JPS6014261Y2 - リ−ダプリンタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はリーグプリンタ、詳しくは投影レンズからのフ
ィルム画像をスクリーン上に投影するリーグ光路と感光
体上に走査露光するプリンタ光路とを有するリーグプリ
ンタに関するものである。

従来技術 通常、この種のリーグプリンタにおいては、装置の小型
化を図るために、マイクロフィルム画像を拡大してスク
リーン上に投影するリーグ光路と、その画像を複写する
ために感光体上に走査露光するプリンタ光路とを一部兼
用するとが行われている。

しかしながら、両光路を合理的に兼用してかつ光学系自
体の小形化を図り、スペース効率よく装置の小形化を図
ることは非常に困難であった。

しかも、走査露光方式のプリンタ部を備えた装置にあっ
ては、プリンタ時における光学系の往復動位置決め時の
衝撃緩和吸収を効率的にコンパクトな手段で行う必要が
あり、この種装置の小形化の隘路の一つとなっていた。

目的 本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、その主た
る目的はリーグ光路とプリンタ光路の一部を合理的に兼
用せしめ光学系をスペース効率よく設けた小形のリーグ
プリンタを提供することにある。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に従って説明する。

第１図はリーグ光路とプリンタ光路の概略を示し、リー
グ光路は第１往復反射鏡４、回動反射鏡５、固定反射鏡
７とで構成され、プリンタ光路は第１往復反射鏡４、第
２往復反射鏡８、固定反射鏡９とで構成されている。

反射鏡４と反射鏡８とは以下に詳説するように投影レン
ズ３の光軸に対した各々４５°傾斜するとともに一体的
に対向して設置され、投影レンズ３の光軸を横切る方向
、具体的には直交する方向に図中二点鎖線で示す露光開
始位置から点線で示す露光終了位置まで往復移動可能で
、かつ実線で示す中央位置で静止可能とされている。

第１図から明らかなように、中央位置にある反射鏡４は
投影レンズ３の全画角からの投影光を反射する。

反射鏡５は支軸６に回動可能に支承され、反射鏡４の反
射光路に進入する実線位置と、該反射光路から退避する
点線位置とに回動可能である。

リーグ時において、反射鏡４は実線中央位置で静止し、
反射鏡５は光路への進入位置で静止し、光源１によるマ
イクロフィルム２の画像照明光は反射鏡４から反射鏡５
、固定反射鏡７を介してスクリーン１０上に投影される
。

一方、プリンタ時において、反射鏡５は上方に回動して
光路から退避し、反射鏡４、反射鏡８は、まず二点鎖線
位置へと移動し、その後該位置から点線位置へと移動し
つつ上記投影レンズ３からの画像照明光を反射し、該反
射光は固定反射鏡９を介してスリット板１１を通じ、図
中時計回り方向に回転駆動する感光体ドラム１２上に走
査露光される。

感光体ドラム１２の周囲には図示しない帯電チャージャ
、現像装置、転写チャージャ等周知の作像用エレメント
が設置され、電子写真法による複写が行われる。

次に、反射鏡４、反射鏡８の移動手段を説明する。

固定軸２０．２１は上記投影レンズ３の光軸を横切る方
向に設置されている。

反射鏡４，８はそれぞれ支持板１３．１５に取付けられ
、支持板１３．１５は両端にてブラケット２３．２６及
びブラケット２５．２８に固定されている。

ブラケツ）２３．２５に固定した摺動軸受２２，２４は
固定軸２０に摺動自在に装着され、ブラケット２６．２
８に回転自在に軸支したローラ２７，２９はいまひとつ
の固定軸２１上に滑動自在に載置されている。

また、ブラケット２３．２５及びブラケット２６．２８
の側部には側板３０，３２が固定され、反射鏡４，８は
この側板３０，３２を介して一体的に、かつ孔１４，１
６を固定軸２０に遊嵌した状態にて固定軸２０．２１上
を往復自在である。

