JPS5948196B2 - タンカ−の油分漏出防止用配管 - Google Patents

タンカ−の油分漏出防止用配管

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JPS5948196B2
JPS5948196B2 JP2825579A JP2825579A JPS5948196B2 JP S5948196 B2 JPS5948196 B2 JP S5948196B2 JP 2825579 A JP2825579 A JP 2825579A JP 2825579 A JP2825579 A JP 2825579A JP S5948196 B2 JPS5948196 B2 JP S5948196B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はタンカーの油分漏出防止用配管に関するもの
である。
我が国で消費される原油は殆んどがベルジャ湾、インド
ネシャ等の産油国からタンカーによって運ばれてくるが
、満載して来た原油を陸揚げした後、再び産油国に行く
空船航海の際は、船が所定の吃水を維持し、適正なトリ
ムバランスを維持するために分離バラストタンクの他に
、船内の貨物油タンクの一部にもバラスト水として海水
を積載することが行われる。
この油タンク中に入れられた原油で汚れた海水は、産油
国に到着する迄に洋上で清浄な海水と入れ替えられる。
この作業に伴って、少量の油分が船外に排出されるが、
当該作業は排出油分によって海洋が汚染されるのを防止
するため、排出油分の濃度及び排出総量が一定限度以下
にあるように、条約によって定められた設備と要領によ
って行われる。
しかし、世界的な原油の需要の増加、国際的な海洋環境
保護の声かたかまるに伴い、この海洋汚染を規制する動
きが強化され、現在原油積載タンクとバラスト積載タン
クとを分離することを中心としだ、タンカーの構造、設
備、運用を規制する条約が採択され、西暦1981年に
は発効されようとしており、各国政府は国内法制化の作
業を急いでおり、各国タンカー船主、各国造船所は現存
船の効果的な改装、新造船の適切な設計を鋭意検討中で
あり、この発明もこの線に沿うものである。
新条約による新造船はタンカーの通常運航に伴う油分の
排出を大幅に減じ得ると期待されているが、尚パイプラ
イン洗滌、タンク洗浄、異常な荒天時の貨物油タンクへ
のバラスト張水なと、油分と海面との接触の機会が残っ
ている。
今、従来のタンカーの一般的な貨物油管路、バラスト管
路等について説明し、漏油事故の実情を説明して見ると
、第1図により、先ず上記貨物油管路Aは貨物油タンク
(以下貨油タンクと略称する)Cよりポンプルーム仕切
弁a1弁b、貨油ポンプP1、吐出側弁c1弁d、f、
g、h、h’を経て、陸上タンクに通ずるマニホールド
Lに連結できるようになっており、貨物油タンクに積荷
されている貨物油は上記貨物油管路Aを通って、陸上タ
ンクに揚荷される。
又、該貨油タンクCにバラストとして海水を供給するに
は、該貨油管路Aに、船底に開口している一つのシーチ
ェストFを弁1+ Js kを備えたシーチェスト
管路Hを介して、該貨油ポンプP1の吸入側に連結、該
貨油ポンプP1 の吐出側において、該貨油ポンプP1
の吸入側の弁すの貨油タンク側へ管路Jでバイパスさせ
て、海水をシーチェストF1弁I、Jy kを通して
貨油ポンプP1で吸引し、弁c1管路J1貨油管路Aの
一部を通って貨油タンクCに供給する貨油タンク用バラ
スト管路が形成されており、貨油タンクCを洗滌した油
濁水や、洗滌以前の汚れた貨油タンクCに張水されたバ
ラスト海水は、該貨油ポンプP1で吸引後、貨油管路A
から弁eで分岐させて分岐管を通ってスロップタンクE
