JPS59504B2 - イミドカルボンサンアリルエステルルイ ノ セイゾウホウ - Google Patents

イミドカルボンサンアリルエステルルイ ノ セイゾウホウ

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JPS59504B2
JPS59504B2 JP11074372A JP11074372A JPS59504B2 JP S59504 B2 JPS59504 B2 JP S59504B2 JP 11074372 A JP11074372 A JP 11074372A JP 11074372 A JP11074372 A JP 11074372A JP S59504 B2 JPS59504 B2 JP S59504B2
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JP
Japan
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allyl
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imidocarboxylic
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acid
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JP11074372A
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重義 原
薫 岩田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はイミド基を含有するアリルエステル類の製造法
に関するものであり、それは新規な化合物である。
本発明者は先にトリカルボン酸モノイミド例え25ばト
リメリトイミド1モルを酸受容体(例えば炭酸カリウム
)の存在下アリルクロライド2モル以上の割合で反応せ
しめると、下記反応式に従つて4−アリロキシカルボニ
ルーN−アリルフタルイミドが得られることを見出した
上記反応は、アリルクロライドの関与する二種類の反応
即ち、アリルエステル化反応とガプリエル反応型のN−
アリルイミド生成反応とを包含している。
従つて、両者の反応の活性に大きな差があれば、いずれ
か一方のアリル化物即ち、4−アリロキシカルボニルフ
タルイミド或いはN−アリルトリメリトイミドのいずれ
かが優先して得られる可能性がある点に着目し、鋭意研
究した結果前者の反応生成物が選択的に高収率で得られ
ることを見出し本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、 一般式〔〕 で表わされるイミドカルボン酸と、一般式〔〕(但し式
中Rは水素原子又はメチル基、Xはハロゲン原子を示す
)で表わされるアリルハライド類とを、塩基性酸受容体
の存在下に反応せしめ、前記イミドカルボン酸のカルボ
キシル基をアリルエステル化し、一般式(但し式中Rは
前記定義と同じ) で表わされるイミドカルボン酸アリルエステル類を得る
ことを特徴とするイミドカルボン酸アリルエステル類の
製造法である。
かXる本発明によつて得られるイミドカルボン酸アリル
エステル類は新規化合物であつて、例えばアリル系樹脂
等の原料として有用である。
本発明において使用される前記一般式〔]で表わされる
イミドカルボン酸は、トリメリト酸無水物と、アンモニ
ア又は炭酸アンモニアの如きアンモニアを発生する化合
物とを反応せしめることによつて容易に製造することが
出来る。また前記一般式〔〕で表わされるアリルハライ
ドとしては、該式中Rが水素原子又はメチル基のものが
好ましく、Xが塩素、臭素、ヨウ素のものが好ましい。
好ましい例としてアリルクロリド、アリルフロミド、2
−メチルアリルクロリド、が挙げられ、とりわけアリル
クロリドは安価な工業原料であり、反応性も高く好適に
用いられる。
本発明に用いられる塩基性酸受容体としては苛性ソーダ
、苛性カリ、水酸化カルシウム、酸化カルシウム等のア
ルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物及び酸化物;
炭酸カリ、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、炭酸カルシウム
、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金
属の炭酸塩、重炭酸塩;トリエチルアミン、トリ−n−
ブチルアミン、N−メチルピペリジン等の3級アミン等
を挙げることが出来る。
本発明における反応は、不活性有機極性媒体中で実施す
ることにより温和な条件で行なうことができしかも樹脂
