JPS5952196B2 - 保冷用熱媒体 - Google Patents

保冷用熱媒体

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JPS5952196B2
JPS5952196B2 JP55147084A JP14708480A JPS5952196B2 JP S5952196 B2 JPS5952196 B2 JP S5952196B2 JP 55147084 A JP55147084 A JP 55147084A JP 14708480 A JP14708480 A JP 14708480A JP S5952196 B2 JPS5952196 B2 JP S5952196B2
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JP
Japan
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fatty acid
aluminum
medium
acid aluminum
higher fatty
Prior art date
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Expired
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JP55147084A
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JPS5770180A (en
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広美 光武
正男 本間
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は保冷用熱媒体に関するものであり、その目的と
するところは柔軟で使用感のよい保冷用具の熱媒体を提
供するところにある。
従来、保冷用具の熱媒体としては水もしくは高分子水溶
液が使用され、それらをプラスチック又はゴム製の袋に
つめて保冷具として利用されている。
しカルながら、これらの熱媒体はo℃以下で蓄冷時に凍
結固化してしまい、そのため、例えば氷まくらとして使
用した場合、非常に硬くて使用感が極めて劣悪であつた
り、あるいは冷却する部位が曲面である場合は一度に全
体を冷却することは極めて困難である等の欠点があつた
この問題を解決するために近年、水一多価アルコール系
の不凍結熱媒体や0 /W重のエマルション系でざらめ
状に凍結し得る熱媒体を用いた保冷具が提案されている
しかしながら、前者の場合、柔軟性を有するものの水が
氷結しないために氷の融解潜熱を有効に利用できなくな
り、保冷能力が極めて弱い。
また、後者の場合には水を連続相としたエマルションで
あるため、蓄冷時にざらめ状に凍結するので幾分柔軟性
を保有するが、家庭用冷蔵庫の冷凍室(−10℃〜−1
8℃)に1晩入れたP、けで全体が硬く凍結してしまラ
傾向は避けられない。そこで、本発明者は柔軟性を有し
、使用感の良い保冷用熱媒体を提供すべく、安定性の良
好な油中水滴型エマルション配合について鋭意検討した
結果、油中水滴型エマルション中に直鎖状高級脂肪酸ア
ルミニウムと分枝状高級脂肪酸アルミニウムとを適量配
合した場合には油性媒体が容易に増粘、ゲル化するのみ
ならず、W/ o境界層の弾性率が上がり、エマルショ
ンの安定性が飛躍的に向上し、かつ、エマルション全体
が適度の弾力性を有するために非常に使用感の良い保冷
用熱媒体となることを見出し本発明を完成した。本発明
で用いられる水性媒体としては水そのものでも十分に目
的を達成することができるが、エマルションの安定性を
向上させる目的でゼラチン、寒天、ガラキーアン、ポリ
アクリルアミド、多糖ーポリアクリル酸共重合物等の水
溶性高分子で増 ・粘ゲル化させたものを使用してもさ
しつかえない。
また、保冷温度を調整する目的で油性媒体の増粘ゲル化
に悪影響を及ぽさない範囲の塩化ナトリウム、硫酸ナト
リウム等の中性塩類やメタノール、エタノール、プロパ
ノール等の低級アルコール類およびエチレングリコール
、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコー
ル類等を含む水溶液を使用してもさしつかえない。油性
媒体としては水と混和しないものであつて、たとえば流
動パラフイン、スピンドル油、ナフテン油等の液状油が
挙げられる。
上記水性媒体と油性媒体の混合割合に応じて油中水滴型
エマルシヨンとして調製したものを保冷用熱媒体とする
が、両者の混合割合に関しては保冷能力およびエマルシ
