JPS5948988B2 - 巻煙草フイルタユニツトの製造方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は巻煙草フィルタユニットを製造する方法におい
て、相次ぐフィルタ素子を、連続的に併給される多孔質
の、または穿孔された被覆帯片上に配置し、該被覆帯片
によって少なくとも部分白ｔに被覆し、かつ該帯片に接
着し、このようにして形成されたフィルタ棒を切断装置
によって分割するようになった方法と、この方法を実施
するための装置と、該方法によって形成される巻煙草フ
ィルタユニットとに関する。

多孔質または穿孔された被覆帯片を有する巻煙草フィル
タを製造する場合には、栓状フィルタ素子と結合すべき
被覆帯片の側に全体的に接着剤を塗布することは周知で
ある。

この方法の欠点は多孔質または穿孔された個所の少なく
とも大部分が接着され、したがって空気透過性が著しく
そこなわれることと、このように処理された被覆帯片の
空気透過度がフィルタとフィルタの間で許容し難い程度
に変動し、したがってこのような巻煙草フィルタを通過
した後において、巻煙草の煙の中に含まれている煙成分
の正確な百分率表示を行い得ないことである。

多孔質または穿孔された被覆紙を使用する場合に前記の
如く欠点の生じるのを避けるためには、接着剤を薄い帯
の形で被覆帯紙の縦方向または該方向に対して直角な方
向に塗布することが考えられる。

しかしながらこの方法の欠点は、前記のようにして形成
された巻煙草フィルタを次に、該フィルタと煙草部分と
を結合する多孔質結合帯紙に同様に連結する場合に接着
個所が重なり、したがってフィルタとフィルタとの間の
空気透過度に著しい差が生じることであり、これは前述
の如き理由によって望ましくない。

被覆帯紙がフィルタの縦方向に延びる接着剤帯片だけに
よって前記被覆されたフィルタ素子に接着される場合に
は、フィルタの断面がわずかでも変形すれば、該フィル
タの縦方向に望ましからざる空気通路が形成され、これ
によって喫煙者の吸入する煙の味覚および組成が著しく
変化するおそれが生じる。

さらに被覆帯紙とフィルタ素子とのこのような接着は、
流動可能材料を含む室を有するフィルタに対しては使用
し得ない。

その理由は前記室が十分に充填されている場合にはフィ
ルタの断面がわずかに変形しても、二つの接着剤帯片の
間に形成される通路を通って粒状材料が喫煙者の口に達
し、著しい不快を感じさせるようになるからである。

前記被覆帯紙が被覆すべきフィルタ素子の周囲だけに沿
って、かつ相互に隔置された円に沿って該フィルタ素子
に接着される場合には、フィルタ棒を各部分に分割する
時に、この切断個所を比較的小さな接着区域内で切断が
行われるように位置決めし、該切断個所において被覆帯
紙が被覆すべきフィルタ素子の外側と接着されるように
することは明らかに不可能である。

これと異なる場合、すなわち接１着区域が切断個所から
さらに内方に隔置されている時は、被覆帯紙が前記切断
個所において、前記被覆すべきフィルタ素子かられずか
に離れ、かつ前記フィルタを巻煙草の煙草部分に結合す
るフィルタ機械内に瀕繁に混乱を発生させる原因となる
ことがわかった。

本発明の目的は多孔質のまたは穿孔された被覆帯片を有
する巻煙草フィルタユニットを製造する方法において、
被覆すべきフィルタ素子の全周および全長にわたって均
一に配分された完全な接着を行い、かつ切断個所におけ
る被覆帯紙と、被覆すべきフィルタ素子との接着が何時
も必然的に完全に行われるようにし、しかも前記多孔質
被覆帯片の大部分の区域に接着剤が塗布されないように
なった方法を供することである。

さらに本発明による方法は流動可能フィルタ材料を喫煙
者の口の方に向いたフィルタ端部に流出させるようなこ
となく、多孔質被覆帯片によって完全な室フィルタを製
造し得るようになっている必要がある。

