JPS60131213A - 転写成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）技術分野 本発明は、転写成形装置、特にその成形品を転写用フィ
ルムからはく離させて取り出す装置、に関するものであ
る。

（ロ）従来技術 転写成形装置は、金型間に転写用フィルムをはさみ込み
、射出成形と同時に転写用フィルム上の図柄を成形品に
転写す６装置である。転写成形後は、金型から晟形品を
離型させると共に転写用フィルムをはく離させる必要が
ある。特開昭４８−４３７６′０号公報ｒ化粧樹脂成形
体の製造方法□」辷昭和４８年６月２３日公開）には転
写成形の１方法が開示されているが、転写用フィルムと
成□形品とのはく敵方法については具体的に何も記載・
されておらず、転写成形品を工業的に量産する場合にど
のような方法を取るのか不明である。また、特開昭５ｓ
−ｔ６ｔ５４２号公報「絵付成形品め製造方法」　（昭
和゛５６年１１月２４日公′開）にも転写成形方法が開
示されているが、転写用フィルムをはく離させる方法に
ついては具体的な説明はなされていない。なお、量産工
程において転写用フィルムをはぎ取る方法が特願昭５８
−１１７０７９号に開示されている。すなわち、転写用
フィルムを金型間にはさみ込んで成形した後、型開する
際にアンダーカット等によって成形品を固定型に保持し
、転写用フィルムを型開する可動型と共に後退させ、型
開動作と同時に成形品からはく離する方法である。転写
用フィルムのはく離接、成形品は突出しピンによって固
定型から突き出され下方に落下し、シュート、コンベア
等で搬出される。また、成形品の取り出しに工業用ロボ
ットを使用する場合には、固定型上の成形品を工業用ロ
ボットでつかんだ状態で突出しピンを作動させ、工業用
ロボットによって搬出する。しかし、上記のような方法
には次のような問題点がある。すなわち、成形品を突出
しピンによって突き出し落下させる方法では、高所から
落下することによって成形品の表面に傷が付きやすく不
良率が増大し、また搬出される成形品の向きは不規則で
あり搬出後の取り扱いも面倒である。また、工業用ロボ
ットを使用する場合には、単に成形品を取す出すために
高価な工業用ロボットを必要とし、設備費用が高くなる
。

（ハ）発明の目的 本発明は、転写成形における転写用フィルムのはぎ取り
及び成形品の取り出しを量産工程において効率良く行な
うことができ、しかも成形品に傷を付けることがなく、
設備費用も安い転写成形装置を得ることを目的としてい
る。

（ニ）発明の構成 本発明による転写成形装置は、長尺の転写用フィルムを
順次金型間に送給すると共に位置決めするフィルム送給
・位置決め手段と、溶融樹脂を金型間の成形部に射出し
成形と同時に転写する転写成形手段と、成形品及び転写
用フィルムを互いに付着させたまま金型から離型する離
型手段と、成形品を付着させたまま金型から送り出され
た転写用フィルムをその成形品付着面の裏面側で巻き　
・掛けて案内するガイド手段と、ガイド手段に近接して
配置され転写用フィルムに付着したままガイド手段を通
過しようとする成形品を転写用フィルムから引きはがす
はく離手段と、を有している。

（ホ）実施例 以下、本発明の実施例を操付図面の第１〜５図に基づい
て説明する。

（第１実施例） 第１〜３図に本発明の第１実施例を示す。フレーム３１
上に固定された固定盤３２に取り付けられたタイバー３
３によって可動盤３４が案内されている。可動盤３４は
フレーム３１上にローラ３５によって移動可能に支持さ
れている。固定盤３２に固定型３６が取り付けられてい
るが、固定型３６は固定型３６ａ、固定型３６ｂ及び固
定型３６Ｃから構成されている。固定型３６ｃは固定盤
３２に固定されているが、固定型３６ａ及び固定型３６
ｂは固定型３６ｃに固定されたサポートピン３７によっ
て案内されており、サポートピン３７の軸方向に移動可
能である。ただし、固定型３６ａと固定型３８ｂとはチ
ェーン３８によって連結されており、両者間の距離が所
定以上にはならないようにしである。また、固定型３６
ｂと固定型３６ｃとの間の距離も図示してない機構によ
り所定以上にはならないようにしである。固定型３６ａ
はそのパーティング面側に凸部３６ａ′を有している。

