JPS6010293Y2

JPS6010293Y2 - 印刷配線板の接続構造

Info

Publication number: JPS6010293Y2
Application number: JP1980139752U
Authority: JP
Inventors: 政人内山
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 1980-10-02
Filing date: 1980-10-02
Publication date: 1985-04-09
Also published as: JPS5764089U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、印刷配線板の接続構造に関し、特にカードエ
ツジ形コネクターと印刷配線板の接触端子部との接続構
造に関する。

現在、電子機器等においては印刷配線板が広く用いられ
ており、印刷配線板の特徴を生かして、保守・検査の際
容易に着脱できるように、その周縁部には、コネクタも
しくはカードエツジ形コネクタに接続するために、接触
端子部が設けられているのが普通である。

また、印刷配線板とカードエツジ形コネクタとの脱着は
、印刷配線板を固定したカードエツジ形コネクタのスロ
ットに挿抜するか、または固定した印刷配線板にカード
エツジコネクタを挿抜して行われる。

いずれの場合でも、印刷配線板とカードエツジ形コネク
タとの相対運動は、直線方向における往復運動であるか
ら、第１図ａｔｂ、ｃに示すごとく、印刷配線板１
に設けられる多数の接触端子部２は、すべてこの直線方
向３に沿って側縁４に一定間隔をおいて並置されている
。

側縁４の形状は端子部２の配置長さだけ突出するもの（
図ａ参照）、ストレートなもの（図す参照）、鈍角の剣
先状のもの（図Ｃ参照）等がある。

ところが、側縁４の形状の如何を問わず、印刷配線板と
カードエツジコネクタとの挿抜は、直線方向における往
復運動によるので、手動で行なうためには挿抜用のガイ
ドを必要とし、コスト高を招来し機器の小型化を阻害す
る欠点がある。

しかも、このガイドは印刷配線板を両側に挟む方式であ
るから、印刷配線板がガイドに対して僅かでも斜めに挿
抜されると、印刷配線板とガイドとの間の摩擦が著しく
増大して、挿抜を困難にする欠点がある。

本考案の目的は円滑な挿抜をガイドなしで可能にする印
刷配線板の接続構造を提供することにある。

本考案の接続構造は揺動自在に支持されたカードエツジ
形コネクタに、揺動中心近傍に向って並置した多数のコ
ンタクトを取付け、固定した印刷配線板の一側縁に、前
記揺動中心を中心とする同心円弧上に、前記コンタクト
に対応して接触する接触端子を配置したことを特徴とす
る。

次に、本考案を図面を参照して詳細に説明する。

第２図ａないし同図Ｃは、本考案の一実施例を示してお
り、第２図ａは印刷配線板の一側縁部のみを示し、同図
す、ｃは前記印刷配線板に対するカードエツジ形コネ
クタの挿入前、挿入後の状態を示している。

これらの図において、印刷配線板５の一角隅部５Ａ近傍
には支点６が位置させられである。

前記角隅部５Ａを構成する二つの側縁のうち、前記支点
６から遠い側縁５Ｂに沿って、多数の接触端子７，７・
・・が配設されている。

これらの接触端子７，７・・・は一定の間隔をおき、支
点６を中心とする同心円弧状に形成されている。

カードエツジ形コネクタ８は、印刷配線板５に向って開
口する凹字状断面を有する短冊状部材であって、一端部
を前記支点６に枢着し、印刷配線板５に対して挟持の態
様で挿入することができる。

コネクタ８の凹字状をなす中間部には、片側または両側
にコンタクト９，９・・・が配設されており、コンタク
ト９，９・・・はコネクタ８が印刷配線板５に挿入され
るとき、接触端子７，７・・・を圧接する向きに常時付
勢されている。