前記目的は本発明によれば、序文に述べたような方法に
おいて、被覆帯片を使用し、該帯片の縦方向に対して斜
めに延びる、少なくとも相互にほぼ同じ幅で隔置された
塗布痕跡に沿って接着剤を塗布し、前記塗布痕跡相互の
横方向間隔が、このようにして処理された被覆帯片の任
意の個所において、該帯片の縦方向に対して直角に延び
る観察線に沿って少なくとも三つの接着剤個所が形成さ
れるような方法を供することによって達成される。

できるだけ簡単な方法を得るためには、前記接着剤を相
互に平行に延びる塗布痕跡に沿って被覆帯片に塗布する
ことが望ましい。

この場合は前記接着剤は特に被覆帯片の縦方向に対して
４５度の角度αをなす直線に沿って塗布する方が有利で
あるへ 接着を十分にすることと、被覆紙の非接着表面をできる
だけ大きくすることとの間の有効な妥協点を得るために
は、前記塗布痕跡相互の横方向間隔ａが該塗布痕跡の幅
すの少なくとも３倍以上となるようにすることか７まし
い。

接着剤の塗布されない被覆紙表面をさらに大きくするた
めには、この接着剤を点または短い線の形で塗布する方
が有利である。

言うまでもなく前記接着剤は相互に平行に推移する複数
の曲線、なるべくは正弦波状の曲線として被覆帯片に塗
布する方が有利である。

しかしながら前記接着剤はこのようにして処理された被
覆帯片の任意の個所において該帯片の縦方向に対して直
角に延びる観察線に沿って少なくとも三つ、なるべくは
四つの接着剤個所が生じるように塗布されるように注意
すべきである。

前記接着剤は熱プラスチック、たとえばポリ酢酸ビニル
をベースとするもの、またはワックスをベースとする溶
融接着剤、たとえばＢｏｓｔｉｃｈ 。

Ｄｕｐｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｒｓ 、 Ｅａｓｔ
ｍａｎ 、 ＨｅｎｋｅｌＣｈｅｍｉｅおよびＭｏｂ
ｉｌ会社から販売されているいわゆるホットメルツ接着
剤となすことができる。

接着剤は直接巻煙草フィルタ製造機械において前記フィ
ルタ素子を多孔質被覆帯紙によって被覆する前に、該被
覆帯紙に塗布することができる。

しかしながらもちろんこの被覆帯紙はフィルタ製造機械
に対しロールとして配置する前に、本発明の方法にした
がって独立の接着剤塗布機械により接着剤を塗布し、か
つこれを貯蔵して置くことができる。

フィルタを製造する場合には、フィルタ素子を囲繞する
被覆帯紙上の接着剤を加熱ユニットによって短時間加熱
して流動化し、それによ、って被覆帯紙とフィルタ素子
とを接着させる。

室フィルタを形成するには室充填開口を備えたフィルタ
棒を、フィルタ室に粒状フィルタ材料を充填するために
、充填部材に通し、充填が行われた後に前記室充填開口
を閉鎖するために、該開口を被覆する連続閉鎖帯片をこ
の開口の上に配置し、これを前記フィルタ棒に接着する
。

この場合は閉鎖帯片にして、該帯片の縦方向に対して斜
めに延びる、少なくとも相互にほぼ同じ幅で隔置された
塗布痕跡に沿って接着剤の塗布された閉鎖帯片を使用す
ることが望ましい。

流動可能フィルタ材料の充填されたフィルタ室の閉鎖状
態を改善するだめには、特に粒状フィルタ材料を使用す
る場合には閉鎖帯片にして、さらにその両縦縁に沿って
それぞれ接着剤帯片を備えた閉鎖帯片を使用することか
−望ましい。

本発明の他の目的は前記本発明の方法を実施するための
装置において、縦方向に前進する被覆帯片または閉鎖帯
片に接着剤を塗布するための装置が、塗布ローラにして
、その周囲に接着剤担持溝または接着剤転送リブを備え
、かつその縦軸線のまわりを回転し得る塗布ローラを有
し、該塗布ローラの長さが少なくとも前記被覆帯片また
は閉鎖帯片の幅に対応するようになった装置を供するこ
とである。