ヨンの安定性のバランスの面から油性媒体20〜70重
量%および水性媒体80〜30重量%になるように構成
されることが望ましい。
尚、水性媒体が上記構成比率より高いと保冷能力は向上
するが、エマルシヨンの安定性が低下し、また、油性媒
体が上記構成比率より高いとエマルシヨンの安定性は向
上するが、保冷能力が低下する。
エマルシヨンの生成をより促進、安定化させる目的で界
面活性剤が好ましく添加されるが、界面活性剤としては
たとえばゾルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル等のノニオン系界面
活性剤が挙げられる。
油性媒体を増粘ゲル化させる目的で直鎖状高級脂肪酸ア
ルミニウムと分枝状高級脂肪酸アルミニウムとを適量配
合されるが、直鎖状高級脂肪酸アルミニウムとしてはた
とえば力フリル酸アルミニウム、力プリン酸アルミニウ
ム、ラウリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウ
ム、パルミチン酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニ
ウム等の炭素数8〜20の飽和脂肪酸由来のものが好ま
しく使用される。
5これらは単独もし
くは2種以上の混合物であつてもよい。尚、炭素数7以
下の直鎖状脂肪酸アルミニウムは油性媒体への溶解性が
著しく低いために適当である。分枝状高級脂肪酸アルミ
ニウムとしては炭素数 48〜20を有するものであれ
ばよく、たとえば2−エチルヘキサン酸アルミニウム、
イソカプリン酸アルミニウム、イソラウリン酸アルミニ
ウム、イソステアリン酸アルミニウム等が挙げられる。
j直鎖状高級脂肪酸アルミニウムと分枝状高級脂肪酸ア
ルミニウムは重量比で7:3〜2:8の範囲の組成割合
が望ましい油性媒体に対する直鎖状高級脂肪酸アルミニ
ウムと分枝状高級脂肪酸アルミニウム混合物の添加量は
夫々の種類や組成比率によつて異なるので目的とする柔
軟性を得るに必要な適量を選べばよいが、通常、油性媒
体100重量部に対し、1〜20重量部で十分である。
上記脂肪酸アルミニウムを添加するほかに油性媒体の増
粘ゲル化剤として従来使用されているベンズアルデヒド
と多価アルコールの縮合物、N一アシルアミノ酸アミド
、N−アシルアミノ酸エステル、多糖脂肪酸エステル等
を適宜使用してもよく、これらは脂肪酸アルミニウムに
よる増粘ゲル化を長期間安定化させる目的で油性媒体1
00重量部に対し、0.1〜5重量部添加するのが好ま
しい〜 本発明の保冷用熱媒体を調製するには油性媒体に界面活
性剤を溶解又は分散した後、水性媒体を添加して油中水
滴型エマルシヨンとし、次いで直鎖状高級脂肪酸アルミ
ニウムと分枝状脂肪酸アルミニウムとを同時にあるいは
別途に加え、均一に分散させればよい。
又、直鎖状高級脂肪酸アルミニウムと分枝状高級脂肪酸
アルミニウムとをあらかじめ油性媒体中に分散させたの
ち、水性媒体を添加して、油中水滴型エマルシヨンを調
製してもよい。更に、必要に応じて上記エマルシヨンに
安定化と適度の弾力性を持たせるために加熱によつて増
粘、ゲル化を促進することもできる。
また、ベンズアルデヒドと多価アルコールの縮合物、N
−アシルアミノ酸アミド、N−アシルアミノ酸エステル
、多糖脂肪酸エステル等の他種増粘ゲル化剤を使用する
場合は脂肪酸アルミニウムを添加する工程で添加すれば
よい。
本発明によつて調製された保冷用熱媒体はこれをビニー
ル袋に封入し、保冷枕として使用した場合、家庭用冷蔵
庫の冷凍室で2昼夜以上連続して蓄冷しても適度の柔軟
性を保有しているため、使用感および保冷の持続性が極
めて良好である。
以下、実施例により具体的に説明する。尚、実施例に於
て部は重量部を意味する。実施例 1 流動パラフイン100部にソルビタンモノオレエート1
0部を溶かし、これに攪拌下、水100部を30分を要
して徐々に添加し油中水滴型エマルシヨンを得た。
このエマルシヨンに2−エチルヘキサン酸アルミニウム
5部とステアリン酸アルミニウム5部を添加し、均一に
攪拌分散せしめた後500θを15×20儂の長方形ポ
リエチレン製袋に詰めヒートシールしたのち60℃湯浴
中に90分間浸漬加熱して増粘ゲル化し、保冷枕とした
。 。,,’.〒゛一ー:;:ーーニ;一ーユ:、”。1℃
の室温下に放置したところ、5℃まで上昇するのに6時
間を要し、保冷効果がすぐれていた。
又、このものは冷凍直後から25℃までの温度範囲にお
いて適度の弾力性を有し、保冷枕としての使用感にすぐ
れたものであつた。実施例 2 流動パラフイン100部、ゾルビタンモノパルミテート
6部、水100部を用い実施例1と同様の方法で油中水
