JPS6010354Y2 - 背負型刈払機におけるフレキシブルチユ−ブ接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は背負型刈払機におけるフレキシブルチューブ
接続装置に関し、さらに詳しくは、主杆に対するフレキ
シブルチューブ、あるいは、エンジンユニットに対する
フレキシブルチューブの接続装置に関する。

背負型刈払機は動力伝達軸を収容した主杆の先端部に刈
刃ユニットを備え、他端部にフレキシブルなチューブを
接続し、その中にフレキシブルな動力伝達軸を通し、フ
レキシブルなチューブの端部をエンジンユニット側のソ
リッドチューブに接続し、背中に背負ったエンジンユニ
ットの回転出力をフレキシブル動力伝達軸、さらには、
動力伝達軸を経てエンジンユニットに伝達するように構
成されている。

このフレキシブルチューブは、刈払作業中は常に曲って
いて、しかも、刈刃のスイング操作に応じて絶えず曲げ
と伸ばしの繰返しで、フレキシブル動力伝達軸ともども
疲労から生じる故障が多い。

また、梱包時にはフレキシブルチューブが梱包嵩を大き
くしているので、コンパクトに梱包スるために、主杆や
、エンジンユニットの部材からそのフレキシブルチュー
ブを取外す必要がある。

このように、主杆や、エンジンユニットの部材からフレ
キシブルチューブを簡単に脱着できれば梱包状態を小さ
くすることができると共に、フレキシブルチューブの接
続装置の交換、例えば、主杆に接続されていた端部を新
たにエンジンユニット側に接続して、フレキシブルチュ
ーブの部分疲労を極力防止できる。

そこで、この考案は主杆とフレキシブルチューブで、あ
るいは、フレキシブルチューブとエンジンユニット側の
部材を容易に接続したり、取外したりできるようにしよ
うとするもので、そのために、フレキシブルチューブの
端部に局面に沿って凹溝を形成すると共に、このフレキ
シブルチューブの端部を嵌装するソリッドチューブの端
部にその周面に係止ばねを等配して、この係止ばねのも
つ習性をソリッドチューブの端部に取付けた係着環で抑
えて、ソリッドチューブに対してフレキシブルチューブ
を接続するように構成したことを特徴とするものである
。

以下、この考案による接続装置の実施例を添付した図面
に沿って説明する。

先ず、第１図において符号１は動力伝達軸を挿通してい
るソリッドチューブである主杆で、一端部に刈刃ユニッ
ト２を有し、他端部にフレキシブルチューブ３を介して
背負型エンジンユニット４が接続され、フレキシブルチ
ューブ３中に挿通したフレキシブルな動力伝達軸によっ
てエンジン出力が刈刃ユニットに伝えられる。

そして、主杆で代表されるソリッドチューブ１とフレキ
シブルチューブ３の接合部分は次のような接続装置が用
いられる。

先ず、フレキシブルチューブ３の端部には後で述べる係
着環のキャビティ中に収容される装入部３１がフレキシ
ブルチューブ３の外径よりやや小さい径で形成されてお
り、この装入部３１の周囲には凹Ｒ３１ａが形成され、
さらに、装入部３１の端部にはソリッドチューブ１の端
部に嵌入される嵌入部３１ｂが形成されている。

そして、ソリッドチューブ１の端部には、その周面に複
数の係止ばね１１が取付けられており、この係止ばね１
１の端部は延出されて係止突起１１ａをもち、さらに端
部は径方向に拡げられた拡径部１１ｂを形成している。

この係止ばね１１はソリッドチューブ１の径方向に拡径
する習性をもっていて、この係止ばね１１を縮径方向に
縮径するために、ソリッドチューブ１の端部には係着環
５が被着されており、ソリッドチューブに一端部を受止
められている押ばね５１でソリッドチューブ１の開放端
に向って押されて係着環５はソリッドチューブ１の端部
に形成したストッパ１２に当っている。

係着環５の一端部は前記フレキシブルチューブ３の装入
部３１を収容するキャビティ５２をもっていて、このキ
ャビティ空間内にソリッドチューブ１の係止ばね１１が
収容された状態になっている。

次に、この考案によるフレキシブルチューブ接続装置を
用いた接続作業の実際を説明する。

先ず、係着環５を押ばね５１の押圧力に抗してソリッド
チューブ１側に押し、係止ばね１１の係止突起１１ａ部
分を習性に従って拡径させ、フレキシブルチューブ３の
装入部３１に設けた嵌入部３１ｂをソリッドチューブ１
の端部に嵌入した状態で係着環５を押ばね５１の習性に
従って移動させ、キャビティ５２中に係止ばね１１を収
容し、拡径部１１ｂを縮径方向に押し係止突起１１ａを
凹溝３１ａ中に係止させる。

これにより、ソリッドチューブ１に対してフレキシブル
チューブ３を接続するものである。

また、フレキシブルチューブ３を取外す場合には、係着
環５を押ばね５１の弾力に抗して移動させると、係止ば
ね１１は自己習性で拡いてフレキシブルチューブを釈放
する。

以上はソリッドチューブとして主杆を示したがエンジン
ユニット側においても同様に接続装置を用いることがで
きる。

以上の説明から明らかなように、この考案のフレキシブ
ルチューブ接続装置によれば、ソリッドチューブに対す
るフレキシブルチューブの接続を拡径習性をもつ係止ば
ねをソリッドチューブ側に設けた係着環を縮径してフレ
キシブルチューブの端部を捉えるように構成したから、
着脱作業をきわめて簡単に行い得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は背負型刈払機の全体側面図、第２図は第１図に
おける■部拡大断面図である。 １・・・・・・ソリッドチューブ、１１・・・・・・係
止ばね、１１ａ・・・・・・係止突起、ｌｌｂ・・・・
・・拡径部、２・・・・・・刈刃ユニット、３・・・・
・・フレキシブルチューブ、３１・・・・・・装入部、
３１ａ・・・・・・凹溝、４・・・・・・エンジンユニ
ット、５・・・・・・係着環、５１・・・・・・押ばね
、５２・・・・・・キャビティ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 動力伝達軸を嵌装した主杆の一端部に刈刃ユニットを有
   し、他端部にフレキシブルチューブを接続シてその端部
   をエンジンユニットに接続して構成した背負型刈機にお
   いて、エンジンユニット、あるいは、主杆などのソリッ
   ドチューブと、このソリッドチューブに接続されるフレ
   キシブルチューブとを備え、前記ソリッドチューブは端
   部周面に拡径習性をもつ係止ばねを複数本もち、前記フ
   レキシブルチューブは端部周囲に前記係止ばねが係止す
   る嵌合部をもち、前記ソリッドチューブの端部周囲を被
   うように被着した係着環があって、この係着環はソリッ
   ドチューブの開放端側に移動習性をもち、かつ、係止ば
   ねを外側から収容できるキャビティをもっていて、係着
   環により係止ばねを縮径してフレキシブルチューブを接
   続するように構成したことを特徴とするフレキシブルチ
   ューブ接続装置。