接着剤の塗布される被覆帯紙部分の表面をできるだけ小
さくするために、すなわち空気の透過する被覆帯紙部分
の表面をできるだけ大きくするためには、前記接着剤転
送リブを凹所によって複数のリブ区域に分割することが
望ましい。

本発明の他の目的は前記本発明の方法を実施するための
装置において、前記被覆帯片または閉鎖帯片に接着剤を
塗布する装置が、縦方向に連続的に前進する、接着剤を
塗布すべき帯片の前記縦方向に相互に隔置された排出ノ
ズルを有する装置にして、前記帯片の縦方向に対して直
角に連続的往復運動を行う塗布装置を備えている装置を
供することである。

本発明のなお他の目的は本発明の方法によって形成され
る巻煙草フィルタユニットトにおいて、特に流動可能フ
ィルタ材料を含む室を備えた巻煙草フィルタユニットを
供することである。

次に添付図面によって本発明の詳細な説明する。

第１図に示される如く本発明の装置においてはセルロー
ズまたは酢酸塩よりなるフィルタ素子１が、運搬装置お
よび前記フィルタ素子を次々に軸線方向に整頓する分離
装置２によって矢印３によって示されるように前方に動
かされ、かつ同時に室フィルタを製造するために均一な
間隔で次々に搬送される。

次にこれら均一に隔置されかつ軸線方向に整頓された相
次ぐフィルタ素子１は、連続的に供給される被覆帯片４
の方に同様に連続的に供給されてこの上に載置され、こ
の時前記素子の横方向は案内部材によって案内され、か
つ被覆帯片４の上方に配置されて該帯片と同期的に回転
する押圧帯５によってその相対的位置が保持されかつ被
覆帯片４と共に前方に動かされる。

被覆帯片４は第２図に示される如く、フィルタ素子の方
に向った側に熱によって軟化し得る接着剤、たとえば熱
可塑性プラスチックまたは専問家の間で“ホラトメルビ
と称される溶融接着剤を有し、各フィルタ素子１が被覆
帯片４に載って移送される時に加熱素子６によって該帯
片に固定され、したがってフィルタ素子相互の相対的移
動、すなわち相互間隔に変化が生じないようにされる。

この場合前記加熱素子６は被覆帯片４をその下から、し
たがって固定すべきフィルタ素子１に対して間接的に押
圧し得るようになっている。

この加熱素子６は被覆帯片４の静止時には該帯片から離
れ、その焼損を阻止し得るように配置される。

加熱素子６を通過した被覆帯片４は水によって冷却され
る冷却部材７に導かれ、ここでは加熱素子６によって軟
化された被覆素子４の接着剤層が硬化されかつフィルタ
素子１が被覆素子の上に固定される。

各フィルタ素子１が被覆帯片４上に固定された後、該被
覆帯片は無端ベル１〜コンベヤ８に導かれ、かつこれら
部材は共に２部分よりなる成形ユニット９に達し、ここ
で２１乃至２２ミリメートルの幅を有する被覆帯片４が
その前進中に、２５ミリメートルの周囲を有するフィル
タ素子１のまわりにほぼ３乃至４ミリメートルの充填間
隙を残すように位置決めされる。

この形成物は次に被覆帯片４をフィルタ素子１に完全に
接着せしめかつフィルタの直径を正確に決定するために
、コンベヤベルト８によって先ず棒状材料の上半分を覆
う第２加熱素子１０の下に送られ、その直後に同様に該
棒状材料の上半分を覆う第２加熱素子１１に通される。

このようにして成形された棒状材料は次にコンベヤベル
ト８によってスイス特許出願第１５９０５７７５号（特
開昭５２−７００９７号、特公昭５５−４６１５５号公
報参照）に記載されている充填部材１２に導かれ、該充
填部材はたとえば活性炭の如き流動可能材料を、各フィ
ルタ素子１の間に形成された室１３の中に導入する。

室１３に対する流動可能フィルタ材料の充填速度を高め
るために、前記特許に記載されている如く、この充填部
材１２の供給容器１４はその下向きの排出側において、
前記被覆帯片４の側縁および該側縁の間に位置するフィ
ルタ素子］の周囲の露出区域と密封的に接触する摺動部
分を通して、該被覆帯片４の運動方向に見て充填部材１
２の充填開口の前に装着された吸引装置１５と連結され
ている。

