JPS5942454Y2

JPS5942454Y2 - コンクリ−ト切断装置

Info

Publication number: JPS5942454Y2
Application number: JP12754280U
Authority: JP
Inventors: 正人森; 進西田; 宏一北原
Original assignee: 大成建設株式会社; 東京電力株式会社
Priority date: 1980-09-08
Filing date: 1980-09-08
Publication date: 1984-12-11
Also published as: JPS5750536U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、コンクリート切断装置に関し、特に、対向
壁の対向面に所定形状に配列された絞込刃体によって、
コンクリートを咬込み、その絞込刃体の配列形状に咬み
ちぎるようにして切断し、そのｉｔ所定場所に担持移送
する。

コンクリートを破砕する手段には、例えば、コの字型の
反力枠に取付けた油圧ジヤツキによって、チゼルを対象
のコンクリート構造物に貫入させて圧装破壊させるタイ
プのものと、はさみのような枢動構造の固定刃、可動刃
で、対象のコンクリート構造物を挾んで、圧装破壊させ
るタイプのものとが、典型的な装置として知られている
。

これらの従来装置は、単にコンクリートの破砕を目的と
するものであって、コンクリートを所定の形状に分割切
断したり、そのコンクリート塩を保持して撤去すること
は困難であった。

然し乍ら、もとより破砕してできたコンクリート塩もそ
の場所から撤去することは当然要求されるものであって
、その作業を能率的に行ない得るものであることが望筐
しい。

筐た、最近、原子力発電に用いた原子炉が修復改築され
る時期にさしかかってち一す、ここに用いたコンクリー
ト壁の破砕には、作業中も、筐た、コンクリート塩の処
理においても、作業員や環境がそのコンクリート塩から
出る放射能に汚染されないように留意しなければならな
い。

そのためにはコンクリートが、単に破壊されてその場に
落下堆積し、別の作業員が、その粉塵をあび乍ら撤去作
業に従事しなければならないのであってはならないし、
また、事後処理のキャスキング（Ｃａｓｋｉｎｇ）を行
なうのに所定形状にコンクリート塩が形成されているこ
とが望筐しい０この考案は、コンクリート破砕のかかる問題を解決する
ためになされたものであり、その目的はコンクリートを
ブロック状に切断し、その″１１保持して撤去できる装
置を提供するにあり、またこの考案の目的は、コンクリ
−１・を所定形状に切断することのできる装置を提供す
るものであり、さらにこの考案の目的は、粉塵、騒音を
抑制できるコンクリート切断装置を提供するにあり、捷
たさらにこの考案の目的は、原子力発電所等の放射能汚
染コンクリートの切断処理に好適なコンクリート切断装
置を提供するにある。

すなわち、この考案は、図示する実施例のように、相互
に間隔を固定された対向壁１．２の各対向面に、少なく
とも三方を区画する線に沿って配列された吹込刃体３・
・・を植設して、咬込んだコンクリートＣを吹込刃体３
・・・の前記配列内に保持するように構成し、各対向壁
の少なくとも一方の吹込刃体３・・・をその突出方向に
進退自在に駆動されるように構成し、全体がベースマシ
ン４に担持されているコンクリート切断装置に係る。

この考案においては、対向壁の対向面に、少なくとも三
方を区画する線に沿って吹込刃体が配列されていて、こ
の吹込刃体が油圧等の流体圧によって突出駆動され、コ
ンクリートをその吹込刃体の配列形状に咬み切るように
したものである。

したがって咬み切ったコンクリート塊をその１１咬込ん
だ状態で対向壁と吹込刃体のアセンブリを所定の場所に
移動し、そこでコンクリート塊を解放することができる
きわめて高能率の装置であるといえる。

これによれば、切断されるコンクリート塊は、その場に
落下することなく、粉塵や騒音の発生を抑制できる。

また、放射能汚染のコンクリートも、作業員が被爆しな
いように遠隔操作によって切出し且つ撤去でき、撤去さ
れたコンクリ−ト塊は、その１１キヤスキングに好適な
形状に底形されている。

この装置は、上記のような構成作用効果を有するので、
原子炉のコンクリート構造壁の切出しに好適である。

実施例第１図に見る通り、対向壁１．２は、それらの一端縁に
おいて連結壁５によって連結され、全体が三辺部分で構
成され、連結壁５０部分で、俯仰旋回のできるブーム６
を介してベースマシン４に担持されている。

