JPS5947901B2

JPS5947901B2 - ステレオ信号表示装置

Info

Publication number: JPS5947901B2
Application number: JP9563179A
Authority: JP
Inventors: 素次吉弘; 常夫坂田
Original assignee: KANSAI TEREBI HOSO KK
Current assignee: KANSAI TEREBI HOSO KK
Priority date: 1979-07-26
Filing date: 1979-07-26
Publication date: 1984-11-22
Also published as: JPS5620344A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、ステレオ信号表示装置に係り、さらに詳しく
は、音声信号のエネルギー分布の状態を視覚的に表示で
きるようにしたステレオ表示装置に関する。

テレビ放送局、ラジオ放送局等においては、サウンドス
テージの状態を正確に放送するために、送信すべき音声
信号のエネルギー分布の状態を常にチェックする必要が
あり、従来においては、このようなステレオ信号のエネ
ルギー分布の状態は、オシロスコープによってリサージ
ュ図形を描かせ、その図形を判断することによりチェッ
クされている。

しかし、ステレオ信号の左、右チャンネル信号は、一般
にそのレベル周波数が経時的に変化するため、このよう
な方法では図形の変化が激しく、正確なチェックを期待
することが困難であった。

したがって、本発明は斜上の事情に鑑みてなされたもの
で、ステレオ信号の広がりや偏りを含めたエネルギー分
布の状態を視覚的に表示できるようにした新規な構成の
ステレオ表示装置を提供することを目的としたものであ
る。

以下、添付図と共にその一実施例を説明する。

まず、第１図を参照してその実施例を説明すると、１．
２はそれぞれ左、右チャンネル信号の入力端、４．５は
それぞれ左、右チヤンネル信号レベル表示器、６は左右
チャンネル信号の加算信号レベル表示器を示す。

入力端１，２にはそれぞれトランス７．８の１次巻線９
，１０を接続してあり、トランス７．８の各２次巻線１
１．１２には左、右チヤンネル信号レベル表示器４，５
がキャンセル回路１３を介してそれぞれ接続されている
。

ここに、キャンセル回路１３は、左、右チャンネル信号
が同位相、同レベルである時には、両信号を互いに打ち
消すようになっており、特に実施例ではトランス７．８
の各２次巻線１１．１２の中間タップを接地し、各２次
巻線１１．１２の一端を対応する左、右チヤンネル信号
レベル表示器４，５にそれぞれ一対のダイオード１４．
１５及び１６．１７を順方向に直列に接続し、さらにト
ランス８の２次巻線１２の他端をダイオード１８を介し
てダイオード１４゜１５の接続点に接続し、トランス７
の２次巻線１１の他端をダイオード１９を介してダイオ
ード１６．１７の接続点に接続して構成されている。

また、左、右チャンネル信号を加算回路２０で加算して
加算信号レベル表示器６に供給するするために、加算信
号レベル表示器６は加算回路２ｏを介して左、右のチャ
ンネル信号入力端１，２に接続されている。

ここに、加算回路２０は、入力端１，２の各々に接続し
た抵抗２１．２２を並列に接続して構成されており、そ
の出力側にある共通接続点を加算信号レベル表示器６に
接続している。

一方、各レベル表示器４．５．６はそれぞれＬＥＤ
を用いて構成されており、表示盤上に第２図に示すよう
な逆Ｔ字形の配列をなしている。

すなわち、左、右チヤンネルレベル表示器４゜５は水平
直線上に左、右に振り分けて配置されており、加算信号
レベル表示器６は該直線の中間部つまり左、右のチャン
ネル信号レベル表示器４゜５の分離点より略垂直に延出
するように分岐して配置しである。

このような構成の本発明表示装置によれば、ステレオ信
号のエネルギー分布の状態が次のような態様となって視
覚的に判断される。

ｌ）左、右チャンネル信号が同位相で同レベルの場合（
モノラル信号の場合）キャンセル回路１３によって両信号は打ち消されるので
、加算信号レベル表示器６のみが第３図に示す如く発光
する。

（発光は、黒丸で示してあり、以下の場合も同様）しかし、左、右チャンネル信号が同位相であっても、両
者のレベルに差が有る場合には、その差分がレベル表示
器４又は５に発光表示される。

２）左、右チャンネル信号が逆位相で同一レベルの場合加算回路２０によって両者の信号レベルの加算値が零に
なるので、左、右チヤンネル信号レベル表示器４，５が
同時に発光する（第４図参照）。