このようにして真空にされた室１３は続いて、充填開口
を形成する供給容器１４の排出間隙の下に達し、ここで
該供給容器内の流動可能フィルタ材料が摺動面の下にき
た室１３の中に急激に引入れられる。

供給容器１４は第１図によって明らかな如く、管継手１
６および適量吐出装置１７を通して二つの貯蔵槽１８，
１９に連結される。

これら貯蔵槽は２種類の流動可能フィルタ材料を受入れ
るようになっている。

室１３に流動可能フィルタ材料が充填された後、吸引装
置２０によって被覆帯片４の側縁の間に露出されたフィ
ルタ素子１の表面区域および被覆帯片側縁を吸引し、場
合によってはこの区域に残った流動可能フィルタ材料を
除去し、したがってこのような材料によってこの表面区
域が黒くなるのを阻止する。

前記吸引装置２０の後方において、充填間隙よりやや幅
の広い閉鎖帯片２１が上方からこの間隙の上に載置され
、かつ加熱素子２２により第３図に示された閉鎖帯片２
１の接着剤層を軟化させることによってフィルタ素子１
の露出表面および被覆帯片４の側縁に接着される。

なおこの加熱素子２２は上方に揺動し得るように装着さ
れ、装置の休止時においては静止した閉鎖帯片２１から
離れるようになっている。

巻煙草フィルタユニットに正確な形を与えるために、前
記加熱された閉鎖帯片２１を有する棒状材料は水冷冷却
部材２３の下に通され、ここで閉鎖帯片２１の軟化した
接着剤が硬化される。

接着されたフィルタ棒は切断装置２４に送給され、ここ
で各フィルタ形成物の長さが１本の巻煙草に対するフィ
ルタの長さの４倍または６倍の長さに切断される。

第１図に示された装置においては、第２図の左に示され
る如き多孔質の紙よりなる被覆帯片４が使用され、この
場合接着剤は被覆帯片の縦方向に対して４５度なる角度
αで延びる同じ間隔の塗布痕跡２５に沿って該被覆帯片
４上に塗布され、しかもこれら塗布痕跡２５相互の横方
向距離ａは、このように処理された被覆帯片４の任意の
個所において該被覆帯の縦方向に対して垂直に引がれた
観察線ｄまたはｅに沿って少なくとも三つの塗布位置２
６か生じるようにされている。

このようにして接着剤の塗布痕跡２５による被覆帯片４
の空気透過性を著しくそこなうことなく、該被覆帯片を
フィルタ素子１の外面に完全に接着させることができ、
かつ切断装置２４がフィルタ棒の任意の個所において切
断を行った時に、この切断個所における被覆帯片がこの
個所に位置するフィルタ素子１と常に十分に接着し、後
でフィルタ機によって巻煙草の煙草部分と結合する時に
作業を中断させるような混乱を発生させないようになっ
ている。

接着剤塗布痕跡２５相互の横方向間隔ａは少なくとも該
痕跡の幅すの３倍より大となす方が有利であることが分
からな。

第２図の右方に示される如く、接着剤はなお点または短
い線の形で被覆帯片４に塗布することができ、接着剤を
このように配置する場合も、任意の観察線ｄに沿って少
なくとも三つの塗布個所が形成されるように注意せねば
ならぬ。

閉鎖帯片２１は第３図に示される如く被覆帯片４の場合
と同様に接着剤塗布痕跡２５を有している。

室フィルタにおいて、前記閉鎖帯片２１によって閉鎖さ
れた室１３から流動可能フィルタ材料が不測に浴出する
のを阻止するために、該閉鎖帯片２１は前記接着剤塗布
痕跡２５の他に、その両縦縁に沿って接着剤帯片２７，
２８を有している。

