JPS5942826Y2 - 背高飼料刈取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、背の高いトウモロコシ等を青刈りして牛・豚等
の飼料（以下背高飼料という）とする場合の背高飼料刈
取機に関する。

上記の刈取機を農用トラクタを利用し、これに刈取機構
部をアタチメントとして装着して構成した場合、飼料の
背丈が作業者の背或はそれ以上高いので、根元を切断し
た飼料の倒伏等の後処理が非常に面倒である。

その後処理を円滑にすると共に、切断効率の向上を図る
ことを目的とする考案を本出願人は先に提案した（実願
昭５４−１１９１５９号（実公昭５８−３３８５２号公
報）参照）。

本案は、その先の考案における倒し方向への送り機構と
切断された根元の払い出しストッパとに改良を加えて切
断倒伏を円滑確実にすることを目的とする。

前記の先願考案は、農用トラクタ１に装着する機枠２に
背高飼料Ｃの略中央部を刈り倒し方向に押す案内３Ｌ
、３Ｒを設け、その案内を縦軸４に支持させてその軸の
回動で刈り倒し方向を進行方向の左又は右に転換するよ
うにし、刈取機入力軸５と刃物軸７とを回転方向変換機
構８を介して連動させ、その変換機構８と前記案内３Ｌ
、３Ｒの倒し方向転換機構とを連動させて飼料の切断
根元側を倒し方向に誘導する方向に刃物９を回転させる
関係とし、回転刃物９の下方に飼料の根元を挾持する二
叉そり１０を設けた背高飼料刈取機である。

本案は、上記の刈取機に於て、刈倒し方向案内を進行側
前端を頂点とする平面略三角形の送りベルト３とし且そ
の送りベルト３の最大押送位置を回転刃物９の切断位置
と略同−垂直面内とし、又飼料の切断根元側の払い出し
量を匍堰する部材１１を設けたものである。

い１第３図に於て進行中心Ｘ−Ｘを刈取るべき飼料の列
Ｃ，に一致させて矢ａの方向に前進する。

送りベルト３は実線示の場合矢すの方向に回転させ刈取
刃９も同じ左方向に回転させる。

その進行に伴ない刈取るべき飼料Ｃの背丈の中程が送り
ベルト３に押されて徐々に進行左側の倒し方向に押され
る。

飼料Ｃ１の根元は二叉そり１０Ｖｃ案内されて刃物９に
向って導かれ、その切断位置に達する頃はベルト３の最
大押し送り位置（プーリ２５の位置）にＣ２のように位
置して大きく傾いた状態に於て根元を切断される。

この場合ベル）３には掛合凸起３１を設け、又は飼料に
対し摩擦の大きい粗面加工をする。

回転刃物９／／ｉ円板９ａの周面に複数の両面刃の切断
刃９ｂを略等間隔に設け、各方間に払い山板９ｄを両側
の方間に回動自由に設ける。

従って切断された飼料の根元は上記払い板９ｄで、トラ
クタ車輪に踏１れない位置オで払い出されるものである
が、その場合払い出量が大き過ぎると、折角倒れ方向に
ベルト３で曲げられている飼料が立つこととなる。

そこでその根元ストッパ１１を設は払い出された根元を
受は止めさせて過度の払い出しを防ぐ。

ストッパ１１はそり１０の先端に取付けた例を示すが、
本体機枠に支持させてもよい。

進行方向右側に倒す場合は、案内３Ｒ，３Ｌ、送りベル
ト３を第３図鎖線位置に置き、ベルト３を矢ｄの方向に
右回動させ、刃物９も右回転させるものである。

以下図面に示す実施例について全体構成の一例を説明す
る。

農用トラクタＩＫピッチボックス１ａ等を介して装着さ
れた機枠２と一体的に筒管２ａ、連結部材２ｃを具え、
連結部材２ｃに回転方向変換歯車箱８ａを取付ける。

その歯車箱８ａから下方に刃物軸７を配置して下端部に
刃物板９ａを取付ける。

第２図に示すように歯車箱８ａＫ横に設けた入力軸６Ｋ
）ラクタ１の出力軸１ｂからベルト・チェーン等の伝動
機構により伝動する。

歯車ね８ａ内で入力軸６に傘歯車１２を固着し、これに
かみ合う傘歯車１３．１４を刃物軸７にルーズに嵌合さ
せる。

刃物軸７ｔ／Ｉニスプライン或はスライドキーで結合す
るクラッチ１５を寄せ又１６により歯車１３又１４に掛
合させ或は中間に位置させて刃物９の回転方向を変え、
又は停止させる。

