JPS599590B2 - 表面保護フイルム - Google Patents

表面保護フイルム

Info

Publication number
JPS599590B2
JPS599590B2 JP54125782A JP12578279A JPS599590B2 JP S599590 B2 JPS599590 B2 JP S599590B2 JP 54125782 A JP54125782 A JP 54125782A JP 12578279 A JP12578279 A JP 12578279A JP S599590 B2 JPS599590 B2 JP S599590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
adhesive
polypropylene
surface protection
protection film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54125782A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5655251A (en
Inventor
和文 福田
宜隆 藤岡
和雄 能谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanei Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Sanei Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanei Kagaku Kogyo KK filed Critical Sanei Kagaku Kogyo KK
Priority to JP54125782A priority Critical patent/JPS599590B2/ja
Publication of JPS5655251A publication Critical patent/JPS5655251A/ja
Publication of JPS599590B2 publication Critical patent/JPS599590B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、透明性、耐熱性、耐油性、耐薬品性に優れた
汚染性の無い感圧接着表面保護フィルムに関するもので
ある。
従来、金属板、樹脂板、合板等の表面保護用粘着フィル
ムにおいて基材フィルムと粘着剤との十分な結合力を得
るためにフィルム表面を物理的、化学的に酸化あるいは
コロナ処理を施したり、ポリウレタン系化合物による下
塗処理等の努力がなきれてきた。
し力化これらの処理方法は、いずれも化学的活性に乏し
いポリオレフィン基材フィルムの表面を活性化させるた
めのもので、このような処理をして良好な結合力を得ら
れる粘着剤としては、各種アクリル酸エステル重合体、
ビニールエーテル系重合体を主成分とする公知の感圧粘
着剤が知られ、現在この種の表面保護用粘着フィルムが
市販されているが次のような欠点を有している。
即ち上記のような粘着剤は、それ自体化学的に活性であ
つて反応性を有するために、表面が非常に変化し易い被
着体表面を汚染したり、保護フィルム使用後粘着剤が残
留したり、保護フィルムが剥離不可能な状態になつたり
する等の問題が生仁る。一方ポリイソブチレンゴム系ゴ
ム質を主体とする感圧粘着剤は、その分子構造上極めて
化学的に不活性で反応性を有しない為に被着体表面を汚
染したり粘着剤が残留したりすることが少ない等の保護
フィルム用粘着剤として有用な性能を保持しているにも
かかわらず粘着剤の活性化を目的とする改質なしには、
上記ポリオレフィンフィルム表面の処理方法によつてフ
ィルムと十分な結合力を有する事はない。
而して前記ゴム質を主体とする感圧粘着剤の基材フィル
ムとの密着を計る方法として前記フィルム表面の活性化
を行う以外に、フィルム基材の樹脂組成の変更即ち、ポ
リプロピレンとポリエチレンの混合樹脂よりフィルムを
溶融成形する事が提案されている。
例えば、特公昭50−14667号公報では、ポリエチ
レン/ポリプロピレン比が85〜25/15〜75の時
、粘着剤と強固な結合力が得られるとされている。
しかしながらこの保護フィルムには次に示す欠点がある
。11、ポリエチレンを混合する為にポリプロピレン本
来の強度が低下する。
2、ポリエチレンを混合する為にポリプロピレン本来の
耐薬品性、耐油性が低下する。
3、ポリエチレンを混合する為にポリプロピレン本来の
耐熱性が低下する。
4、ポリエチレンを混合する為にポリプロピレン本来の
透明性、光沢が失なわれる。
5.ポリエチレンを混合する為にフイルム表面には、凹
凸ができ、保護フイルムを巻取状態で放置しておくと時
間と共に粘着剤が背面凹部に食込み巻戻しが困難となる
6.ポリプロピレンが多い場合は、ポリイソブチレンゴ
ムを主体とする粘着剤と基材フイルムとの密着が十分で
なく、粘着剤の残留即ちノリ残りが発生する。
本発明者らは、前記の様に表面保護フイルム用粘着剤と
して有用なポリイソブチレン系ゴム質を主体とする粘着
剤を活性化する事なく特にポリプロピレンフイルム上に
設ける事により良好な表面保護フイルムを提供すること
を目的として種々鋭意実験研究を重ねた結果、基材フイ
ルムとしてポリプロピレン80%以上を含む無延伸又は
延伸フイルムとポリイソブチレン系ゴム質を主体とする
粘着剤との間に下塗剤として塩素化ポリプロピレンとポ
リイソブチレンゴム(又はブチルゴム)との混合物を用
いる事により、優れた透明性、光沢度を有しかつ耐油、
耐熱、耐薬品性に卓越した性能を発揮する新規な表面保
護フイルムが得られることが見出された。
かくて本発明はポリプロピレン80%以上を含むフイル
ム上に塩素含有量15〜40重量?の塩素化ポリプロピ
レンとポリイソブチレンゴム及び/又はブチルゴムを含
む下塗剤を介し、ポリイソブチレン系無極性ゴム質を主
体とする感圧粘着剤を設けたことを特徴とする表面保護
フイルムを提供するものである。
本発明について更に詳しく説明すれば本発明に用いられ
るフイルム基材は、0.02〜0.1511厚さのポリ
プロピレン含有率80%以上の樹脂が透明性、耐薬品性
、耐熱性等の目的物性に合わせて使用されるがポリプロ
ピレン本来の性能を十分に生かす為90%以上の含有率
である事が好ましい。
勿論プロピレンホモポリマーのフイルムも好ましい。ポ
リプロピレン含有率が80%を下回わると目的とする各
種性能のいずれをも得ることが難しい。又、延伸ポリプ
ロピレンフイルムを基材として使用するとさらに高度な
強度、透明性、耐熱性、耐薬品性が得られ好ましい。ポ
リプロピレン80%以上とともに用いられる成分はポリ
エチレン、エチレン一酢酸ビニル共重合体等ポリオレフ
