JPS6012509Y2

JPS6012509Y2 - 切断作業用具

Info

Publication number: JPS6012509Y2
Application number: JP6185683U
Authority: JP
Inventors: 隆明青木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-04-23
Filing date: 1983-04-23
Publication date: 1985-04-23
Also published as: JPS59168267U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は各種用途の鋏で代表される如き切断作業用具の
改良に係り、特に切断刃体とその開閉操作レバーとを別
体物として、グリップケースへ着脱自在に組立て、その
何れも該ケース内へ完全に折りたたみ収納できるよう定
めることにより、極めて安全に且つ至便に携帯できるよ
うにし、しかもその不使用収納状態と切断使用状態との
変換を、誰もが簡易に行なえるようにすると共に、その
使用状態ではすばやく小刻みな切断作業も円滑に行なえ
るよう工夫したものである。

以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構成を説明
すると、図は片レバ一式の鋏を表わしており、第１〜９
図において、１は片手で握り持てる程度のグリップケー
スであり、好ましくか着色の合成樹脂から成形されてい
る。

このケース１は２分割体から合掌又は嵌合の状態に組付
けられており、その中空内部に後述の刃体と、その開閉
操作レバーとを何れも埋没状に受は入れ収納できるよう
になっている。

即ち、２はその２分割体の一方をなすケース本体、３は
同じく他方の蓋体であり、その両者は複数のビス４，５
によって着脱自在に組付は一体化されている。

そのビス４，５は何れも、ケース本体２と蓋体３から各
々内向き水平に一体突設された軸筒部に螺入されている
が、その場合ケース１自身の前部に位置する２個一対の
ビス４のうち、その一方を受は入れるべき軸筒部がその
ままレバーの回動枢軸６として兼用されている。

もっとも、兼用することなく別個の枢軸や、軸に代る枢
支保持手段によって、レバーをケース１へ起伏自在に枢
着しても勿論良い。

７．８は刃体をケース１に対して出没作用させる一対の
スライドガイドレールであり、その一方のガイドレール
７はケース本体２側の側壁内面に、刃体における結合枢
軸の頭部と合致して、その受は入れ係合可能な凹溝形態
をなすよう一体突設されている。

又、他方のガイドレール８は蓋体３側の側壁に、上記結
合枢軸を導出できる長孔形態として貫通開口されており
、その両ガイドレール７．８がケース１自身の長手中心
線上に位置し、且つ互いに正しく向かい合って前後方向
へ細長く延びている。

ケース本体２ど蓋体３とにより中空ボックス型に組成さ
れたケース１自身の頂壁にはレバー出没口９が、同じく
前壁には刃体出没口１０が各々区画開口されている。

１１．１２は切断用の固定刃体と可動刃体であり、その
Ｘ字型の交叉中途部を貫通する結合枢軸１３によって、
開閉できる関係に保たれている。

その枢軸１３は角頭付きのボルト１４と、これに螺合の
ナツト１５とから戒るネジ締結体であり、そのボルト１
４の角頭がケース本体２側の上記凹溝型ガイドレール７
へ、スライドのみ可能に係合されている。

又、ナツト１５に一体化された合威樹脂製摘まみが、蓋
体３側の上記貫通開口型ガイドレール８から外部へ導出
されており、従いこれを指先などで前後方向スライドさ
せることによって、両刃体１１，１２をケース１に対し
て埋没する不使用収納状態と、同じく露出する切断使用
状態との相互に、ワンタッチ操作で変換することができ
る。

１６．１７は上記２種な各刃体１１，１２の後端部に連
続するＬ字型として曲げ出された係合爪であり、互いに
逆向きに屈曲されている。

１８は固定刃体１１に対して可動刃体１２を常に拡開さ
せるよう弾圧付勢したつる巻きバネであり、両刃体１１
．１２の結合枢軸１３に捲付けられていると共に、その
切り離し両端部が両刃体１１．１２の後部途中へ各別に
係止固定されている。

１９は好ましくは着色の合成樹脂から成形された刃体開
閉用の操作レバーであり、その前端部においてケース１
の上記枢軸６へ起伏的回動自在に挿着されている。

このレバー１９は概して断面Ｕ字型を呈しており、その
Ｕ字型の片面側壁部には爪受は入れスライドガイド長溝
２０が、前後方向に沿って延在されている。

これと同様なスライドガイド長溝２１は、ケース１の就
中本体２側における側壁内面にも列設されている。

そして、このケース１側のスライドガイド長溝２１に上
記固定刃体１１の係合爪１６が、同じレバー１９側のス
ライドガイド長溝２０に、可動刃体１２の係合爪１７が
各々スライド自在に挿入係合されている。

そのため、可動刃体１２を拡開方向へ常に弾圧付勢した
つる巻きバネ１８の付勢力は、そのままレバー１９に受
担されることとなり、その結果グリップケース１を握り
持った片手の指先で、レバー１９を押圧操作することに
より、両刃体１１，１２の開閉作用で目的物を確実に切
断することができる。

２２はケース１における蓋体３側の側壁から若干曲げ起
されたストッパー舌片であり、目的物の切断反力などに
より刃体１１，１２が後退することを防止すべく、その
結合枢軸１３の上記ナツト摘まみに後方から衝当するよ
うになっている。