に収容出来るようにし、油性水処理管路が形成されてお
り、前記処理済の海水や、洗滌済貨油タンクに張水され
たクリーンバラスト(清浄海水バラスト)は、貨油ポン
プP1で吸引後、弁CI C’t C”+ J t
1を経てシーチェストFに排出される。
新条約発効後は、貨油ポンプP1吐出後、弁C+ d*
L rnを通り、油分排出監視制御装置nを通して
船外に排棄されるようになる。
又、分離バラストタンクDに海水バラストを供給するに
は、船底に開口した他のシーチェストGを弁Oypを備
えたシーチェスト管路Kにより専用バラストポンプP2
の吸入側に連結させ、専用バラストポンプP2、吐出側
の弁q+r、sxポンプルームの仕切弁tを経て、分離
バラストタンクDに連通ずるバラスト管路が形成されて
おり、分離バラストタンクDのバラスト水の排出の際は
、バラスト管路Bを、弁Uを介して管路B、で該ポンプ
P2の吸入側に連通させ、上記弁q、r、yを経て、シ
ーチェスト管路Kに通じ弁0を経てシーチェス)Gから
排出できるようになっている。
新条約発効後は、専用バラストポンプP2から吐出後、
弁q1バラスト排出管路B2を経て弁Wから船外に排出
されるようになる。
若し分離バラストタンクD又はバラスト管路Bに何らか
の事故があって分離バラストに油分が混入したときは、
専用バラストポンプP2から吐出された後、弁v1、盲
板v2を経て管系B3を介してスロップタンクEに収容
出来るようにされるであろう。
更に専用バラストポンプP2が故障の場合はバラスト管
路Bから逆止弁z1及び盲蓋z2を備える緊急バイパス
管路M1を介して貨油管Aに連結し、前記貨油タンクの
バラスト排出と同要領で貨油ポンプP1を利用して排出
又は処理されることになる。
従来のタンカーは貨物油、バラスト水のためには斜上の
ような管路、配管が設けられているため下記のような種
々の事故発生の危険がある。
即ち、(1)油タンクに貨物貨油(以下単に貨油という
)が入っている場合 弁aHb)kt J? Iに油圧がかかつているので
、弁の閉鎖不充分、閉め忘れの場合、又弁に混抄、錆等
の異物が噛み込まれたときは、シーチェストFから漏油
する。
(11)分離バラストタンクDへの配管が油タンク番貫
通している場合 油タンク内で管路に腐蝕、破損などにより穴があくと、
弁t、s、u、y、p、oに上記(1)に述べたような
故障がある場合は、シーチェストGから漏油する。
(iii) 積荷作業中 積荷は陸上ポンプによりマニホールドLより弁Xを通っ
て、貨油管路Aの一部に送られ、貨油タンクCに収納さ
れるが、この場合も貨油管路A中の弁a、l)t kt
J + 1又は弁り、g。
L d+ C’s C″、J y 1などの経路
で(1)と同様な心配がある。
(V) 貨油管路Aの洗滌作業開始時 貨油管路Aの洗滌はシーチェストF1弁i。
j、に、ポンプP1、弁Ctdteを経て、スロップタ
ンクEへ、又管路J1弁aを経て貨油タンクCへ、又、
弁f* g* ht xを経て貨油タンクCへ、或は弁
りを経てマニホールドLへと行われるが、最も漏油事故
として起りやすいのは弁j+ iを開放した時の貨油
管路A及び各分岐管内に残留していた油分がシーチェス
)Fを通じて逆流する場合である。
その事故を防止するために弁1+ Jを開放し、ポン
プP1 を起動する前に、貨油管路Aの弁り。
g、f、d間又管路J及び管路M1管路Aの弁a+ b
間などの残油は入念に近くの空貨油タンクに落差でおと
されるか、或は管路Nに吸入管を備える他のポンプで充
分に残油の抜き取りを実施する。
貨油ポンプP1 内部の残油も同様に充分な抜き取りが
行われる。
更にシーチェストFの部分での吃水に依る水頭圧と、隣
接貨油タンクでの貨油管路Aの水頭圧を充分チェックの
上で、確実に海水がシーチェストFを経て当該隣接タン
