JPS5952165B2 - 陽イオン交換樹脂の製造方法 - Google Patents

陽イオン交換樹脂の製造方法

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JPS5952165B2
JPS5952165B2 JP51038556A JP3855676A JPS5952165B2 JP S5952165 B2 JPS5952165 B2 JP S5952165B2 JP 51038556 A JP51038556 A JP 51038556A JP 3855676 A JP3855676 A JP 3855676A JP S5952165 B2 JPS5952165 B2 JP S5952165B2
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JP
Japan
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cation exchange
crosslinked polymer
exchange resin
chlorinated hydrocarbon
sulfonic acid
Prior art date
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JP51038556A
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高義 森合
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Teikoku Kako Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Kako Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、亀裂の少いスルホン酸基を有する陽イオン交
換樹脂の製造方法に係るものである。
従来、スルホン酸基を有する陽イオン交換樹脂の製造方
法として、スチレンのようなモノビニル芳香族モノマー
とジビニルペンゼンのようなポリビニル芳香族モノマー
を共重合させて架橋重合体を得、次いでこの架橋重合体
をその10〜50重量%、程度のベンゼン、テトラクロ
ロエタ・ン等の膨潤剤で膨潤させた後、硫酸、発煙硫酸
のようなスルホン化剤によりスルホン化し、得られた反
応混・合物に水を加えて水和する方法が採用されている
。この方法では、架橋重合体のスルホン化に伴つて生成
する水によりスルホン化剤が稀釈されるため、通常理論
量の6倍程度のスルホン化剤を使用してスルホン化を行
い、反応終了後水を添加して水和し、次いで水洗等の工
程を経て製品化される。この場合、上記のように大量の
スルホン化剤を使用するため、水和の際の発熱によりス
ルホノ化架橋重合体に亀裂を生じる原因となる。また、
上記工程を経て排出される大量の稀釈スルホン化剤(稀
釈硫酸)の処理に問題がある。本発明者は、できる丈け
少量のスルホン化剤を用いて品質優秀なスルホン酸基を
有する陽イオン交換樹脂を工業的に有利に製造すること
を目的として種々検討を行つた結果、ある種の媒体中で
少量のスルホン化剤を使用し、かつ特定の条件下でスル
ホン化を行うことによりこの目的を達成しラることを確
認した。
すなわち、本発明の要旨は、沸点130℃以下の液状塩
素化炭イ詠素媒体中で架橋重合体をスルホン化剤を用い
て沸騰条件下でスルホン化し、かつその際反応系で生成
する水を該塩素化炭化水素とともに留去し、留出液を静
置して分離する塩素化炭化水素層のみを分取して反応系
へ循環させることを特徴とするスルホン酸基を有する陽
イオン交換樹脂の製造方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に適用される架橋重合体としては、通常スルホン
酸基を有する陽イオン交換樹脂の母体として用いられる
ものを使用することができる。
たとえば、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン
、ビニルエチルベンゼン等のモノビニル芳香族化合物と
、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルエチ
ルベンゼン、ジビニルキシレン、ジビニルナフタレン等
のポリピニ′芳香族化合物とを共重合して得られるd、
球状架橋共重合体等を挙げることができる。また、この
重合反応の際に、線状ポリマーや溶媒等を重合反応系経
共存させ、反応後、重合体粒子よりこれらの線状ポリマ
ーや溶媒等を除去する等の方法で製造される所謂多孔性
架橋共重合体も或適K使用することができる。
本発明に使用される塩素化炭化水素としては、沸点が1
30℃以下の常温で液状のものが挙げられ、具体的には
、たとえば、1,3−ジクロルプロパン、1,1,2−
トリクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、1,2
−ジクロルエタン等が使用される。
またその使用量は、架橋重合体を膨潤させるに足る量よ
り若干過剰であればよく、著しく多量に用いることもで
きるが経済的でないので、通常架橋重合体に対しl〜3
倍量(容量)程度が適当である。スルホン化剤としては
、通常便用される濃硫酸又は発煙硫酸01ewt)ι挙
げられ、理論量乃至若干過剰であることが好ましく、大
量使用したのでは本発明の利点を奏し難い。
通常理論量以上1.3倍量程度(架橋重合体の重量に対
し硫酸として0.9〜 1.2倍重量フが好ましい.な
お、ここVc言うスルホン化剤の理論量とは、架橋重合
体の製造に使用したモノビニル芳香族化合物(たとえば
スチレン)の使用量(モル数)と等モル量(SO3とし
て)を意味するものとする。
本発明方法を更に詳細に説明するに、所定量の塩素化炭
化水素媒体及び架橋重合体を混合し、撹拌下に約60〜
70℃の温度で架橋重合体を塩素化炭化水素により元分
膨潤させた後、スルホン化剤を徐々に加え大気圧下で加
熱し撹拌下沸騰条件下でスルホン化を行うとともに塩素
化炭化水素及び水を留出させる。この際、温度が130
℃程度以下に保持されるよラ、塩素化炭化水素の種類を
選ぶのが好ましい。留出液は、適当な冷却器で冷却され
