JPS6013483Y2 - 膣洗滌器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は膣洗滌器の改良に関する。

従来、一般的に使用されている膝用の洗滌器は、例えば
本出願人が提案した実公昭５２−５３９５４号公報に開
示されている如く、洗滌液収容部及び排液収容部を内装
したケース体上に直接挿入管を突設し、この挿入管を膣
内に差込んだ後、洗滌液収容部を加圧して洗滌液を挿入
管より噴射させて洗滌する構成であったため、ケース体
が嵩張って邪魔になり使用操作が煩雑になる欠点と、ケ
ース体の大きさも自ずと限定されるので大量の洗滌液を
使用することができないといった欠点があり、更に病人
等の様に他人に洗滌してもらう場合には使用操作上甚だ
不便であるといった問題があった。

而して本考案は上述の点に鑑み、膣内に挿入する挿入管
と、該挿入管に洗滌液を供給し且つ洗滌後の排液を回収
する所謂ポンプ機構の部分とを別個に構成すると共に、
両者を可撓管で連結して挿入管に対する洗滌液の供給と
排液の回収操作を、挿入管より離れた位置で遠隔的に行
なえる様に構成することによって、洗滌器を例えばケー
ス体の様な物に邪魔されることなく簡単に使用でき、ま
た洗滌液と排液の収容部を大型に形成して洗滌液を大量
に使用することを可能と威腰更に床の外から他人が操作
して洗滌することも可能にした膣洗滌器を提供せんとす
るものである。

以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明すると
、第１図は本考案の全体を示した斜視図で、ゴム或はビ
ニール等の屈曲自在なホースを用いて適当な長さに形成
した可撓排液管１の先端には把持体２が固定し、また板
端には底面を開口した固定外筒体３が固定している。

把持体２は第２図並びに第３図に示す如く一端を開口し
た略筒状体に形成されていて、内部に設けた取付板２ａ
の底面には底部より差込まれた可撓排液管１の先端を嵌
合固定する取付筒２ｂが形成され、また該取付板２ａの
上面には可撓排液管１と連通する挿入管４が先端側を把
持体２の外に突出した状態で固定されている。

挿入管４には先端にノズル５が形成され、また周面部に
は排液導入用の切欠部（例えばスリ割）６が形成され、
更に内部には前記ノズル５に通じる噴射管７が形成され
ている。

また挿入管４にはゴム等の柔軟な材質を以って略碗状に
形成した膣口部分押当て用の鍔体８が摺動自在に嵌合し
、この鍔体８の真理部８ａと前記取付板２ａとの間には
挿入管４の周囲を覆う外套ベローズ９が気密に張設され
、常時はコイルバネ１０の作用で鍔体８を第２図の如く
挿入管４の先端ノズル５の近傍に押上げている。

次に１１は前記固定外筒体３の内部中心に垂設した導入
管で、差込口３ａより固定外筒体３内に差込んだ可撓排
液管１の板端はこの導入管１１の内部に挿入固定されて
いる。

また導入管１１の下端には口拡状に形成した導入口１１
ａが延設されている。

１２は底面の開口部より固定外筒体３の内部に進退自在
に嵌込んだ可動内筒体で、内部は排液収容室１３ど戊っ
ており、天壁１２ａには前記導入管１１より大径で且つ
導入口１１ａより小径な流入穴１４が穿設され、この穴
１４より導入管１１の下端導入口１１ａの部分が可動内
筒体１２内に突出している。

１５は前記導入口１１ａと可動内筒体１２の底壁１２ｂ
との間に気密に張設したベローズで、このベローズ１５
が洗滌液収容部１６を形成する。

この導入口１１ａと底壁１２ｂとの間には更にコイルバ
ネ１７が張設され、コイルバネ１７は第２図に示す如く
常時ベローズ１５を伸長して洗滌液収容部１６を膨張状
態に置くと共に、可動内筒体１２を固定外筒体３の外方
に押出すバネ作用を発揮する。

