチック塗工壁紙
JPH026682A (ja) 剥離紙用原紙