JPS5985278A - 食品の保存方法及び保存材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は食品を包装、収納することによりその鮮度を保
持できるようにした防腐、保存方法及びそれに用いる防
腐、保存材に関する。

食品の輸送、貯蔵の過程における腐敗や鮮度の低下を防
止するため、従来、果実、野菜、魚介類などの冷凍・冷
蔵保存、乾燥、あるいは輸入オレンジのように、殺菌剤
の直接散布、貯蔵庫や収納器の密閉真空保存など各種の
防腐、保存方法が実施されている。しかし、食品衛生上
の毒性の問題や設備などの経費の点で一長一短があり、
そのため手軽に実施できて、かつ、果実、野菜、魚介類
に用いても安全な防腐、保存方法の開発が望まれている
。

本発明者らは、このような食品の防腐、保存及び鮮度保
持についての要求を満足するため種々検討を重ねた結果
、Ｌ−アスコルビン酸と鉄（■［）化合物とを組み合せ
た組成物の水溶液を、包装紙などに含浸させるなどして
使用することにより、包装された果実、魚介類などの鮮
度が低下せず、新鮮に保たれて長持ちし、防Ｉ４効来が
達仕られることを見い出した。本発明はこの知見に基づ
きなされるに至ったものである。

すなわち本発明は、し−アスコルビン酸と硫酸第一鉄、
塩化第−鉄及び硝酸第一鉄の中から選ばれた少なくども
ｔ　ｆｉｔ＋の鉄（Ｊ［）化合物を含有する液を含浸さ
せた材料を用いて、食品を包装、収納することを！特徴
とする食品の防腐、保存方法及びこれに用いる保存材を
提供するものである。

本発明方法において、包装、収納材料中のＬ−アスコル
ビン酸の使用割合は、鉄（ＩＩ）化合物に対し、通常２
〜３０重量％であり、好ましくは３〜ｌＯ重ｉ％の範囲
である。この範囲の上限を越えてＬ−アスコルビン酸を
用いると、効果の持続性が低下しかつ経済的でな（なり
、また、Ｌ−アスコルビン酸がこの範囲の下限未満では
十分な防腐効果が得られないし、鉄（ＩＩ）の安定効果
も不足する。

本発明において食品の包装、収納材料中のＬ−アスコル
ビン酸及び鉄（ＩＩ）化合物の含有開は特に制限はなく
、対象食品、望まれる保存期間などに応じて適宜定める
ことができるが、通常０．５〜ｌＯチの範囲である。

本発明において用いられる包装、収納材料としては、果
実をくるむような薄紙、クラフト紙、段ボール紙、布、
不織布などが好ましく用いられ、これらの茫（」に」−
記のＬ−アスコルビン酸と鉄（１，［）化合物を含有す
る液を、塗布、散布、Ｖ漬などにより含有させて防腐、
保育料が調製される。

この防腐、保育料の調製に用いるし一アスコルビン酸と
鉄（ｎ）化合物の液ハ度は、包装、収納祠料の種類、液
の適用方法によって異なるが通常り俤の範囲である。

Ｌ　−−７’スコルビン酸と鉄（Ｈ）化合物を含む液を
塗布、散布、浸漬した包装、収納利料は肩、乾させたの
ち、これをそのまま用いるかあるいは袋、箱などの収納
容器に加工して防腐、保存材とする。

なおこのＬ−アスコルビン酸と鉄（ＩＩ）化合物を含有
させた紙等は時間がたつと淡褐色に着色することがある
が、チオ硫酸ナトリウムのようなブーオ硫酸塩又はアニ
チオン酸ナトリウムのようなアニヂオン酸塩を適量、好
ましくはし一アスコルビン酸と鉄（ＩＩ）化合物の合計
量のＪ−以下共存させること０ により、それを防止することができ、かつ防腐、保存作
用の持続性を高めることができる。

この防腐、保存材を用いるには、果実蒲鉾など□　の食
品を、くるんだり、紙袋、箱などとしたものに収納し、
適宜対をするだけでよい。このよう援すれば常温でも食
品の保存性が顕著に向上する。

