JPS5953855B2 - 積層成形体の製造方法 - Google Patents
積層成形体の製造方法Info
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- JPS5953855B2 JPS5953855B2 JP51123226A JP12322676A JPS5953855B2 JP S5953855 B2 JPS5953855 B2 JP S5953855B2 JP 51123226 A JP51123226 A JP 51123226A JP 12322676 A JP12322676 A JP 12322676A JP S5953855 B2 JPS5953855 B2 JP S5953855B2
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- Japan
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- molded product
- laminate
- resin film
- synthetic resin
- foam sheet
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱可塑性樹脂発泡シートに合成樹脂フィルムが
積層された成形体を製造する方法に関するものである。
積層された成形体を製造する方法に関するものである。
即席麺等の容器としてポリスチレン発泡シートで製造さ
れたものが一般に広く使用せられているノが、かかる容
器は断熱性は優れていても耐油性に乏しく、即席麺等に
含まれている油によつて侵蝕されることがある。
れたものが一般に広く使用せられているノが、かかる容
器は断熱性は優れていても耐油性に乏しく、即席麺等に
含まれている油によつて侵蝕されることがある。
また、ポリオレフィン系樹脂で製造された容器も知られ
ているが、かかる容器は耐油性はあるが断熱性に乏しい
欠点がある。こ５れらの長所を兼ね備えたものとして、
ポリスチレン発泡シートの表面に耐油性の良いポリオレ
フィン系樹脂を積層せしめることが考えられる。しかし
、ポリスチレン発泡シートとポリオレフイン系樹脂とを
積層せしめることは容易ではない。何故ならば、積層す
る際に、ポリスチレン発泡シートの如き熱可塑性樹脂発
泡シートとポリオレフイン系樹脂の如き合成樹脂のフイ
ルムとの間に、発泡シート中に残存する発泡剤または介
在する空気が膨脹して、中間に滞留して空気層が生じる
からである。また、熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂
フイルムが異なる物質で相互融着性の乏しい場合には加
熱融着が困難であごので、一般に接着剤を使用して積層
することが考えられるが、接着剤の溶媒の除去が困難で
あり、均一に接着せしめることは困難であつた。これら
の欠点を解消するために、気泡質ポリスチレンシ―トの
２枚以上或いはそれと熱可塑性樹脂シートを材料とし、
その一方または双方に多数の小孔を穿設したものを積重
ね、材料シートの軟化点以上の温度に加熱成形して発泡
剤のガス或いは空気の層乃至団が介在、滞留しない成形
物を製造する方法が特公昭４７−７６３８号に記載され
ている。しかし、この方法では多数の小孔を穿設しなけ
ればならないため、複雑な工程を要し、或いは小孔を設
けた場合には得られた成形品の外観を損う欠点がある。
そこで、本発明者は、かかる欠点のない積層成形体を容
易に得るための方法を研究の結果、積層成形に際して成
形体の周辺部に滞留する空気層を成形体の周辺部を切断
して除去し、該周辺部を更に加熱、押圧することによつ
て容易に目的が達せられることを見出し、本発明を完成
した。即ち、本発明は熱可塑性樹脂発泡シートに合成樹
脂フイルムを積層せしめた成形体を製造する方法におい
て、熱可塑性樹脂発泡シートをその軟化点以上の温度に
加熱し、これと合成樹脂フイルムとを同時に成形型内に
送り込み、成形体周辺部の合成樹脂フイルム側に圧力低
下部分を設けて真空成形または押圧成形し、成形体の周
辺部に空気貯留層を形成せしめ、次いで、成形体の周辺
部を切断し、該周辺部を加熱押圧して積層成形体を得る
ことを特徴とする積層成形体の製造方法を要旨とするも
のである。
ているが、かかる容器は耐油性はあるが断熱性に乏しい