駆動軸３５は側板３０，３２の下方であって固定軸２０
．２１と直交する方向に回転自在に設置され、一端には
駆動プーリ３６、電磁クラッチ４０が固定されている。

駆動プーリ３６にはワイヤ３７の中央部が該プーリ３６
の内部で一巻きして止着された状態で巻回され、ワイヤ
３７の両端は図示しないフレームに回転自在に軸支した
プーリ３８．３８及び側板３０に回転自在に軸支したプ
ーリ３９，３９に一巻されたのち、図示しないフレーム
に固定されている。

電磁クラック４０はそのオン、オフによって駆動軸３５
に対して連結・離脱するプーリ４１を備え、該プーリ４
１には図示しない駆動源に連結したタイミングベルト４
２が張設されている。

また、側板３２にはローラ４４を備えたアーム４３が図
示しないトーションスプリングにて第２図中時計回り方
向に付勢状態で装着され、ローラ４４が固定軸２１に当
接することにより固定軸２１に対するローラ２７，２９
の浮き上がり、即ち、反射鏡４，８の浮き上がりを防止
している。

駆動軸３５の中央部に巻回した復帰スプリング４５は、
一端を駆動軸３５に固定し、他端を図示しないフレーム
に設けたピン４６に固定したもので、駆動軸３５を第２
図中反時計回りに付勢している。

上記電磁クラック４０はプリンタ時において給紙された
複写紙が感光体ドラム１２近傍の所定位置に達したこと
を検出する光電スイッチ（図示せず）の作動に基づいて
オンし、プーリ４１が駆動軸３５ど連結し、第３図中矢
印Ａ方向に回転するタイミングベルト４２にて駆動軸３
５、駆動−ｊ’−リ３６が時計回り方向に回転駆動され
る。

駆動プーリ３６の回転に基づいてワイヤ３７の左半分が
巻込まれるとともに右半分が巻戻され、側板３０．３２
即ち反射鏡４，８が駆動プーリ３６の周速の１７２の速
度で左方に移動し、復帰スプリング４５が駆動軸３５に
巻込まれて復帰力が蓄積される。

移動終端は第１図に点線で示した露光終了位置であり、
この位置において側板３０に設けた突片３１を光電スイ
ッチ４７が検出し、該スイッチ４７の作動に基づいて電
磁クラック４０がオフしてプーリ４１の駆動軸３５に対
する連結が解除される。

のとき、駆動軸３５は復帰スプリング４５の巻き戻し力
にて反時計回り方向に回転し、反射鏡４，８が右方に復
動することとなる。

次に、反射鏡４を中央位置に静止せしめる手段、画像露
光開始位置に一時的に静止せしめる手段、反射鏡４，８
の緩衝部材について説明する。

第４図、第５図に示すように、側板３２に取付けたダン
パ５０はシリンダ５１に挿通したダンパ軸５３を両端の
軸受５４，５５にて摺動自在に保持し、該軸５３に固定
したピストン５９にてシリンダ５１内を室５１ａｙ５１
ｂに仕切るとともに、ピストン５９と軸受５５の間のダ
ンパ軸５３に復帰スプリング６０を巻回したもので、ダ
ンパ軸５３、ピストン５９は復帰スプリング６０にて常
時第５図中左方に付勢されている。

係止板６２はダンパ軸５３の先端に固定され、板部６４
の孔６５．６６は軸受５４に固定した位置決めカラー６
１及びブラケット６７に固定したガイド軸６８に摺動自
在に遊嵌され、切欠き６３はガイド軸６８に摺動自在に
係合されている。

一方、シリンダ５１の室５１ａは孔５２にて大気に連通
し、５１ｂはねじ孔５７、孔５６にて大気に連通し、孔
５６の開口度はねじ孔５７に螺着される調整ねじ５８に
て調整される。

上記ダンパ５０による衝撃緩和吸収を受けつつ、反射鏡
４を中央位置に静止せしめるのは、ソレノイド７０のプ
ランジャ７１に連結されたストッパレバー７２で、該レ
バー７２は長孔７３，７３に遊嵌したピン７４．７４に
て上下方向にガイドされ、復帰スプリング７５にて常時
下方に付勢されている。