この場合、対向壁１．２のユニットは、連結壁５の部分
でブーム６に取付けられる。

ベースマシン４は、旋回式クローラ作業車両であり、ブ
ーム６は、そのベースマシン４に対して油圧シリンダ４
で俯仰操作できるように取付けられている。

ブーム６の先端にシブ６が油圧シリンダ６によって俯仰
可能に枢着されている。

このジブ６′の先端に、対向壁１．２のユニットが枢着
垂下される。

対向壁１．２の対向面には、吹込刃体３・・・が植設さ
れている。

第２図の如く、各対向壁１．２の吹込刃体３・・・は、
各対向壁１．２の対向面上に想定した三方を区画する線
に沿って配列されている。

而してこの三方を区画する線は、図の如く、三辺をなす
線であり、二辺を連結する線が連結壁５に最も遠い位置
に連結壁５と平行となるように配置される。

これらの吹込刃体３・・・は、第１図、第２図から理解
できるように、先端が円錐形の尖鋭な形状をなしている
。

このような吹込刃体３・・・の配列形状は、前述のよう
な三辺をなす線のみに沿うように限定されるものではな
く、三方を区画する線のうち、例えば、円弧状の線に沿
って配列されるものであってもよい。

また、吹込刃体３・・・の先部形状も、前述の如く円錐
形である必要はなく、例えば角錐形であってもよく、要
するに尖鋭な形状であればよい。

第３図、第４図は、対向壁１．２のユニットが、ワイヤ
ロープ７で昇降自在に吊ってベースマシンに担持せしめ
る形式の対向壁１．２のユニットを示しているが、この
実施例に見る通り、一方の対向壁２の吹込刃体３・・・
が、その対向壁２内に内蔵された油圧シリンダ８・・・
によって突出後退できるようになっている。

この油圧シリンダ８・・・は各吹込刃体３・・・にむい
て独自に駆動する形式であってもよく、また、油圧シリ
ンダ８・・・を有する吹込刃体３・・・が−せいに駆動
されるようにすることもでき、さらに、吹込刃体３・・
・が三辺をなす線に沿って配列されている場合にその各
辺毎に駆動されるように構成することもできる。

これらは、対象のコンクリートの硬さや破砕進行の状況
によって適宜選択できる。

筐た、図の場合、吹込刃体３・・・は、各対向壁１．２
に釦いて同一軸線上で対向するように植設されているが
、各対向壁１．２の吹込刃体３・・・は、相手の吹込刃
体３・・・の間に臨むようにずらして設けることも可能
である。

また、絞込刃体３・・・は、図の場合、対向壁２のそれ
らのみが駆動されるようになっているが、両対向壁１．
２のそれらを駆動する方式も採用し得る。

第５図には、コンクリート切断装置を用いて原子炉を解
体している施工例を示す。

原子炉遮蔽壁のコンクリ十ト壁Ｃを、先ずその炉壁内外
に張設した鋼板Ｐをアセチレンガス溶断装置９で溶断し
、電磁吸着装置１０で鋼板Ｐを抑える。

然る後、鋼板Ｐの溶断スリットから絞込刃体３・・・を
挿入してコンクリート壁Ｃに貫入させこれを破砕切断す
る。

図中１１は工業用テレビカメラ、１２は集塵装置である
。

この場合、コンクリート壁Ｃは、絞込刃体３・・・の配
列形状に沿って破砕され、所定形状に切出されることに
なる。

この一連の作業は、ベースマシンで遠隔操作して行なわ
れるのであり、例えば、工業用テレビジョンシステムを
併用することによって遂行される。

この場合、ベースマシンは、天井クレーンとその制御室
である。

このようにして切出したコンクリート塊は、対向壁１．
２間に絞込刃体３・・・によって保持された１１ワイヤ
ロープ７を吊上げて所定の場所に移動し撤去される。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の正面図、第２図は対向壁ユニットの断面
図、第３図は対向壁ユニットの正面図、第４図は対向壁
ユニットの吹込刃体突出時の正面図、第５図は施工例を
示す説明図であり、図中１．２は対向壁、３は絞込刃体
、４はベースマシン、５は連結壁、６はブーム、７はワ
イヤロープ、８は油圧シリンダである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

相互に間隔を固定された対向壁の各対向面に、少なくと
も三方を区画する線に沿って配列された絞込刃体を植設
して、咬込んだコンクリートを絞込刃体の前記配列内に
保持するように構成し、各対向壁の少なくとも一方の絞
込刃体をその突出方向に進退自在に駆動されるように構
威し、全体がベースマシン４に担持されているコンクリ
ート切断装置。