欠点がある。こ５れらの長所を兼ね備えたものとして、
ポリスチレン発泡シートの表面に耐油性の良いポリオレ
フィン系樹脂を積層せしめることが考えられる。しかし
、ポリスチレン発泡シートとポリオレフイン系樹脂とを
積層せしめることは容易ではない。何故ならば、積層す
る際に、ポリスチレン発泡シートの如き熱可塑性樹脂発
泡シートとポリオレフイン系樹脂の如き合成樹脂のフイ
ルムとの間に、発泡シート中に残存する発泡剤または介
在する空気が膨脹して、中間に滞留して空気層が生じる
からである。また、熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂
フイルムが異なる物質で相互融着性の乏しい場合には加
熱融着が困難であごので、一般に接着剤を使用して積層
することが考えられるが、接着剤の溶媒の除去が困難で
あり、均一に接着せしめることは困難であつた。これら
の欠点を解消するために、気泡質ポリスチレンシ―トの
２枚以上或いはそれと熱可塑性樹脂シートを材料とし、
その一方または双方に多数の小孔を穿設したものを積重
ね、材料シートの軟化点以上の温度に加熱成形して発泡
剤のガス或いは空気の層乃至団が介在、滞留しない成形
物を製造する方法が特公昭４７−７６３８号に記載され
ている。しかし、この方法では多数の小孔を穿設しなけ
ればならないため、複雑な工程を要し、或いは小孔を設
けた場合には得られた成形品の外観を損う欠点がある。
そこで、本発明者は、かかる欠点のない積層成形体を容
易に得るための方法を研究の結果、積層成形に際して成
形体の周辺部に滞留する空気層を成形体の周辺部を切断
して除去し、該周辺部を更に加熱、押圧することによつ
て容易に目的が達せられることを見出し、本発明を完成
した。即ち、本発明は熱可塑性樹脂発泡シートに合成樹
脂フイルムを積層せしめた成形体を製造する方法におい
て、熱可塑性樹脂発泡シートをその軟化点以上の温度に
加熱し、これと合成樹脂フイルムとを同時に成形型内に
送り込み、成形体周辺部の合成樹脂フイルム側に圧力低
下部分を設けて真空成形または押圧成形し、成形体の周
辺部に空気貯留層を形成せしめ、次いで、成形体の周辺
部を切断し、該周辺部を加熱押圧して積層成形体を得る
ことを特徴とする積層成形体の製造方法を要旨とするも
のである。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂発泡シートは、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれ
らの共重合体、もしくはポリスチレンを均質に含有する
ポリエチレン樹脂等に発泡剤を加えて押出成形した発泡
シートが好適であり、該発泡シートの厚みは特に限定さ
れないが、一般に０．２５−４ｍｍの範囲のものが好適
である。また発泡シートの密度は０．４ｇ／Ｃｃ以下、
特に０．４〜０．０５ｇ／Ｃｃのものが好適に使用され
る。合成樹脂フイルムはポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、エチレンビニルアセ
テート共重合体等が用いられ、５０μ〜１ｍｍの厚みを
有する合成樹脂フイルムが適宜使用される。本発明の方
法において、熱可塑性樹脂発泡シートはその軟化点以上
の温度、即ち１４０〜３００℃に加熱して成形型上に送
られ、同時に送り込まれた合成樹脂フイルムと共に真空
成形、または押圧成形によつて一体に積層成形される。
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれ
らの共重合体、もしくはポリスチレンを均質に含有する
ポリエチレン樹脂等に発泡剤を加えて押出成形した発泡
シートが好適であり、該発泡シートの厚みは特に限定さ
れないが、一般に０．２５−４ｍｍの範囲のものが好適
である。また発泡シートの密度は０．４ｇ／Ｃｃ以下、
特に０．４〜０．０５ｇ／Ｃｃのものが好適に使用され
る。合成樹脂フイルムはポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、エチレンビニルアセ
テート共重合体等が用いられ、５０μ〜１ｍｍの厚みを
有する合成樹脂フイルムが適宜使用される。本発明の方
法において、熱可塑性樹脂発泡シートはその軟化点以上
の温度、即ち１４０〜３００℃に加熱して成形型上に送
られ、同時に送り込まれた合成樹脂フイルムと共に真空
