JPS5947401B2

JPS5947401B2 - 照明一体化天井構造

Info

Publication number: JPS5947401B2
Application number: JP50047556A
Authority: JP
Inventors: 昌延粟田; 正高木
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1975-04-21
Filing date: 1975-04-21
Publication date: 1984-11-19
Also published as: JPS51122977A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、天井面に照明器具を設けるに当り、天井面に
特別な加工を施すことなく照明器具を構成できるように
した照明一体化天井構造に関するものである。

従来よシ用いられている照明器具は、天井面の構造とは
比較的無関係に照明器具自身の構造が考えられておシ、
その結果照明器具を取付けるに当っては天井面に必要な
加工を施す必要があった。

また、そのために天井面を構成した後で、例えば天井板
に照明器具取付用の穴をあけるなど、極めて能率の悪い
作業を強いられていた。

そこで、このような非能率を改める手法として、天井面
をＴバーと、このＴバー間に載置される天井板で構成す
る構造が多く採用されるようになった。

この場合の照明器具取付は、照明器具の長手方向に添っ
て並設したＴバー間に載置する構造が殆んどであシ、照
明器具を取付ける位置が限定されるという欠点がある。

また、照明器具の両端をＴバーに載せてこれを支持する
構造をとる場合は、照明器具自身でその強度を持たせる
という考えで構成されているため、本体構造が犬きくな
シ、照明器具の価格が高価になるという問題もある。

本発明は、前述の事情に鑑み、照明器具を天井面を構成
する一部材として考え、Ｔバーや天井材との関係を天井
システムとして十分に考慮した上で、施工、価格面で合
理化した照明一体化天井構造を提案するものである。

本発明における天井構造は、照明器具を天井板との組合
せにおいて天井面に構成し、照明器具としての実体を反
射板とソケットなどを備えた設備ボックスで形成したも
のである。

つぎに、本発明による照明一体化天井構造を、図面に示
す実施例を用いて説明する。

第１図乃至第３図に本発明による天井構造を示しである
。

図において、１は例えばＴバーのような枠材で、図示し
てはないが天井スラブより吊金具などにより吊り降され
、十字状あるいは平行に配置されている。

２は枠材１．１間に載置される天井板で、照明器具が設
置されない場合は、第２図に示すように、例えばスプラ
インのような連結金具７によって互いに連結されている
。

第３図から明らかなように、照明器具を構成する場合は
、間隔をおいて載置した天井板２．２間に、断面路コ形
で天井板２と略同等の長さ寸法を有する反射板３を取り
付ける。

この反射板３の両端部にはソケットを備えた設備ボック
ス４．５が設けられ、螢光ランプ６が取付けられる。

なお、設備ボックス４．５はあらかじめ反射板３に固定
しておくこともできるし、反射板３を天井に設置した後
で装着することもできる。

照明器具の寸法は反射板３の寸法によって定められるの
で、この寸法を例えば天井板２のそれに合致させておけ
ば、一旦第２図のように構成した天井に照明器具を取付
ける場合は便利である。

つぎに反射板３を天井板２に取付ける構造について説明
する。

一般に、天井板２の長手方向側縁には、第４図に示すよ
うに天井板２．２同志を連結する連結金具７が挿入され
るほぞ溝２１が形成されている。

そして、この連結金具７は、天井板２．２同志を連結す
るのみならず、天井板２の長手方向中央部の垂るみを防
止する補強効果も備えている。

本発明においては、第５図に示すように反射板３の一対
の側壁の長手方向側縁に係止縁３１３１を形成し、対向
する天井板２．２のほぞ溝２１２１に、該係止縁３１．
３１を挿入して反射板３を固定する。

その結果、反射板３の係止縁３１は天井板２のはソ全長
に渡ってほぞ溝２１に挿入され反射板３の固定と同時に
天井板２の補強、垂るみ防止の効果も有している。

第６図は反射板３に設ける係止縁３１の異なった形成構
造を示すもので単にＬ字形に形成するのではなく、一旦
天井板２の下面に達する垂下部３２を設けたものである
。

この構造によれば、反射板３が天井板２の中程から形成
されるということがなく、外観の改善と共に縁部の補強
効果が大きい。

なお、反射板３他の部品からなる照明器具の重量を支持
するに当シ、照明器具の両端を支持するだけでは垂みを
生ずる恐れがあるので、例えば第７図に示すように反射
板３端部に係止片３３．３４を一体に設け、これをＴバ
ー１に係止させて照明器具の重量の殆んどをこの係止片
３３．３４で受けるようにすればよい。

以上説明したように、天井板２．２間に反射板３を取付
け、この反射板３の両端に設備ボックス４．５を装着す
れば照明器具が完成する。

ところで、この設備ボックス４．５は、例えば次のよう
に構成される。

第７図にソケット８を備えただけの設備ボックス４を示
しである。

この設備ボックス４は、ソケット８の螢光ランプ受面を
露出させるための透孔４１を形成した前面板、この前面
板に運なシ天井板２の下面と一致するように設けた底面
板、これら前面板、底面板の両側部に設けた側面板等に
より略箱形に構成される。