第４図は接着された完成フィルタ棒の１片の側面図で、
外部から見えない接着剤痕跡は点線によって表わされて
いる。

第５図は第４図の線Ｖ−■に沿って取られた断面を示す
。

被覆帯片４および閉鎖帯片２１は第１図に示された装置
においては対応する貯蔵ロールから繰り出された後、接
着剤が塗布される。

しかしながらもちろんこれら帯片４，２１は第１図に示
された装置に入れる前に接着剤を塗布しかつ貯蔵ロール
の形で貯蔵しておくことができる。

第６図、第７図および第８図は被覆帯片４に接着剤を塗
布する装置の種々の実施例を示す。

閉鎖帯片２１に対しても同様な装置を使用することがで
きる。

第６図に示された装置においては被覆帯片４に対する接
着剤の塗布は凸版印刷におけるインキ転送と同じ態様で
行われる。

接着剤は接着剤供給装置２９内に設けられた幅の広いノ
ズルによって接着剤ローラ３０に供給され、三こがら塗
布ローラ３２の接着剤転送リブ３１に転送される。

この回転能塗布ローラ３２に相対するように回転押圧ロ
ーラ３３が配置され、かつ多孔質紙よりなる被覆帯片４
は接着剤痕跡２５を塗布するために前記二つのローラ３
２，３３の間に通される。

この装置においては接着剤としてはたとえばホットメル
ト接着剤が加圧されて前記接着剤供給装置２９に送給さ
れる。

接着剤の量の調節は接着剤供給装置２９をローラ３０の
表面に対して矢印３４の方向に移動させることによって
行われる。

第７図に示された装置においては被覆帯片４に対する接
着剤の塗布は凹版印刷法におけるインキ転送と同様にし
て行われ、この場合は接着剤は塗布ローラ３２の側縁３
５，３６に対して隣接する接着剤供給装置２９から該塗
布ローラ３２に供給され、ここから被覆帯片４の表面に
転送される。

転送される接着剤の量は接着剤受入溝３７の深さによっ
て決まる。

この場合も接着剤としてはホットメルツ接着剤が加圧さ
Ｉｔて接着剤供給装置２９から供給される。

第８図に示された実施例においては熱可塑性接着剤、た
とえばポリ酢酸ビニルが貯蔵容器３８内に含まれている
。

この貯蔵容器の開放された前側には回転取出しローラ３
９が密封的に配置され、該ローラはその回転時に貯蔵容
器３８から取出した接着剤を接着剤転送ローラ３０に送
給する。

この接着剤転送ローラ３０から転送された接着剤の移動
は第６図に示された装置の場合と同様である。

被覆帯片４の表面に対する接着剤の転送を改善するため
に、第９図に示される如く接着剤転送リブ３１の転送面
４０にそれぞれ接着剤担持溝４１を設けることができる
。

第２図の右側に示される如き接着剤転送を行うためには
接着剤転送リブ３１を凹所４２によって複数のリブ部分
４３に分割することができ、第１０図に示された実施例
においては接着剤は短い線の形で、第１１図に示された
実施例においては点の形で被覆帯片の表面に転送される
。

第１２図に示される如く接着剤は複数の相次ぐ正弦波曲
線として被覆帯片４の表面に塗布することができる。

このような作業に適する接着剤塗布装置は第１３図に線
図的に示されている。

被覆帯片４が矢印Ｃの方向に連続的に前進する時に、７
個の排出ノズル４４を備えかつ接着剤供給装置に連結さ
れた塗布部材４５を矢印りにしたがって被覆帯片の縦方
向に対して直角に往復動せしめ、正弦波状の接着剤痕跡
２５を描くようにする。

排出ノズル４４相互の間隔を選択する場合にはこのよう
にして処理される被覆帯片４の任意の個所において、該
被覆帯片の縦方向に対して直角に引力）れな観察線ｄに
沿って少なくとも三つの接着剤位置２６が生じるように
注意すべきである。

第１４図は本発明によって形成された巻煙草フィルタ４
６を有するフィルタ付き巻煙草の側面図である。

この図によって明らかな如く、室フィルタ４６は連結帯
片４７によって煙草部分４８に連結されている。

各巻煙草のフィルタ区域における空気透過性を同じにす
るために使用される連結帯片４７は、被覆帯片４上の接
着剤塗布痕跡２５に対して斜めに、または直角に延びる
接着剤塗布痕跡４９に沿って塗布され、連結帯片４７を
被覆帯片４上に任意に配置した時に、該被覆帯片４およ
び連結帯片４７の、接着剤の塗布されていない面が常に
同じ大きさとなるようにされている。

