JPS6017172A - 絹繊維製品の品質向上処理方法 - Google Patents

絹繊維製品の品質向上処理方法

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JPS6017172A
JPS6017172A JP12068183A JP12068183A JPS6017172A JP S6017172 A JPS6017172 A JP S6017172A JP 12068183 A JP12068183 A JP 12068183A JP 12068183 A JP12068183 A JP 12068183A JP S6017172 A JPS6017172 A JP S6017172A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は絹繊維製品の品質向上処理方法に関するもので
あり、特に絹繊維特有のすぐれた諸性質を損うことなく
、着用時における[しわJの発生を高度に抑制し、且つ
洗濯による小じわの発生と収縮を防止し、絹繊維製品に
防しわ性、イーシイケア性、型態安定性を付与する処理
方法に関するものである。
周知のように、絹繊維は独特の優雅な風合と光沢を有す
ると共に、強力、弾性等の機械的性質もすぐれて−る。
しかしながら、絹繊維は衣料用に供された場合、着用時
にしわが発生しやすく、まだ中性洗剤による温和な条件
の洗濯によっても小じわがつきやすく、しかも型態がく
ずれるという欠点がある。
絹繊維のこのような欠点を防止するだめに、従来、セル
ロース系繊維の防しわ加工に用いられている熱硬化性樹
脂、すなわち尿素系やエチレン尿素系、グリオキザール
系、メラミン系等の初期縮合物を縮合触媒と共に用する
ことが試みられたが、顕著な効果は得られず、かえって
絹特有の風合・光沢を損うという負の効果を生ずる結果
となった。すなわち、セルロース系繊維はスパン糸を用
いて織物を作るのに対して絹繊維の多くはフイラメンI
−系を用いるという大きな差異がある。また、分子構造
的にみてもセルロース繊維は主鎖分子中に数多くの水酸
基を有するので官能基間の距離が短かいのに対し、絹フ
ィブロインには水酸基、アミノ基、カルボキシル基等の
異種官能基が少量ずつ過疎的に分布しており、官能基間
の距離が犬であるため、前述の如き加工法によって分子
間架橋を形成せしめようとしても、官能基の間隔が架橋
剤または初期縮合物の反応促進による重合体の生長限界
を超えるので、重合体を介しての官能基間の架橋結合が
形成され難く、架橋剤は専ら分子間隙で充填硬化したり
、官能基の一端に結合された状態、すなわちグラフト状
の分岐を形成するに過ぎず、架橋結合に関与する架橋剤
は極めて少量で且つ分子間架橋結合の頻度も低い。従っ
て、このような方法によって充分な効果をあげるために
は、多量′の架橋剤を必要とすることになり、それに伴
って絹の風合・光沢を損う等の弊害が生じるだめ、絹繊
維特有の長所を保持した耐久性のある防しわ性、防縮性
、イーシイケア性、型態安定性を得ることは困難であっ
た。
本発明者は上述の欠点を解消するため種々検討した結果
、絹繊維をN−アルコキシメチルアクリルアミド及びN
−アルコキシメチルメタクリルアミド(以下、N−アル
コキシメチ/l/ (メタ)アクリルアミドと述べる)
でグラフト加工すると良好な結果が得られることを見出
し、先に特願昭58−1595号として提案した。
本発明者はこの改良法について更に検討した結果、N−
アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドを用いて特定
条件下で絹繊維製品を処理すると、耐久性のある形態安
定性が付与され且つ風合の損われない製品が容易に得ら
れることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の方法は、絹繊維製品に一般式 %式% (ただし、Xは水素又はメチル基、Yはアルキル基を示
す)で表わされる化合物と、縮合触媒及び重合触媒から
選ばれる少なくとも一種の触媒を含む処理液を含浸させ
た後、乾熱又は湿熱処理することを特徴とする。
本発明の絹繊維製品とは、絹繊維を含む織布、編布、不