成形、または押圧成形によつて一体に積層成形される。
この際、合成樹脂フイルムの厚みが比較的厚い場合には
、合成樹脂フイルムを予め７０〜９０℃に加熱しておく
ことが望ましい。この予備加熱によつて、熱可塑性樹脂
発泡シートと合成樹脂フイルムの融着が促進される。ｊ
本発明の方法においては、熱可塑性樹脂発泡シートと
合成樹脂フイルムが異なる物質からなる場合であつても
、接着剤等の使用は特に必要ではないが、熱可塑性樹脂
発泡シートと合成樹脂フイルムとの間にエチレンビニル
アセテートの微粉末ま・たはフイルム、或いはパラフイ
ンワツクス等を介在させて積層せしめることによつて、
熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂フイルムがよく接着
し、剥離しない成形体とすることができる。
、合成樹脂フイルムを予め７０〜９０℃に加熱しておく
ことが望ましい。この予備加熱によつて、熱可塑性樹脂
発泡シートと合成樹脂フイルムの融着が促進される。ｊ
本発明の方法においては、熱可塑性樹脂発泡シートと
合成樹脂フイルムが異なる物質からなる場合であつても
、接着剤等の使用は特に必要ではないが、熱可塑性樹脂
発泡シートと合成樹脂フイルムとの間にエチレンビニル
アセテートの微粉末ま・たはフイルム、或いはパラフイ
ンワツクス等を介在させて積層せしめることによつて、
熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂フイルムがよく接着
し、剥離しない成形体とすることができる。
加熱した熱可塑性樹脂発泡シートおよび合成樹フ脂フイ
ルムを真空成形または押圧成形したとき、発泡剤の膨脹
によつて生ずる気体および空気は成形体の周辺部に滞留
する。
ルムを真空成形または押圧成形したとき、発泡剤の膨脹
によつて生ずる気体および空気は成形体の周辺部に滞留
する。
従つてこれを個々の成形体に切断したとき、成形体の周
辺部の切断個所においては、熱可塑性樹脂発泡シートと
合成樹脂７フイルムとの融着が不充分な状態となる。成
形体の周辺部に空気貯留層を形成せしめるためには、例
えば押圧成形においては、雄型および雌型によつて構成
される形窩の内、成形体の周辺部の型窩に空気の集合す
る空隙を設けて成形することによフリ容易に目的を達す
ることができる。真空成形においては、合成樹脂フイル
ムの側から成形体の中央部に加熱された圧縮空気を吹付
けて熱可塑性樹脂発泡シートに合成樹脂フイルムを融着
せしめると、圧縮空気の対流によつて成形体の周辺部は
押圧されずに空気の貯留層が形成せしめられる。本発明
の方法を工業的に実施するには、それぞれロール状に捲
回した熱可塑性樹脂発泡シートおよび合成樹脂フイルム
を使用し、多数の成形体を同時に成形し得る成形金型を
使用して、能率よく多数の成形体を製造することが望ま
しい。個々の成形体に切断分離した後、その周辺部を加
熱押圧して熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂フイルム
とを融着せしめることによつて、目的とする積層成形体
を得ることができる。成形体の切断分離とｌその周辺部
の加熱押圧は同一の金型内で連続して行うのが有利であ
る。そのためには、周辺を切断する切断刀、および周辺
を押圧する押圧板を組合せ、これを加熱してまず、切断
刀を降下せしめて成形体の周辺を切断し、引続いて押圧
板によつて，周辺部を押圧することによつて効率よく成
形体を得ることができる。なお、成形体の周辺部の加熱
押圧に際し、凹凸模様を形成せしめると、熱可塑性樹脂
発泡シートと合成樹脂フイルムの接着が強化せしめられ
、また外観上からも美麗な成形体と，することができる
ので好ましい。次に本発明の方法の１具体例を図面に基
づいて説明する。
辺部の切断個所においては、熱可塑性樹脂発泡シートと
合成樹脂７フイルムとの融着が不充分な状態となる。成
形体の周辺部に空気貯留層を形成せしめるためには、例
えば押圧成形においては、雄型および雌型によつて構成
される形窩の内、成形体の周辺部の型窩に空気の集合す
る空隙を設けて成形することによフリ容易に目的を達す
ることができる。真空成形においては、合成樹脂フイル
ムの側から成形体の中央部に加熱された圧縮空気を吹付
けて熱可塑性樹脂発泡シートに合成樹脂フイルムを融着
せしめると、圧縮空気の対流によつて成形体の周辺部は