、暫時放置することにより塩素化炭化水素層との二層に
分離するので塩素化炭化水素層を分取し、反応系に循壌
することにより一定量の塩素化炭化水素媒体の存在下に
安定した反応を維持することができる。かくして条件に
応じて適当な時間、たとえば8〜20時間、反応を続行
してスルホノ化反応を終了する。上記スルホン化反応を
実施する場合、反応の進行に伴つて架橋重合体が塊状に
集合し、均一なスルホン化が阻害される傾向がある。
このため、スルホン化に際し、予め界面活性剤を添加す
るか−あるいは反応系内におけるスルホン化剤の作用に
より界面活性剤を形成する物質を添加しておくことが好
ましい。界面活性剤としては、スルホン化剤の存在する
反応条件下で安定なものであればよく、たとえばアルキ
ルアリールスルホン酸、スルホン化脂肪酸エステル、オ
レフインスルホン酸、高級アルコール硫酸エステル、硫
酸化油などを挙げることができる。
また界面活性剤の前駆物質としては、存在するスルホン
化剤により.スルホン化あるいは硫酸化されて界面活性
剤を生成するものを琶い、たとえばドデシルベンゼン、
トリデシルベンゼン、ステアリン酸、パルミチン酸、ラ
ウリン酸、ステアリン酸メチル、パルミチン酸メチル、
ヘキサデセン、オクタデセン、ステアリルアルコール、
ラウリルアルコール、ヒマシ油等を挙げることができる
。果面活性剤又はその前駆物質の添加量は架橋重合体に
対し0.5〜3.0%重量程度で元分である。スルホン
化反応後、反応混合物を冷却後、水を添加して水和する
。水和は一樹脂の亀裂を阻止するため可及的に緩徐に実
施する要があり、このため、例えば、水の添加速度や添
加方法に留意する要がある。水和を終了後、スルホン化
された架橋重合体を媒体と分離し、アルカリ水溶液で中
和し、水蒸気蒸留により残存する塩素化炭化水素を除去
し、次いで水洗し、必要あれば次亜塩素酸ナトリウム等
により漂白して、スルホン酸基を有する陽イオン交換樹
脂として商品化される。
本発明の方法によれば、特定の塩素化炭化水素媒体と少
量のスルホン化剤の使用及びスルホン化反応における水
及び媒体の留去により、反応終了混合物に残留するスル
ホン化剤が少く、さらに反゛応混合物中の塩素化炭化水
素媒体中での水和が、上記残留スルホン化剤が少いこと
と相俟つて、特に容易であり、水和中の発熱が少く、亀
裂の少いスルホン酸基を有する陽イオン交換樹脂を得る
ことができる。
さらに本発明は、廃酸の排出量が極めて少いので猿境対
策上の問題を生ずることもない。次に実施例を挙げて本
発明を説明するが本発明&亀以下の実施例に限定される
ものではない。
以下に示す実施例に於て、部とあるは重量部を意味する
。実施例 1〜10 (イ)架橋重合体の製造 第1表に示した原料(スチレン−エチルビニルベンゼン
、ジビニルベンゼン及びポリスチレン)と過酸化ベンゾ
イル0.7部・とを0.1%のポリビニルアルコールを
含む水400部中に加え、窒素雰囲気中で、撹拌下に8
0℃で8時間懸濁重合を行つた。
得られた重合体粒子を充分水洗後乾燥した。なお、架橋
重合体番号4,5及び6については上記水洗後さらに5
00部のベンゼンを加え、80℃に6時間加熱攪拌して
ポリスチレンを抽出除去し、次いで減圧乾燥した。
(ロ)スルホン化反応 原料及び反応の各条件を第2表に示す。
攪拌機付き500mt四口丸底カラスフラスコに上記(
イ)の方法で製造された架橋重合体及び第2表記載の界
面活性剤、塩素化炭化水素媒体をそれぞれ第2表に示す
所定量で仕込み、約65℃で1時間緩やかに撹拌し、次
いで室温に冷却する。
次いで第2表に示すスルホン化剤の所定量を約5時間で
注入し、第2表に示す条件に従つて媒体を沸騰させ、媒
体とともに水を留出させ、留出液は冷却後放置し、二層
に分離した媒体層を反応系に循環させつつ所定時間反応
を行つた。次いで反応終了物を水冷し、撹拌翼の回転数
を約500rpmとし、ガラスフイルタ一(G−1)V
反応混合物の表面下約2c!nの所に挿入し、該カラス
フイルタ一を通して、反応混合物の温度が約30℃以下
の温度を保持するような添加速度及び冷却で、水を徐々
に添加する。次いで、約10規定の水酸化ナトリウム水
溶液で中和後、スルホン化架橋重合体を戸別する。この
スルホン化された架橋重合体に約250!!1tの水を
加え水蒸気蒸留により残留する塩素化炭化水素媒体を留
去し、冷却後水洗してスルホン酸基を有する陽イオン交
換樹脂とする。本実施例により得られたスルホン酸基を
有する陽イオン交換樹脂は第2表に示すとおり、使用し
たスルホン化剤が少量であるにもか力)わらず、交換容
量が高くしかも亀裂のほとんどない、すなわち、外観指
数の高いものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 沸点130℃以下の液状塩素化炭化水素媒体中で架
    橋重合体をスルホン化剤を用いて沸騰条件下でスルホン
    化し、かつその際反応系で生成する水を該塩素化炭化水
    素とともに留去し、留出液を静置して分離する塩素化炭
    化水素層のみを分取して反応系へ循環させることを特徴
    とするスルホン酸基を有する陽イオン交換樹脂の製造方
    法。 2 スルホン化に際し、界面活性剤もしくはその前駆物
    質を使用する特許請求の範囲第1項記載のスルホン酸基
    を有する陽イオン交換樹脂の製造方法。 3 架橋重合体が、モノビニル芳香族化合物とポリビニ
    ル芳香族化合物とを共重合して得られる架橋重合体であ
    る特許請求の範囲第1項記載のスルホン酸基を有する陽
    イオン交換樹脂の製造方法。
JP51038556A 1976-04-06 1976-04-06 陽イオン交換樹脂の製造方法 Expired JPS5952165B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5302623A (en) * 1991-03-07 1994-04-12 The Dow Chemical Company Method of stabilizing cation-exchange resins against oxidative degradation

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