織布、糸又はこれらを使用した製品を含むものであり、
また上記化合物すなわちN−アルコキシメチル(メタ)
アクリルアミドのアルキル基Yは特に限定されないが、
一般に炭素数1〜4個のアルキル基であるのが好ましい
縮合触媒としては、一般の熱硬化性樹脂の加工に用いら
れるもの、すなわち重金属塩化物、重金属硝酸塩、有機
アミン等のいずれも有効であるが、就中、塩化マグネシ
ウムが絹繊維製品に対しては最も負の効果(黄変色、劣
化)が少なく好ましく、またこれと有機酸とを併用する
ことによって最高の効果を得ることができる。
使用量としては処理浴11当り5〜50JのMlC,1
2と0.5〜Lopの有機酸が適当であり、有機酸とし
てはギ酸、酢酸、クエン酸、酒石酸等が有効であるが、
4酢酸の使用が最も好ましい。
一方、重合触媒としては水溶性ラジカル開始剤が有効で
あり、特に過硫酸のNa 、 K 、 NH4塩が本発
明の方法では効果が高く、1〜log/gの範囲内で使
用することが望ましい。
本発明では縮合触媒又は重合触媒が単独で使用されても
よいが、縮合触媒によってN−アルコキシメチル(メタ
)アクリルアミドのアルコキシメチル基の縮合反応が促
進され、重合触媒によってビニル基の重合反応が促進さ
れるため、両触媒を併用するのが望ましい。
縮合触媒、重合触媒を併用する場合は、縮合反応、重合
反応の程度を適切に調節することが好ましい。縮合反応
だけ進行させると防縮性は達成されるが絹布用繊維内へ
の充填効果が不充分のため、防しわ、特に湿潤時の防し
わ性改善が不充分となり易く、まだ重合反応だけが優先
すると風合の悪化は殆ど無いが、防縮、防しわ効果の達
成が不充分となることがある。従って縮合触媒、重合触
媒を別々に用いても効果は発揮されるが、特に両触媒を
同浴で使用するのが好ましい。
また、N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの
使用量は一般に100〜500g/lであるのが好まし
く、これに更にアクリlレアミドやメタクリルアミドを
併用することによって、繊維内可塑化効果を高め、絹繊
維製品の強伸度や引裂強力の低下を抑制することもでき
る。
本発明で使用する代表的なN−アルコキシメチル(メタ
)アクリルアミドとしては、N−メトキン、N−工1−
キシ、N−nプロポキシ化2N−インプロポキシ−;N
−nブトキシ−1N−インブトキシ−1及びN−第3ブ
トキシ−メチルアクリルアミド(又はメタクリルアミド
)をあげることができる。アルコキシル基のアルキル基
Yが高級なものほど製品の嵩高性や防縮性の向上効果が
高いが、防しわ性はエトキシ化合物又はプロポキシ化合
物で最高の効果が得られる。またアクリルアミド誘導体
とメタクリルアミド誘導体の比較では後者の方が重合反
応効率が高く、再現性の高い結果が得られ、工業的生産
において生産管理上有利である。
本発明では、絹繊維製品にこの上うなN−アルコキシメ
チル(メチルアクリルアミド及び触媒を含有する処理液
を含浸させ、熱処理するものであるが、処理液の含浸に
は浸漬法、スプレー法、パジング法などがいずれも使用
でき、その含浸率は、絹繊維製品重量に対し、約70%
以上、特に80〜150%程度であるのが好ましい。
熱処理方式としては乾熱、湿熱のいずれも有用であシ、
乾熱方式においては乾防しわ性の向上効果が高く、湿熱
方式においては湿防しわ性の向上効果が高いという特徴
があり、処理条件としては乾熱方式では120〜140
°C1湿熱方式では100〜1200Cで15〜60分
が適当である。
次に実施例を掲げ、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 ■精練済の12匁細別二重を次の処理浴に浸し、2本ロ
ールマングルにて95%ピックアップに絞液した。
N−イソプロポキシメチルメタクリルアミド 200p
非イオン系浸透剤 1g 過硫酸ナトリウム 4g 塩化マグネシウム ’12g 酢酸 2g 水を加えた全量 1ooomJ この飽充試料をピンフレームに固定し、75°Cで3分
間乾燥し、125°Cで15分間乾熱、処理した。処理
後、マルセル石鹸3 g/lとハイドロサルファイド1
.5 g/lを含む浴で65°C,15分間ソーピング
し、湯洗い、水洗、乾燥した。重量増加率18.6%で
