JPS59727Y2 - 電圧依存性非直線抵抗器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、誘導性負荷のサージ吸収器や電圧安定化回路
等に広く用いられている電圧依存性非直線抵抗器に関す
るものであり、小形でがつ容易にバリスタ電圧を調整す
ることができる電圧依存性非直線抵抗器を提供しようと
するものである。

従来から使用されている酸化亜鉛バリスタ等の電圧依存
性非直線抵抗器は通常一つの固定したバリスタ電圧しか
得ることができない。

そのため、電圧安定化回路等で基準電圧源として使用す
る場合、基準電圧を変更する毎にバリスタを交換する必
要がある。

また、微調整をするには他の回路が必要である。

誘導性負荷のサージ吸収器として使用する場合も、バリ
スタ電圧が調整できないため、必ずしも最適バリスタ電
圧のものが使用されない場合が多い。

そこで、本考案はバリスタ電圧を調整することができる
電圧依存性非直線抵抗器を提供しようとするものであり
、以下本考案の一実施例について図面とともに説明する
。

第１図は、本考案の一実施例における電圧依存性非直線
抵抗器の正面図で、１は金属製キャップで電気端子とな
り得るように突起部２を有している。

３は金属板と樹脂板を貼り合せたピンを示している。

４はセラミック製の筒である。第２図は第１図の左側面
図で、セラミック製筒が円筒であることを示している。

第３図は第１図の断面図、第４図は第１図の平面図で５
は酸化亜鉛バリスタ素子、６は金属スペーサを示してい
る。

７は酸化亜鉛バリスタ素子５と金属製スペーサ６とを圧
接するとともに、金属キャップ１と電気的に接続するた
めのコイルばねを示している。

８はセラミック製筒４に設けられた複数の穴で、これら
の複数の穴８のなかで任意の穴を通してピン３が任意の
素子５と金属スペーサ６の結合部に差し込まれる。

第５図は、ピン３の正面図で、第６図は側面図、９は金
属板、１０は樹脂板を示し、金属板９と樹脂板１０を貼
り合せて作成している。

なお樹脂板１０の先端１１は差し込みが容易になるよう
に傾めに切断されている。

第７図は金属製スペーサ６の正面図であり、第８図は側
面図である。

１２及び１３は素子５と接触するための突起で、１４は
ピン３を差し込むのが容易な様に設けられた傾斜した切
込み部を示している。

第９図はこの電圧依存性非直線抵抗器の等価回路図であ
る。

以上のように本考案による電圧依存性非直線抵抗器は個
々のバリスタ電圧を有する素子が直列に接続されていて
、任意の接続点からピンが出ている構造になっているの
で、ピンを任意の場所に差し込むことによって任意のバ
リスタ電圧を設定することができる。

つまり、バリスタ電圧を調整することができる。

このように本考案による電圧依存性非直線抵抗器は、小
形でかつ容易にバリスタ電圧を調整することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電圧依存性非直線抵
抗器の正面図、第２図は同左側面図、第３図は同断正面
図、第４図は同平面図、第５図は同抵抗器の一部品の平
面図、第６図は同右側面図、第７図は同抵抗器に用いら
れる金属製スペーサの平面図、第８図は同右側面図、第
９図は同抵抗器の電気的等価回路を示す回路図である。 １・・・・・・金属性キャップ、２・・・・・・突起部
、３・・・・・・ピン、４・・・・・・筒、５・・・・
・・酸化亜鉛バリスタ、６・・・・・・金属スペーサ、
７・・・・・・コイルばね、８・・・・・・穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. セラミック等の絶縁物で作られた一方の端が開口してい
   る筒の中に電圧依存性非直線抵抗素子と金属製スペース
   を交互に複数個積層させて挿入し、この積層したものを
   ばねによって付勢して上記電圧依存性直線抵抗素子と上
   記金属製スペーサとを圧接し、上記筒の開口部を金属キ
   ャップで封止し、上記筒の横腹部に複数個の穴を設け、
   この穴から金属と絶縁物を貼り合せた板状のピンを上記
   金属製スペーサと上記電圧依存性非直線抵抗素子との間
   に差し込むようにした電圧依存性非直線抵抗器。