JPS599220Y2 - 複写装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシート状オリジナル、即ち原画乃至原稿を複写
シート上に複写するための複写装置に係り、該装置に於
て、原画に供給部と、第１の搬送路と、露光ユニットと
、案内手段とより或る軌道沿いに運動し、前記供給部は
複写シートの一側縁の位置及び方向に関してオリジナル
の一側縁の位置及び方向を調整するための手段より戒り
、前記第１の搬送路は少なくとも一対の搬送ローラより
戒り、前記案内手段は計数装置により決定される２つの
位置で調整自在であり、第１の位置でオリジナルが装置
外に導出され、第２の位置でオリジナルが第２の搬送路
に導入され、該搬送路には駆動手段が設けられており、
同搬送路沿いにオリジナルが第１の搬送路内に戻される
。

このような装置はドイツ特許出願第２２２０３９７号及
び公開されているドイツ特許出願第１５２２５５２号に
記載されている。

前記装置に於いてｌ枚の原画からより多くのコピーをと
らなければならない場合、所望枚数のコピーがとられる
まで原画は第２の搬送路を経て第１の搬送路へと戻され
る。

この原画の搬送中、原画が回転して原画平面に対し垂直
な軸を中心として回動して方向的にずれたり、かつ／ま
たは原画が側方に移動したりすることが実際上観察され
る。

この回動及び／または側方への移動は装置の構造の不正
確さまたは原画の不正確さの結果であり、これは実際上
避け得ないものであるが、かなり低い値にまで減じられ
得る。

例えば２ｍｍ程度の側方への逸脱はどちらかと言えば正
常である。

一枚の原画から多数コピーをとる場合は、複写シート上
の像の位置がコピーによって変り、一枚の原画から非常
に多くのコピーをとる場合は原画の像が部分的に、ある
いは完全に複写シートから脱落する場合も生じることに
なる。

従って、前記ドイツ特許出願第２２２０３９７号に於い
ては原画の側縁の所望位置に対応する側部ガイドに原画
の側縁が当接するまで原画を側方向へと確実に移動させ
るための手段を第２の搬送路に設けることが提案されて
いる。

しかしながら、この提案には、前記側縁が損傷を受けや
すく、原画がそれぞれ詰まって、回復不能に損傷される
危険性があるという欠点がある。

原画の材料、例えば透明な中間物質等の固さが小であれ
ばある程、特にそれらがすでに破れていたり、航空用書
翰箋であるような場合、前記危険性はより大となる。

本考案の目的は冒頭に記載した如く原画の側縁を複写シ
ートの側縁に関し簡単かつ確実に調整し得る型式の複写
装置を提供するにある。

前記目的は本考案によって達戊されるが、本考案の複写
装置は、シート状オリジナル供給部と、この供給部から
供給される前記オリジナルを第１の搬送路、露光ユニッ
ト及び第２の搬送路を介して移送するための移送手段と
、前記第２の搬送路から、前記第１の搬送路へと前記オ
リジナルを戻すための案内手段とからなり、第１の搬送
路の移送手段が第１の搬送路に垂直に配置された少なく
とも一対の搬送ローラを有しており、この少なくとも一
対の搬送ローラがこのローラの軸方向に移動すべく構或
されており、更に、第１の搬送路には、前記一対のロー
ラの上流でオリジナルの先端縁を感知して、前記一対の
ローラの運動を所定時間だけ停止させ、この所定時間中
に、オリジナルの方向を矯正すべく、オリジナルの先端
縁を前記一対のローラ間の接触部内で停止させるための
検出エレメントが設けられており、第１の搬送路で、前
記一対のローラの下流には、この一対のローラで扶持搬
送されているオリジナルの側縁の位置を検出し、オリジ
ナルの位置を矯正すべく、オリジナルの側縁の検出位置
に従って、該オリジナルと共に前記一対のローラを軸方
向に移動させるための検出手段が設けられていることを
特徴とする。