第１４図に示された実施例においては連結帯片４７は被
覆帯片４上の接着剤塗布痕跡２５に対して直角に延びる
接着剤塗布痕跡４９を有し、すなわち接着剤は連結帯片
の縦方向に対して１３５度の角度αで延びる同じ間隔の
線２５に沿って連結帯片４７上に塗布される。

本発明の方法によって室フィルタ４６を形成すれば、該
フィルタが著しく変形しても、前記接着剤痕跡が螺旋状
に延び、したがってその間に非接着区域が存在している
ために、流動可能フィルタ材料がフィルタ室１３から喫
煙者の口の中に入るおそれは全くない。

接着剤痕跡２５相互の横方向間隔を選択する場合には、
それら接着剤痕跡２５が十分に近接して延び、該接着剤
痕跡２５の間に形成される螺旋状非接着区域の両前面５
０．５１が巻煙草フィルタ４６の軸線方向に見た時に相
互に重なることなく、隔置されるようにし、室１３から
このような非接着区域に達した粒状フィルタ材料が如何
なる場合もフィルタ軸線と平行な線に沿って移動し、該
非接着区域を通って喫煙者の口に達することのないよう
に注意すべきである。

このようにすることによってはじめて流動可能フィルタ
材料が十分に充填されたフィルタ室１３を完全に閉鎖す
ることができる。

室フィルタを形成しない場合には栓状フィルタ素子１が
使用され、該フィルタ素子は次々に被覆帯片４上に直接
配置され、この被覆帯片だけによって包まれる。

この場合フィルタ素子の周囲がたとえば２５ミリメート
ルである時は被覆帯片４の幅はこれより大きく２７ミリ
メードルとされ、該被覆帯片４の側縁を重ねてフィルタ
を完成する。

この場合はたとえば、フィルタ被覆を気密に閉鎖するた
めには被覆帯片４の第２側縁に対して外部から重ねる第
１側縁にその長さに沿って接着剤を塗布し、すなわち第
３図に示した閉鎖帯片２１と全く同じ態様で接着剤を塗
布する。