イン又はオレフインを主成分とする共重合体もしくは混
合物である。例えばプロピレン本来の性能をそこなわな
い20%以下程度のポリエチレンを加えることによりフ
イルム成形時の作業性を向上させると共にフイルムに適
当な柔軟性を与えることができる。本発明に使用される
下塗剤には本発明者らが提案したもので、塩素含有量1
5〜40%(重量%)の塩素化ポリプロピレン5〜80
部とポリイソブチレンゴム及び(又は)ブチルゴム20
〜95部を主構成成分とし、これをトルエン、n−ヘキ
サン等の溶剤に0.1〜15%の割合で溶解してなる下
塗剤が良好に用いられる。
この下塗剤には後述の如き粘着付与剤を加えることがで
きる。この下塗剤の構成成分は両方含まねばならず、例
えば単に塩素化ポリプロピレンのみでは剥離時に粘着剤
の残留が生じ接着面の汚染を来すなどのため表面保護フ
イルムとしてよく用いえない。
本発明の粘着剤に使用されるポリイソブチレン系無極性
ゴム質とは、例えばイソブチレンの重合体、イソブチレ
ンとノルマルブチレンのランダム共重合体、イソブチレ
ンとイソプレンの共重合体又は、その加硫物である。本
発明ではこれらをトルエン、キシレン、ベンゼン、n−
ヘキサン(トルエンが最も適当)等の有機溶剤に3〜3
0%好ましくは5〜20%に溶解したものが用いられる
。本発明に使用されるポリイソブチレン系ゴム質を主体
とする粘着剤は、通常の感圧性粘着剤の如く極性を持つ
他のゴム、極性を持つ粘着付与剤を加える事なく上記下
塗剤にてポリプロピレンフイルム基材に十分密着する。
しかし粘着力調整の為に粘着剤に粘着付与剤たとえばポ
リブテン、ロジン、テルペン樹脂、パインオイル等を加
える事が好ましい場合も有る。また、保護フイルムを使
用する際に、軽い巻戻しが好まれる場合は、基材フイル
ム背面に公知の離型剤を設けることもできる。以下実施
例を挙げて説明するが、本発明は、実施例により限定さ
れるものではない。実施例 1 上記混合溶液を下塗剤として厚さ0.05mmの無延伸
ホモポリプロピレンフイルムの片側に厚さが0.005
mmとなるように塗布乾燥後、ポリイソブチレン10部
(ビスタネツクスMML−120)とポリブテン5部(
出光石油化学社製出光ポリブテン300H)からなる1
5%トルエン溶液を乾燥後の厚さが0.01m77!と
なるように塗布し本発明の表面保護フイルムを得た。
この表面保護フイルムを電解発色カラーステンレス浴槽
の外装に貼り合わせたところその優ぐれた透明性により
模様色彩等が貼着した状態で判別出来るだけでなく、フ
イルム基材の優ぐれた光沢度により商品価値を上げる事
が可能であつた。
又3力月後保護フイルムを剥したが剥離抵抗値2009
/25mmでありノリ残り変色等の異常もなく保護フイ
ルムとして良好な性能であつた。比較例 1ポリエチレ
ン0.07m7!L厚みの片面にコロナ処理を施しこの
処理面に市販のアクリルゴム粘着剤100部と市販のポ
リウレタン系架橋剤5部からなる20%トルエン溶液を
乾燥後の厚みが0.01龍になるように塗布し、粘着フ
イルムを作製した。
実施例1及び比較例1の粘着フイルムをネームプレート
表面に貼り合わせ裏面に市販の熱接着フイルムを貼り合
わせた。このネームプレートをプラスチツク成型品にホ
ツトプレスにて熱圧着を試みた。圧着条件は、温度15
0℃圧力3kg/c!l時間60秒である。熱圧着の際
ポリエチレン基材粘着テーブは、熱溶融し剥離不可能と
なつたが実施例1の表面保護フイルムは、溶融せずノリ
残りもなく剥離可能であつた。近年ネームプレートの固
定方法が両面粘着テープから熱接着フイルムに移行しつ
つあるため本発明における保護フイルムは比較例1の従
来の保護フイルムに比べその有効性が明らかである。実
施例 2 厚さ0.05nの延伸ポリプロピレンに実施例1の下塗
剤を塗布後ポリイソブチレン10部ポリブテン10部か
らなる20%トルエン溶液を乾燥後の厚さが0.011
1となるように塗布し本発明の表面保護フイルムを得た
黄銅板1m1厚みを酢酸エチルエステルで脱脂後、実施
例2及び比較例1を貼着後、下記薬品に60℃,10分
間浸漬、水洗後板を観察する。
試験結果を第一表に示す。
評価 ◎ 液の浸込みもなく、変化なし ○ 若干の浸込みを認められる Δ 液の浸込みが多く、板に変色有り × フイルムが剥がれる 上記試験結果より、本発明表面保護フイルムは、耐薬品
性に優ぐれ、各種メツキ工程、化学研磨工程中における
銅板その他の金属板の裏面(未処理)部分を薬品浴から
保護する等特殊な用途に使用可能であることが判かる。
実施例 3 ポリエチレン樹脂10部とポリプロピレン樹脂90部を
混合し熱溶融押出機により押出し0.05m1のフイル
ムを得た。
このフイルムに実施例1の下塗剤を塗布後、実施例1の
粘着剤を塗布乾燥し表面保護フイルムを得た。比較例
2 ポリエチレン0.05m1!厚みの片面にコロナ処理を
施しこの処理面に市販の表面保護シート用アクリル系粘
着剤100部に市販の架橋剤5部を加えた20%トルエ
ン溶液を乾燥後の厚みが0.0111になるように塗布
し粘着フイルムを作製した。
実施例3と比較例2を511の透明アクリル板に貼り合
わせ加熱老化促進試験を行つた。試験結果を第二表に示
す。
評価 ○ 剥離性及び板面異常なし × 剥離、不可能 第二表にみるように本発明表面保護フイルムは比較例2
に比べ経日変化における接着力の上昇も少なく保護フイ
ルム使用後も、良好な剥離性が得られるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリプロピレン80%以上を含むプラスチックフィ
    ルム上に、塩素含有量15〜40重量%の塩素化ポリプ
    ロピレンとポリイソブチレンゴム及び/又はブチルゴム
    を含む下塗剤を介し、ポリイソブチレン系無極性ゴム質
    を主体とする感圧粘着剤を設けたことを特徴とする表面
    保護フィルム。
JP54125782A 1979-09-29 1979-09-29 表面保護フイルム Expired JPS599590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54125782A JPS599590B2 (ja) 1979-09-29 1979-09-29 表面保護フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54125782A JPS599590B2 (ja) 1979-09-29 1979-09-29 表面保護フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5655251A JPS5655251A (en) 1981-05-15
JPS599590B2 true JPS599590B2 (ja) 1984-03-03