クに流れ込み、シーチェストF開口部で油分の逆流が起
らない事を確かめた上で弁J、lを開放し、その後に弁
kを開放と同時にポンプP1 を起動する。
ポンプの吐出圧力の上昇を見極めて弁Cを開放し、ポン
プのドリッピングによる油分逆流に細心の注意を払う。
時には更に安全を期する方法として、管路Nに吸入管を
備える他のポンプで吸引し、シーチェスト管路Hの真空
度を上げ、弁J+ 1を開放し、シーチェストFから
の海水の流入が落着いたのを見極め、シーチェストFか
もの海水流入を持続しながら弁kを開放、ポンプP1
を起動し、その上で弁Cを開放し、ポンプP1 の整定
をまって、他のポンプを止める方法が取られることもあ
る。
漏油防止のために最も神経を使い、数人の作業員が呼吸
を合せて、高度の練度で相互のタイミング良く作業する
ことが必要となり、極めて細心にして高度な操作技術を
要求される。
それにも拘らず船外に油分を流す危険が大きい。
M 貨油タンクにダーティバラスト(洗滌未了の貨油タ
ンクに入れるバラスト水)を積込む作業の開始時 [V)と全く同様の配慮が必要であって、シーチェスト
からの船外漏出事故が最も起り易いときである。
■ 貨油揚荷作業中 貨油の揚荷は、シーチェスト管路Hが閉ざされていて、
弁at b1貨油ポンプPlx弁C2d、f、g、h、
Lを通って揚荷されるが(1)の場合の貨油タンクの貨
油の静圧に数倍(4〜5倍)の貨油ポンプP1の吐出圧
力が弁C’s C”yJ+ 1にかかるので、(i)
の場合よりも漏油の危険は大きくなる。
&i) ダーティバラスト処理作業中 ダーティバラストは船外排出前にスロップタンクEに移
し、油水分離の上で、所定濃度以下に油分が分離された
海水のみが船外に排出される。
貨油管系Aを通るバラストに油分が多い間は、ポンプP
1の吐出側、弁C’y C″、J t 1にかかる吐
出圧力はQOの場合よりはやや小さいが、同じくシーチ
ェストFからの漏洩の危険がある。
(/il) 洗滌した貨油タンクへクリーンバラスト
を積み込む作業の開始時 この作業の前に先ず(V)の貨油管路Aの洗滌作・業を
行ってから位)の海水を貨油タンクに供給する作業を行
うことになるので、貨油管路Aの洗滌が充分に行われて
いない限り作業の開始時に位)と同様の配慮が必要であ
る。
■ 分離バラストタンクにクリーンバラストを積込む作
業の開始時 海水をシーチェストGより、弁0+pを備えるシーチェ
スト管Kを通り、専用バラストポンプP2、弁q* r
、Ss tを経て分離バラストタンクDに供給する。
通常殆んど問題はないか、バラスト管路Bが貨油タンク
内を貫通し、何らかの事故で管路内に油分がある事が起
り得る。
予め、当該管路に油分がないことを確認した場合は別と
して、専用バラストポンプP2の起動に当り、弁p、o
開放の際に注意を要する。
伏)分離バラスト排出作業中 分離バラストは分離バラストタンクDより弁t+US専
用バラストポンプP2、弁qを経て、洋上では更に弁W
を経て船外に排出され、港内では弁q+ rt y
l Oを経てシーチェストGより排出される。
若し分離バラスト管路Bが、貨油タンクを貫いて設られ
ている場合、貨油タンク内において、上記管路に破損、
損傷があって、管内又はタンク内に油分がある場合は、
弁v1、盲蓋v2 を経てスロップタンクEで処理され
ることになろう。
但し、この場合、弁r+’Jtoに(i)に示す様な故
障があると、シーチェス)Gから油分の漏出が起り得る
6(D 分離バラスト管路、分離バラストタンクに油
分が入った場合 イ)油濁バラストは弁Tsus専用バラストポンプP2
、弁qtV1、盲板v2を取外した管路B3を通ってス
ロップタンクに収容されるが、又は 口)ポンプP2故障の場合は、バラスト管路Bと貨油管