ただしこの塗布は側縁の一つだけに対して行われる。

【図面の簡単な説明】

第１図は巻煙草フィルタ製造機戒の線図的側面図である
。 第２図は被覆帯紙を第１図の矢印Ａの方向に見た拡大頂
面図である。 第３図は閉鎖帯片を第１図の矢印Ｂの方向に見た拡大頂
面図である。 第４図は本発明によって形成された巻煙草フィルタ棒の
側面図である。 第５図は第４図の線Ｖ−■に沿って取られた断面図であ
る。 第６図は被覆帯紙に接着剤を塗布する装置の第１実施例
の透視図である。 第７図は被覆帯紙に接着剤を塗布する装置の第２実施例
の透視図である。 第８図は被覆帯紙に接着剤を塗布する装置の第３実施例
の透視図である。 第９図乃至第１１図は第６図に示された塗布ローラの塗
布リブの変型実施例を示す透視図である。 第１２図は第２図と同様な頂面図であるが、別の態様で
接着剤の塗布された被覆帯紙を示す。 第１３図は第１２図に示された接着剤塗布を行う装置の
透視図である。 第１４図は本発明によって形成された巻煙草フィルタを
有するフィルタ付き巻煙草の側面図である。 図において１はフィルタ素子、２は分離装置、４は被覆
帯片、５は押圧帯、６は加熱素子、７は冷却部材、８は
ベルトコンベヤ、９は成形ユニット、１０．１１は第２
加熱素子、１２は充填部材、１３は室、１４は供給容器
、１５は吸引装置、１６は管継手、１７は適量吐出装置
、１８゜１９は貯蔵槽、２０は吸引装置、２１は閉鎖帯
片、２２は加熱素子、２３は冷却部材、２４は切断装置
、２５は塗布痕跡、２６は塗布位置、２７．２８は接着
剤帯片、２９は接着剤供給装置、３０は接着剤ローラ、
３１はリブ、３２は塗布ローラ、３３は押圧ローラ、３
５，３６は側縁、３７は溝、３８は貯蔵容器、３９は取
出しローラ、４０は転送面、４１は溝、４２は凹所、４
３はリブ部分、４４は排出ノズル、４５は塗布部材、４
６はフィルタ、４７は連結帯片、４８は煙草部分、４９
は塗布痕跡、５０．５１は前面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 巻煙草フィルタユニットを製造する方法にして、相
   次ぐフィルタ素子を、連続的に送給される多孔質の、ま
   たは穿孔された被覆帯片上に配置し、該被覆帯片によっ
   て少なくとも部分的に被覆し、かつ該帯片に接着し、こ
   のようにして形成されたフィルタ棒を切断機によって切
   断するようになった方法において、被覆帯片の縦方向に
   対して斜めに延びる、少なくとも相互にほぼ同じ幅で隔
   置された塗布痕跡に沿って接着剤が塗布された被覆帯片
   を使用し、前記塗布痕跡相互の横方向間隔が、このよう
   にして処理された被覆帯片の任意の個所において、該帯
   片の縦方向に対して直角に延びる観察線に沿って少なく
   とも三つの接着剤個所が形成されるようにされているこ
   とを特徴とする方法。 ２ 前記第１項記載の方法において、前記接着剤が相互
   に平行に延びる塗布痕跡に沿って前記被覆帯片に塗布さ
   れるようになっている方法。 ３ 前記第２項記載の方法において、前記接着剤が前記
   被覆帯片の縦方向に対してなるべくは４５度なる角度α
   をなして延びる直線に沿って該被覆帯片に塗布されるよ
   うになっている方法。 ４ 前記第１項乃至第３項の何れかに記載されたる方法
   において、前記塗布痕跡相互の横方向間隔ａがこの接着
   剤塗布痕跡の幅すの少なくとも３倍以上である方法。 ５ 前記各項の何れかに記載されなる方法において、前
   記接着剤が点または短い線の形で塗布される方法。 ６ 前記各項の何れかに記載されなる方法において、前
   記接着剤が相互に平行に推移する複数の曲線、なるべく
   は正弦波状の曲線として被覆帯片上に塗布される方法。 ７ 前記第１項記載の方法において、前記接着剤が、こ
   のようにして処理された被覆帯片の任意の個所において
   該帯片の縦方向に対して直角に延びる観察線に沿って少
   なくとも四つの接着剤個所が形成されるようにこの帯片
   の上に塗布される方法。 ８ 前記各項の何れかに記載されたる方法において、前
   記接着剤が熱プラスチック、たとえばポリ酢酸ビニルを
   ベースとするもの、またはワックスをベースとする溶融
   接着剤、いわゆるホットメルツ接着剤である方法。 ９ 前記第１項乃至第８項の何れかに記載されたる方法
   にして、室フィルタを形成するために、室充填開口を備
   えたフィルタ棒を充填部材に通し、粒状フィルタ材料を
   フィルタ室に充填するようにし、充填の行われた後、続
   いて前記室充填開口を閉鎖するために、前記室充填開口
   を被覆する連続閉鎖帯片を該開口の上に載置しかつ前記