滴型エマルシヨンを得た。
このエマルシヨン1009に2−エチルヘキサン酸アル
ミニウムとステアリン酸アルミニウムを種々の混合比率
で全体として10g添加し、均一に混合分散せしめた後
、60℃、90分加熱して増粘ゲル化した。この増粘ゲ
ル化エマルシヨン約50f1を直径45欝l)高さ75
1のガラスピンに入れ25℃に放冷した後、レオメータ
一(不動工業KK製)により、直径101のステンレス
製円柱状プランシャーが試料中に侵入するときの応力を
測定し、弾力性値(9/Cln)を求め、その結果を図
1に於て一で表示した。更に上記試料を−10℃〜−1
8℃の冷凍室で一夜冷凍後、同様に弾力性値を求めた。
この結果を図1に於て・・・・・・で表示した。図1よ
り、ステアリン酸アルミニウムと2−エチルヘキサジ酸
アルミニウムを油中水滴型エマルシヨンに配合すると弾
力性値が相剰的に増大することが明らかである。
また、ステアリン酸アルミニウムと2−エチルヘキサン
酸アルミニウムを7:3〜2:8の比率で配合して得た
増粘ゲル化エマルシヨンで保冷枕を調製し、冷凍(−1
0℃〜 −18℃)と解凍(25℃)を10回くりかえ
しても氷の塊りは全く生成せずエマルシヨンの安定性が
良好であつた。
実施例 3実施例2で調製した油中水滴型エマルシヨン
100部に各種直鎖状脂肪酸アルミニウムと分枝状脂肪
酸アルミニウムを表1に示した割合で配合し、80℃、
30分加熱した後室温まで放冷し、増粘ゲル化エマルシ
ヨンを得た。
これらの増粘ゲル化エマルシヨンの弾力性値と冷凍(−
10℃〜−18℃)一解凍(25゜C)の10回くりか
えし試験に対する安定性を表1に示した。
表1より明らかなように直鎖状脂肪酸アルミニウムと分
枝状脂肪酸アルミニウムを配合して得た増粘ゲル化エマ
ルシヨンは弾力性、安定性を有し、保冷枕としたときの
使用感が非常に良好であつた。
更にこれらの保冷性能はすべて実施例1とほぼ同程度で
満足すべきものであつた。実施例 4 スピンドル油1000f1にゾルビタンモノラウレート
1009を溶かし、攪拌しつつ30分を要して水900
gを添加し、油中水滴型エマルシヨンを得た。
このエマルシヨン500gに2−エチルヘキサン酸アル
ミニウム159とn−ステアリン酸アルミニウム109
を混合分散させたものを(a)とし、(a)に更にN−
ラウロイルグルタミン酸一α,γ一ジブチルアミド5g
を混合分散させたものを(b)とし、夫々15X20d
のポリエチレン製袋に詰めヒートシールしたのち80℃
の湯浴中に60分間浸漬加熱後室温まで冷却したものを
保冷枕とした。
この保冷枕を−10〜−18℃の冷凍室で一夜静置冷凍
した後、25℃の流水中で解凍するくりかえし試験を1
0回行な2たところ、弾力性の低下率は(a)では約1
0%、(b)では約5%であり、(b)の方が弾力性の
安定性が良好であつた。尚、両者のエマルシヨンの安定
性は共に良好で全体的に均一かつ柔軟な物性を維持して
いた。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例2に於ける2−エチルヘキサン酸アルミニ
ウムとn−ステアリン酸アルミニウムの混合割合と増粘
ゲル化エマルシヨンの弾力性との関係を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直鎖状高級脂肪酸アルミニウムと分枝状高級脂肪酸
    アルミニウムを適量含有する油性媒体20〜70重量%
    と水性媒体80〜30重量%からなる油中水滴型エマル
    ションであることを特徴とする保冷用熱媒体。 2 直鎖状高級脂肪酸アルミニウムおよび分枝状高級脂
    肪酸アルミニウムが夫々、炭素数8〜20の飽和脂肪酸
    アルミニウムである特許請求の範囲1項記載の保冷用熱
    媒体。 3 直鎖状高級脂肪酸アルミニウムと分枝状高級脂肪酸
    アルミニウムが重量比で7:3〜2:8の組成割合で、
    全体が油性媒体100重量部に対し、1〜20重量部配
    合してなる特許請求の範囲1項記載の保冷用熱媒体。
JP55147084A 1980-10-21 1980-10-21 保冷用熱媒体 Expired JPS5952196B2 (ja)

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JPS5770180A JPS5770180A (en) 1982-04-30
JPS5952196B2 true JPS5952196B2 (ja) 1984-12-18

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