JPS594941Y2 - 包装用紐 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 本考案は、物品の包装に使用される包装用縁に関するも
ので、その目的とするところは、手間が掛らず、しかも
体裁よく包装できる包装用縁を提供することにある。

従来技術 菓子その他を箱詰めして包装する場合には包装紙で包ん
だあとに紐を十字に掛けて縛っているが、紐掛けするの
に手間が掛り、お客を待たせることが多かった。

考案の構成 本考案は紐の幅中央に長さ方向に沿った切目を設けたも
ので、以下実施例について説明する。

第１図ないし第３図において、紐１の素材は従来の紐と
同様に紙、布、合成樹脂等の柔軟性を有するもので、包
装される容器Ａの大きさに対応して所定の長さに切断さ
れており、蝶結び又は小間結びを行うための両端部１ａ
を除いた中間部に、その幅方向中央に紐１の長さ方向に
沿った切目２が設けられている。

切目２が設けられることにより、紐１はその長さ方向中
間部で２条の細幅部１ｂ、１ｂ′に分離可能であり、夫
々の組幅部１ｂ、ｌｂ’が従来の１、本の紐として機能
する。

切目２の長さは容器Ａの大きさにより決定される。

本考案の紐１により紐掛けを行うには、第２図及び第３
図に示される平面で見て正方形の容器Ａの場合、紐１の
長さ方向のほぼ中間点ａで紐１を１８０°捻って切目２
で分離された両側の細幅部１ｂ、ｉ ｂ’を十字状に交
差させ、細幅部１ ｂ、１ ｂ’の間に形成された間隙
３に容器Ａの底辺角部を位置させるように容器Ａを紐１
上に置く。

次に紐１の両端部１ａを夫々上方へ引上げて細幅部１ｂ
、１ｂ′を夫々容器Ａの幅方向中央に位置させ、幅の広
い両端部１ａを交差させて蝶結び又は小間結びに縛る。

容器が第４図及び第５図に示される平面で見て長方形容
器Ｂの場合には、紐１の長さ方向の中間点ａで３６０°
捻って細幅部１ｂ、ｌｂ’の間に形成された間隙３に容
器Ｂの底辺角部を位置させるように容器Ｂを紐１上に置
く。

次に紐１の両端部１ａを夫々上方へ引上げて細幅部１ｂ
、ｌｂ’を夫々容器Ｂの幅方向中央に位置させ、幅の広
い両端部１ａを交差させて蝶結び又は小間結びに縛る。

長方形容器Ｂの場合紐１の中間点で３６０°捻る理由は
、紐１の結束部１Ｃから容器Ｂ底面に形成された細幅部
１ｂと細幅部１ｂ’との交差部（中間点ａ）までの長さ
が、容器Ｂの長辺方向と短辺方向とでは異なるため１８
０°捻っただけでは一側の細幅部１ｂが長辺方向のみ、
他側の細幅部１ｂ’が短辺方向のみに位置して短辺方向
に位置する細幅部１ｂ′に弛みを生じてうまく縛ること
ができないためである。

紐１を中間点ａで３６０°捻ることによって中間点ａか
ら左半分では細幅部１ｂが長辺方向に位置し、細幅部１
ｂ’が短辺方向に位置し、中間点ａから右半分では細幅
部１ｂが短辺方向に位置し、細幅部ｌｂ’が長辺方向に
位置し、全体の長さが均等に振り分けされるので縛るこ
とができる。

正方形容器Ａの場合には、紐１を３６０°捻って紐掛け
してもよいことは勿論である。

尚、紐１は容器の大きさに対応して所定長さ毎に切断さ
れた状態に形成するのみでなく、長尺なコイル状に巻き
付け、所定長さ毎に切断できるようにしてもよい。

紐１の全長に対する切目２の長さは容器１の大きさによ
って決定されるが、切目２が若干長すぎても結束には支
障なく、又短すぎるときは鋏又はナイフを入れて切目２
を延長すればよい。

考案の効果 本考案によれば紐掛けが極めて短時間で体裁よ〈実施で
き、紐掛けの間の待ち時間が少なくなる。

又、紐を捻って台上に置き、その上に容器をのせて縛る
だけでよいから、従来の紐による結束と異なり容器を反
転させたり揺り動かすことがなく、容器内の菓子等が潰
れたりするおそれがない。

さらに、切目で分離された細幅部が夫々縦方向の紐、横
方向の紐となるから、紐の全長が短くな、１２ す、従来の結束方法に比へ７〜丁の長さの紐で済む。

従って経済的で、省資源の上からもその効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の正面図、第２図及び第３図は
正方形容器に対する結束方法の説明図、第４図及び第５
図は長方形容器に対する結束方法の説明図である。 主要部分の符号の説明 １・・・・・・紐、ｌａ、ｌａ
・・・・・・端部、２・・・・・・切目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柔軟性を有する紐素材の長さ方向中間部に、その幅方向
   中央に位置する切目２が紐素材の長さ方向に沿って設け
   られ、その切目２の両側に細幅部ｌｂ、ｌｂ’が形成さ
   れてなる包装用縁。