JPS6012Y2 - コンパクト容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧料等のコンパクト容器に関するもので、特
に化粧料を充填した皿をコンパクト本体とは別体に形成
し、この皿を該コンパクトの容器に着脱可能に取り付け
てなるタイプのコンパクト容器に関するものである。

従来のコンパクト容器にあっては化粧料が容器自体に充
填されていたので、一旦その充填された化粧料を使い果
した後はそのコンパクト容器は使い捨てとされてきた。

しかしながらコンパクト容器自体はより長期の使用にも
耐え得るものであるため、近年の省資源の要請に適った
ものとは言えず、もた消費者にとっても化粧料がなくな
った時点で新しいコンパクト容器ごと買わねばならない
ので不経済の憾があった。

このことは二種以上の化粧料または同種二色以上の化粧
料をｌっのコンパクト容器に詰めたような最近の需要傾
向を反映した商品の場合には特に著しいものである。

そこでこうした状況に対応して、最近コンパクト本体と
は別体に形成された皿に化粧料を充填しこの皿を容器に
着脱可能に取り付け、化粧料を使い果した時にはこの皿
だけを取り外して化粧料が充填されている別の皿を新し
しく取り付けて使用できるようにしたものが提供される
に至っている。

この種のコンパクト容器では体積的に犬きな割合を占め
る容器、蓋体から戊る本体をそのまま継続して使用てき
るため、上記した使い捨て式のものと比べて資源の節約
、経済性の点で優れていると言える。

しかしまた、従来提供さ・れているこの種のコンパクト
容器では化粧料が充填された皿を接着剤や両面テープて
容器の凹所に取り付け、取り外す際には該凹所の底面に
穿設した孔に裏面から針などを挿入して押圧する作業が
必要とされ、この皿の取り換え作業が面倒であるという
問題点を有していた。

本願考案は上述のような事情に鑑みなされたもので、そ
の目的は化粧料を充填した皿だけを交換することが可能
であるとともにその交換作業を極めて簡単力Ｙつスムー
ズに行うことのできるコンパクト容器を提供するにある
。

以下には本願考案の好適な実施例に係るコンパクト容器
を示す図面を参照して詳述する。

第１図は本願考案の一実施例に係るコンパクト容器を示
しており、図中１は合成樹脂製の容器をまた２はぞの後
端縁て蝶番によ・つて該容器に開閉自在に連結された合
成樹脂製の蓋体をぞれぞれ示り１、蓋体２σ川１■端縁
に形成された突片３が容器１の前端縁に形成された突片
４と係合することによつで該蓋体か該容器に対して閉止
位置を占めるようになっている。

容器１の中央部から後方へかけては平面四角状の比較的
小さな複数の凹所５，５・・・が並列的に形成されてお
り、各凹所５の両側壁６，６の−・部には水平方向の段
部７，７が形成され、その下方部か満８，８にまたその
上方部は傾斜面９，９になっている。

また各凹所５の前端壁１０はその両端部ｉｉ、ｉ１が該
凹所の底面に至るまで切欠されており、これによ゛つて
該前端壁に可撓性を持たせている。

この０１ｊ端壁１０，１０・・・の前方には横長の比較
的大きな■個の凹部１２が容器１の前端部にかけて形威
され、ここに刷毛などの化粧用具が収納され得る。

−・力、凹所５，５・・・には化粧料が充填された合成
樹脂製σ）Ｉｌｎ枠１３．１３・・・か嵌入し、該細枠
の両側面の一部に設けられた突条１４．１４が第２図に
示−４−ように凹所５の側壁６，６に設けられた段部７
，７と係０することによって該凹所内に係止される。

こ−の細枠１３の前面Ｅ−，部は上方から■力・＼と内
側に傾斜するテーパー面１５となっており、第２図に・
ｊミされた該細枠の係止位置ては凹所５の前端壁１０の
上端が該テーパー面の先端に当接するよう形成されてい
る。

好ましくは細枠１３の上端周縁にフランジ１６を設け、
係止位置においてこのフランジ１６の下面が凹所５の外
方周縁て容器１の上面と当接するようにすることである
。

上記のように構成されたコンパクト容器にあっては、細
枠１３，１３・・・に充填された化粧料のいずれかがな
くなった場合、その細枠だけを簡単に交換することが出
来る。

即ち、第３図に示すように凹所５の前端壁１０を前方の
凹部１２の方から指などで後方へと押圧すると、可撓性
のある該前端壁は後方へ撓みその上端が凹所５に嵌入さ
れた細枠１３の前部テーパー面１５に沿って摺動し、こ
れによって該皿枠を上方へ持ち上げようとする力が生じ
る。

この力によって該細枠の突条１４と凹所５の段部７との
係合が弾性的に解除されるとともに細枠１３が凹所５か
ら一部飛び出すので、以後この細枠を指で摘むようにし
て自由に凹所５から取り外すことが出来る。

