JPS5944058B2 - 熱気式食器消毒庫 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ガスバーナ等により加熱空気をつくり、こ
れを庫内に循環させて庫内の食器を消毒する熱気式食器
消毒庫に関する。

熱気式食器消毒庫として、従来、収納室の側部縦方向に
通風路を形成し、その通風路の上部に、収納室上部から
吸気を行ない、通風路の下方に送気を行なう送風機を取
付け、通風路の下部に凹部をつくって、ここにガス燃焼
炉を設置し、炉から発生する熱気と通風路を下方に流れ
る空気とを混合して通風路下部から熱風を収納室に送り
込む消毒保管庫が提案されている（実公昭５４−３１８
３４号）。

しかし、この消毒保管庫は、その構造上、送風機により
通風路内に空気を送りこみ、途中のガス燃焼炉の側部開
口から発生する熱気と送風空気を混合させることから、
送風機により送られる空気が、ガス燃焼炉の熱気発生用
の開口から逆流して炉内に入り、熱気が逆流して通風路
の空気との混合を阻止し、さらに、逆流した送風空気に
よりガスバーナの火が不安定になる欠点があった。

この発明は上記の欠点を解消するためになされたもので
、ガス燃焼炉で発生した熱気を通風路に良好に吸引して
通風路内の空気と混合させ、熱風を効率良く庫内に循環
させ得る熱気式食器消毒庫の提供を目的とする。

以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は食器消毒庫の断面図を示したもので、１は断熱
壁２により周囲を箱形に形成した食器用の収納室、３は
収納室内に取付けた食器棚、４は食器棚３上の食器かご
である。

収納室１の側部に、隔壁５で区画された通風路６が縦に
形成され、隔壁５の上部こと収納室１から通風路６に吸
気を行なうための吸気ロアが形成され、通風路６の下部
には収納室１に送風を行なう送風口８が形成され、この
送風口８に対向してモータ１０駆動のシロッコファン９
が送風機として配設されている。

１１は通風路６の側部に形成され、通風路６と連通ずる
炉室であり、炉室１１内には上方、側方、下方をそれぞ
れ通風路としてのこしながら、第２図に示すガス燃焼炉
１２が配設されている。

ガス燃焼炉１２の側部には熱気排出用の排気孔１３が形
成され、この排気孔１３の前部に導風板１４が排出され
た熱気を下方へ導くように取付けられている。

ガス燃焼炉１２は排気孔１３側の側部を通風路６に面し
て配置される。

なお、１５はガス燃焼炉１の吸気用開口部、１６は吸気
用開口部１５から炉内に挿入されたガスバーナ、１７は
収納室１の空気を出すための放出口である。

次に、熱気式食器消毒庫の作用を説明する。

シロッコファン９を作動すると、第１図矢印に示す如く
、通風路６を上から下に、収納室１を下から上に移動す
る空気流が生ずる。

さらに、ガスバーな１６に点火すると、外気を吸気用開
口部１５から吸入し、加熱された熱気は排気孔１３から
導風板１４により通風路６内を下方に放出される。

放出された熱気は同一方向に流れる通風路６内の空気に
混合され、全く逆流することなく逆風口８へと流れ、シ
ロッコファン９に吸引されて収納室１の下部に送出され
る。

この時、ガス燃焼炉１２の周囲の空間にも下向きの空気
の流れが形成され、通風路６のバイパス路となって、ガ
ス燃焼炉１２の周壁熱はこの通路においても流通空気に
熱交換される。

また、シロッコファン９によりガス燃焼炉１２内の熱気
も通風路６内に吸引されるから、逆流を発生させずに熱
気を空気流にうまく混入して通風路６から収納室１内へ
送出することかできる。

この場合、ガス燃焼炉１２内では外気がシロッコファン
９の作用により、吸気用開口部１５から吸引されること
になり、排気孔１３の開口面積が吸気ロアに比べ大きい
場合には多量の外気がガス燃焼炉１２に吸引され、ガス
バーナ１６の火が失火する恐れがあるから、排気孔１３
の開口面積は吸気ロアのそれの１／２から１／３程度が
良好である。

このように、熱気を混入して高温になつた空気は、シロ
ッコファン９から収納室１内の底部に放出され、収納室
１を上昇しながら食器を乾燥消毒し、一部の空気は放出
口１１から外部へ放出され、その他の空気は再び吸気ロ
アから通風路６へ吸込まれて循環する。

以上のように、この発明の熱気式食器消毒庫によれば、
収納室側部の通風路の下部に、空気を下方へ送るように
送風機を設置し、通風路の中間部に設けた炉室にガス燃
焼炉を設け、ガス燃焼炉の通風路側に設けた排気孔の前
部に排気孔から出された熱気を下方へ導く導風板を取付
けたから、ガス燃焼炉で発生した熱気を逆流させること
なく通風路内に流出させ送風機により室内の空気と混合
して熱風を庫内に効率良く流すことができ、炉内での熱
気の逆流は発生せず、ガスの火を安定状態におくことが
できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示し、第１図は熱気式食器消毒
庫の縦断面図、第２図はガス燃焼炉の斜視図である。 １・・・・・・収納室、５・・・・・・隔壁、６・・・
・・・通風路、７・・・・・・吸気口、８・・・・・・
送風口、９・・・・・・シロッコファン（送風機）、１
１・・・・・・炉室、１２・・・・・・ガス燃焼炉、１
３・・・・・・排気孔、１４・・・・・・導風板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 食器を収納する収納室の側部に隔壁で区画した通風
   路を縦に形成し、該通風路の上部に該収納室に連通ずる
   吸気口を設け、該通風路の下部に設けた該収納室に通ず
   る送風口付近に送風口から該収納室へ送風する送風機を
   設置し、該通風路め中央側部に連通して炉室を形成し、
   該炉室内にガス燃焼炉を設置すると共に、該ガス燃焼炉
   の通風路に面した側部に排気孔を形成し、該排気孔の前
   部に熱気を下方へ導く導風板を増付けたことを特徴とす
   る熱気式食器消毒庫