その枢軸１３をケース１のスライドガイドレール７．８
に沿い前方へスライドさせる時には、曲げ起し弾力に抗
しつつその舌片２２が上記摘まみにより、自動的に押し
下げられるようになっているので、逆に後方へスライド
させて刃体１１，１２を収納する場合にのみ、人為的に
舌片２２を押し込んで、枢軸１３の摘まみをその乗り越
え状に通過させれば足りる。

上記の構成に巻き、その鋏の開閉作用を説明すると、そ
の使用状態では第１〜５図から明白なように、可動刃体
１２とその開閉操作レバー１９がつる巻きバネ１８の拡
開弾圧力を受けつつ係合しており、併せて固定刃体１１
もケース１から露出しているため、そのケース１を握り
持った片手の指先で、そのままレバー１９を操作し、固
定刃体１１に対し可動刃体１２を開閉させて、目的物を
正しく切断することができ、その場合に例えば理髪用鋏
のように、可動刃体１２をすばやく小刻みに動かすこと
も可能である。

そして、携帯や格納などを行なうに当っては、第５図の
状態から第６〜９図の状態へ変化させる如くに、レバー
１９を握り絞った片手の指先で、そのまま両刃体１１．
１２の結合枢軸１３を後方へスライド操作すれば良い。

そうすれば、可動刃体１２はレバー１９と係合しつつ、
又固定刃体１１はケース１と係合し乍ら一挙同時に閉合
状態を保って、ケース１内へ没入状にスライド腰ここに
ケース１内へ完全に折りたたみ収納されてしまうことに
なる。

その不使用状態では、レバー１９の不慮な起立もあり得
す、バネ１８の復元作用力によりガタッキなく施錠され
ることにもなる。

以上のように、本考案の切断作業用具は固定刃体１１に
対し常時拡開する方向への弾圧付勢状態として、枢軸１
３により開閉自在に結合された可動刃体１２と、その結
合枢軸１３をスライド可能に係合させるガイドレール７
．８が設けらレタクリップケース１と、そのケース１か
ら露出した拡開状態の可動刃体１２を固定刃体１１に対
して開閉させるべく、ケース１へ起伏的の回動自在に枢
着された操作レバー１９とから戒っており、その固定刃
体１１をケース１へ、可動刃体１２をレバー１９へ各々
スライド自在に係合させて、その可動刃体１２の拡開弾
圧力をレバー１９に受担させると共に、そのレバー１９
をケース１への埋没状に伏倒させることにより、両刃体
１１．１２を一挙にケース１内へスライドさせて収納で
きるように定めであるため、その収納状態のまま一切の
危険な（、シかも小型コンパクトの至便に携帯すること
ができ、又ケース１からの露出使用状態では両刃体１１
．１２によって、目的物を確実に切断できると共に、固
定刃体１１に対し可動刃体１２を小刻みに開閉作用させ
て、軽快に使うこともできるのである。

更に、その両状態の変換操作は、両刃体１１゜１２の結
合枢軸１３を前後方向へスライドさせるのみで行なえ、
従って誰もが極めて簡易に使うことができ、その刃体１
１，１２やレバー１９、ケース１も各個に交換して着脱
作業できるので、実用向きな考案と言えるものである。

【図面の簡単な説明】

図は鋏に適用した本考案の一実施例に係り、第１図はそ
の使用拡開状態の外観側面図、第２図は同じくグリップ
ケースの開蓋状態を示す側面図、第３図は第２図と反対
の方向から見た開蓋状態の側面図、第４図は第１図のＡ
−Ａ線拡大断面図、第５図は使用閉合状態を示す第１図
に対応する外観側面図、第６図は不使用収納状態を示す
第２図に対応する側面図、第７図は第６図の正面図、第
８図は同じく第６図のＢ−Ｂ線拡大断面図、第９図は第
７図のＣ−Ｃ線断面図である。１・・・・・・グリップケース、６・・・・・・回動枢
軸、７゜８・・・・・・スライドガイドレール、１１・
・・・・・固定刃体、１２・・・・・・可動刃体、１３
・・・・・・結合枢軸、１６．１７・・・・・・係合爪
、１８・・・・・・つる巻きバネ、１９・・・・・・操
作レバー２０，２１・・・・・・スライドガイド長溝
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

固定刃体に対し常時拡開する方向への弾圧付勢状態とし
て、枢軸により開閉自在に組付けられた可動刃体と、そ
の枢軸をスライド可能に係合させるガイドレールが設け
られたグリップケースと、そのケースから露出した拡開
状態の可動刃体を固定刃体に対して開閉させるべく、ケ
ースへ起伏自在に枢着された操作レバーとから戊り、そ
の固定刃体をケースへ、可動刃体をレバーへ各々スライ
ド自在に係合させて、その可動刃体の拡開弾圧力をレバ
ーに受担させると共に、そのレバーをケースへの埋没状
に伏倒させることにより、両刃体を一挙にケース内へス
ライドさせて収納できるように定めたことを特徴とする
切断作業用具。