状物等の副生成物の生成を抑制できるので好ましい。
特に溶媒として非プロトン系極性溶媒を使用すると反応
が促進される効果があり好適である。かかる溶媒の例と
しては、N−Nジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドン、ヘキサメチルオスホルアミド、N−メチルカプ
ロラクタム、N−N−マ・N2−テトラメチル尿素、ジ
メチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン等のいわ
ゆるアミド系、スルホキシド系、スルホン系溶媒等を挙
げることが出来る。本発明の反応は、前記一般式〔〕で
表わされるイミドカルボン酸に対して、前記一般式〔〕
で表わされるアリルハライド及び塩基性酸受容体を化学
量論的に必要な量より過剰に使用して反応時間、反応温
度等を適宜制御することにより、行なうことも可能であ
るが、前記N−アリルイミド、アリルエステル体の副生
を押えるために反応条件の設定に注意を払う必要がある
そのため前記イミドカルボン酸類1モルに対し前記アリ
ルハライド類ほN1モル及び塩基性酸受容体ほ〜当量或
いは過剰量を使用するか、アリルハライド類を過剰量使
用する場合には塩基性酸受容体をほ父当量使用するのが
適当である。何となれば、アリルハライド類は塩基性酸
受容体の存在しない系では、イミド基ともカルボキシル
基とも、実質的に反応せず酸受容体の存在する系では、
カルボキシル基の方がイミド基よりもアリルハライド類
に対する求核性が高いために先ずカルボキシル基と反応
するため塩基性酸受容体を等当量使用した場合は、アリ
ルハライド類を過剰モル量使用してもアリルエステルを
優先的に与゛える。
それに対し塩基性酸受容体をほN等当量以上使用した場
合にはアリルハライドは1モル使用すれば丁度カルボキ
シル基と選択的に反応してアリルエステルのみを与える
が、過剰モル使用すると塩基性酸受容体が反応系に残存
するためアリルハライドはイミド基とも反応し、N−ア
リルイミドカルボン酸アリルエステル類を副生する可能
性があり好ましくない。又塩基性酸受容体を当量使用し
た場合も、それ以上使用した場合もアリルハライド類を
1モル又はそれより少ない量使用した場合には未反応の
カルボキシル基が残り、生成物の純度が下り好ましくな
い。一般的にいつて塩基性酸受容体を当量使用し、アリ
ルハライドを過剰モル使用した方が高純度のイミドカル
ボン酸アリルエステルを得やすく、又過剰に使用したア
リルハライドは蒸溜などの手段で容易に分離回収するこ
とが出来るため好ましい。
反応温度は40℃〜150℃の範囲が好適である。これ
より低い温度では反応が遅く、これより高い温度では副
反応が起りやすくいずれの場合も好ましくない。反応時
間は、イミドカルボン酸の溶解度、反応温度に依存する
が、通常0.5〜30時間程度が適当である。
特にイミドカルボン酸類が溶解状態にある場合には0.
5〜10時間で充分である。
下限以下では反応が充分に進行しないことがあり、上限
以上では時間を増しても特に顕著な効果が得られるわけ
でもない。反応は一般には通常、常圧下で行われるが、
加圧下でも行うことが出来る。
生成したイミドカルボン酸アリルエステル類の単離精製
は例えば次の如く行われる。
即ち反応生成物を酸性水溶液中に投入すると、イミドカ
ルボン酸アリルエステル類が一般的には固体として遊離
する。遊離した固体を分離水洗する。固体は主としてイ
ミドポリカルボン酸アリルエステルと未反応のアリルハ
ライドを含む。未反応のアリルハラードは水蒸気洗浄や
アセトン、アルコール類の有機溶剤により洗浄する等に
より除去することが出来、生成物であるイミドカルボン
酸アリルエステル類を単離することが出来る。又必要な
らば、このものを再結晶等の手段により更に精製するこ
とにより一層純度を高めることが出来る。生成物の純度
はクロマトグラフイ一により測定することができる。
又構造の確認は元素分析、赤外線吸収スペクトル等によ
り行うことが出来る。以下に実施例をあげて、本発明を
詳述する。実施例は説明のためであつて、それに限定さ
れるものではない。実施例 1 トリメリトイミド19.17(0.1モル)、アリルク
ロライド7.7y(0.1モル)、炭酸カリウム6.9
7(0.05モル)を50m1のN−メチルピロリドン
中に加え、100℃で5時間攪拌しながら加熱還流する
反応が進行するにつれて、炭酸カリウムは塩化カリウム
に変化し系は細い塩化カリウムの沈澱を含む懸濁液とな
る。反応終了後懸濁液を氷水に投入すると白色沈澱を生
成する。白色沈澱を沢別水洗すると16.67(72%
)のトリメリトイミドアリルエステルを得る。融点は1
40℃であつた。更にエタノールから再結晶す5ると1
47つ〜148℃の結晶が得られた。このものの赤外吸