路Aとを、弁z1、盲板z2を取外しだ管路M、で連結
し、弁tt Zl * b、貨油ポンプP1、弁C9
d、eを経てスロップタンクEに収容される。
従って(イ)の場合は、シーチェストGより、←)の場
合はシーチェストFより油分流出の危険がある。
上に詳述したように、従来のタンカーの一般的な貨油管
路、バラスト管路等にはシーチェストより船外に油分が
流出する危険を含んでおり、常にシーチェストよりの油
分の流出の有無を監視しなければならず、信頼出来る弁
を常に整備状態に確保し、又、貨油ポンプ、専用バラス
トポンプを始動する時でシーチェストの取扱いを伴うと
きは、細心の配慮と熟達した操作技術とを必要とする欠
点があった。
それにも拘らず、タンカーの油分流出事故件数の20係
位が上記のいずれかに当ると言われる。
この発明は斜上の欠点を除去出来たタンカー等の油分漏
出防止用配管を提供するのをその目的とする。
第2図に示す一実施例に基づき第1及び第2番目の発明
の詳細な説明すると、シーチェスト■を、逆止弁1、弁
2を備えるシーチェスト管路I′により専用バラストポ
ンプP2の吸込側に連通し、該ポンプP2の吐出側の逆
止弁3、弁4,5を、別に頂部に水平なT字状管■があ
り、該丁字状管の3箇所の端部H−1,■2.II3に
立上り管■1゜■2.■3が夫々連通されて頂部にて2
個の逆U字管路■、■が組合わされた形となり、前記頂
部を貨油タンクCの貯蔵最高油面(船のトリム、油面の
動揺を考慮して決める)■及び分離バラストタンクBの
貯蔵最高油面■′より上位にあるように設けた上記逆U
字管路IV、 Vの内の一つの逆U字管路■を逆止弁6
を介して貨物油管路(以下貨油管路と言う)Aに連通し
、他の一つの逆U字管路Vをバラスト管路Bに連通した
ものであり、該貨油管路Aは貨油タンクCより貨物油を
陸上のタンク(図示省略)に揚荷する場合、又は貨油タ
ンクCに張水したターティバラスト或は貨油タンクCを
洗滌した海水をスロップタンクEに移す場合に使用され
る管路であるが、ポンプルームの仕切弁7、弁8、貨油
ポンプPl、吐出側逆上弁9、弁10.11.12を通
って陸上タンクに連なるマニホールドLに連通し、又、
上記弁11の上流において分岐させ弁13を通ってスロ
ップタンクEに連通させたものであり、該バラスト管路
Bはポンプルームの仕切弁14、弁15.1′6、油分
濃度計■、弁1T、分離バラストポンプP2、吐出側逆
止弁3の下流で弁26を設けて分岐させて、頂部が同じ
く貨油タンクCの貯蔵最高油面■より上位にある逆U字
管路■を経て、船外に、又前記頂部より分岐した別の逆
U字管路Xを経てスロップタンクEに連通させたもので
、前記各頂部には自動空気吸込弁x1■を設けたも、の
である。
なお、第2図中XIIIは陸上タンクより船中の貨油タ
ンクCに積荷する場合使用する管路で、陸上に設置され
たポンプによりマニホールドL1弁18を通って一旦貨
油管路Aには入り貨油タンクCに供給され、X■は専用
バラストポンプの故障に備えてバラスト管路Bと貨油タ
ンク管路Aとを結び、逆止弁19と盲板20とを有する
管路、X■は弁21、油分排出監視制御装置X■を有す
る管路、X■は油分濃度計■を使用しない場合の水平管
路、X■、魚は他の貨油ポンプ系統に送る管路を夫夫示
し、22は逆U字管路■の頂部の弁、°23は逆U字管
路■の頂部の弁、2−4.は逆U字管路■の頂部の弁、
25は逆U字管路Xの頂部の弁を夫々示す。
この実施例は斜上のような構成を有し、第1番目の発明
は、貨物油タンクCの貨油ポンプP1 により陸上のタ
ンクに通じるマニホールドLに送れるようにした貨物油
管路Aと、船底のシーチェストIより海水をバラストポ
ンプP2によす船内の分離バラストタンクDに送れるよ
うにしたバラスト管路Bとを備えたタンカーにおいて、