また同様に、反射鏡４を画像露光開始位置に一時的に静
止せしめるのは、図示しない７レームに固定したストッ
パピン７６である。

上記ソレノイド７０は常時オフされており、上述のごと
く反射鏡４，８が復帰スプリング４５の復帰力にて第２
図中右方に復動してきたとき、係止板６２がストッパレ
バー７２に当接し、この衝撃はダンパ５０内の復帰スプ
リング６０及び室５１ｂの空気圧にて緩衝され、ねじ孔
５７、孔５６を通じて減圧することにより係止板６２、
ダンパ軸５３、ピストン５９に対してシリンダ５１、位
置決めカラー６１が相対的に前進し、位置決めカラー６
１の先端面が係止板６２に当接することにより、反射鏡
４，８とともに停止する。

一方、ソレノイド７０は上記反射鏡５が第１図中点線位
置に退避したときに、瞬間的にオンされ、ストッパレバ
ー７２が上動して係止板６２の当接を解除する。

このとき、反射鏡４，８は復帰スプリング４５に残され
た復帰力にて第２図中右方に復動し、係止板６２がスト
ッパピン７６に当接することにより画像露光開始位置で
停止する。

続いて、反射鏡５の回動手段について説明する。

第６図において、反射鏡５は支軸６に回動自在に軸支し
た支持板１７に取付けられ、該支持板１７の側部に設け
たローラ１８が支持板１７の自重でカム８１に当接し、
カム８１の回転に基づいて第１図に示した光路への進入
位置と退避位置とに回動・位置決めされる。

即ち、カム８１は歯車８２，８４とともに回転自在な支
軸８０に固定され、歯車８２に噛合する歯車８５はタイ
ミングベルト８７を張設したプーリ８６に連結されてい
る。

歯車８４はラチェツト歯とされ、逆転防止レバー８８の
側部に形成した歯部８８ａと噛合している。

のレバー８８は長孔８９．８９をピン９０．９０に遊嵌
して上下方向にガイドされ、復帰スリング９１にて常時
上方に付勢されており、歯車８４は第６図中反時計回り
方向にのみレバー８８の歯部８８ａを乗り越えて回転可
能であり、時計回り方向への逆転が阻止される。

歯車８５とプーリ８６との間に設けた図示しない一方向
クラッチは、常時オフ状態にあり、タイミングベルト８
７の回転はカム８１に伝達されず。

ローラ１８はカム８１の小径部に当接し、反射鏡５は光
路への進入位置にあり、リーグ光路を形成する。

一方向クラッチは図示しないプリントスイッチの作動に
よってオンされ、タイミングベルト８７の回転に基づい
て歯車８２，８４、カム８１が一体に反時計回り方向に
回転する。

この一方向クラッチへの通電時間は適宜タイマ回路にて
制御され、カム８１の大径部にローラ１８が当接して反
射鏡５が上方べ退避したときに通電が停止され、反射鏡
５は退避位置にて保持される。

このとき、図示しない検出スイッチが作動して第２図に
示したソレノイド７０が瞬間的にオンし、反射鏡４、反
射鏡８が画像露光開始位置まで復動する。

反射鏡４，８は給紙された複写紙の検出信号にてクラッ
チ４０がオンすることにより上述のように画像を走査し
つつ左方へ移動する。

このとき、ストッパレバー７２はその傾斜面７２ａに係
止板６２が当接することにより上動して係止板６２の移
動軌道上から退避する。

反射鏡４，８が露光終了位置に達すると、側板３０の突
片３１を光電スイッチ４７が検出することによりクラッ
チ４０がオフし、復帰スプリング４５により中央位置ま
で復動する。

また、一方向クラッチは光電スイッチ４７の検出信号に
て再びオンされ、カム８１、歯車８２，８４が反時計回
り方向へ回転を始め、ローラ１８がカム８１の小径部に
当接して第２反射鏡５が進入位置へ復帰する。