従って、本考案の複写装置によれば、検出エレメントに
よりオリジナルの先端縁を感知し、前記一対のローラを
所定時間停止してオリジナルの方向を矯正し得ると共に
所定時間後、前記方向矯正されたオリジナルをこの一対
のローラで扶持搬送しながら、オリジナルの側縁の位置
を、このローラの下流に設けられた検出手段によって検
出し得ると共に、この検出手段によってオリジナルの側
縁の検出位置に従って、オリジナルと共にこの一対のロ
ーラを軸方向に移動して、オリジナルの位置を矯正し得
、一対の搬送ローラを介して、オリジナルの方向及び位
置が簡単且つ確実に矯正され得る上に、オリジナルの側
縁が摩耗される等の問題を確実に解消し得る。

添付図面を参照した以下の記載により本考案の他の特徴
並びに利点を明らかにする。

複写装置は、第１図に略示されている如く、主として、
オリジナルとしての原画の供給部Ａと、原画を露光部Ｃ
に搬送するための第１の搬送路Ｂと、複写シート供給用
装置Ｅと、第２の搬送路Ｄとよりなり、原画が露出部Ｃ
に到着する前に複写シートが供給装置Ｅより供給され、
同複写シートは原画と共に搬送され露光部Ｃを通り、後
述する案内手段によって原画は第２の搬送路Ｄ内に導入
され、同搬送路Ｄ沿いに第ｌの搬送路Ｂへと戻され得る
。

更に複写装置には前記複写シートを更に処理し、該装置
外に送り出すための装置Ｆが設けられている。

シート状原画の供給部Ａは側部ガイド２付フイード・テ
ーブル１よりなり、側部ガイド２の方向及び位置は、原
画の側縁を側部ガイド２に沿わせて原画を複写装置内に
供給した場合、原画の側縁が供給装置Ｅより供給される
複写シートの側縁と正確に一致するように選択されてい
る。

原画は供給部Ａから第１の搬送路Ｂに入る。

この搬送路Ｂは、本装置の図に示す具体例にあっては、
ローラ対１０−１１． １２−１３及び１４−１５より
なり、上部及び下部ガイド１６−１７及び１８−１９が
それぞれローラ対１０−１１と１２−１３との間及び１
２−１３と１４−１５との間に伸延している。

これらのガイド１６−１７． １８−１９はプレートよ
りなるもので゛も良いが、できれば多数の平行なロツド
状手段より形或されることが好ましい。

複写シートの供給路は２つの案内手段２０． ２１より
なり、原画用第１搬送路Ｂのローラ対１４−１５の直前
で終わっている。

複写シートの供給用装置Ｅは、例えばオランダ特許第１
２４０７６号に記載の型式のものであるが、ファン・デ
ル・フリンテン報告（Ｖａｎ ｄｅｎ Ｇｒｉｎｔｅｎ
Ｂｕｌｌｅｔｉｎ）Ａ ９６、１〜５頁に記載の如き
他の型式のものでも良く、またはオランダ特許出願第７
２０５４９１号に記載の如きシート・トレーを使用して
も良い。

第ｌの搬送路Ｂには、更に、原画の先端縁としての始縁
部が複写シートの始縁部と一致するように複写シートの
供給を行うことを確実ならしめるための公知の検知部材
（図示せず）が含まれている。

原画は複写シートと正しく重なりあって更にローラ対１
４−１５間に搬送され、露光部Ｃに導かれる。

露光部Ｃは露光シリンダ３０よりなり、シリンダ３０内
には１つまたはそれ以上の管状ランプ３１が設けられて
いる。

シリンダ３０の構造及び形態は公知である。

一本の無端ベルト３２または多数の無端バンドがシリン
ダ３０の外周の一部を回って伸延しており、さらにロー
ラ３３， ３４， ３５， ３６， １５に亘って伸延
している。

ローラ１５， ３３， ３４， ３５， ３６のうち少
なくともｌつが、駆動手段（図示せず）によって回転駆
動され得、前記無端ベルト３２またはバンドの運動の結
果、露光シリンダ３０が回転される。

無端ベルト３２またはバンドを充分にぴんと張るために
はローラ、例えばローラ３５の両端を引張バネ３７によ
って本装置のフレームに連結しても良い。

露光部Ｃに関する詳細な説明は、例えば前記ドイツ特許
出願第２２２０３９７号等に記載されている。

原画は複写シートと共に露光シリンダ３０とベルト３２
またはバンドとの間に搬送され、このとき原画の像は複
写シートの感光層上に投射され、同層上に潜像が形或さ
れる。