すなわち本発明によれば食品の鮮度を保持し゛〔腐敗を
防止することができるというすぐれた効果を奏する。本
発明は、特に、鮮度の落ちやすい果実、野菜、魚介類な
どの生鮮食料品や水産紳製品などの防腐、保存に適用す
るのに好適である。また本発明の防腐、保存材は有害な
殺菌剤を一切使用せず、人畜に対し安全な成分の組合せ
であり、それ故流通段階ばかりでなく、末端消費者の段
階でも主婦などが安心して取扱える点で特に有利である
。

次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。

実施例 （Ａ）Ｌ−アスコルビン酸鉄含浸の防腐保存料の調製 硫酸箱−鉄七水塩（分子量２７８．０３）２７．５ｇを
水を用いて溶解しｌｏＯｍＬとしたのち、Ｌ−アスコル
ビン酸０．５ｇを加え溶解しし一アスコルビン酸鉄水溶
液原液を調製した。

次にこの原液を水で５倍に希釈し、これをクラフト紙袋
（Ｒ３３，２ｃｍ　Ｘ横２４創）の表裏全面に霧吹きで
吹き付け、このようにして液を１５重量％吹き付けてか
ら常温で乾燥した。

（ロ）鮮度保持試験 上記のＬ−アスコルビン酸鉄含浸処理のクラフト紙袋と
共に、比較用として未処理のクラフト紙袋を用意し、両
袋に、市販の購入したばかりの、板蒲鉾（九又蒲Ｎ製造
有限会ｒ１．製）２２０訃冷凍（解凍筒）車海老８５ｇ
、種なしぶど５１２０ｇ又は巨峰１２０ｇを、それぞれ
詰め、密封して、常温）−（２０Ｃ）各食品の鮮度の経
口変化及び腐敗（カビ、ぬめり、腐敗臭）の発生　　　
・を比較観察した。その結果を次表に示した。

下記表の結果より、本発明によれば、常温下で板蒲鉾、
種なしぶどう、巨峰では比較例に対し総合的にみて約７
日間も長持ちすることがわかる。また冷凍車海老でも本
発明によれば比較例に対し総合的にみて約５日間も長持
ちり−ることがわかる。

手続補正書（自発） 昭和５８年１月７　＋７１１ １１゛許庁長官　若杉和夫殿 】　小ｆ’ｌの表示 昭和５フイ１　特ＷＦ　　　願第１９３４６８　　号２
、発明の名称　　食品の保存方法及び保イｒ判３　補正
をする者 ４１叶との関係　　特許出願人 １１：　　＋ｉｌｉ　　　東京都千代田区痕が関１丁目
３酢１号氏　’Ｉ’ｌ（１’ｉ山、）（１１４）工業技
術院長　石　火　誠　−８補正の内容 （１）明細■の第３ページｙＢ　ａ　ｑｊｏ　ｒ　ｇ′
！：（Ｉｆ）化合物に対し」を１−秩（１１）化合物中
の鉄に★・１し」に補正しオす、（ツ同■四ページ第１
６〜１７行の１−０．５〜１０ｑ／ｊＪを［０，５〜１
（］東ｆｉｔ％、１に袖ｉＥ　Ｌ　ｔ　−１−６（、【
状　」二　）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　Ｌ、−アスコルビン酸と硫酸第一鉄、塩化ｆ
   ｆｉ　−鉄及び硝酸第一鉄の中から選ばれた少なくとも
   １種の鉄（ＪＩ）化合物とを含有する材料を用いて食品
   を包装、収納することを特徴とする食品の防腐、保存方
   法。
2. （２）Ｌ−アスコルビン酸と硫酸第一鉄、塩化第−鉄及
   び硝酸第一鉄の中から選ばれた少なくとも１種の鉄（ｎ
   ）化合物とからなる液を紙、布などの基利に含浸させて
   なることを特徴とする防腐、保存材。