JPS596499Y2 - レコ−ドプレ−ヤのダストカバ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレーヤのダストカバに係り、特に、
ダストカバのプレーヤ本体に対向する面に、ゴム等のク
ッションを確実に取り付けたものに関する。

従来から、プレーヤ本体に開閉自在に取り付けられるダ
ストカバに、本体との対向する面にゴムクッションを取
り付けて、上記本体上面の上記ダストカバに依る、開閉
時に於ける損傷を防止する如くしたレコードプレーヤが
広く提供されるに及んで゛いる。

第１図は斯かる従来のレコードプレーヤ１の斜視図であ
り、木製ケースに依り形或したプレーヤ本体２に対し、
アクリル等の透明樹脂板にて形威した、ダストカバ３が
開閉自在に取り付けられたものからなる。

また、上記本体２上にはターンテーブル４、トーンアー
ム５やスピード切換摘み６などが配置されている。

上記ダストカバ３の開口部面には、適所に図示の如き緩
衝用のゴムクッション７が取り付けられている。

第２図はその詳細を示す要部の斜視図であり、ダストカ
バ３の開口部の複数箇所には、図示の如き肉薄の切欠部
８が設けられ、この切欠部８に軟質ゴムなどに依って形
或された、Ｕ字状のゴムクッション７が嵌着される如く
なっている。

この場合に於いて、上記嵌着部には接着剤が介在され、
上記嵌着を確実に保持する如くなっている。

しかし、斯かるゴムクッション７の取付構造に依れば、
ゴムクッション７自体のダストカバ３に対する結合を確
実に行うために、接着剤が使用され、これが必要な接着
部から喰み出て外観を損じるとともに、接着剤が透明カ
バの外部がら容易に見えるので、外観上好ましいもので
はながった。

また、上記接着剤は上記ゴムクッションの弾性に悪影響
を及ぼし、そのゴム素材の変質に依る好ましいクッショ
ン効果を長期に亘って維持することが難しかった。

更に、接着剤の劣化にともなう接着不良に依って、上記
ゴムクッション７が離脱するケースが生じていた。

第３図は従来の他のダストカバ９を示す底面斜視図であ
る。

これは上記ダストカバ９の開口端面の適所、例えばコー
ナに細孔１０を穿設し、この細孔１０に鍔状の頭部１１
を有する釘状ゴムクッション１２を、直接または接着剤
を介して圧大したものであり、圧人後は上記頭部１１が
上記開口端面に突出する如くなっている。

斯かる構或になるものに依っても、接着剤を用いない場
合は、上記釘状ゴムクッション１２の上記細孔１０から
の脱抜が容易となり、プレーヤ本体上面を損傷する危険
度が高くなり、接着剤を用いた場合に於いても、既述の
如き接着剤の喰み出しに依る、美感上の欠点や、ゴムク
ッションの変質に依る接着並びに圧入度の劣化を避ける
ことができないという欠点があった。

本考案は斯かる従来の欠点に鑑みてなしたものであり、
特に、ゴムクッションおよびこれが取り付けられるダス
トカバ上の所定部位に特殊な加工を施し、接着剤を一切
使用せず、外観および取付効果の優れたクッション構造
を有するレコードプレーヤに於けるダストカバを提供す
ることを目的とする。

以下に、本考案の実施例を図面について具体的に説明す
る。

第４図は本考案に係るダストカバ１３の要部の分解斜視
図であり、このダストカバ１３の開口部の適所には肉薄
部１４が切欠き形或され、且つこの肉薄部１４にはＬ字
状の切欠１５が設けられ、これに依り突片１６が形威さ
れる如くなっている。

また、１７はゴムクッション部材であり、全体としてボ
ビン状をなし、上記肉薄部１４に嵌合される構造となっ
ている。

すなわち、第５図に示す如く、ゴムクッション部材１７
はハブ部１８とこれらの両側面及び上面の両端に連設し
たフランジ部１９．２０とからなるも、特に、両フラン
ジ部１９， ２０間の下部は充実してボビン状を威さず
、プレーヤ本体に対する面での接触が可能ならしめられ
る平面２０ ａを有する。

また、上記ハブ部１８の両側面のうち一方の側面より横
方向に通ずる嵌合溝２１が形或され、これが上記突片１
６を弾性的に受け入れる構或となっている。

そこで、斯かる構或になるゴムクッション部材１７を上
記肉薄部１４に嵌合するには、上記フランジ部１９．
２０の両側を指で摘んで、上記嵌合溝２１を上記突片１
６に挿入する如く、上記ゴムクッション部材１７全体を
上記切欠１５に圧入する。

これに依り、上記ダストカバ１３に対するゴムクッショ
ン部材１７の取り付け位置決めが簡単且つ確実に行え、
取り付け後はゴム自体の弾性に依り容易に脱抜すること
がない様になっている。

斯くして、接着剤を用いることなく、しがち半永久的に
上記取付状態が正しく維持され、必要に応して上記ゴム
クッション部材１７のみの交換を、上記圧入操作とは逆
の税抜の操作にて容易に行うこともできる。

以上の様に、本考案に依れば、ハブ部の両側面及び上面
の両端にフランジを連設してなる変形自在な略長方体形
状から威るクッション部材に、上記ハブ部の両側面のう
ち一方の側面より横方向に通ずる嵌合溝を設け、この嵌
合溝を、カバ本体開口部をＬ字状に切欠して形威した、
突片に嵌合すると共に上記フランジと上記カバ本体開口
部近傍に設けられた肉薄部とで上記クッション部材の位
置決めをなすようにしたことに依り、従来の如き接着剤
等を用いることなく、確実にクッション部材をダストカ
バに取付けることができ、また、接着剤を用いた場合に
於ける外観上の問題をなくして、歩留りの向上を図り、
長期に亘ってプレーヤや本体に対するダストカバの開閉
時に於ける緩衝効果を図ることができる。

そしてプレーヤ本体の損傷を安全に防止するとともに、
ダストカバの閉或時に於ける外部振動に依るハウリング
等を未然に防止して、クリアーな再生音を得ることがで
きる等の諸効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の説明に供するものであり、第１図は従来
のレコードプレーヤの斜視図、第２図および第３図は同
じく従来のダストカバの要部の斜視図、第４図は本考案
に係るダストカバの斜視図、第５図は同じくゴムクッシ
ョンの断面図である。 １３・・・・・・ダストカバ、１４・・・・・・肉薄部
、１５・・・・・・切欠、１６・・・・・・突片、１７
・・・・・・クッション部材、１８・・・・・・ハブ部
、１９， ２０・・・・・・フランジ部、２０・・・・
・・嵌合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハブ部の両側面及び上面の両端にフランジを連設してな
   る変形自在な略長方体形状から戒るクッション部材に、
   上記ハブ部の両側面のうち一方の側面より横方向に通ず
   る嵌合溝を設け、この嵌合溝を、カバ本体開口部をＬ字
   状に切欠いて形戒した、突片に嵌合すると共に上部フラ
   ンジと上記カバ本体開口部近傍に切欠き形或した肉薄部
   とで上記クッション部材の位置決めをなすようにしたこ
   とを特徴とするレコードプレーヤのダストカバ。