３）左または右チャンネル信号のみが供給されている場
合入力信号のある左あるいは右のいずれかのチャンネル信
号表示器４，５と表示器６とが発光する。

なお、左チャンネル信号のみが供給されている場合には
、ダイオード１９．１７が逆バイアスされるために右チ
ヤンネル信号レベル表示器５は発光されず、右チャンネ
ル信号のみが供給されている時も同様である（第５図、
第６図参照）。

４）左、右チャンネル信号が異種類の場合左、右チヤン
ネル信号レベル表示器４，５及び加算信号レベル表示器
６のいずれもが発光する（第７図参照）。

なお、以上の実施例にお・いて、各レベル表示器４、
５．６のＬＥＤの発光数は供給される信号レベルに応
じて比例的に変化することはいうまでもない。

したがって、このようなステレオ信号表示装置によれば
、左、右のチャンネル信号が同位相、同レベルである時
に両信号・を打ち消すキャンセル回路を介して、左、右
のチャンネル信号の入力端に接続されており、それぞれ
が互いに左、右の方向に振り分けるように配置された左
、右チヤンネル信号レベル表示器と、左、右のチャンネ
ル信号を加算する加算回路を介して、左、右のチャンネ
ル信号の入力端に接続されており、上記左、右のチャン
ネル信号レベル表示器の分離点より略垂直に延出するよ
うに分岐して配置された加算信号レベル表示器とを備え
た構成されているので、左、右チヤンネル信号レベル表
示器及び加算信号のレベル表示器の点灯態様を見るだげ
で音声信号のエネルギー分布の状態を直接的に視認する
ことができるので、従来は聴覚によってのみしか判断で
きなかったサウンドステージの音の広がり、偏りなどを
視覚を通じて客観的に容易かつ正確に判断できる特有の
効果がある。

したがって、放送局等において試、駐機として用いれば
、放送すべきステレオ信号が正しく送信されているかを
容易に判断できる利点があり、また通常の再生装置に付
加して使用すれば音の広がり、偏り、立体感を含めたサ
ウンドステージのエネルギー分布の状態を聴覚と同時に
視覚によっても楽しむことができるなどの利点がある。

なお、本発明の表示装置は前述のものに限られるもので
はなく、レベル表示器が本発明の表示装置の特徴とする
配列をなす限りは、例えばブラウン管を使用したもの、
或いは液晶を使用したもの、指針式メータ等を使用した
ものであってもよく、要は左、右チヤンネル信号レベル
並びに加算信号レベルをそれぞれ独立的に、望ましくは
前述のようにベクトル的、グラフフィック的に表示する
機能を備えるものであればよい。

また、前記実施例はトランスを使用してキャンセル回路
を構成しているが、例えば第８図に示すようにトランジ
スタ２３．２４を使用して、或いは第９図に示すように
オペアンプ２５．２６乃至３０を使用してキャンセル回
路を構成してもよいのは勿論である。

なお、第８図、第９図において第１図と対応する部分に
は同符号を付している。

さらに、第９図に示す回路のように、逆相表示器３１を
設け、これに入力端１，２からオペアンプ３２及び位相
反転機能を有するオペアンプ３３を介して左右チャンネ
ル信号を供給し、逆相表示を行うようにしてもよい。

なお、この場合のレベル表示装置における各レベル表示
器４．５．６．３１の配置は例えば第１０図に示す
ように十文字状に配列すればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路図、第２図は同実
施例の表示装置のレベル表示器の配列状態を示す図、第
３図〜第７図は同実施例の表示装置の作動状況を示す図
、第８図は本発明の他の実施例を示す回路図、第９図は
本発明の更に他の実施例を示す回路図、第１０図は同実
施例の表示装置のレベル表示器の配列状態を示す図であ
る。符号の説明、１，２・・・・・・左右チャンネル信号入
力端、４．５．６・・・・・・レベル表示器、１３
・・・・・・キャンセル回路、２０・・・・・・加算回
路。

Claims

【特許請求の範囲】１左、右のチャンネル信号が同位相、同レベルである
時に両信号を打ち消すキャンセル回路を介して、左、右
のチャンネル信号の入力端に接続されており、それぞれ
が互いに左、右の方向に振り分けるように配置された左
、右チヤンネル信号レベル表示器と、左、右のチャンネル信号を加算する加算回路を介して、
左、右のチャンネル信号の入力端に接続されており、上
記左、右のチャンネル信号レベル表示器の分離点上り略
垂直に延出するように分岐しで配置された加算信号レベ
ル表示器とを備えたことを特徴とするステレオ信号表示
装置。