JPS6017815Y2 - 双子形タブリセプタクルの係着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は双子形タブリセプタクルの係着装置に係り、
更に詳述すれば差込み式双子形タブリセプタクルの絶縁
基板への取付構造の改良に関するものである。

一般にタブとタブリセプタクルとからなる差込み形式の
電気接続子は、タブ側を絶縁基板にかしめ止めあるいは
ねじなどの固定手段を用いて取付け、電線の端部に取付
けたタブリセプタクルをこのタブに挿着するかタブリセ
プタクルをノ）ウジング内に収容固定し、これに電線を
取付けたタブを挿着する構成であった。

しかしタブあるいはタブリセプタクルを絶縁基板に取付
けるための作業工数が多くかつ複雑であった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、中央部にタブを挟着すべき挟着部を形成し、かつ
両側部に該挟着部と連接する弯曲部を形成した弾力性導
電板の双子形タブリセプタクルの前記両角曲部の外周面
に上下対をなす係止突部を設け、他方絶縁基板にタブリ
セプタクル挿入孔を設け、この挿入孔にタブリセプタク
ルを圧入して、該挿入孔の上下両端縁に、該タブリセプ
タクルの弯曲部の係止突部を係止させたことを特徴とす
る双子形タブリセプタクルの係着装置を提供するもので
ある。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図は双子形タブリセプタクルの斜視図で、このタブ
リセプタクル１は銅、燐青銅などの弾力性金属薄板を打
抜き、曲げ加工して作られその構造は平板状の第１のタ
ブ挟着部１２と、このタブ挟着部の一縁と第１の彎曲部
１３を介して連接し、前記第１のタブ挟着部１２と所定
の間隔（タブ端子の厚さよりも若干小）を隔てて対峙せ
しめた平板状の第２のタブ挟着部１４と前記第１のタブ
挟着部１２の他縁側の外側面に臨ませ第１の彎曲部１３
と合わせて第２の挟着部１４の両端に弾性を付与せしめ
るように彎曲させた第２の彎曲部１５と共に、第１およ
び第２の彎曲部１３．１５の略中夫に後述するように、
絶縁基板に形成した挿入孔の上下端縁に係止せしめるよ
うにそれぞれ上下一対づつの係止突部１６ａ、１６ｂお
よび１７ａ、１７ｂとタブ挟着部１２，１４の端縁にそ
れぞれタブ端子の挿入を容易にするための挿入案内部１
８．１９をそれぞれ突出形成せしめたものである。

第２図ａおよび第２図すはこのタブリセプタクル１のタ
ブ挟着部１２．１４間に挿入されるタブ端子２を示すも
ので上記各図中２１は板状の挿入端子片、２２は電線５
の圧着接続部である。

第３図は前記した構成のタブリセプタクル１を取付けら
れるようにした絶縁基板３で、この絶縁基板３の平板部
３１にはタブリセプタクルが自由に挿入出来る大きさの
挿入孔３２が明けられ基板の上下端縁に弾接させるべき
タブリセプタクルには係止突部１６ａ、１６ｂおよび１
７ａ、１７ｂが設けられ彎曲部１３．１５を挿入孔３２
の内周面に添うようにして圧入すれば係止突部の斜面部
で押されてタブリセプタクルの挟着部１２．１４が接近
し弯曲部１３．１５が縮小して突部１６ａ、１６ｂおよ
び１７ａ、１７ｂに係止される。

この考案のタブリセプタクル１は、基板３に対し第４図
および第６図に示すようにその彎曲部１３．１５の係止
突部１６ａ、１６ｂおよび１７ａｉ？ｂ間に位置する状
態で平板部３１の挿入孔３２内に嵌着されるものである
から突部１６ａ、１６ｂおよび１７ａ、１７ｂが一時的
に内方向に弛んでから係止突部１６ａ、１６ｂおよび１
７ａ、１７ｂ間の凹部で再び外方に拡がり、この時挿入
案内部１８．１９はタブ挿入孔３２内を通過する。