そして、コンタクト９，９・・・は支点６を通る直線１
０上に並置されている。

従って、カードエツジ形コネクタ８を、印刷配線板５の
側縁５Ｂに向って押動すれば、支点６を中心とする回転
運動を行なって極めて円滑に挿入することができる。

抜去するときも挿入時と反対の方向になるだけでやはり
円滑に抜去することができる。

また、本実施例の場合は、挿抜時に支点６に近い端子は
ど早く接触し、かつ遅く離間するので、複数の接触端子
相互間で接続・切断の順序をつけることが可能である。

例えば、支点に近い側から信号グランド、信号、電源、
動作可能信号、の順に配置することによって、装置全体
が動作中で電源が供給されている環境下においても、コ
ネクタと印刷配線板との接続は、まず信号グランド系が
接続され、次に信号系が接続され、そのあと電源が供給
される。

しかし、このときは未だ動作可能信号が接続されていな
いため信号系に信号が送受されることは防止されており
、最後に動作可能信号が接続されて印刷配線板が機能的
に接続完了し動作可能になる。

この間、他の印刷配線板の動作を乱すことなく接続が可
能である。

しかも、接続が順次行なわれるため挿抜力が極めて小さ
くてよいという利点がある。

第３図に、本考案の他の実施例を示す。

同図において、印刷配線板１１は、その角隅部１１Ａが
切欠かれており、側縁１１Ｂの角隅部１１Ａにおける切
口１１Ｃは、カードエツジ形コネクタ１２が挿入される
ときに、このコネクタ１２の側縁１２Ａと一致する。

接触端子１３，１３・・・は切口１１Ｃに沿って、支点
６を中心とする同心円弧状に並置されている。

これら接触端子１３．１３・・・に接触すべきコンタク
ト１４．１４・・・は、コネクタ１２の側縁１２Ａに沿
って並置されている。

従って、この場合は、すべての端子とコンタクトとは一
斉に接話が可能となる。

第４図に、本考案の更に別の実施例を示す。

すなわち、同図において、複数の印刷配線板１５゜１５
・・・が高さ方向に一定の間隔をおいて平行に保持され
ていて、これに挿抜されるカードエツジ形コネクタ１６
，１６・・・については、前記印刷配線板１５，１５・
・・と同数が共通のバックボード１７に高さ方向に印刷
配線板１５．１５・・・に対応する位置に並べて固着さ
れている。

バックボード１７は、上下の支点１８．１８’により回
転自在に支持されている。

従って、矢印１９に示す方向において、カードエツジ形
コネクタの印刷配線板に対する挿抜は一括して行なうこ
とが可能である。

しかも、挿入後は印刷配線板の脱落防止効果をも期待す
ることができる。

この実施例は、コンピュータ等のバス構造を有する制御
装置のバックボード及びこれに接続される印刷配線板に
適用して極めて有用である。

以上のように、本考案においては、カードエツジ形コネ
クタを支点を中心に回動させて印刷配線板に挿抜する接
続構造としたから、別にガイド手段を設けないで、円滑
に挿抜することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂおよびＣは、それぞれ従来の印刷配線板
の例を示す一部平面図、第２図ａは本考案による印刷配
線板を示す一部平面図、第２図すおよびＣは、それぞれ
本考案の一実施例を示し、第２図すはカードエツジ形コ
ネクタの挿入前を、第２図Ｃは挿入後の状態を示す一部
平面図、第３図及び第４図はそれぞれ本考案の他の実施
例を示す一部平面図及び一部斜視図である。図において、１．５．１１．１５・・・・・・印刷
配線板、２，７．１３・・・・・・接触端子、６．１
８．１８′・・・・・・支点、８，１２，１６・・・
・・・カードエツジ形コネクタ、９，１４・・・・・・
コンタクト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

多数の接触端子が一側縁に並置されていて、前記各接触
端子を角隅部の外側に設けた支点を中心として同心円弧
状に形成した印刷配線板と、前記各接触端子にそれぞれ
接触するコンタクトを前記支点近傍を通る直線上に並置
したカードエツジ形コネクタとを有し、このカードエツ
ジ形コネクタを揺動することによって、印刷配線板に対
して挿抜を行うことを特徴とする印刷配線板の接続構造
。