押圧されずに空気の貯留層が形成せしめられる。本発明
の方法を工業的に実施するには、それぞれロール状に捲
回した熱可塑性樹脂発泡シートおよび合成樹脂フイルム
を使用し、多数の成形体を同時に成形し得る成形金型を
使用して、能率よく多数の成形体を製造することが望ま
しい。個々の成形体に切断分離した後、その周辺部を加
熱押圧して熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂フイルム
とを融着せしめることによつて、目的とする積層成形体
を得ることができる。成形体の切断分離とｌその周辺部
の加熱押圧は同一の金型内で連続して行うのが有利であ
る。そのためには、周辺を切断する切断刀、および周辺
を押圧する押圧板を組合せ、これを加熱してまず、切断
刀を降下せしめて成形体の周辺を切断し、引続いて押圧
板によつて，周辺部を押圧することによつて効率よく成
形体を得ることができる。なお、成形体の周辺部の加熱
押圧に際し、凹凸模様を形成せしめると、熱可塑性樹脂
発泡シートと合成樹脂フイルムの接着が強化せしめられ
、また外観上からも美麗な成形体と，することができる
ので好ましい。次に本発明の方法の１具体例を図面に基
づいて説明する。
第１図は本発明の方法により食品用トレイを製造する工
程を示す概略説明図である。１はポリスチレン発泡シー
トであり、約１０倍発泡の厚み２ｍｍを有する発泡シー
トであり、ロール状に捲回した原反が使用される。
程を示す概略説明図である。１はポリスチレン発泡シー
トであり、約１０倍発泡の厚み２ｍｍを有する発泡シー
トであり、ロール状に捲回した原反が使用される。
２はポリスチレン発泡シート１を約２５０〜３００℃に
加熱する加熱炉であり、この加熱によりポリスチレン発
泡シート１は軟化せしめられる。
加熱する加熱炉であり、この加熱によりポリスチレン発
泡シート１は軟化せしめられる。
３は厚み約１００μのポリエチレンフイルムであり、４
は断熱壁である。
は断熱壁である。
加熱軟化せしめられたポリスチレン発泡シート１および
ポリエチレンフイルム３はそれぞれ案内ロール５，６に
よつて誘導せられて成形型７内に導入せられる。成形型
７は多数の食品用トレイの型が形成せられた真空成形用
の金型である。８は加熱圧縮空気の噴出管であり、その
先端のノズル９は各成形体１０の中央部に臨んでいる。
ポリエチレンフイルム３はそれぞれ案内ロール５，６に
よつて誘導せられて成形型７内に導入せられる。成形型
７は多数の食品用トレイの型が形成せられた真空成形用
の金型である。８は加熱圧縮空気の噴出管であり、その
先端のノズル９は各成形体１０の中央部に臨んでいる。
圧縮空気は約７５〜８０℃に加熱せられていて噴出管８
のノズル９から熱風がポリエチレンフイルム３に噴射さ
れる。圧縮空気の温度は合成樹脂フイルムおよびその厚
みによつて適宜選択される。例えば極めて薄いフイルム
の場合には特に加熱する必要はない。成形型７を真空に
することによつて、軟化せしめられたポリスチレン発泡
シート１は型の面に密着せしめられ、同時にポリエチレ
ンフイルム３が加熱圧縮空気の噴射によつてポリスチレ
ン発泡シート１に押圧されて融着される。加熱圧縮空気
は成形体１０の中央部に吹付けられるので、成形体１０
の中央部分ではポリスチレン発泡シート］とポリエチレ
ンフイルム３はよく融着せしめられるが、成形体１０の
周辺部１１は加熱圧縮空気によつて押圧されず、むしろ
対流によつて圧力が減少されるのでポリスチレン発泡シ
ート１とポリエチレンフイルム３との間に介在する空気
、およびポリスチレン発泡シートの二次膨脹によつて生
ずる気体は、成形体１０の周辺部１１に集合せしめられ
て空気貯留層１２が形成せしめられる。成形型７によつ
て成形された成形体１０は、引続いて周辺部］１の切断
および押圧融着が行われる。１３は切断刀１４および押
圧板１５を備えた押圧治具であり、１６は押圧治具１３
の受台である。
のノズル９から熱風がポリエチレンフイルム３に噴射さ
れる。圧縮空気の温度は合成樹脂フイルムおよびその厚
みによつて適宜選択される。例えば極めて薄いフイルム
の場合には特に加熱する必要はない。成形型７を真空に
することによつて、軟化せしめられたポリスチレン発泡
シート１は型の面に密着せしめられ、同時にポリエチレ
ンフイルム３が加熱圧縮空気の噴射によつてポリスチレ
