JPS6016678Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽本体の上縁面に湯水混合栓を設け、循環ポ
ンプを介設してなる浴湯循環回路を設ける浴槽に関する
ものである。

従来の浴槽は浴槽本体の上縁面に湯水混合栓の吐出管お
よび湯水混合栓の水栓バンドルに設け、湯水混合栓本体
を上縁面の裏面に取付け、又、循環ポンプおよびろ過器
等で構成する浴湯浄化装置を適宜付設して構成させてい
るが、湯水混合栓の吐出管、浴湯浄化装置の吐水口を浴
槽本体の上縁面に露出させているため、浴槽の上縁面に
複雑な凹凸を形成し、人体が接触し傷害を与える危れが
あり、外観的にも見栄えが悪い問題がある。

又、吐出管、吐水口の吐水開口が円形又は角形であり、
吐水状態が糸状であり、滝のように流れ落ちて、くつろ
ぎを与えて、快適な入浴を楽しむことができなかった。

本考案は上記の問題点に鑑みて案出したものであり、上
下二層に幅広の吐水間口を有する吐水流路を形成する吐
出管を浴槽本体の上縁面に設けることにより、浴湯循環
水および給湯の温水が滝のように流れ落ちて、一般家庭
で温泉情緒を味わえ、くつろぎのある入浴を楽しむこと
ができ、人体が接触することを少なくし、外観的に見栄
え良く、スマートで、安全な浴槽を提供するものである
。

以下、本考案の実施例として示した図面に基づき、更に
詳細に説明する。

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は本考案の
一実施例の側面構成図、第３図は吐出管の取付状態を示
す断面図、第４図は吐出管の斜視図、第５図は吐出管の
断面図、第６図は吐出管のＡ−Ａ断面図である。

これらの図において、１は浴槽、２は浴槽本体、３は上
縁面、４は内側面、５は底面、６は点検口である。

浴槽本体２は上縁面３、内側面４、底面５を一体成形す
る。

点検口６は浴槽本体２の上縁面３に開口を設け、開口の
周縁に垂直壁７を設けて形成するが、点検口６は長方形
に限定するものでなく、半円形、楕円形等の形状でも良
い。

８は吐出管で、吐出管８は幅広の吐出開口に形威した湯
水吐出口９および浴湯循環吐出口１０を設け、湯水吐出
口９に湯水吐水流路１１を連通し、又、浴湯循環吐出口
１０に浴湯循環吐水流路１２を連通し、吐出管８の前部
１２は後部１４より幅広に形威し、湯水接続口１５およ
び浴槽循環接続口１６を設けて形成する。

吐出管８は湯水吐出口９と浴湯循環吐出口１０を逆に構
成させても、同じ効果が与えられる。

１７は吐出管８の固定面で、固定面１７は点検口６の垂
直壁７に固定できるように、適当な位置にタップ孔等の
取付孔を設ける。

１８は点検口蓋で、点検口蓋１８は点検口６に固定した
吐出管８を被嵌し、点検口６の３方向の垂直壁７の外側
に嵌合するように、略逆凹状に形威し、着脱自在に点検
口６に被嵌する。

点検口６を設け、点検口蓋１８を被嵌することにより、
吐出管８に人体が直接接触することを防ぐと共に、浴槽
の据付、保守点検を容易にすることができる。

１９は接続管で、吐出管８の浴湯循環接続口１６とろ過
器２０とを接続する。

２１は循環ポンプ、２２は循環接続管、２３は吸入接続
金具である。

吸入接続金具２３は浴槽本体２の底面５に設けた孔に締
着するが、浴槽本体２の内側面３の下部に設けても良い
。

循環接続管２２は循環ポンプ２１と吸入接続金具２３と
を接続する。

２４は継手管、２５は湯水混合栓本体、２６は給水栓、
２７は給湯栓である。

給水栓２６および給湯栓２７は浴槽本体２の上縁面３に
設けた孔に通し、上縁面３の裏面に設ける湯水混合栓本
体２５に締着して取付け、湯水混合栓本体２５と吐出管
８の湯水接続口１５とを継手管２４で接続する。

接続管１９、循環接続管２２、継手管２４は銅、ステン
レス等の管体、合成樹脂の管体およびそれらのフレキシ
ブルパイプで造り、袋ナツト等で着脱自在に接続するこ
とによって、組立および保守点検の際の着脱を容易にす
る。

２８は循環ポンプ２１のスイッチで、例えば、浴槽本体
２の上縁面３に設ける。

本考案の浴槽を据付ける場合は例えば、浴槽１を据付け
る場所にあらかじめ、給水、給湯配管を配設し、浴槽１
を所定の場所に据付け、点検口蓋１Ｂをはずし、吐出管
８、接続管１９、継手管２４の接続をはずし、吐出管８
を点検口６の垂直壁７からはずし、湯水混合栓本体２５
に給水、給湯配管を接続した後、吐出管８と接続管１９
、継手管２４とを接続し、吐出管８を点検口６の垂直壁
７に固定し、点検口蓋１８を点検口６に固定する。

このように浴槽１の据付が容易にできると共に、湯水混
合栓、ろ過器、循環ポンプ及びその配管を保守点検する
際も容易にできる特徴がある。

本考案の浴槽に湯水を給湯する場合は、給水栓２６およ
び給湯栓２７を開栓してミキシングすると、湯水混合栓
本体２５から継手管２４を経て、吐出管８の湯水吐水流
路１１を通り、湯水吐出口９から幅広の吐水開口一様に
吐水し、あたかも滝のように流れ落ちて、入浴者にくつ
ろぎを与え、快適な入浴を楽しむことができる利点があ
る。

又、浴湯を循環浄化する場合は、循環ポンプ２１のスイ
ッチ２８をＯＮし、循環ポンプ２１が稼動すると、浴槽
本体２内の浴湯は吸入接続金具２３から吸入され、循環
接続管２２を通り、循環ポンプ２１およびろ過器２０を
通り、ろ過された浴湯は接続管１９を経て、吐出管８の
浴湯循環吐水流路１２を通り、浴湯循環吐出口１０から
幅広の吐水間口一様に滝のように流れ落ちるので、一般
家庭で温泉情緒を味わえ、浴槽本体２内の浴湯は浄化さ
れ、常時綺麗な状態に保つことができ、浴湯の上下の温
度分布がなくなり、快適な入浴を楽しむことができる利
点がある。

以上のように、本考案の浴槽は、上下二層に幅広の吐水
開口を有する吐水流路を形成する吐出管を浴槽本体の上
縁面に設けたことにより、浴槽循環水および給湯の温水
が滝のように流れ落ちて、一般家庭で温泉情緒を味わえ
、くつろぎのある入浴を楽しむことができる利点があり
、外観的に見栄え良く、スマートで、人体が接触する部
分を少なくなり、安全である利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は本考案の
一実施例の側面構成図、第３図は吐出管の取付状態を示
す断面図、第４図は吐出管の斜視図、第５図は吐出管の
断面図、第６図は吐出管のＡ−Ａ断面図である。 １・・・・・・浴槽、２・・・・・・浴槽本体、３・・
・・・・上縁面、６・・・・・・吐出管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下二層に幅広の吐水開口を有する吐水流路を形成する
   吐出管を浴槽本体の上縁面に設けたことを特徴とする浴
   槽。