固定筒管２ａの中に案内支持用縦管軸４を嵌合させ、そ
の上方延長筒部４ａに第７図のように案内支持枠１７を
固定し、これに案内支持ブラケット１９をボルト１８で
取付ける。

そのブラケット１９に略三角形の案内３Ｒ，３Ｌを軸ピ
ン２０、ボルト２１により取付ける。

刃物軸７を直接又は連結軸７ ａ 、７ ｂを用いて案
内３Ｒ，３Ｌの直下１で延長して駆動プーリ２２を取付
け、案内３Ｒ，３Ｌの三頂点に設けたプーリ２３〜２５
との間に前記の送りベルト３を少くともその凸起３ａを
案内３Ｒ，３Ｌよりも外に出して懸回する。

従って刃物９と送りベルト３は同時に同方向に回転する
。

ブーＩＪ２３，２４．２４．２５間に於ては第４図に示
すようにベルト受２６を案内３Ｒ，３Ｌに設けて飼料の
反力を受けさせる。

但し第２図はそのベルト受２６を省略して表わした。

案内支持枠１７に固定した転換レバー２７により筒軸４
を回転させて案内３Ｒ，３Ｌ、送りベルト３を第３図実
線・鎖線の位置に転換させる。

第５図はその転換位置決め機構の第２図Ｖ方向示を表わ
すもので、筒管２ａと一体の座２８に長孔２８ａと台形
ロック穴凹み２８ｂを設け、筒軸４からの突出腕２９に
設けたピン３０にルーズに嵌めた台形ストッパ３１がば
ね３２に押されてロック穴２８ｂに掛止する。

レバー２７で転換操作するとストッパ３１Ｖｉばね３１
に抗してロック穴２８ｂから外れ、他方のロック穴２８
ｂに掛合する。

長孔２８ａの両端部のロック穴２８ｂを送りベルト３の
転換角度位置に配置する。

筒軸４の他の突出片３３を長孔３４、ピン３５、レバー
３６により、連結部材２ｃに縦に軸受けさせたレバー軸
３７に連動させる。

そのレバー軸３７に固定の他のレバー３８をリンク３９
、レバー４０を介し前記歯車箱８ａ内のクラッチ寄せ又
１６の軸に連動させ、送りベルト３の転換と、ベルト３
及び刃物９の回転変換とをレバー２７により同時に行わ
せる。

案内３Ｒ，３Ｌ、送りベルト３（ｆｉ、第１図に示すよ
うにボルト２１を弛めて案内３Ｒ，３Ｌ、送りベルト３
を長孔４３の範囲内に於て軸ピン２０を中心に上下に傾
動させ、風等で傾倒している飼料に或は刈取飼料の高さ
に応じベルト３の作用高さ位置の調節を行う。

なおこの場合送りベルト３が駆動プーリ２２に対し傾い
ても第３図から明らかなようにその掛回角度は僅少であ
るので、その駆動には差支えない。

第１，２図中４１は刃物軸７の、４２／ｌ′ｉその延長
軸７ｂの各軸受兼飼料の葉等の巻付防止筒である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案刈取機の側面図、第２図はその上半部の拡
大縦断面図、第３図は刈り倒し方向案内部の拡大平面図
、第４図は送りベルト受の横断面図、第５図は回転方向
切換ロック機構の第２図■視方向拡大図、第６図は刈り
倒し方向案内と回転刃物軸との転換連動機構部の平面図
、第７図は第２図■−■線横断下面図。 ８（Ｉ′ｉ回転方向変換機構、 １０は二叉そり、 ２ は駆動プーリ、 ２３〜２５Ｖｉプーリ ２７は転換 レノく−

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 農用トラクタ１に装着する機枠２に背高飼料の略中央部
   を刈り倒し方向に押す案内（３Ｒ・３Ｌを設け、その案
   内の刈り倒し方向に応する転換と、刃物軸７の回転方向
   変換とを連動させ、前記案内に進行方向前部を頂点とす
   る平面三角形の飼料送りベルト３を設け、これを刃物軸
   ７から駆動するように構威し、その送りベルト３による
   最大倒し位置と略同−垂直面内に於て飼料根元を切断す
   る位置に回転刃物９を配置し、刃物円板９ａに切断され
   た根元払い出し板９ｄを設け、その払い出された根元に
   対するストッパ１１を設けた背高飼料刈取機。