、腰のある触感の織物が得られた。
◎■の処方において過硫酸ナトリウムを使用せずに同様
の加工を施しだ結果、重量増加率15.5%で腰のある
触感の織物が得られたが、嵩高性が若干不足する感じで
あった。
O■の処方において塩化マグネシウムだけを除いて同様
の加工を施した結果、重量増加率13.2%でかなり柔
軟性に富む織物が得られた力は、反撥性がやや不足する
感があった。
実施例2 精練済の12匁細別二重を次の処理浴に浸し、2本ロー
ルマングルにて85%ピックアップに絞液した。
N−nプロポキシメチルメタクリlレアミド 200g
メタクリルアミド 50p 非イオン系浸透剤 1g 過硫酸カリウム 5g 塩化マグネシウム 1J9 水を加えた全量 10100O この飽充試料を乾燥することなく1000Cで20分間
スチーム処理した。処理後、実施例1と同様にソーピン
グ、水洗、乾燥した。重量増加率21,8%で柔軟且つ
腰のある織物が得られた。
実施例3 精練済の12匁細別二重を次の処理浴に浸し、90%に
絞液した。
N−エトキシメチルアクリlレアミド 250g非イオ
ン系浸透剤 1g 過硫酸すトリウム 5g 塩化マグネシウム 15.9 酢酸 3g 水を加えた全量 :tooomt この飽充試料を75°Cで3分間乾燥し、1300Cで
15分間乾熱処理し、ソーピング、水洗した。
重量増加率18.8%で腰のある織物が得られた。
各実施例で得た加工試料の物性試験結果を次表に示す。
触媒として縮合触媒と重合触媒とを併用した実施例1■
の場合には、強伸度および引裂強力が幾分低丁するけれ
ども、しわ回復性やウォッシュ・ウェア性は最高に向上
し、樹脂付着効率も高い。これに対して、縮合触媒のみ
を用いた同じ加工(実施例1■)にお−でもかなり著し
い品質改善効果が得られたが、1■よりは少し劣ってい
る。また重合触媒のみを用いた加工(実施例1■)では
湿しわ回復性の向上はかなり認められるが、乾しわ回復
性、ウォッシュ・ウェア性、防縮性の改善は余シ大きく
なく、樹脂付着量も最も小さい。
実施例2では内部可塑化効果を得るためにメタクリルア
ミドを併用し、縮合・重合反応を湿熱処理によって行っ
たが、この場合は乾しわ回復性の向上が若干低いけれど
も、他の物性はいずれも最高位にランクされ、最もバラ
ンスのとれた加工効果が得られた。
実施例3では樹脂付着効率が低いアクリルアミド誘導体
を用いているので、加工剤濃度を増し、熱処理条件も強
くしだが、実施例1■よりもやや劣る結果が得られた。
しかしそれでも相当に高い性能改善効果が認められる。
以上の結果から、本発明の処理方法によって組織編物に
実用的性能を付与することができ、広幅織物への絹の進
出、特にホーマルな紳士服やカジュアル製品への需要開
拓が可能になるものと期待される。
特許出願人 伴 実 三菱レイヨン株式会社 代理人 新実健部 外1名

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絹繊維製品に一般式 %式% (ただし、Xは水素又はメチル基、Yはアルキル基を°
    示す)で表わされる化合物と、縮合触媒及び重合触媒か
    ら選ばれる少なくとも一種の触媒を含む処理液を含浸さ
    せた後、乾熱又は湿熱処理することを特徴とする絹繊維
    製品の品質向上処理方法。
  2. (2)触媒として縮合触媒と有機酸を用いる特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  3. (3)触媒として重合触媒、縮合触媒及び有機酸を用い
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP12068183A 1983-07-01 1983-07-01 絹繊維製品の品質向上処理方法 Granted JPS6017172A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6359109A (ja) * 1986-08-29 1988-03-15 インタ−ナショナル・ビジネス・マシ−ンズ・コ−ポレ−ション 自動利得制御方法

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