１８は前記固定外筒体３の内部に導入管１１の周囲を覆
う様に取付けた伸縮ベローズで、ベローズ１８の上端は
導入管１１の上端外周面に密着し、また下端は前記流入
穴１４の回りを囲む様に可動内筒体１２の天壁１２ａに
密着している。

また前記伸縮ベローズ１８に囲まれた導入管１１の上部
周囲には、前記可撓排液管１の板端口に通じる連通孔１
９が開口され、更に導入管１１の内部には前記導入口１
１ａに通じる噴射通路２０が貫設されている。

２１は可撓排液管１の内部に排液が流通する間隔をあけ
て配設した可撓給液管で、可撓排液管１と同様に屈曲自
在なホースが用いられ、先端は前記噴射管７に接続し、
板端は導入管１１の噴射通路２０内に嵌入接続して、洗
滌液収容部１６と噴射管７とを連通している。

尚図中、２２は導入管４の上端部分に取付けた漏洩防止
用の０１Ｊング、２３は連通孔１９の昇口部分に取付け
た開閉弁、２４は可動内筒体１２即ち排液収容室１３に
設けた排液口で、２５はこの口２４を塞ぐ栓、２６はベ
ローズ１５即ち洗滌液収容部１６に設けた給液口で、２
７はこの日２６を塞ぐ栓を示す。

また２８は挿入管４のノズル５に取付けたキャップであ
る。

次に本膣洗滌器の操作を説明すると、先ず第１図及び第
２図に示す状態に於いて栓２７を外して給液口２６より
洗滌液収容部１６内に３５℃前後の洗滌液（普通は温水
）を充填する。

次いで栓２７を装着後キャップ２８を外して把持体２の
部分を握って挿入管４を第３図の如く膣内に挿入する。

挿入時には鍔体８が挿入管４に沿って降下し膣口部分に
当接される。

以上の挿入が完了したら次に可動内筒体１２をコイルバ
ネ１７の弾性に抗して第３図に示す如く固定外筒体３の
内部に押込む。

可動内筒体１２が押込まれると洗滌液収容部１６は圧迫
されて縮み、内部に収容した洗滌液は導入管１１の導入
口１１ａより噴射通路２０及び可撓給液管２１を経て噴
射管７に圧送され、ノズル５より膣内に噴射されて膣の
内部を洗滌する。

洗滌後の排液は直ちに切欠部６より挿入管４の内部に導
入され、そのまま可撓排液管１内を通って連通孔１９の
開閉弁２３を第３図仮想線に示す如く押開きながら圧縮
された伸縮ベローズ１８内に送られ、更に流入穴１４よ
り排液収容室１３内に流入する。

この時、鍔体８は膣口部分に当接しているため、排液が
外部に漏洩する心配は全く無く、またこの操作時には排
液収容室１３は洗滌液収容部１６の圧縮によって負圧下
に保持される関係上、排液は吸引作用によってその殆ん
どが排液収容室１３内に還流し、膣洗滌の目的を完全に
遠戚することができる。

洗滌の完了を待って挿入管４を膣内より抜き取れば、コ
イルバネ１０の復元力によって外套ベローズ９は伸長し
、鍔体８は第２図に示す位置に復帰してＯリング２２に
接して、外套ベローズ９の内部を外部に対して密封する
ため、挿入管４と外套ベローズ９の間及び可撓排液管１
内に残存している排液が外部に流出する心配は全くない
。

その後排液収容室１３の栓２５を外して、排液口２４よ
り所定の場所に排液を捨てればよい。

排液を捨チル時には、コイルバネ１７によって可動内筒
体１２が固定外筒体３より押出されると同時に、前記コ
イルバネ１７の弾発力により洗滌液収容部１６が膨張し
て排液収容室１３を自動的に圧迫するので、この圧迫力
によって排液を容易迅速に放出でき、且つ開閉弁２３が
連通孔１９を閉塞して排液の可撓排液管１への逆流を防
止することができる。