また、リセプタクル１は取付方向とは逆方向にあるいは
横方向に動かそうとしても挿入孔および突部が有効に作
用し基板３に完全に取付けられる。

電線５を接続するには、第６図に示すように平板部３１
の上面側より挿入孔を通してタブリセプタクルのタブ挟
着部１２．１４間に上下両方からタブ端子の挿入片２１
．２１を挿入することによりこれら挿入片２１．２１し
たがって上下の電線５．５は電気的ならびに機械的に接
続される。

すなわち、第４図に示すようにタブリセプタクル１の下
方から前記と同様にタブ端子の挿入片２１を上方に向け
て挿入することによりタブリセプタクル１の上下にタブ
端子を接続することができる。

さらにこの考案によるリセプタクル１の第２の彎曲部１
５の先端部側面を第５図に示すように第２の挟着部１４
の端縁と突き合せるようなかつこうに位置させ、彎曲部
１５の端面がタブ端子に接するようにしてもよく、さら
に、第１および第２の彎曲部１３．１５の扁平面に係止
突部１６，１７を切起し第７図に示すように絶縁基板の
挿入孔の上下縁で係止するようにしてもよい。

なお第５図、第６図および第７図において前記第１〜第
４図と同一符号を付した部分は同一または均等部分を示
す。

また符号３６で示す部分は絶縁筒で基板３に一体成形し
てもよい。

以上述べたようにこの考案は中央部にタブを挾着すべき
挟着部１２，１４を形成し、かつ両側部に該挟着部と連
接する弯曲部１３．１５を形成した弾力性導電板の双子
形タブリセプタクル１の前記両角曲部の外周面に上下対
をなす係止突部１６．１７を設け、他方絶縁基板３にタ
ブリセプタクル挿入孔３２を設け、この挿入孔にタブリ
セプタクル１を圧入して、挿入孔３２の上下両端縁に該
タブリセプタクルの弯曲部１３．１５の係止突部１６，
１７を係止させたので絶縁基板に形成した係止突部への
取付けがビス等の固定手段を必要とすることなくしかも
自動挿着でき、また、双子形タブリセプタクルは弾力性
導電板からなる上に、中央部にタブを挾着すべき挟着部
があり、かつ両側部に弯曲部を形成したので、著るしく
弾力性に富んでいるから、弯曲部の外周面に係止突部を
設けても、タブリセプタクルの挿入孔への圧入は比較的
楽で、さらに係着後は、上記各部弾力の総合による反作
用で係着が頗る強固であるの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１図
はタブリセプタクルの斜視図、第２図ａはこのタブリセ
プタクルに挿着する電線を取付けた状態のタブ端子の斜
視図、第２図すは第２図ａに示すものを上方から見た斜
視図、第３図はこのタブリセプタクルを取付ける絶縁基
板の要部の斜視図、第４図はタブリセプタクルを絶縁基
板に取付けた状態の断面図、第５図、第６図および第７
図はそれぞれこの考案のタブリセプタクルと絶縁基板の
要部の他の変形例をそれぞれ示す斜視図と断面図である
。 １・・・・・・タブリセプタクル、１２，１４・・・・
・・タブ挟着部、１３，１５・・・・・・彎曲部、１６
ａ、１６ｂ、 １７ ａ、 １７ ｂ、 １６．
１１・・・・・・係止突部、１８．１９・・・・・・
案内部、３・・・・・・絶縁基板、３２・・・・・・タ
ブリセプタクル挿入孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部にタブの挟着すべき挟着部１２，１４を形成し、
   かつ両側部に該挟着部と連接する弯曲部１３．１５を形
   成した弾力性導電板の双子形タブリセプタクル１の、前
   記両角曲部の外周面に上下対をなす係止突部１６，１７
   を設け、他方絶縁基板３にタブリセプタクルタブ挿入孔
   ３２を設け、この挿入孔にタブリセプタクル１を圧入し
   て、挿入孔３２の上下両端縁に該タブリセプタクルの弯
   曲部１３，１５の係止突部１６，１７を係止させたこと
   を特徴とする双子形タブリセプタクルの係着装置。