該バラスト管路Bの途中に、頂部が該バラストタンクB
の貯蔵最高油面■′及び貨物油タンクCの貯蔵最高油面
■より上位にある逆U字管路■を設け、該逆U字管路■
の一方の立上り管■1は該バラストポンプP2の吐出側
に、又他方の立上り管■2は前記分離バラストタンクD
に連通するバラスト管路Bに夫々連通させ、更に、該頂
部をT字状管■にして該頂部より分岐させた別の立上り
管13と前記一方の立上り管■1 とで他の逆U字管路
■を形成U、該立上り管■3の下端は該貨物油タンクC
に近い貨物油管路Aと連通させ、該頂部のT字状管■に
は該立上り管■1 に連通ずる方には自動空気吸入弁X
を、又各党上り管L −lll3に連通する方には弁2
2.23を夫々設けたことを特徴とするタンカーの油分
漏出防止用配管。
を要旨とするものである。
第1番目の発明の実施例は斜上のような構成を有するか
ら、貨油管路Aの洗滌の時は、船外廃棄用の逆U字管路
■は弁24,25.26を閉じることにより不作動状態
に置き、又、分離バラストタンクDに連通ずる逆U字管
路■は頂部の弁22を閉じることにより不作動状態に置
き、貨油管路Aのポンプルームの仕切弁7を閉じ、逆U
字管路■の頂部の弁23、逆止弁6、貨油管路Aの弁8
゜1・0.11.12.18を夫々間いて専用バラスト
ポンプP2を稼動すれば、シーチェスト1より海水は吸
引されて貨油管路Aは洗滌される。
又、貨油タンクCに張水したい時は上記弁8を閉じ、ポ
ンプルームの仕切;弁7、開いて分離バラストポンプP
2を稼動すればジ−チェスHより海水は吸引されて貨油
タンクCに供給されるし、分離バラストタンクDに給水
したい時は、逆U字管路■の頂部の弁23を閉じ、逆U
字管路■の頂部の弁22、弁14を開いて該ポンプP2
を稼動すればシーチェスト■より海水は吸引されて分離
バラストタンクDに供給される。
この場合、各逆U字管路IV、 Vの頂部の自動空気吸
込弁Xは管内に分離バラストポンプP2の吐出圧がかか
つている間は閉じていて頂部はサイフオンの作用をする
が、該ポンプP2が停止され、管内に吐出圧がなくなる
と、自動的に開き外気を吸込むのでサイフオンの作用は
破れ、而も頂部は貨油タンクCの貯蔵最高油面■より上
位にあるので貨油タンクC1貨油管路A或は分離バラス
トタンクD1バラストを路Bの油分や油性海水が逆U字
管路■、■を乗り越えてシーチェストlに逆流すること
が給体になく、又、シーチェスト■には逆止弁1を設け
であるので逆止弁10機能が正当に果せるものならば一
旦シーチェストIより船内に入れたものはシーチェス)
Iより船外に排出されることはない。
第1番目の発明は斜上のような構成、作用を有し、海水
をシーチェストIより吸込む専用バラストポンプP2、
即ち、云わば海水ポンプと貨油タンクCより引出される
貨油が通って行く貨油管路A、即ち、言わば油管との連
結を、逆U字管路を介して貨油ポンプP1の吸引側にあ
る油管の所で行うようにしたので、貨油管路Aの弁等の
故障は一切シーチェスHからの漏油の原因とならず、油
は勿論、油性水がシーチェスHに逆流することが全くな
い状態で油管の海水洗滌、油タンクへの海水張込みが出
来、又、油ポンプに直結するシーチェストを全く作らず
に済む効果がある。
又、従来量も神経を用いた油管系の油分抜取り、シーチ
ェストへの逆流防止の厄介な手順は一切排除して差支え
ない。
第2番目の発明は、貨物油タンクCの貨油を貨油ポンプ
P1 により陸上のタンクに通じるマニホールドLに送
れるようにした貨物油管路Aと、船底のシーチェスト■
より海水をバラストポンプP2によす船内の分離バラス
トタンクDに送れるようにしたバラスト管路Bとを備え
たタンカーはおいて、該バラスト管路Bの途中に、頂部
が該バラストタンクBの貯蔵最高油面■′及び貨物油タ