Family

ID=14918707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54125782A Expired JPS599590B2 (ja) 1979-09-29 1979-09-29 表面保護フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS599590B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162896U (ja) * 1986-04-04 1987-10-16
JPS62162895U (ja) * 1986-04-04 1987-10-16

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06184521A (ja) * 1992-12-21 1994-07-05 Nichiban Co Ltd 表面保護材及びその形成方法
DE19923780A1 (de) * 1999-05-22 2000-11-23 Beiersdorf Ag Unverstreckte Oberflächenschutzfolie aus Polypropylenblockcopolymer

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS493635U (ja) * 1972-04-12 1974-01-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS493635U (ja) * 1972-04-12 1974-01-12

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162896U (ja) * 1986-04-04 1987-10-16
JPS62162895U (ja) * 1986-04-04 1987-10-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5655251A (en) 1981-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5427850A (en) Pressure sensitive tape or sheet
JP2713519B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH11508294A (ja) アクリレート含有ポリマブレンド
JP3370198B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH10298514A (ja) 表面保護フィルム
KR0142042B1 (ko) 표면보호필름
JPH09507524A (ja) アクリレート含有ポリマーブレンド
US6270886B1 (en) Paint masking tape
JP3870995B2 (ja) 自動車塗装外板用表面保護フィルム
JP5941906B2 (ja) 粘着剤組成物、及び粘着シート
JPS599590B2 (ja) 表面保護フイルム
JP2004513210A (ja) 粘着剤
JPH0216785B2 (ja)
JPH0726213A (ja) 表面保護フィルム
JPH1143655A (ja) 粘着テープまたはシート
JPH07241960A (ja) 表面保護フィルム
JP2000186257A (ja) 表面保護フィルム
JPH0568518B2 (ja)
JP3040261B2 (ja) クラフト粘着テープ及びその製造方法
JP3101222B2 (ja) 塗装用マスキングテープ
JPH07179830A (ja) 表面保護フィルム
JPH0834960A (ja) 粘着テープの製造方法
JP2728295B2 (ja) 自着性粘着剤及びその粘着部材
JP4465079B2 (ja) 表面保護フィルム
JPS60223879A (ja) 感圧接着剤組成物