ン発泡シート１に押圧されて融着される。加熱圧縮空気
は成形体１０の中央部に吹付けられるので、成形体１０
の中央部分ではポリスチレン発泡シート］とポリエチレ
ンフイルム３はよく融着せしめられるが、成形体１０の
周辺部１１は加熱圧縮空気によつて押圧されず、むしろ
対流によつて圧力が減少されるのでポリスチレン発泡シ
ート１とポリエチレンフイルム３との間に介在する空気
、およびポリスチレン発泡シートの二次膨脹によつて生
ずる気体は、成形体１０の周辺部１１に集合せしめられ
て空気貯留層１２が形成せしめられる。成形型７によつ
て成形された成形体１０は、引続いて周辺部］１の切断
および押圧融着が行われる。１３は切断刀１４および押
圧板１５を備えた押圧治具であり、１６は押圧治具１３
の受台である。
押圧治具１３の降下により、まづ成形体１０の周辺部］
１が切断刀１４によつて切断せられ、続いて切断された
周辺部１１が押圧板１５によつて押圧されポリスチレン
発泡シート１とポリエチレンフイルム３が融着せしめら
れて空気層の介在しない成形体１０が得られる。切断刀
１４および押圧板１５はポリスチレン発泡シート１の軟
化点以上の温度、例えば２５０〜３００℃に加熱して処
理される。成形体１０の周辺部１１の押圧融着は、第２
図および第３図に示す如く、凹凸１７模様を形成せしめ
ることによつてポリスチレン発泡シート１とポリエチレ
ンフイルム３の融着が一層強化され、また成形体の美感
も更に増強せしめることもできる。凹凸模様は図面では
多数の角柱状の模様に形成せしめられているが、模様は
これに限らず、例えば波契約いは半球状等に形成せしめ
ても同様の効果が得られる。本発明は、上記の通り、ポ
リスチレン発泡シート１の如き熱可塑性樹脂発泡シート
とポリエチレンフイルム３の如き合成樹脂フイルムとが
積層一体化した成形体を得るに際し、成形体１０の周辺
フ部１１に空気貯留層１２を形成せしめ、次いで成形体
の周辺部１１を切断して該周辺部１１を加熱押圧して成
形体１０を得るので、熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹
脂フイルムとの間に空気層が形成されず、相互融着性の
乏しい場合でもよく密着して融着した美麗な成形体１０
が得られる。
１が切断刀１４によつて切断せられ、続いて切断された
周辺部１１が押圧板１５によつて押圧されポリスチレン
発泡シート１とポリエチレンフイルム３が融着せしめら
れて空気層の介在しない成形体１０が得られる。切断刀
１４および押圧板１５はポリスチレン発泡シート１の軟
化点以上の温度、例えば２５０〜３００℃に加熱して処
理される。成形体１０の周辺部１１の押圧融着は、第２
図および第３図に示す如く、凹凸１７模様を形成せしめ
ることによつてポリスチレン発泡シート１とポリエチレ
ンフイルム３の融着が一層強化され、また成形体の美感
も更に増強せしめることもできる。凹凸模様は図面では
多数の角柱状の模様に形成せしめられているが、模様は
これに限らず、例えば波契約いは半球状等に形成せしめ
ても同様の効果が得られる。本発明は、上記の通り、ポ
リスチレン発泡シート１の如き熱可塑性樹脂発泡シート
とポリエチレンフイルム３の如き合成樹脂フイルムとが
積層一体化した成形体を得るに際し、成形体１０の周辺
フ部１１に空気貯留層１２を形成せしめ、次いで成形体
の周辺部１１を切断して該周辺部１１を加熱押圧して成
形体１０を得るので、熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹
脂フイルムとの間に空気層が形成されず、相互融着性の
乏しい場合でもよく密着して融着した美麗な成形体１０
が得られる。
なお、空気貯留層１３の体積をできるだけ減少せしめ密
着をよくするために、熱可塑性樹脂発泡シートに例えば
０．５０１ｍ１以下の径を有する多数の小孔を穿設した
ものを使用してもよい。そうすることにより、例えばポ
リスチレン発泡シートとポリオレフイン合成樹脂フイル
ムとの積層時に、ポリスチレン発泡シートから生じた残
存モノマーがポリスチレン発泡シートとポリオレフイン
樹脂フイルムとの間に介在した場合、この残存モノマー
がポリスチレン発泡シートに穿設された小孔を通じて速
かに散逸するので好ましい。本発明の方法によれば、合
成樹脂フイルムの密着積層された熱可塑性樹脂発泡シー
ト製の通気性、通液性のない美麗な成形体が容易に得ら
れる。