露光後、複写シートは原画から分離されるが、該分離は
この型式の装置に関して公知の如く、本具体例に於いて
は吸引箱４０． ４１によってなされる。

複写シートは更に、ベルト３２またはバンドと共に、２
つのローラ４２−４３より或る現像装置Ｆへと送られる
。

ローラ４３は部分的に現像液内に浸されており、複写シ
ートがローラ４２−４３の間にはさまれて送られると薄
い現像液層がつけられ、これによって潜像が可視像へと
変えられる。

次に複写シートは受容トレー４４内に達する。

原画は更に、１個の案内手段または多数の平行な案内手
段４５を介して案内手段４６へと搬送される。

案内手段４６は２つの位置をとり得、実線で描いた位置
をとれば原画は更に受容トレー４７に搬送され、点線で
描かれた位置にあれば、原画は更に第２の搬送路Ｄへと
搬送される。

案内手段４６の位置は調整自在な計数装置によって制御
され、これによって各原画がらとられるべきコピーの数
が調整され得、これと同時に原画からとられるコピーの
数が記録される。

案内手段４６は１枚の原画から１枚だけコピーがとられ
る場合、あるいは１枚の原画から連続的に複数のコピー
がとられた後最後のコピーがとられる場合、実線で描か
れた位置をとるように前記計数装置によって制御され、
それ以外の場合には案内手段４６は点線で描かれた位置
をとるように前記計数装置によって制御される。

案内手段４６が点線で描かれた位置をとれば、原画は更
に第２の搬送路Ｄへと搬送される。

第２の搬送路Ｄは多数のローラ対５０−５１と５２−５
３と５４−５５とよりなり、案内手段５６−５７及び５
８−５９はそれぞれ、ローラ対５０−５１と５２−５３
及び５２−５３と５４−５５との間に亘って伸延七てい
る。

第２の搬送路の原画の運動方向よりみて最後のローラ対
５４−５５のあとには、２つの曲げられた案内手段６０
−６１が設けられており、該案内千段６０−６１に沿っ
て原画は第１の搬送路Ｂに戻され得る。

既述の如く、原画はその搬送中、所望どおりに運動しな
い場合があり、これによって原画と複写シートとが露光
中正確に重なり合わないという結果が生じる。

前記運動には、原画面に対し垂直な軸を中心としての原
画の回転すなわち方向ずれ及び／または原画の軸方向移
動よりなるものがある。

このような移動乃至ずれを矯正するために、搬送路Ｄ，
Ｂよりなる原画の帰路に、原画の一側縁の方向及び位
置を調整するための調整手段としての矯正装置が設けら
れる。

該矯正装置は一方では原画の回転を矯正するための検出
エレメントと、他方では原画の側方向への位置矯正を行
うための検出手段とを含んでいる。

複写装置の図示された具体例では、この矯正装置は検知
部材７０，７１，．７２と共働する第１のローラ対とし
てのローラ対１０−１１によって形或されている（第２
図参照）。

該ローラ対１０−１１は第１の搬送路Ｂに垂直に配置さ
れており、このローラ対の下部ローラ１１（第３図参照
）はベアリング８２， ８３によってフレーム、プレー
ト８４， ８５に装着されているシャフト８１を含んで
おり、シャフト８１はモータ（図示せず）により駆動さ
れる。

シャフト８１には軸受プッシュ８６， ８７が滑動的に
設けられており、軸受プッシュ８６， ８７はシリンダ
管８８を支承しており、これらすべてはシリンダ管８８
がシャフト８１上を軸方向に移動し得るように配置され
ている。

シャフ１・８１内に固定されているピン８９は、シャフ
ト８１の回転をシリンダ管８８に伝達すべく管８８のス
ロット形状開口部９０， ９１を貫通して軸方向に伸延
している。