第７図の例では両側面板を反射板３の側板にねじ止めし
て、設備ボックス４を反射板３に取付けている。

また、係止片３３．３４は照明器具の重量をＴバー１の
垂直片で受けかつ容易に外れないよう構成され、Ｌ形係
止片３３と２形係止片３４を対にして形成している。

これは、Ｔバー１の同じ個所に、２つの反射板３．３を
突き合わせて係止させる場合、互いに係止片が重ならな
いようにするための構造で、対称な位置関係にある反射
板３の側壁両端部に突出して一体に設けた係止片を一対
だけ少なくとも側壁を形成する板厚分だけ位置を左右い
ずれかにずらせてＺ形係止片とすればよい。

第８図に示す設備ボックス５は、例えばソケット８を収
納するソケットボックス５１を、第７図に示す設備ボッ
クス４と同様にねじ止めし、他の部分は単に設備プレー
トとして構成して必要な設備、例えばスピーカ、スプリ
ンクラ−１火災検知器、空調設備等を、それぞれに応じ
た構造で、組込めるようにする。

例えばスピーカを取付ける場合は、設備プレートにスピ
ーカに合わせたパンチング５２を施し、これに合わせて
スピーカを取付ける。

この取付けに反射板３が利用されることは勿論であるが
、それぞれの設備の取付金具のようなものを標準化し、
取付用のねじ孔、ノック孔などをあらかじめ反射板３に
設けておくことも可能である。

９は安定器を収納した安定器ボックスで、例えば反射板
３の側板に取付穴３５．３５を形成しておき、これに安
定器ボックス９の両端を嵌め込んで固定するようにすれ
ば、安定器の重量を支える強度などの点で好都合である
。

３６は安定器からソケラト８への配線を通す配線樋であ
る。

々お、設備ボックス４．５は本実施例の構造に限らず、
ソケット８を反射板３の所定位置に取付け、安定器など
を含む必要設備を収納した構造であれば、任意に構成し
て差支えない。

以上詳細に説明したように、本発明は照明器具を天井面
を構成する枠材や天井板等と組合せるシステムの一部と
してとらえ、照明器具から額縁や本体の枠体を取υ除き
、簡単な部品の集合体として構成したものである。

したがって、例えば照明器具の主体をなす反射板は天井
板のほぞ溝を利用して取付は固定され、しかも天井板の
垂るみを防止する補強材としての効果を得ている。

また、反射板と一体に設けた係止片をＴバーに係止して
いるので、照明器具としての重量をこのＴバーで支える
ことになり、照明器具自体や天井板の垂みを防止すると
同時に地震などの振動による照明器具の落下を防止する
ことができる。

しかも、対称な位置関係にある反射板両端部に設けた係
止片の一対だけ位置をずらせたので、直線状に照明器具
を設置する場合でも係止片同志がＴバー上で重なること
なく係止できる。

また、係止片は板材を垂直方向で使用しているので板厚
が薄くても強度がとれる利点がある。

さらに、天井面に取付けられる諸設備は、反射板の両端
に装着される設備ボックスを利用して取付けられるから
、天井面が整理され外観のよい天井が形成される。

さらに、照明器具が従来のそれの必要最少限の部品の組
合せで構成されるので、全体として安価に構成できる。

また、反射板の寸法を天井板の寸法に合致させておけば
、照明器具の位置の変更、増設などが極めて容易に実施
できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも、本発明実施例を示すもので、第１図は
天井面の斜視図、第２図は照明器具を構成しない場合の
天井断面図、第３図は照明器具を構成した場合の天井断
面図、第４図は天井板同志の連結部を示す拡大断面図、
第５図は天井板への反射板の取付構造を示す拡大断面図
、第６図は反射板の他の実施例による取付部拡大断面図
、第７図は設備ボックスの一実施例を示す要部斜視図、
第８図は設備ボックスの他の実施例を示す要部斜視図で
ある。図中に示す、１は枠材、２は天井板、２１はほぞ溝、３
は反射板、３１は係止縁、４．５は設備ボックス、６は
螢光ランプ、８はソケット、９は安定器ボックスである
。

Claims

【特許請求の範囲】

１天井スラブよりつり降したＴバー上に間隔をおいて
載置した天井板と、断面路コ形で天井板と略同等の長さ
寸法を有すると共に両端部にソケットを備えた設備ボッ
クスを備えた反射板とからなシ、前記反射板には一対の
側壁の長手方向側縁に添って係止縁を形成し、前記側壁
両端部には一体に係止片を突出して設けると共に対称な
位置関係にある両端部の係止片を一対だけ少なくとも側
壁を形成する板厚分位置をずらせて設け、前記係止縁を
対向する天井板のほぞ溝に挿入し、且つ前記係止片を前
記Ｔバーの垂直片に係止することを特徴とする照明一体
化天井構造。