収スペクトルは添付図面中のIに示す如く2300〜3
500?−1にイミドNHの伸縮振動に基ずく複雑な吸
収が認められ、更に1765、1745CTL−1及び
1690CTIL−1にOイミド結合のカルボニル伸縮
振動に基ずく特性吸収、及び1720?−1にエステル
のカルボニル伸縮振動に基ずく特性吸収が認められた。
元素分析値はC56.38%H2.68%N7.52%
(理論値C56.55%H2.64%N7.33%)で
あつた。5参考例 実施例1で得られた化合物は次のルートで別途合成して
得られたトリメリトイミドアリルエステルと融点、赤外
吸収スペクトルを比較して確認した。
(1) トリメリト酸無水物アリルエステルの合成;ト
リメリト酸クロライドと等モルのアリルアルコールをベ
ンゼン中で3時間加熱還流して合成した。
沸点16「C/0.5mmHg(4) トリメリトイミ
ドアリルエステルの合成;トリメリト酸無水物アリルエ
ステル23.2y(0.1モル)及び炭酸アンモニウム
9.67(0.1モル)を20m1のキシレンを含む7
0m1(:l)N−メチルピロリドンに加え、窒素気流
下で攪拌しながら徐々に加熱して、生成する水をキシレ
ンと共に溜去しながら200℃まで温度を上げる。
更に3時間200℃で反応を続ける。室温まで放冷して
から水中に投入して、生成する沈澱を沢別、水洗、乾燥
すると融点150℃のトリメリトイミドアリルエステル
が得られる。このものの赤外吸収スペクトルは実施例1
で得られたものと全く一致した。
実施例 2 トリメリトイミド9.57(0.05モル)、メタリル
クロライド9.1y(0.1モル)及び炭酸カリウム3
.57(0.025モル)を40m1のN−メチルピロ
リドン中に添加して、攪拌しながら6時間加熱還流する
反応終了後得られた懸濁液を氷水中に投入して、析出す
る沈澱を沢別水洗し、更にメタノールにて洗浄すると1
0.47(85%)のトリメリトイミドメタリルエステ
ルを得る。融点146〜147℃o赤外吸収スペクトル
は添付図面中のに示す通り2500〜3500CrIL
−1にイミドNH伸縮振動に基ずく吸収が、1760及
び1690い−1にイミド結合のカルボニル基の伸縮振
動に基ずく特囲吸収が、1715?−1にメタリルエス
テル1のC=0伸縮振動に基ずく吸収が認められた。
元素分析はC58,32%H3,54%N6.95%(
理論値C58.54%H3.44%N6.83%)であ
つた。実施例 3 トリメリトイミド19.17(0.1モル)、アリルク
ロライド7,77(0.1モル)、トリエチルアミン1
5y(0.15モル)を50m1のN−メチルピロリド
ンに溶解して、100′Cで4時間加熱還流する。
反応終了後過剰のトリエチルアミンを溜去して、混合物
を氷水中に投入する。得られた沈澱を沢別、水洗し更に
メタノールで洗浄後乾燥すると18.27(79%)の
トリメリトイミドアリルエステルを得る。融点149゜
C(エタノール再結晶)。赤外吸収スペクトルは実施例
1で得たトリメリトィミドの赤外吸収スペクトルと一致
した。実施例 4トリメリトイミド19.17(0.1
モル)、アリルブロマイド12.1f(0.1モル)、
炭酸カリウム6.9y(0.05モル)を50m1(7
)N−メチルピロリドンに加え、100℃で5時間攪拌
しながら加熱する。
反応が進行する。反応終了後懸濁液を氷水に投入し、生
成沈澱を沢別、水洗、メタノール洗浄後乾燥すると、1
7.6y(76%)のトリメリトィミドアリルエステル
を得る。融点147.5℃(エタノール再結晶)赤外吸
収スペクトルは実施例1で得られたトリメリトイミドア
リルエステルのスペクトルと一致した。
【図面の簡単な説明】
添付図面は実施例1及び2で得られたトリメリトイミド
アリルエステル、トリメリトイミドメメアリルエステル
の赤外吸収スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるイミドカルボン酸と、一般式▲数式、化学
    式、表等があります▼ (但し式中Rは水素原子又はメチル基、Xはハロゲン原
    子を示す)で表わされるアリルハライド類とを、塩基性
    酸受容体の存在下に反応せしめ、前記イミドカルボン酸
    のカルボキシル基をアリルエステル化し、一般式▲数式
    、化学式、表等があります▼ (但し式中Rは前記定義と同じ) で表わされるイミドカルボン酸アリルエステル類を得る
    ことを特徴とするイミドカルボン酸アリルエステル類の
    製造法。
JP11074372A 1972-11-07 1972-11-07 イミドカルボンサンアリルエステルルイ ノ セイゾウホウ Expired JPS59504B2 (ja)

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