管８８の外周面上には多数のゴムリング９２が設けられ
ており、上部ローラ１０はそれ自体の重みで前記リング
９２上に横たわっている。

軸受プッシュ８６には周溝９３が形威されており、軸受
を介してレバー９５の端部に自由に回転できるように装
着されたホイール９４が溝９３内に配置されている。

レバー９５の他端はソレノイド９７の可動コアと、引張
バネ９８とに回転自在に連結されており、ソレノイド９
９の可動コアと引張バネ１００の端部は前記２端間に位
置するレバー９５の１点と連結されている。

引張バネ９８， １００の他端はそれぞれ本装置のフレ
ーム上の固定点と連結されている。

ソレノイド９７． ９９が励磁されると、可動コアは、
９８， １００の引張力に打ち勝つに足る力で゛コイル
内に引き込まれる。

ソレノイド９７が励磁されていないと、ソレノイド９７
のコアはバネ９８によって加えられる引張力によって外
側に引き出され、レバー９５は枢軸点１０１を中心とし
て回転し始め、その結果第３図のシリンダ管８８は左へ
動かされる。

他方ソレノイド９９が励磁されていないと、引張バネ１
００はレバー９５を枢軸点１０２を中心として回転させ
、これによって第３図のシリンダ管８８は右へ動かされ
る。

第２図に示す如く、原画用の第１の搬送路Ｂは例えばフ
ォト・セルやマイクロスイッチの如き検知部材７０，
７１． ７２を３つ含んでおり、原画の搬送方向に関し
て、検知部材７０はローラ対１０−１１の上流側に設け
られており、検知部材７１，７２はローラ対１０−１１
の下流側に設けられている。

検知部材７１．７２は原画の側縁に関連する所望位置で
いずれの側に設けられても良い。

検知部材７０は制御手段を含む回路に結合されて前記検
出エレメントを構或しており、検知部材７０が原画の始
縁部によって作動されると、信号が出され、該信号が制
御手段を介してシャフト８１とモータ（図示せず）間の
クラッチの作動を解除し、その結果ローラ１０−１１が
停止する。

前記制御手段は定時開閉器を含んでおり、この開閉器は
、一定時間後、シャフト８１とモータ間のクラッチをあ
らためて作動させる。

ローラ１０−１１が停止すると原画の先端縁としての始
縁部はローラ１０−１１間の接触部分、即ちニツプ部（
ｎｉｐ）に当接して停止され、たとえ原画が回転されて
所望方向からずれていた場合でも、この始縁部はローラ
１０−１１間の接触線と正確に一致方向に方向調整され
る。

これは原画が例えば第２搬送路Ｄ内のローラ対５４，
５５によってニツプ部の方向へ、即ち始縁部方向へ押圧
されるためであり、そして、この押圧の結果原画の側縁
部もまたこれら側縁部の所望方向に対し平行になる。

次にクラッチが定時開閉器によってあらためて作動され
ると、原画はローラ１０−１１間のニツプ部を経て所望
の方向に更に搬送され、原画の所望位置に関する原画の
横移動は偏差を観測する手段としての検知部材７１．
７２によって決定される。

これらの検知部材７１． ７２は検知部材７１が作動さ
れず検知部材７２が作動される時に、原画が正確な所望
位置を占め得るように配置されている。

検知部材７１． ７２が共に作動される時、原画は所望
位置からはるか左方に位置していることが検知され得、
検知部材７１， ７２のいずれも作動しないとき、原画
は所望位置からはるか右方に位置していることが検知さ
れ得ることになる。

検知部材７１，７２が偏差を矯正するための制御手段と
してのソレノイド９７，９９と共に回路に結合されて前
記検出手段が構戊されており、この検知手段は、検知部
材７１． ７２が原画によって共に作動されるとソレノ
イド９９の励磁が中断され、ローラ１０−１１が右方に
移動され、検知部材７１，７２が原画によって共に作動
されなければソレノイド９７の励磁が中断され、ローラ
１０−１１が左方へ移動されるように、即ち、原画の位
置を所望位置に矯正すべく構威されている。

ローラ１０−１１の軸方向移動の結果原画は正確な所望
位置へと移動される。

即ち左側縁の所望位置と原画の左側縁の実際位置との偏
差が減じられる。

そして、ローラ対１０−１１間で原画を搬送し終るや否
や、ローラ１０−１１が再びその通常位置を占めるよう
に、スイッチを切られていたソレノイド９７又は９９が
、例えば原画の終縁が検知部材７０を通過した際作動さ
れる定時開閉器によって、一定時間後、あらたに励磁さ
れる。