また、固定型３６は、型開動作時に作動して成形品８６
を突き出す突出しピン２０を有している。この固定型３
６には射出ノズル９９から溶融樹脂を射出可能である。

可動盤３４には可動型４０が取り付けられている。可動
型４０は固定型３６ａの凸部３６ａ′に対応した凹部４
０′を有している。凸部３６ａ′及び四部４０′によっ
て金型の成形部が構成されている。可動型４０と固定型
３６ａとはリンク９８によって連結されており、型開動
作が行なわれたときこのリンク９８によって固定型３６
ａが引張られ、固定型３６ａ、固定型３６ｂ及び固定型
３６ｃが互いに引き離されるようにしである。可動型４
０は、型開動作時に作動して成形品８６及び転写用フィ
ルム７１を突き出す突出しピン２２を有している。この
突出しピン２２と上述の突出しピン２０によって離型手
段が構成されている。可動盤３４に対して上側のフレー
ム６０及び下側のフレーム６１が水平方向に移動可能に
取り付けられている。フレーム６Ｏ及び６１は図示して
ないモータ及びポールねじ機構によって水平方向に移動
させることができる。フレーム６０には、コイル９７か
ら巻き出された転写用フィルム７１を送る駆動ロール７
３及び押しロール７２が設けられている。押しロール７
２はスプリングによって駆動ロール７３に押圧されてい
る。フレーム６０の上部には、転写用フィルム７１を案
内するガイドロール７５も設けられている。駆動ロール
７３は図示してないモータによって駆動される。また、
フレーム６１には、ガイドロール７４、引張ロール７６
及び押しロール７８が設けられている。引張ロール７６
は、図示してないヒステリシスクラフチを介してモータ
と連結されている。ヒステリシスクラッチは電気的スリ
ップクラッチであり、常に一定の回転力を伝達する（な
お、ヒステリシスクラッチに換えて、トルクモータ、パ
ウダークラッチ等を使用することもできる）。押しロー
ル７８はスプリングによって引張ロール７６に押し付け
られている。駆動ロール７３、引張ロール７６、フレー
ム６０及び６１、これらの駆動機構、図示してないフィ
ルム位置検出センサー、制御器等によってフィルム送給
φ位置決め手段が構成されている。

ガイドロール７４は、第３図に示すように、転写用フィ
ルム７１の両側を案内するカラー７４ａを有しており、
軸７７に対してベアリング７９によって回動可能に支持
されている。ガイドロール７４に近接して４個の回転自
在なドクターロール８０が斜め下方に向けて直列に配置
されている。

ドクターロール８０の外周はゴム８０ａによって被覆さ
れている。ドクターロール８Ｏに沿ってシュート８２が
形成されている。シュート８２の下部には別のシュート
８４が設けられている。

シュート８４はねじれた内径線通路を有しており、これ
によって通過する成形品８６を９０度方向転換すること
ができる。シュート８４の下方にはコンベア８８が設け
られている。また、固定型３６の下方には金型３６ａと
金型３６ｂとの間から排出されるスプルー９０を受け止
めてコンベア９２上に運ぶシュート９４が設けられてい
る。

次にこの実施例の作用について説明する。駆動ロール７
３の作用によって転写用フィルム７１が第１図中で下方
に送られ、転写用フィルム７１上の図柄が固定型３６及
び可動型４０間の所定位置に、くるように位置決めされ
る。転写用フィルム７１の幅方向位置についてもフレー
ム６０及び６１を水平方向に移動させることにより位置
決めされる。次いで、可動盤３４が第１図中で右方向へ
前進し型閉が行なわれ、転写用フィルム７１は固定型３
６と可動型４０との間にはさみ付けられる。

次いで、射出ノズル９９から成形部に溶融樹脂が射出さ
れ、成形品８６が成形されると同時に転写用フィルム７
１上の図柄が成形品８６上に転写される０次いで可動盤
３４が第１図中で左方向へ後退し型開動作が行なわれる
が、その際固定型３６の突出しビン２０及び可動型４０
の突出しピン２２が作動し、成形品８６及び転写用フィ
ルム７１を互いに付着した状態で固定型３６及び可動型
４０から離型させる。次いで、転写用フィルム７１が次
回の成形のために所定量送られる。転写用フィルム７１
が送られて成形品８６が付着した部分がガイドロール７
４に達すると、転写用フィルム７１は成形品８６が付着
している側とは反対側の面でガイドロール７４と接触す
ると共に転写用フィルム７１がガイドロール７４の曲率
に沿って曲がるため、剛性の大きい成形品８６は転写用
フィルム７′１からはく離させようとする力を受ける。

