JPS6012599B2 - 固形物の捕集装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、固形物を含有した流体から固形物を分離補集
する装置、ことに原子力発電所の廃液ホールドアップタ
ンクの底部に沈積するヘドロを排除する装置に関する。

原子力発電所の廃液ホールドアップタンクに放射能を有
するヘドロが多くたまるとタンクのメインテナンスが困
難となる。このタンク内のヘドロのような固形物を随時
吸引補集する装置を提供せんとするのが本発明の目的で
ある。すなわち本発明は、固形物を含有した流体を吸引
し密閉容器状竪型サイクロンに送るジェットポンプ、本
体下部に設けられた固形物排出口と本体内部の鞠心付近
に開□した流体取出管とを備えた密閉容器状竪型サイク
ロン、前記固形物排出口に着脱可能に連結される補集容
器、及び前記流体取出管から流体を前記ジェットポンプ
にジェットポンプの駆動用流体として送る送給手段を備
えたことを特長とする固形物の瓶集装置にある。

本発明装置は可搬式とするのが好適であり、これにより
所要時に任意の場所へもってゆき固形物の捕集が行なえ
る。

以下本発明を添付図面に例示したその好適な実施例につ
いて詳述する。

第１図に示すように本発明装置はサイクロン１、ジェッ
トポンプ２、送水ポンプ３、固形物楢葉容器４を主要構
成部分として成るものである。

サイクロン１‘ま竪型の外殻ｌａの上部に接線方向に水
平に関口せしめた流入管ｌｅを、また底部に下方に開口
し固形物騒集容器４につながる固形物排出管ｌｃを有す
る。またこのサイクロン１の内部中心軸線上に一端を閉
口し他端はサイクロン上部から側方にのびる液体取出管
１６と、サイクロン頂部に閉口する上部排出管ｌｄとが
設けてある。この上部排出管ｌｄは通常のサイクロンで
は設けられておらず、本発明独自のものであり、配管１
４を介し本発明装置の吐出端１０につながる。液体吐出
管ｌｂは配管１３を介し送水ポンプ３に連結してある。

この送水ポンプの吐出側は弁６を介し配管１ １からジ
ェットポンプ２の駆動ノズル２ａに接続してある。また
この送水ポンプ吐出側は配管１６、弁７を介してフィル
夕５に接続してあり、このフィル夕５の出口側は弁８、
配管１７を介し配管１１に接続してある。ジェットポン
プの吸込口２ｂは配管１５を介し本装置の吸込端に接続
し、吐出口２ｃは配管１２を介し前述のサイクロン１の
流入管に接続してある。

第２図に示すように本発明装置Ｅはその吸引端９に接続
した吸引管Ｂの先端の吸引ノズルをｔ 目的のタンクＤ
内のヘドロに挿入し、吐出機亀Ｑ‘こ接続した戻り管Ｃ
をタンクＤ内に閉口せしめて使用する。

その作用を次に述べる。

送水ポンプ３で加圧された水は管亀亀を通ってジェット
ポンプ２の駆動ノズル２ａに入りジェットポンプを駆動
する。

そこでジェットポンプ吸込口２ｂに負圧が発生し吸引ノ
ズルＡおよび吸引管Ｂを通ってタンクＤ内の耽積固形物
が水と−諸に吸込まれる。駆動ノズル２ａから噴出され
た水と吸引口２０へ吸引された沈積固形物を含むタンク
水とが合流して吐出口２ｃおよび管！２を通って流入管
竃ｅからサイクロン２内へ噴出される。

流入管官ｅは接線方向に閉口しているのでサイクロン内
に旋回流が発生しその遠心力の作用で固形物は外周部に
分離される。

固形物は旋回しつつ下方向に落ちていって固体排出管亀
ｃを通って固形物補集容器４内に入る。

サイクロン亀の胸○部の水（固形物はない）は液体取出
管耳ｂおよび上部排出管亀ｄから吐出される。液体取母
管亀ｂを出た水は送水ポンプ３に吸込まれる。上部取出
管亀ｄを出た水は戻り管Ｃを通ってもとのタンクＤにも
どる。

本装置は密閉系であるので系外から入ったと同量だけ系
外へ出ていく。

従ってタンク○から吸引された固形物および水の合計容
積ともどこれる水の容積は自ら等しくなる。このためタ
ンクＤ内の水位は変化しない。吸引ノズルＡの位置を適
当な方法（例えば手動）で移動させタンクＤの底面の固
形物を吸込めば上述の如き作用によりタンク水位を変え
ることなく固形物だけを固形物補集容器４内に集められ
る。

サイクロン亀では分離できないような固形物（例えば非
常に微細な粒子「比重が水に近い粒子など）がある場合
は弁７，８を開いて流れの一部をフィルター５に通しこ
れで捕獲する。