ンクCの貯蔵最高油面■より上位にある逆U字管路Vを
設け、該逆U字管路Vの一方の立上り管■、は該バラス
トポンプP2の吐出側に、又他方の立上り管■2は前記
分離バラストタンクDに連通ずるバラスト管路Bに夫々
連通させ、更に、該頂部をT字状管Hにして該頂部より
分岐させた別の立上り管■3と前記一方の立上り管■1
とで他の逆U字管路■を形成し、該立上り管■3の
下端は該貨油タンクCに近い貨物油管路Aと連通させ、
該頂部のT字状管■には該立上り管■1に連通ずる方に
は自動空気吸入弁Xを、又各室上り管In2. I3に
連通ずる方には弁22.23を夫々設け、前記貨物油管
路Aには該貨物油ポンプP1 を通らず、弁8′を経て
前記マニホールドLか、スロップタンクEに連通する管
路を設け、該マニホールドLに連通ずる途中の管は弁1
8、貨油管X■を経て貨物油タンクCに連通ずるように
し、前記バラストポンプP2の吐出側は更に頂部がスロ
ップタンクEの貯蔵最高油面より上位にある別の逆U字
管路■を頂部の弁24を経て船外に連通させ、前記頂部
より弁25を介して分岐した別の逆U字管Xの端部は該
スロップタンクEに連通するようにし、前記逆U字管■
の頂部には自動空気吸込弁刈を設けたことを特徴とする
タンカーの油分漏出防止用配管を要旨とするものである
第2番目の実施例は斜上のような構成を有するから、第
1番目の発明の作用の他に、分離バラスト管路Bに、例
えば該管路が貨油タンクを貫通していて而も貨油タンク
内の該管路に破損等があり油分で汚染された時は、バラ
スト管路Bのポンプルーム仕切弁1415.27.26
、逆U字管路Xの弁25を開き、逆U字管路■の弁24
を閉じて分離バラストポンプP2 を稼動すればバラス
ト管路Bの油濁海水は総てスロップタンクEに収容でき
、シーチェストIの管路I′の弁は逆止弁1であるので
シーチェストIを通って船外に排出することはない。
又、分離バラストタンクD内の海水で油濁していないこ
とが判然としている時は、逆U字管路Xの弁25を閉じ
、逆U字管路■の弁24を開き分離バラストポンプP2
を稼動すれば全部船外に排出させることができ、その際
油濁について多少不安のある時は、水平管路X■を閉じ
油分濃度計■の管路を弁16.17を開いて使用すれば
船外への油分排出については安心した監視ができる。
通常は、油分濃度計を通じて排出し、異常のあったとき
に管路X■に切替え、スロップタンクに収納することと
しても差支えない。
又、専用バラストポンプ故障の場合は、貨油管路Aのポ
ンブルーム仕切弁7、弁8.9.10.21を開いて貨
油ポンプP1 を稼動すれば船外排出ができ、との貨油
管路Aは常時は全くシーチェスト■とは関連がないので
揚荷中シーチェストIよりの漏油はない。
なお、貨油タンクC1貨油管路Aの洗滌水で油分が規程
以上含まれているものは弁11,21を閉じ、弁13を
開いて貨油ポンプを稼動すれば全部スロップタンクに収
容されるし、油濁が規定以下ならば弁21を開いて船外
に排出でき、その際、油分排出監視制御装置X■を働か
せば油分の船外排出は厳重に管理できる。
従ってこの発明によればシーチェストIの管路I′の弁
またけ信頼の置ける弁を使用して置けば、他の弁を常に
整備状態に置く努力を必要以上にしなくても、又、操弁
技術がそれ程熟達していなくとも、或いは限定小人数で
操作しても、油濁海水を船外に排出すること、特にシー
チェス)Lより船外に排出することを防止できる特別顕
著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のタンカーの一般的な貨油管路、バラスト
管路の説明図、第2図はこの発明にかかるタンカー等の
油分漏出防止用配管を示し、1は弁、■はシーチェスト