更に、これに加えてガイドロール７４に近接してドクタ
ーロール８０が設けであるため、成形品８６と転写用フ
ィルム７１との付着力が強い場合であっても、成形品８
６は第２図に示すようにドクターロール８０によって強
制的に転写用フィルム７１から引き離される。ドクター
ロール８０はゴム８０ａによって被覆されているため成
形品８６に傷を付けることはない、こうして転写用フィ
ルム７１から分離させられた成形品８６は、転写面側を
上方に向けてシュート８２に沿って落下し、更にシュー
ト８４で所定の向きに変えられ、コンベア８８上に緩や
かに落下する。従って、成形品８６の転写面がシュート
８２及び８４、及びコンベア８８と接触することはなく
、転写面に傷が付く可能性は非常に小さい。次いで、成
形品８６はコンベア８８によって成形装置の外部に移送
される。なお、ガイドロール７４は、転写用フィルム７
１の位置決めが行なわれた状態では、成形品８６と接触
しないように配置する。転写用フィルム７１に一定の張
力が与えられるようにすると共に位置決め精度を低下さ
せないためである。各種の成形品に対応することができ
るように、ガイドロール７４の位置は調節可能としてお
くことが好ましい。上記のように、成形品８６は転写用
フィルム７１に付着したままシュート８２に近接する位
置まで移送され、ガイドロール７４によって分離させら
れ、分離した成形品８６は直ちにシュート８２及び８４
によってコンベア８８１：へ移送されるため、成形品８
６を傷付けることがなく、しかも成形品８６の姿勢及び
向きも一定にすることができ、非常に効率良く転写成形
品を量産することができる。しかも、高価な工業用ロボ
ット等は不要であり、ガイドロール７４及びドクターロ
ール８０によって成形品８６が確実に分離されるように
構成されている。

（第２実施例） 第４図に本発明の第２実施例を示す。この第２実施例は
、ガイドロール７４′をコンベア８８に近接するように
下方に設置すると共に、第１実施例のドクターロール８
０に変えて板状のゴム製ドクター８０’を設けたもので
ある。この第２実施例においても、成形品８６が付着し
た転写用フィルム７１がガイドロール７４′を通過する
際に、ガイドロール７４′及びドクター８０′の共同作
用によって成形品８６が転写用フィルム７１から引きは
がされコンベア８８上に落下する。この場合、ガイドロ
ール７４′がコンベア８８に近接しているためシュート
が不要である。なお、この第２実施例では引張ロール７
６の下流側に使用済みの転写用フィルム７１を巻き取る
巻取装置９５が設けてあり、使用済みの転写用フィルム
の処理を簡単化しである。

（第３実施例） 第５及び６図に本発明の第３実施例を示す。この第３実
施例は、固定盤３２側にフィルム送給・位置決め手段を
設けると共に成形品８６の転写用フィルム７１からの分
離を成形装置の外部で行なうようにしたものである。固
定型３６及び可動型４０間で成形された成形品８６は転
写用フィルム７１に付着したまま下方に送られ、回転ガ
イドロール装置１００によって水平方向に向きを変えら
れる。回転ガイドロール装置１００は、回転軸１０２に
取り付けられた４木のアーム１０４．及びアーム１０４
の先端に取り付けられたロールｌＯ６によって構成され
ており、回転軸１０２は図示してないモータによって転
写用フィルム７１の送り速度と同期して回転する。各ロ
ール１０６間の寸法は転写用フィルム７１に付着してい
る成形品８６がロール１０６と接触しない寸法関係とし
である。回転ガイドロール装置１００によって水平向き
に方向を変えられた転写用フィルム７１は、複数のガイ
ドロール１０８によって支持されて成形装置の下部を通
過しガイドロール７４′まで送られる。なお、成形装置
には、最初に転写用フィルム７１を通すための窓２８が
設けられている（この窓２８は点検用にも使用される）
。前述の第２実施例と同様のドクター８０′がガイドロ
ール７４′に近接して配置されている。ガイドロール７
４′及びドクター８０′によって転写用フィルム７１か
ら分離された成形品８６はコンベア８８によって移送さ
れる。また、使用済みの転写用フィルム７１は巻取装置
９５によって巻き取られる。この第３実施例においても
前述の第１実施例と同様の作用・効果が得られることは
明らかである。また、この実施例では成形装置の外部で
成形品８６の分離が行なわれるので、コンベアを短くす
ることができ、また大型の巻取装置９５を使用すること
ができるので、長時間の連続運転が可能である。

なお、上記第１〜３実施例では成形後比較的短い時間の
間に転写用フィルムに付着している成形品を分離させる
ように装置が構成しであるが、例えば成形品が付着した
状態の転写用フィルムを一時的にリールに巻き取り、時
間及び場所を変えて巻き取ったフィルムを巻き戻すと共
に成形品を分離させるように装置を構成してもよい。