本発明による実際の装置の１例の形状の具体的な大きさ
、この具体例装置で扱う後処理物質の性状ｔ濃度〜流量
及び流速等の処理条件「および処理結果を次に示す。

サイクロンの最大内径３０物的高さ９０仇協、ジヱット
ボンプ２ののど部の内径１８．３脚、長さ２３０燭とし
、送水ポンプ３を錫程２８ｈ、流量２．２でノＱのもの
とした。

直径２．８ｈ、高さ公ｈのタンクＤには粒径１００沙「
２００料も ３脚，５柵の砂が次簿している潜水が撤さ
れても、た。

これを彼処理物として上述の装置を運転したところ〜
メズルＡから吸引管Ｂを介し配管母 ５へ砂の濃度約２
０％の清水が流速１．８ｈノふ流量４．８虎ノｈでジェ
ットポンプ２に吸引され「流速１．４ｍノｓも流量？め
ノｈでこのジェットポンプの出口の配管富２からサイク
ロン川こ導入された。サイクロン貴の液体取出管軍ｂか
らは流速ｉ．４ｍノｓ、流量２．２でノｈの流れとなっ
て清水のみが送水ポンプ３に達し〜同じく流速１．４ｍ
ノｓ、流量２．２めノｈの流れが送水ポンプ翁からジェ
ットポンプ２の駆動ノズル２ａに送られた。

一方〜 サイクロン畳の上部排出管３ｄから配管１ 公
「吐出端亀強ち戻り管Ｃには流速１．敵ｈノｓ〜流量４
．８力ノリで「サイクロンで完全に分離された清水のみ
が返送された。以上〜吸込端９から水と固形物が吸込ま
れる場合について説明したがちか物こ、吸引ノズルＡま
たは戻り管Ｃが何らかのトラブルで完全に閉塞した場合
でも「水は３→ｉｌ→２→１２→１→１３→３の順で循
環するので送水ポンプは支障なく運転される。

又、吸引ノズルＡから空気のみを吸込んだ場合でもち吸
込まれた空気はサィクロンー内を浮上し上部取出警官ｄ
から排出される。

水は３→１１→２→１２→１→１３→３の順で循環する
ので送水ポンプは支障なく運転される。この作用を利用
して「粉塵を含む空気を吸引し粉塵をサイクロンで分離
して４内に楠集することも可能である。

容器４またはフィル夕５が固形物でいっぱいになれば弁
を閉じて取外し任意の場所へはこんで処分できる。上述
のように本発明によれば装置が密閉系になっているので
吸引した量と同量のものが吐出される。

このためタンクから沈積物を吸引するような場合タンク
水位は変化しない。よって二次廃水を生ぜずタンクの水
位制御不要という効果がある。また吸引物が何であって
も（気体も液体）、さらに吸引管が閉塞しても送水ポン
プは正常に運転される。このため取扱い容易、極端に水
が少なく空気を混入する時でも使用可能という効果があ
る。ざらに吸込口から固形物補集容器まで単純な形状の
通路でつながっているので目詰りが少なく〜大きい固形
物でも吸引可能である。

最後に、固形物は取外し容易な容器亀またはフィル夕５
内に集められるのであとの処分が容易である。

本発明は「原子力発電所のホールドアップタンクのヘド
ロ排除に限らず沈砂池の次砂吸引補集「水路の底の沈殿
物の吸引構築「空中の粉塵の吸引補集にも適用すること
ができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明装置の好適な１実施例の系統図「第２図
は本発明装置を使用する場合の配置を示す立面図である
。 竃…・・・サイクロン、８ａ・…・・外殻、ｌｂ・・・
…液体取出管トｌｃ……固体排出管ｔ 竃ｄ…・・・上
部排出管も亀ｅ…・・・流入管「 ２・…。 ・ジェットポンプ、２３……駆動ノズル、２ｂ…・・・
吸入口、２ｃ……吐出口「 ３・…・・送水ポンプ〜
亀……固形物補集容器〜 ５……フィル夕、６，７７
８……弁、９……吸込端「 畳０…・・・吐出機ト 貴
竃，１２，亀３，母亀８ 量５，ｑ６， ｉ７１・・
・・・配管。発ｉ図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固形物を含有した流体を吸引し密閉容器状竪型サイク
   ロンに送るジエツトポンプ、本体下部に設けられた固形
   物排出口と本体内部の軸心付近に開口した流体取出管及
   び流体排出管とを備えた密閉容器状竪型サイクロン、前
   記固形物排出口に着脱可能に連結される捕集容器、及び
   前記流体取出管から流体を前記ジエツトポンプにジエツ
   トポンプの駆動用流体として送る送給手段を備えたこと
   を特長とする固形物の捕集装置。