本考案は上述の如くであって、洗滌時に排液が外部に漏
洩して床等を汚す心配が全く無く、使用する場合にトイ
レとかバスルーム等の特定の場所を必要とせず、例えば
床についている病人が床内でそのまま使用できる利点を
備え、且つ構造上洗滌液と排液とが混り合うこともなく
衛生的に使用できると共に洗滌液の注入と平行して排液
の収容がその収容室に働く吸引作用により自動的に行な
われるので、洗滌を短時間のうちに済ませることができ
るといった実用性の高い機能を発揮できるのであるが、
本考案では特に挿入管の部分と１．洗滌液収容部及び排
液収容室から成る所謂ポンプ機構の部分とを別個に構成
して、両者の間を可撓管で連結した構造としたため、使
用上ポンプ機構の部分が邪魔になって洗滌操作に支障を
来たす心配が無く、例えば病本が他人の手を借りて洗滌
する場合には、洗滌液の供給操作を床の外側から行なえ
るので非常に便利であるし、更に洗滌液収容部と排液収
容室を大型化して、一度に大量の洗滌液を使用して高能
率な洗滌を行なうことも可能であると共に、栓を外すこ
とによって行なう排液の放出モ、コイルバネの弾発力に
よって膨張する洗滌液収容部の排液収容室に対する自動
的な圧迫力により、容易迅速に行えるため、爾後処理も
大変楽になるといった利点を備えている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体の斜視図
、第２図は縦断正面図、第３図は洗滌時に於ける縦断正
面図である。 １・・・・・・可撓排液管、３・・・・・・固定外筒体
、４・・・・・・挿入管、５・・・・・・ノズル、６・
・・・・・切欠部、７・・・・・・噴射管、８・・・・
・・鍔体、９・・・・・・外套ベローズ、１０・・・・
・・コイルバネ、１１・・・・・・導入管、ｌｌａ・・
・・・・導入口、１２・・・・・・可動内筒体、１２ａ
・・・・・・天壁、１２ｂ・・・・・・底壁、１３・・
・・・・排液収容室、１４・・・・・・流入穴、１６・
・・・・・洗滌液収容部、１７・・・・・・コイルバネ
、１８・・・・・・伸縮ベローズ、１９・・・・・・連
通孔、２０・・・・・・噴射通路、２１・・・・・・可
撓給液管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端にノズルを設は局面部には排液導入用の切欠部を設
   け、また内部にはノズルに連通ずる噴射管を設けた挿入
   管を可撓排液管の先端に接続し、該挿入管の周囲を外套
   ベローズによって覆い、且つ外套ベローズの自由端には
   挿入管に摺動自在に嵌合した膣口部分押当て用の鍔体を
   取付け、この鍔体をバネ作用下に置いて常時は挿入管の
   先端ノズルの近傍に位置させる一方、導入管を内設した
   固定外筒体に内部が排液収容部となる可動内筒体を進退
   自在に嵌込み、可動内筒体の天壁には前記挿入管より大
   径な流入穴を穿設して、この穴より可動内筒体の内部に
   導入管の下端に延設した導入口を突出し、該導入口と可
   動内筒体の底壁との間には伸縮自在な洗滌液収容部と、
   該洗滌液収容部を伸長し且つ可動内筒体を固定外筒体の
   外方に押出す弾性作用を発揮するコイルバネとを張設す
   ると共に、前記導入管の周囲に板端側を前記流入穴を囲
   む様に可動内筒体の天壁に固定した伸縮ベローズを覆設
   し、該導入管の内部には可撓排液管の下端と伸縮ベロー
   ズの内部とを連通接続する連通孔と前記導入口に通じる
   噴射通路とを設けて、該噴射通路と前記噴射管との間を
   可撓排液管の内部に配設した可撓給液管を以って連通接
   続せしめたことを特徴とする膣洗滌器。