   フィルタ棒と接着させるようになっている方法において
   、閉鎖帯片にして、該帯片の縦方向に対して斜めに延び
   る、少なくとも相互にほぼ同じ幅で隔置された塗布痕跡
   に沿って接着剤が塗布された閉鎖帯片を使用するように
   なっている方法。 １０ 前記第９項記載の方法において、閉鎖帯片にして
   、さらにその両組織に沿ってそれぞれ接着剤帯片を備え
   た閉載帯片を使用する方法。 １１ 前記第１項乃至第９項の何れかに記載されなる方
   法において、前記接着剤が接着剤担持溝または接着剤転
   送リブを備えた塗布ローラによって、接着剤を塗布すべ
   き帯片にして、その縦方向に前進する帯片に塗布される
   ようになっており、この時前記塗布ローラの長さが少な
   くとも前記帯片の幅に対応し、かつ前記塗布ローラが前
   記接着剤を塗布すべき帯片の表面に対して転動しかつこ
   れを押圧するようになっている方法。 １２ 前記第１項乃至第９項の何れかに記載されなる方
   法において、前記接着剤が縦方向に連続的に前進する、
   接着剤を塗布すべき帯片４，２１の前記縦方向に隔置さ
   れた複数のノズル４４を有する塗布装置４５にして、前
   記帯片の縦方向に対して直角に連続的往復運動を行う塗
   布装置によって該帯片４，２１に塗布されるようになっ
   ている方法。 １３ 相次ぐフィルタ素子を、連続的に送給される多孔
   質の、または穿孔された被覆帯片上に配置し、該被覆帯
   片によって少なくとも部分的に被覆し、かつ該帯片に接
   着し、このようにして形成されたフィルタ棒を切断機に
   よって切断するようになった方法にして被覆帯片の縦方
   向に対して斜めに延びる、少なくとも相互にほぼ同じ幅
   で隔置された塗布痕跡に沿って接着剤が塗布された被覆
   帯片を使用し、前記塗布痕跡相互の横方向間隔が、この
   ようにして処理された被覆帯片の任意の個所において、
   該帯片の縦方向に対して直角に延びる観察線に沿って少
   なくとも三つの接着剤個所が形成されるようにされてい
   ることを特徴とする巻煙草フィルタユニットを製造する
   方法を実施するための装置において、縦方向に前進する
   被覆帯片４または閉鎖帯片２１に接着剤を塗布するため
   の装置が塗布ローラ３２にして、その周囲に接着剤担持
   溝３７また接着剤転送リブ３１を備え、かつその縦軸線
   のまわりを回転し得る塗布ローラ３２を有し、該塗布ロ
   ーラの長さが少なくとも前記被覆帯片４または閉鎖帯片
   ２１の幅に対応するようになっている装置。 １４ 前記第１３項記載の装置において、前記接着剤転
   送リブ３１が接着剤転送ローラ３０と係合するようにな
   っている装置。 １５ 前記第１４項記載の装置において、前記接着剤転
   送ローラ３０がその外側において接着剤供給装置２９と
   係合するようになっている装置。 １６ 前記第１４項記載の装置において、前記接着剤転
   送ローラ３０が直接的にまたは該ローラと接触する取出
   しローラ３９を通して接着剤容器３８の内部に連結され
   るようになっている装置。 １７ 前記第１３項記載の装置において、前記接着剤転
   送リブ３１がその接着剤転送面４０にそれぞれ一つの接
   着剤担持溝４１ （第９図）を備えている装置。 １８ 前記第１３項記載の装置において、前記接着剤転
   送リブ３１が凹所４２によって多数のリブ区域４３ （
   第１０図および第１１図）に分割されている装置。 １９ 相次ぐフィルタ素子を、連続的に送給される多孔
   質の、または穿孔された被覆帯片上に配置し、該被覆帯
   片によって少なくとも部分的に被覆し、かつ該帯片に接
   着し、このようにして形成されたフィルタ棒を切断機に
   よって切断するようになった方法にして被覆帯片の縦方
   向に対して斜めに延びる、少なくとも相互にほぼ同じ幅
   で隔置された塗布痕跡に沿って接着剤が塗布された被覆
   帯片を使用し、前記塗布痕跡相互の横方向間隔が、この
   ようにして処理された被覆帯片の任意の個所において、
   該帯片の縦方向に対して直角に延びる観察線に沿って少
   なくとも三つの接着剤個所が形成されるようにされてい
   ることを特徴とする巻煙草フィルタユニットを製造する
   方法を実施するための装置において、前記被覆帯片４ま
   たは閉鎖帯片２１に接着剤を塗布する装置が、縦方向に
   連続的に前進する、接着剤を塗布すべき帯片４，２１の
   前記縦方向に相互に隔置された排出ノズル４４を有する
   塗布装置４５にして、前記帯片の縦方向に対して直角に
   連続的往復運動を行う塗布装置を備えている装置。