JPS597227Y2 - プロテクタ＿付組立式化粧箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプロテクター付組立式化粧箱に係わるものであ
る。

従来、ガラス瓶等を化粧箱に包装する場合は運搬中の破
損を防止するためクッション材としてダンボール等をプ
ロテクターに使用している。

本考案の化粧箱とプロテクターを同一の型紙から組立て
るものである。

即ち本考案による型紙を使用すれば包装費をｌ割程度低
減さすことが出来、又保管場所も従来法の約半分で済み
、なお作業中の紙ぼこりも少く、従来の箱の組立とクッ
ション材の挿入の二工程を組立だけの一工程に簡略化す
ることが出来るもので゛ある。

本考案は従来の組立式化粧箱の組立型紙の側面を横に拡
張して、これをプロテクターとするものであり、なおこ
の拡張した部分の中央に縦に折曲線を設け、この線を中
心として左右に突出片の切り込みを作った型紙である。

更にこれを図面によって詳細に説明すると次の通りであ
る。

第１図は本考案によるプロテクター付組立式化粧箱の型
紙の展開図である。

即ち型紙は、その上下に折曲線を界して舌片Ａ．，Ａ２
を有する側面１、その上方に折曲線を界して挿入舌片付
の蓋片Ｃ１を有する側面２、その上下に折曲線を界して
舌片Ｂ．，Ｂ，を有する側面３及びその下方に折曲線を
界して挿入舌片付の蓋片Ｃ２を有する側面４が縦の折曲
線を界して横に順次展開して角筒を形成し、この型紙に
はさらに側面４から横に縦の折曲線を界して側面Ｅ１次
いで折曲線Ｆを界して側面Ｅエとほぼ同形の側面Ｅ２が
設けられる。

ただし、側面のＥ１とＥ２の巾の合計ｌ２は上記４つの
側面の巾の合計ｌ１より小とするものであって、これに
より、Ｅ１及びＥ２の側面と角簡の間に小間隙を作るも
のである。

なお折曲線Ｆの左右には、一辺をＦ線とし、三方を切り
込んだほぼ長方形の小さい突出片Ｇがジグザグに設けら
れる。

上記の型紙から化粧箱を組立るには、先ず折曲線Ｆの左
右にある突出片を紙面に直角に上下に交互に起こし、次
いで、折曲線Ｆで側面Ｅ２を側面Ｅ１上に折り重ね、さ
らにこれらを巻き込むように側面４、側面３、側面２、
側面１をそれらの間の縦の折曲線で順次折り曲げて、側
面１〜４で角筒を形威し、最後に側面１の左縁部と側面
Ｅ１の左縁部の裏面Ｄとを接着して角筒体とする。

以上の化粧箱にガラス瓶等を包装するには側面ＥエとＥ
２との間にガラス瓶を挿入し、上下の舌片Ａ１，Ｂ１及
びＡ２，Ｂ２を折り曲げて重ね、さらにこの上に蓋片Ｃ
１，Ｃ２を折り曲げそれぞれ重ね、それらの先端の挿入
舌片を箱内に挿入してこれを固定する。

以上のように包装されたガラス瓶等は側面Ｅ １， Ｅ
２の弾性及びスペーサーの役目をする突出片Ｇの弾性
によって保護され従来のダンボールのクッション材の役
目を果たすものであり、従って本考案は前記したように
工程の簡略化、包装費の低減等の効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるプロテクター付組立化粧箱の型紙
の展開図であり、第２図は本考案による型紙の角筒体に
組立てた時の斜視図である。 １，２，３．４・・・・・・側面、Ａｔ， Ａ２， Ｂ
ｌ， Ｂ２・・・・・・舌片、Ｃ１，Ｃ２・・・・・・
挿入舌片付蓋片、Ｄ・・・・・・接着部、Ｅｌ，Ｅ２・
・・・・・プロテクター側面、Ｆ・・・・・・折曲線、
Ｇ・・・・・・突出片、ｌ１・・・・・・側面（１〜４
）の巾の合計、ｌ２・・・・・・Ｅエ面とＥ２面の巾の
合計。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 組立式化粧箱の型紙において、その上下に折曲線を界し
   て舌片Ａ．，Ａ２を有する側面１、その上方に折曲線を
   界して挿入舌片付の蓋片Ｃ１を有する側面２、その上下
   に折曲線を界して舌片Ｂエ，Ｂ２を有する側面３及びそ
   の下方に折曲線を界して挿入舌片付の蓋片Ｃ２を有する
   側面４が縦の折曲線を界して角筒を形或するように横に
   順次展開し、型紙はさらに側面４から横に縦の折曲線を
   界して側面Ｅ１次いで縦の折曲線Ｆを界して側面Ｅ２に
   展開してプロテクターを形或し、側面Ｅ１と側面Ｅ２と
   はほは゛同形とし、側面Ｅ１及びＥ２の巾の合計ｌ２を
   上記４つの側面の巾の合計ｌエよりも小とし、なお折曲
   線Ｆの左右に一辺をＦ線上におき三方を切り込んだほぼ
   長方形の小さい突出片Ｇを設けたことを特徴とする型紙
   から組立てられたプロテクター付組立式化粧箱。