、■牡シーチェスト管路、■、■は逆U字管路、■は貯
蔵最高油面、Lはマニホールド、IX、 Xは逆U字管
路、XI、 Xllは自動空気吸込弁、■は水平管路、
Aは貨物油管路、Bはバラスト管路、Cは貨物油タンク
、Dは分離バラストタンク、Plは貨物油ポンプ、P2
は専用バラストポンプ、Eはスロップタンクを夫々示す

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 貨物油タンクCの貨油を貨油ポンプP1により陸上
    のタンクに通じるマニホールドLに送れるようにした貨
    物油管路Aと、船底のシーチェストIより海水をバラス
    トポンプP2により船内の分離バラストタンクDに送れ
    るようにしたバラスト管路Bとを備えたタンカーにおい
    て、該バラスト管路Bの途中に、頂部が該バラストタン
    クBの貯蔵最高油面■′及び貨物油タンクCの貯蔵最高
    油面■より上位にある逆U字管路■を設け、該逆U字管
    路Vの一方の立上り管■1は該バラストポンプP2の吐
    出側に、又他方の立上り管■2は前記分離バラストタン
    クDに連通ずるバラスト管路Bに夫々連路させ、更に、
    該頂部をT字状管Hにして該頂部より分岐させた別の立
    上り管■3と前記一方の立上り管■1 とで他の逆U
    字管路■を形成し、該立上り管■3の下端は該貨物油タ
    ンクCに近い貨物油管路Aと連通させ、該頂部のT字状
    管■には該立上り管■に連通ずる方には自動空気吸入弁
    Xを、各各室上り管■2.■3に連通ずる方には弁22
    ,23を夫々設けたことを特徴とするタンか−の油分漏
    出防止用配管。 2 貨物油タンクCの貨油を貨油ポンプP、により陸上
    のタンクに通じるマニホールドLに送れるようにした貨
    物油管路Aと、船底のシーチェスト■より海水をバラス
    トポンプP2により船内の分離バラストタンクDに送れ
    るようにしたバラスト管路Bとを備えたタンカーにおい
    て、該バラスト管路Bの途中に、頂部が該バラストタン
    クBの貯蔵最高油面■′及び貨物油タンクCの貯蔵最高
    油面■より上位にある逆U字管路■を設け、該逆U字管
    路Vの一方の立上り管■、は該バラストポンプPの吐出
    側に、又他方の立上り管■2は前記分離バラストタンク
    Dに連通ずるバラスト管路Bに夫夫連通させ、更に、該
    頂部をT字状管Hにして該頂部より分岐させた別の立上
    り管■3 と前記一方の立上り管■1 とで他の逆U
    字管路■を形成し、該立上り管■3の下端は該貨物油タ
    ンクCに近い貨物油管路Aと連通させ、該頂部のT字状
    管■には該立上り管■1に連通ずる方には自動空気吸入
    弁Xを、又各室上り管■2.■3に連通ずる方には弁2
    2.23を夫々設け、前記貨物油管路Aには該貨物油ポ
    ンプP1を通らず、弁8′を経て前記マニホールドLか
    、スロップタンクEに連通スル管路を設け、該マニホー
    ルドLに連通ずる途中の管は弁18、貨油管X■を経て
    貨物油タンクCに連通ずるようにし、前記バラストポン
    プP2の吐出側は更に頂部がスロップタンクEの貯蔵最
    高油面より上位にある別の逆U字管路■を頂部の方24
    を経て船外に連通させ、前記頂部より弁25を介して分
    岐した別の逆U字管Xの端部は該スロップタンクEに連
    通するようにし、前記逆U字管■の頂部には自動空気吸
    入弁刈を設けたことを特徴とするタンカーの油分漏出防
    止用配管。
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