JPS5950884B2 - 蒸気発生装置にガス抜きされた供給水を供給する方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、蒸気発生装置、たとえば廃熱ボイラに、沸騰
温度に加熱してガス抜きされた供給水を供給する方法及
び装置に関する。

蒸気ボイラににおける水側の腐食を排除するために、ガ
ス抜き器内に準備された供給水がガス抜きされることは
公知であり、このばあい残余部ガス抜きのためにしばし
ばヒドラチンが使用される。

石炭だきの蒸気ボイラのばあいには、供給は、１００℃
以上の温度のばあいに行なわれ、従って供給水のガス抜
きは、供給水の予熱チェーンの内側で行なわれることが
できる。

タービンから排出される蒸気によって供給水をそれほど
予熱しないような蒸気ボイラ、特に廃熱ボイラのばあい
には、供給水のガス抜きが、供給水ガス抜きのための発
生した蒸気の一部分、つまり約１５％の分岐によって行
なわれる。

さらにガス抜き器が、沸騰温度の供給水を引き渡し、こ
のことによって供給水温度は予め決められている。

このような方法は、比較的高い温度の比較的多く生じた
蒸気が比較的低い温度水準にもたらされるので、熱力学
的に不経済である。

さらに、ボイラ出口温度は、高い限界にある。

本発明の課題は、ガス抜き器の蒸気消費が減少され、同
時に排ガス温度が低下されるようにすることである。

このような課題を解決するために本発明の方法では、ガ
ス抜きすべき供給水を、蒸気発生装置の外側の伝熱式熱
交換器内で、ガス抜きされた供給水によって、たとえば
ほぼ沸騰温度に加熱して、前記蒸気発生装置に、ガス抜
き器内の温度より著しく低い温度、たとえば３５℃のガ
ス抜きされた供給水を供給するようにした。

さらに、このような方法を実施するために本発明の装置
では、ガス抜き器と供給ポンプとの間、もしくはガス抜
き器と蒸気発生装置の供給水のための予熱器との間に、
前記ガス抜き器内に流入する供給水をほぼ沸騰温度に加
熱する伝熱式熱交換器が接続されているようにした。

以下に図示の実施例につき本発明を説明する。

第１図には、ボイラ供給水のガス抜きのための公知の回
路が示されている。

冷水が導管１０を介してガス抜き器１内に流れ、そこで
冷水は、分岐導管１１からの蒸気によって沸騰温度でガ
ス抜きされる。

ガス抜きされた供給水は、はぼ１０５℃で給水ポンプ７
に達せられ、そこで圧力がボイラ圧に高められて、供給
水は給水予熱器２内へ押し流される。

給水予熱器２内で、供給水は、ボイラ圧に相当するほぼ
沸騰温度に加熱されてボイラドラム１３内へ流れる。

このような回路のばあいには、生ゼしぬられた蒸気のほ
ぼ１５％が供給水ガス抜きのために使用され、このさい
廃熱ボイラ１４の最低の廃熱温度は、この廃熱ボイラの
出口で、はぼ１０５℃の供給水の流入によって下へ制限
されている。

ガス抜き器内に生じた蒸気の１５％の凝縮は、熱力学的
な損失を生せしめる。

第２図には本発明による回路が示されている。

このばあいには、供給水のガス抜きのために、発生した
蒸気の２〜３％だけしか必要ではない。

なぜならば供給水が、ガス抜き器１の入口の前方で、蒸
気発生装置３の外側にある伝熱式熱交換器４内でほぼ９
５℃に加熱されるからである。

ガス抜きの際に、０．２５指示気圧で必要な９５℃〜１
０５℃の熱差は、分岐導管１１を通ってガス抜き器内に
流れる蒸気によって生ぜしめられる。

ガス抜きされた供給水は、ガス抜き器から伝熱式熱交換
器４内にもたらされ、そこでは周壁側を、すなわち管の
外側を流れて、供給水の熱の一部分を伝達されるべき供
給水に伝達する。

向流型伝熱式熱交換器は、直管型熱交換器としであるい
はＵ字管型熱交換器としても構成され、このばあいＵ字
管型熱交換器の構成において損傷したばあいベンド部の
交換は、とりわけ簡単に実施されることができる。

損傷が生じたばあいにも装置の運転が可能であるために
、伝熱式熱交換器４のための迂回導管５・６が設けられ
ており、これらの迂回導管は普通の状態では弁によって
閉鎖されている。