着をよくするために、熱可塑性樹脂発泡シートに例えば
０．５０１ｍ１以下の径を有する多数の小孔を穿設した
ものを使用してもよい。そうすることにより、例えばポ
リスチレン発泡シートとポリオレフイン合成樹脂フイル
ムとの積層時に、ポリスチレン発泡シートから生じた残
存モノマーがポリスチレン発泡シートとポリオレフイン
樹脂フイルムとの間に介在した場合、この残存モノマー
がポリスチレン発泡シートに穿設された小孔を通じて速
かに散逸するので好ましい。本発明の方法によれば、合
成樹脂フイルムの密着積層された熱可塑性樹脂発泡シー
ト製の通気性、通液性のない美麗な成形体が容易に得ら
れる。
本発明の方法によつて得られる積層成形体は熱可塑性樹
脂発泡シートの有する断熱性、剛性等の性質および合成
樹脂フイルムの有する耐油性を併有しているので即席麺
、即席やきそば等の油を含有する食品の容器その他の食
品用の容器、例えば食品用トレイ、浅底の各種容器とし
て広く利用し得る。
脂発泡シートの有する断熱性、剛性等の性質および合成
樹脂フイルムの有する耐油性を併有しているので即席麺
、即席やきそば等の油を含有する食品の容器その他の食
品用の容器、例えば食品用トレイ、浅底の各種容器とし
て広く利用し得る。
図面は本発明の方法の１例を示すもので、第１図は積層
成形体の製造工程を示す概略説明図、第２図は得られた
成形体の周辺部を示す拡大平面図、第３図は第２図Ａ−
Ａ線断面図である。 図面中の主な符号は次の通りである。１・・・・・・ポ
リスチレン発泡シート、２・・・・・・加熱炉、３・・
・・・・ポリエチレンフイルム、７・・・・・・成形型
、８・・・・・・噴出管、９・・・・・・ノズル、１０
・・・・・・成形体、１１・・・・・・周辺部、１２・
・・・・・空気貯留層、１３・・・・・・押圧治具、１
４・・・・・・切断刀、１５・・・・・・押圧板、１７
・・・・・・凹凸。
成形体の製造工程を示す概略説明図、第２図は得られた
成形体の周辺部を示す拡大平面図、第３図は第２図Ａ−
Ａ線断面図である。 図面中の主な符号は次の通りである。１・・・・・・ポ
リスチレン発泡シート、２・・・・・・加熱炉、３・・
・・・・ポリエチレンフイルム、７・・・・・・成形型
、８・・・・・・噴出管、９・・・・・・ノズル、１０
・・・・・・成形体、１１・・・・・・周辺部、１２・
・・・・・空気貯留層、１３・・・・・・押圧治具、１
４・・・・・・切断刀、１５・・・・・・押圧板、１７
・・・・・・凹凸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 熱可塑性樹脂発泡シートに合成樹脂フィルムを積層
せしめた成形体を製造する方法において、熱可塑性樹脂
発泡シートをその軟化点以上の温度に加熱し、これと樹
脂フィルムとを同時に成形型内に送り込み、成形体周辺
部の合成樹脂フィルム側に圧力低下部分を設けて真空成
形または押圧成形し、成形体の周辺部に空気貯留層を形
成せしめ、次いで、成形体の周辺部を切断し、該周辺部
を加熱押圧して積層成形体を得ることを特徴とする積層
成形体の製造方法。 ２ 真空成形型内において、合成樹脂フィルムの側から
成形体の中央部に加熱された圧縮空気を吹付けて熱可塑
性樹脂発泡シートに合成樹脂フィルムを融着せしめ、成
形体の周辺部に空気貯留層を形成せしめることを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載の積層成形体の製造方法
。 ３ 押圧成形型内において、成形体の周辺部に空隙を設
け、成形体の周辺部に空気貯留層を形成せしめることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の積層成形体の製
造方法。 ４ 複数個の成形体を同時に成形することを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の積層成形体の製造方法。 ５ 合成樹脂フィルムを７０〜９０℃に加熱して積層成
形せしめることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
の積層成形体の製造方法。 ６ 周辺を切断して得た各積層成形体の周辺部に、押圧
または真空成形により凹凸模様を形成せしめることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の積層成形体の製造
