JPS601641Y2 - 車両用折畳みベツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両に設置される折畳み式のベッドに関す
るものである。

ベッドを設置する車両においては、ベッドカ人間の身長
以上の長さを必要とするので、ベッドを設置すべきスペ
ースが前後に長いものとなる。

したがって、通常は車室の長いワゴン型式の車両に設置
されている。

しかしながら、例えばジープのように車室が短短かく、
小回りのきく車両にベッドを設置したい場合もある。

このような場合、従来のように単にベッドを設置しよう
とすれば人間の身長以上の長さとなってしまい、ベッド
の機能が半減される。

そこで、この考案においては、ベッドを折畳み式とする
と共に、例えば助手席のように折畳むことができる座席
の空間を利用して延長できるようにし、車室の短い車両
においてもベッドの機能を維持しつつ設置することがで
きる車両用折畳みベッドを提供しようとするものである
。

以下、この考案の実施例を図面により説明する。

第１図、第２図において、車両１は例えばジープで、助
手席である折畳み自在の座席２を有する。

この車両１の後部車室にベッド本体３が設けられており
、このベッド本体３に下記するベッド頭部４が支持装置
５を介して折畳み自在に支持されている。

ベッド頭部４は、ベッド本体３の延長側に倒したときに
折畳まれた座席２の背面上に配されるようになされ、こ
の実施例においては、該ベッド頭部４の背面と座席２の
背面とが互に接し、且つマジックテープ６及びバンド７
を介して固定されている。

また１、このベッド頭部４には、人間の頭部が外から見
えるのを防止するためにヘッドカバー８が折畳み自在に
設けられている。

このヘッドカバー８は、布から戒るカバ一本体９と該カ
バ一本体９を支持するヘッドカバーアーム１０ａ、１０
ｂとから構成されている。

第３図、第４図において、前記支持装置５付近の詳細が
示され、この支持装置５は、ヘッド本体３の端面両側に
固定されたブラケット１１と、このブラケット１１及び
前記ヘッド頭部４にピン１２ａ、１２ｂを介して回転自
在に設けられた支持リンク１３とから構成されている。

一方のピン１２ａはブラケット１１と支持リンク３とを
連結し、また、他方のピン１２ｂはベッド頭部４に固定
され、ベッド頭部４と支持リンク１３及び下記するヘッ
ドカバー固定用リンク１４とを連結している。

したがって、ベッド頭部４は、ピン１２ａ、１２ｂを支
点として回動することができる。

支持リンク１３にはストッパ１５が下方に突出するよう
形成され、ブラケット１１に固定の係合ピン１６に当接
して、ベッド頭部４が水平以上に回動するのを阻止して
いる。

尚、上記支持装置５はベッド本体３とベッド頭部４に対
して側方に位置するもので、横たわるべき者の背中等に
当ることがない。

ヘッドカバー固定用リンク１４は、その一端付近で前記
ピン１２ｂを介して回転自在に支持されていると共に、
他端付近にだるま形の挿入孔１７が形成されており、こ
の挿入孔１７にヘッドカバーアーム１０ａに取付けた差
込みピン１８が係合されて、ヘッドカバー８が固定され
ている。

尚、１９はへラドカバーアーム１０ａ、１０ｂをベッド
頭部４に対して回転自在に支持するピンであり、また、
２０はベッド頭部４を支持するためにブラケット１１に
固定されたパイプである。

上記構成において、第２図、第３図に示す状態からヘッ
ドカバー８を折畳むには、まずヘッドカバー固定用リン
ク１４の挿入孔１７とへラドカバーアーム１０ａの差込
みピン１８との係合状態を解き、続いてヘッドカバーア
ーム１０ａ、１０ｂを回転させれば第５図に示す状態と
なり完了する。

次にベッド頭部４をピン１２ａ、１２ｂを支点として回
転させれば、第６図に示すように折畳まれ、そのため座
席２を元の位置に戻すことができる。

一方、その逆にベッドとして使用したい場合には、上記
手順の逆、即ち、座席２を倒し、ベッド頭部４をベッド
本体３の延長側に倒し、ヘッドカバー８を引上げれば良
い。

尚、ヘッドカバー８は必要に応じて設けるもので、該ヘ
ッドカバー８を省略してもさしつかえない。

以上述べたように、この考案によれば、ベッド本体にベ
ッド頭部を折畳み自在に設け、このベッド頭部が倒され
たときに座席の背面上まで延長されるようにしたので、
車室の短い車両にも設置することができ、便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の折畳みベッドを車両に設置した状態
を示す側面図、第２図は同上の折畳みベッドを示す側面
図、第３図は同上の折畳みベッドの使用時における支持
装置付近を示す斜視図、第４図は同上の分解斜視図、第
５図はへラドカバーを折畳んだ後の支持装置付近を示す
斜視図、第６図は不使用時における支持装置付近を示す
斜視図である。 １・・・・・・車両、２・・・・・・座席、３・・・・
・・ベッド本体、４・・・・・・ベッド頭部、訃・曲へ
ラドカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．少なくとも１つの折畳み自在の座席を有する車両に
   設置するベッドにあって、ベッド本体にベッド頭部を折
   畳み自在に設け、該ベッド頭部をベッド本体の延長側に
   倒したとき該ベッド頭部が前記車両の折畳まれた座席の
   背面上に配されるようにしたことを特徴とする車両用折
   畳みベッド。 ２、ベッド頭部は、折畳み自在のへラドカバーを有する
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   車両用折畳みベッド。