（へ）発明の詳細 な説明してきたように、本発明によると、金型間に転写
用フィルムをはさみ込み射出成形と同時に転写用フィル
ム上の図柄を成形品に転写する転写成形装置において、
長尺の転写用フィルムを順次金型間に送給すると共に位
置決めするフィルム送給・位置決め手段（説明した実施
例では、駆動ロール７３、引張ロール７６、水平方向に
移動可能なフレーム６０及び６１等によって構成される
）と、溶融樹脂を金型間の成形部に射出し成形と同時に
転写する転写成形手段（金型３６，４０、射出ノズル９
９）と、成形品及び転写用フィルムを互いに付着させた
まま金型から離型する離型手段（突出しビン２０及び２
２）と、成形品を付着させたまま金型から送り出された
転写用フィルムをその成形品付着面の裏面側で巻き掛け
て案内するガイド手段（説明した実施例では、ガイドロ
ール７４゜ただし、ガイドバーを使用することもできる
。）と、ガイド手段に近接して配置され転写用フィルム
に付着したままガイド手段を通過しようとする成形品を
転写用フィルムから引きはがすはく離手段（ドクターロ
ール８０又はドクター８０’）と、を有するので、高価
な工業用ロボットを使用することなく、転写成形品に傷
を付けること；〈効率良く転写成形を連続的に行なうこ
とができる。また、第１〜３図に示した第１実施例のよ
うに、シュートを用いた場合には成形品の姿勢及び向き
を一定にすることができ、成形品の後工程における処理
が簡単になる。また、第５及び６図に示した第３実施例
のように、所望の場所まで転写用フィルム及び成形品を
一体で取り出しはく離させることができるため、成形品
の処理及び使用済み転写用フィルムの処理が容易になる
。また、金型間で成形品から転写用フィルムをはく離さ
せる必要がないため、フィルム送給・位置決め手段を固
定盤側に設けることもできる。また、本発明は成形部と
は別の場所で成形品を転写用フィルムから分離させるの
で、縦型の射出機にも適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による転写成形装置を示す図、第２図は
第１図に示した転写成形装置のガイドロール及びドクタ
ーロールを示す図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線
に沿う断面図、第４図は本発明の第２実施例を示す図、
第５図は本発明の第３実施例を示す図、第６図は第５図
に示した転写成形装置の回転ロール装置を示す図である
。 ２０・・・突出しビン、２２・・・突出しビン、３１−
・・フレーム、３２・・・固定ｍ、　３３・・壷タイへ
−１３４・・・可動盤、３５Φ・・ローラ、３６．３６
ａ、３６ｂ、３６ｃ＊　＊＊固定型、３６ａ′・・・凸
部、３７・・・サポートビン、３８・・・チェーン、４
Ｏ・・・可動型、４０’　・・・凹部、６０・・・フレ
ーム、７１・・・転写用フィルム、７２・・−押しロー
ル、７３・・・駆動ロール、７４・・働ガイドロール、
７５・・・ガイドロール、７６・嗜・引張ロー；Ｌ、”
、　、：　７７・曇・軸、７８・・・押しロール、７９
・・φベアリング、８０・・・ドクターロール、８２・
・・シュート、８４・・・シュート、８６・令・成形品
、８８・・・コンベア、９０・・のスプルー、９２−Φ
φコンベア、９４・・−シュート、９５・・・巻取装置
、９７・番・コイル、９８・・・リンク、９９・・・射
出ノズル　。 特許出願人　株式会社日木製鋼所 日本写真印刷株式会社 代理人　弁　理　士　宮　内　利　行 第２図 ■−−−Ｊ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 金型間に転写用フィルムをはさみ込み射出成形と同時に
   転写用フィルム上の図柄を成形品に転写する転写成形装
   置において、 長尺の転写用フィルムを順次金型間に送給すると共に位
   置決めするフィルム送給・位置決め手段と、溶融樹脂を
   金型間の成形部に射出し成形と同時に転写する転写成形
   手段と、成形品及び転写用フィルムを互いに付着させた
   まま金型から離型する離型手段と、成形品を付着させた
   まま金型から送り出された転写用フィルムをその成形品
   付着面の裏面側で巻き掛けて案内するガイド手段と、ガ
   イド手段に近接して配置され転写用フィルムに付着した
   ままガイド手段を通過しようとする成形品を転写用フィ
   ルムから引きはがすはく敵手段と、を有することを特徴
   とする転写成形装置。