前記矯正装置の具体例に於いては、左方及び右方への両
偏差が記録され、次に矯正が一定不変の運動で行われる
。

ほとんどの装置にあっては、ローラ対の左方または右方
への移動が少なくとも検知部材７１．７２間の距離の半
分に等しいということを条件とすれば前記事項で充分で
ある。

ローラ対の運動もまた複写行程中の原画の最大偏差より
大であることが好ましい。

実際上検知手段７１または７２の１つだけで良好な結果
を得ることも可能なような場合がしばしばある。

同じ型式の装置に於いては、導入された原画は常に同じ
方向に運動乃至移動するが、これは多分許容された生産
公差内での構造偏差の均等性によって生起されるもので
あろう。

検知部材とこれに属するソレノイドとは、他の方向への
運動に反応するはずでありこのような場合にこれらはと
り除かれ得る。

前記の如き種類の構造偏差を意識的に導入することも勿
論可能である。

しかしながら、他の装置、例えばシステム装置（ｓｙｓ
ｔｅｍ ａｐｐａｒａｔｕｓ）にあっては、許容され
る偏差が検知部材７１． ７２間の距離の半分に等しい
ので、システム装置の如き他の装置用には前記矯正は不
充分であろう。

ローラの運動は検知部材７１，７２間の距離よりも大で
あるので、検知部材の距離をより小さくすれば、ローラ
の運動もまたより小となるはずである。

即ち、ローラの運動は複写行程中の最大偏差より小であ
る。

公差を極小とするためには、ローラ１０−１１の運動し
得る距離を調整自在とすることが可能であり、ローラ対
１０−１１の運動方向は検知部材７１． ７２によって
制御され、運動の範囲は、例えば原画の側縁の所望位置
に対し反対位置に位置ずけられている検知部材によって
制御され、該検知部材は原画の側縁が所望位置に到着す
るや否や前記ローラ対１０−１１の運動を停止させる。

本考案は前記具体例に限定されるものではなくその基本
概念から逸脱することなく種々な変形も適用され得るこ
とは明らかで゛ある。

以上の通り、本考案では、第１の搬送路の移送手段が、
第１の搬送路に垂直に配置され、ローラの軸方向に移動
すべく構成された少なくとも一対の搬送ローラを有して
おり、更に、第１の搬送路には、この一対のローラの上
流でオリジナルの先端縁を感知して、前記一対のローラ
の運動を所定時間だけ停止させ、この所定時間中に、オ
リジナルの方向を矯正すべく、オリジナルの先端縁を前
記一対のローラ間の接触部内で停止させるための検出エ
レメントが設けられているため、第１の搬送路に垂直に
配置された一対のローラに対して垂直な方向、即ち第１
の搬送路に平行な方向にオリジナルが方向調整され得、
オリジナルの方向が良好に矯正され得る。

そして、この方向調整されたオリジナルは、所定時間後
、一対のローラの回転が再開されると共にこの一対のロ
ーラ間で扶持搬送されるが、この一対のローラの下流に
は、この一対のローラ間で扶持搬送されているオリジナ
ル側縁の位置を検出し、オリジナルの位置を矯正すべく
、オリジナルの側縁の検出位置に従って、該オリジナル
と共にこの一対のローラを軸方向に移動させる検出手段
が設けられているため、前記方向調整されたオリジナル
が、この検出手段で前記ローラを軸方向に移動すること
により所望位置へと位置調整され得、方向及び位置が良
好に矯正されたオリジナルが第１の搬送路から送り出さ
れ得る。

従って、本考案では、一対の搬送ローラを介して、オリ
ジナルの方向及び位置を簡単且つ確実に矯正し得る複写
装置が提供され得る。

更に本考案複写装置は複写シートを原画と接触させる前
記の如き露光式印刷装置に限定されるものではなく、例
えば感熱式ジアゾ型装置や直接または間接電子写真装置
等の１枚のシート状の原画から１枚以上のコピーをとる
複写装置にも適用され得るものである。