このとき、歯車８２に設けたピン８３がマイクロスイッ
チ９２を作動させ、この信号によって一方向クラッチが
オフされる。

以上の動作は一回の複写ごとにプリントスイッチをオン
することにより繰り返され、反射鏡５はリーグ時の進入
位置からプリンタ時の退避位置へ、さらに進入位置に復
帰し、反射鏡４、反射鏡８は中央位置から画像露光開始
位置までいったん復動したのち、画像を走査しつつ平方
移動し、露光終了位置にてリターンして中央位置で停止
する。

一方、連続複写にあっては、図示しないカウンタダイヤ
ルによって作動されるスイッチ信号に基づいて上記一方
向クラッチの作動を反射鏡５が退避位置にある状態で保
持せしめるとともに、ソレノイド７０を連続的にオンせ
しめて反射鏡４゜８を複写枚数に応じて連続的に往復動
させる。

また、カム８１は歯車８４がレバー８８の歯部８８ａと
噛合するとにより時計回り方向への回転を防止されてい
るが、これはカム８１が回転中即ち反射鏡５が退避位置
ないしその近傍にあるとき、停電若しくは回路上の故障
等で一方向クラッチやクラッチ４０が駆動源との係合を
解除された場合、反射鏡５が自重で下方に回動し、反射
鏡４と衝突することを防止するためである。

効果 以上の説明で明らかなように、本考案は、投影レンズの
光軸に対して所定角度傾いた状態で該光軸を横切って移
動可能な第１反射部材と、第１反射部材に対して所定角
度をもって対向され、第１反射部材と同一方向に移動可
能な第２反射部材と、第１・第２反射部材の間に進退可
能な第３反射部材とを備え、第３反射部材の進入時、投
影レンズの全画角からの投影光を反射する中央位置に停
止した第１反射部材と第３反射部材とでリーグ光路を形
成せしめる一方、第３反射部材の退避時、第１・第２反
射部材の移動によってフィルム画像の走査露光を行うプ
リンタ光路を形成せしめたため、リーグ光路をプリンタ
光路に合理的に進入せしめて光学系をスペース効率よく
設け、装置の小形化を図ることができる。

また、上記第１反射部材と一体的に緩衝部材を設ければ
、中央位置、画像露光開始位置での第１反射部材の停止
時における衝撃を有効に緩和することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るリーグプリンタの一実施例を示し、
第１図は光学系の概略図、第２図はプリンタ用光学系移
動手段の斜視図、第３図はその駆動部の斜視図、第４図
はその停止手段の斜視図、第５図はダンパの断面図、第
６図はリーグ用光学系の回動手段の斜視図である。 １・・・・・・光源、２・・・・・・マイクロフィルム
、３・・・・・・投影レンズ、４・・・・・・第１往復
反射鏡、５・・・・・・回動反射鏡、７・・・・・・固
定反射鏡、８・・・・・・第２往復反射鏡、９・・・・
・・固定反射鏡、１０・・・・・・スクリーン、１２・
・・・・・感光体ドラム、２０，２１・・・・・・固定
軸、５０・・・・・・ダンパ、６２・・・・・・係止板
、７０・・・・・・ソレノイド、７２・・・・・・スト
ッパレバー、８１・・・・・・カム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 投影レンズからのフィルム画像をスクリーン上に投影す
   るリーグ光路と感光体上に走査露光するプリンタ光路と
   を有するリーグプリンタであって、 投影レンズの光軸に対して所定角度傾いた状態で該光軸
   を横切って移動可能な第１反射部材と、第１反射部材に
   対して所定角度をもって対向され、第１反射部材と同一
   方向に移動可能な第２反射部材と、 第１・第２反射部材の間に進退可能な第３反射部材とを
   備え、 第３反射部材の進入時、投影レンズの全画角からの投影
   光を反射する中央位置に停止した第１反射部材と第３反
   射部材とでリーグ光路を形成せしめる一方、第３反射部
   材の退避時、第１・第２反射部材の移動よってフィルム
   画像の走査露光を行うプリンタ光路を形成せしめること
   を特徴とするリーグプリンタ。