そＬ２てその凹所５に化粧料の充填された別の細枠を取
り付けるには、細枠１３のテーパー面１５を前方にし側
面の突条１４．１４を凹所５の段部７の上方傾斜面９，
９に位置させ、該細枠の上端縁部を指で上から押圧して
やれは良い。

こうすることによって細枠１３の突条１４．１４が凹所
５の段部７，７と係合１．７て該細枠が該凹所内に係止
され、こうして新しい細枠を容器１に簡単に固定するこ
とが出来る。

尚、図示した実施例ては細枠１３の−に端周縁にフラン
ジ１６か形成されているため、上記のようにして細枠１
３の係止を解除した後該１■枠を指で摘んて取り出す際
にこのフランジ１６かＨ，Ｈの良いものとなる。

また押枠１３を容器１に取り付けた状態ても見た目の具
合いが良いはかりてなく、更に細枠１３を凹所５内へ嵌
入する場合にもこのフランジ１６の部分を押圧すれは良
く、細枠の交換作業を一層行い易くすることが可能とな
る。

また、上記の実施例ては凹所５の段部７及び細枠１３の
突条１４はそれぞれ側壁及び側面の一部に設けることと
し７たが、これらをその全部にわた−って設けることと
しても差し２支えなく、また一部に設ける場合には可及
的前方に位置させることが好ましい。

尚、容器１に形成される門所並ひにぞこに取り付けられ
る部枠は、収納（−ようとする化粧料の種類や色の数に
応じて任意の個数とすることか出来ることはもちろんで
ある。

上述のように本願考案に係る：］コンパクト容器ては、
容器に複数個の比較的小さな凹所を並列的に形威し、該
凹所の両側壁の少くとも一部に水平の係止部を設＆ｊる
とともにその前端壁の両端部を縦方向に切欠して可撓性
をもたせ、該前端壁の前方を比較的大きな凹部とするど
ともに、前面部にテーパー面を有しかつ両側面の少くと
も一部に水平の突条が設けられた細枠を該各凹所に嵌入
して該係止部と該突条との係合によって係止し、該係止
位置において該凹所の該前端壁の上端が該別枠の該テー
パー面に当接しており、該前端壁を後方へ向けて押圧す
ると該別枠を上方へと持ち上げる力が加わり、これによ
って該係止部と該突条との係合が解除されるようにした
ので、別枠に充填された化粧料を使い果した場合にはそ
の別枠だけを別のものと取り換えてコンパクト容器を使
用することが出来るとともに、該凹所の前端壁を前方の
凹部から指て後方へ押圧することによって別枠を取り出
すことか出来、また別の別枠を容器に固定するにはそれ
を凹所へ押し込むたけで良いので、この別枠の交換作業
を極めて簡単かつスムーズに行うことが可能となり、従
来のように接着剤や両面テープを用いたり或いは別枠を
外すのに針などを準備するといった必要が全くないもの
である。

また前記別枠の上端周縁にフランジを形成し、前記係止
位置において該フランジが前記凹所の外方周縁面に当接
することとした場合には、該凹所に体栽良く取り付けら
れるばかりでなく該別枠の交換作業が一層行い易くなり
、実用上非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案の１実施例に係るコンパクト容器を一
部分解、破断して示す斜視図、第２図ａは該コンパクト
容器の別枠を嵌入、係止した状態における第１図Ａ−Ａ
線断面図、第２図すは同Ｂ−Ｂ線断面図、第３図ａは前
端壁を押圧した状態を示す第１図Ａ−Ａ線断面図、第３
図すは同Ｂ−Ｂ線断面図である。 １・・・・・・容器、５・・・・・・凹所、６・・・・
・・側壁、７・・・・・・水平段部、１０・・・・・・
前端壁、１１・・・・・・端部、１２・・・・・・凹部
、１３・・・・・・別枠、１４・・・・・・突条、１５
・・・・・・テーパー面、１６・・・・・・フランジ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）容器に複数個の比較的小さな凹所を並列的に形成
   し、該凹所の両側壁の少くとも一部に水平の係止部を設
   けるとともにその前端壁の両端部を縦方向に切欠して可
   撓性をもたせ、該前端壁の前方を比較的大きな凹部とす
   るとともに、前面部にテーパー面を有しかつ両側面の少
   くとも一部に水平の突条が設けられた細枠を該各凹所に
   嵌入して該係止部と該突条との係合によって係止し、該
   係止位置において該凹所の該前端壁の上端が該細枠の該
   テーパー面に当接しており、該前端壁を後方へ向けて押
   圧すると該細枠を上方へと持ち上げる力が加わり、これ
   によって該係止部と該突条との係合が解除されてなるこ
   とを特徴とするコンパクト容器。
2. （２）前記細枠の上端周縁にフランジを形成し、前記係
   止位置において該フランジが前記凹所の外方周縁面に当
   接してなることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のコンパクト容器。