本考案複写装置の実施の態様のいくつかを以下に列記す
る。

（１） オリジナルの１側縁と同側縁の所望位置との
間の軸方向偏差を観測するための手段が、前記所望位置
のそばに設置されている１つの検知部材により構或され
ており、制御手段が前記検知部材により発生される信号
に応じてローラ対を前記側縁の所望位置方向へと軸方向
に移動させたり、あるいは移動させなかったりするよう
に構或されていることを特徴とする実用新案登録請求の
範囲に記載の装置。

（２）ローラ対の軸方向運動が少なくとも側縁の所望位
置と検知部材との間の距離に等しいことを特徴とする前
項（１）に記載の装置。

（３）オリジナルの側縁と同側縁の所望位置との間の偏
差を観測するための手段が２つの検知部材により構威さ
れており、該部材は側縁の所望位置からある一定の距離
をおいていずれかの側に設置されており、制御手段が前
記検知部材により発生される信号に応してローラ対を一
方または他方の側へと軸方向に移動させるように構或さ
れていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲に記
載の装置。

（４）ローラ対の軸方向運動が少なくとも両検知部材間
の距離の半分に等しいことを特徴とする前項（３）に記
載の装置。

（５）１つまたはそれ以上の検知部材が側縁の所望位置
のレベルに設置されており、該部材はオリジナルの側縁
が所望位置に至るとローラ対の軸方向運動を阻止する信
号を発生するように構或されていることを特徴とする実
用新案登録請求の範囲及び前項（１）乃至（４）のいず
れかに記載の装置。

（６）オリジナルの側縁の所望位置のいずれかの側に多
数の検知部材が設置されており、該部材はオリジナルの
側縁とその所望位置との間の偏差を測定し、ローラ対の
軸方向運動の範囲が測定された偏差に応じて規定される
ように構威されていることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲に記載の装置。

（７）オリジナルの運動方向に関して、検知部材が軸方
向に運動自在なローラ対の下流側に設置されていること
を特徴とする前項（１）乃至（６）のいずれかに記載の
装置。

（８）１つの検知部材がオリジナルの軌道内の第一のロ
ーラ対の上流側に設置されており、該部材がオリジナル
の先端縁としての始縁に反応し、第一のローラ対の回転
を一時的に停止させるように構威されていることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲及び前項（１）乃至（７
）のいずれかに記載の装置。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案複写装置を具備した露光式印刷装置の概
略断面図、第２図は第１図の装置内の原画用の第１の搬
送路の一部を示す平面図、第３図は第１図の装置の第１
搬送路内の第１のローラ対の一方のローラの軸方向断面
図である。 Ａ・・・原画供給部、Ｂ・・・第１搬送路、Ｃ・・・露
光部、Ｄ・・・第２搬送路、１０， １１・・・ローラ
対、６０， ６１・・・案内手段、７０， ７１， ７
２・・・検知部材、９７． ９９・・・ソレノイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート状オリジナル供給部と、この供給部から供給され
   る前記オリジナルを第ｌの搬送路、露光ユニット及び第
   ２の搬送路を介して移送するための移送手段と、前記第
   ２の搬送路から、前記第ｌの搬送路へと前記オリジナル
   を戻すための案内手段とからなり、第１の搬送路の移送
   手段が第１の搬送路に垂直に配置された少なくとも一対
   の搬送ローラを有しており、この少なくとも一対の搬送
   ローラがこのローラの軸方向に移動すべく構威されてお
   り、更に、第１の搬送路には、前記一対のローラの上流
   でオリジナルの先端縁を感知して、前記一対のローラの
   運動を所定時間だけ停止させ、この所定時間中に、オリ
   ジナルの方向を矯正すべく、オリジナルの先端縁を前記
   一対のローラ間の接触部内で停止させるための検出エレ
   メントが設けられており、第１の搬送路で、前記一対の
   ローラの下流には、この一対のローラで扶持搬送されて
   いるオリジナルの側縁の位置を検出し、オノジナルの位
   置を矯正すべく、オリジナルの側縁の検出位置に従って
   、該オリジナルと共に前記一対のローラを軸方向に移動
   させるための検出手段が設けられていることを特徴とす
   る複写装置。