伝熱式熱交換器４の交換を容易にするために、ガス抜き
すべき水もしくはガス抜きされた水の接続個所に２重弁
機構８・９が設けられており、従って２重弁機構８・９
の画部分が分離されることができる。

はぼ３５℃に冷却されたガス抜きされた供給水は給水ポ
ンプを介してのみ廃熱ボイ１４の給水予熱器２内に流入
し、このばあい最低の温度によって廃気流１５の比較的
強い冷却が達成されることができる。

このことは、たとえばコークスあるいはタリンカのよう
な熱いばら荷の冷却も回路内に導びかれたガスの冷却に
依るので、熱いコークスあるいは熱いタリン力のための
冷却装置において重要なことであり、従って、冷却され
たばら荷の再搬送は簡単な搬送ベルトによって可能であ
る。

熱いばら荷の比較的強い冷却は、大きな熱搬出を前提と
しており、従って多くの蒸気が、導管１６を介して搬出
される余熱から生ゼしぬられることができる。

同時に有利な熱力学的な過程によって廃熱ボイラにおけ
り伝熱面の現少が得られ、その結果廃熱ボイラ自体は同
じ効率で安価に実施されることでき、このことによって
伝熱式熱交換器を組み込んでも安価である。

本発明の装置の別の利点は、ガス抜きが不充分な供給水
による水制の腐食がボイラの外側でしか現われないこと
である。

腐食を排除するために、伝熱式熱交換器は、たとえばオ
ーステナイト鋼のようなステンレス材料から製造されて
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知の装置における供給水のガス抜きを示す回
路図、第２図は本発明による装置の回路図である。 １・・・ガス抜き器、２・・・給水予熱器、３・・・蒸
気発生器、５，６・・・迂回導管、７・・・給水ポンプ
、８゜９・・・２重機構、１０・・・導管、１１・・・
分岐導管、１３・・・ボイラドラム、１４・・・廃熱ボ
イラ、１５・・・廃気流、１６・・・導管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 蒸気発生装置に、沸騰温度に加熱してガス抜きされ
   た供給水を供給する方法において、ガス抜きすべき供給
   水を、蒸気発生装置３の外側の伝熱式熱交換器４内で、
   ガス抜きされた供給水によって加熱して、前記蒸気発生
   装置に、ガス抜き器１内の温度より著しく低い温度のガ
   ス抜きされた供給水を供給することを特徴とする、蒸気
   発生装置にガス抜きされた供給水を供給する方法。 ２ 蒸気発生装置に、沸騰温度に加熱してガス抜きされ
   た供給水を供給する方法を実施する装置において、ガス
   抜き器１と給水ポンプ７との間、もしくはガス抜き器１
   と蒸気発生装置３の供給水のための予熱器２との間に、
   前記ガス抜き器１内に流入する供給水をほぼ沸騰温度に
   加熱する伝熱式熱交換器４が接続されていることを特徴
   とする、蒸気発生装置にガス抜きされた供給水を供給す
   る装置。 ３ 前記伝熱式熱交換器４が、周壁面に沿ってガス抜き
   された供給水が流過する管型熱交換器として形成される
   特許請求の範囲第２項記載の蒸気発生装置にガス抜きさ
   れた供給水を供給する装置。 ４ 前記伝熱式熱交換器４が、管ベンド部をガス抜きさ
   れない供給水が貫流するＵ字管型熱交換器として形成さ
   れる特許請求の範囲第２項記載の蒸気発生装置にガス抜
   きされた供給水を供給する装置。 ５ 前記伝熱式熱交換器４が、ガス抜き容器内に、もし
   くはガス抜き器の下方に配置されているぬ特許請求の範
   囲第２項記載の蒸気発生装置にガス抜きされた供給水を
   供給する装置。 ６ 前記伝熱式熱交換器４が、ステンレス材料から成っ
   ている特許請求の範囲第２項記載の蒸気発生装置にガス
   抜きされた供給水を供給する装置。 ７ 前記伝熱式熱交換器４のそれぞれの入口側が、閉鎖
   可能な迂回導管５，６によって、伝熱式熱交換器４の出
   口側と接続しており、かつ伝熱式熱交換器４の接続部が
   ２重弁機構８，９を有している特許請求の範囲第２項記
   載の蒸気発生装置にガス抜きされた供給水を供給する装
   置。 ８ 前記伝熱式熱交換器４が向流式熱交換器として形成
   されている特許請求の範囲第２項記載の蒸気発生装置に
   ガス抜きされた供給水を供給する装置。