方法。 ７ 熱可塑性樹脂発泡シートと合成樹脂フィルムとの間
にエチレンビニルアセテートまたはパラフィンワックス
を介在せしめることを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の積層成形体の製造方法。 ８ 熱可塑性樹脂発泡シートがポリスチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレンまたはこれらの共重合体樹脂もし
くはポリスチレンを均質に含有するポリエチレン樹脂に
発泡剤を加えて押出成形した発泡シートである特許請求
の範囲第１項記載の積層成形体の製造方法。 ９ 合成樹脂フィルムがポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、またはエチレンビニ
ルアセテート共重合体である特許請求の範囲第１項記載
の積層成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51123226A JPS5953855B2 (ja) | 1976-10-14 | 1976-10-14 | 積層成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51123226A JPS5953855B2 (ja) | 1976-10-14 | 1976-10-14 | 積層成形体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5347467A JPS5347467A (en) | 1978-04-27 |
| JPS5953855B2 true JPS5953855B2 (ja) | 1984-12-27 |
Family
ID=14855312
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51123226A Expired JPS5953855B2 (ja) | 1976-10-14 | 1976-10-14 | 積層成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5953855B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5630847A (en) * | 1979-08-23 | 1981-03-28 | Asahi Dow Ltd | Manufacture of laminated foaming molding using polyolefin resin foaming board as main forming member |
| JPS5898224A (ja) * | 1981-12-05 | 1983-06-11 | Toyota Motor Corp | プラスチツク積層材の製造方法 |
| JPS58188631A (ja) * | 1982-04-28 | 1983-11-04 | Kiyuubitsuku Eng:Kk | 断熱用成形品の製造方法 |
| JPS6076333A (ja) * | 1983-10-03 | 1985-04-30 | 積水化成品工業株式会社 | 合成樹脂製積層断熱材 |
| DK3247485T3 (da) * | 2015-01-23 | 2022-09-26 | Zehnder Group Int Ag | Entalpivekslerelement, entalpivekslerelement, der omfatter sådanne elementer, samt fremgangsmåde til fremstilling af disse |
| JP6724667B2 (ja) * | 2016-09-05 | 2020-07-15 | 日産自動車株式会社 | 複合材料の成形方法および複合材料の成形装置 |
-
1976
- 1976-10-14 JP JP51123226A patent/JPS5953855B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5347467A (en) | 1978-04-27 |
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