JPS594093B2 - 釣竿支持器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、釣場において、釣竿を安定支持させておく釣
竿支持器に関する。

通常、釣場に於ける釣竿は風によって一方に吹き寄せら
れたりして竿が動揺するのでこれを防ぐ為に竿の根元を
重い石や木に結び付けたり、釣人の両手で一本の釣竿全
体を持ち支えなければならぬ不便さがあった。

本発明の釣竿支持器は釣竿を確実に安定保持して上記の
不便さを解消し、且つ固定台を移動すれば海岸は勿論普
通の河川、沼、池、釣堀等総ての釣場にも簡単に使用で
き、且つ浮子釣、投釣等の倒れにおいても適宜な竿の角
度を調整できるようにすることを目的とするものである
。

次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

軽量の矩形中空管を主要材料とした縦状杆１及び２を固
定台４の幅より稍広くなるべく上下姿勢に並設し、その
各上部を連結杆３で繋いで枠体を形成し、夫々の縦状杆
１，２の下部に穿孔して外側にナツト５及び６を溶着し
て固定台４を前記２本の縦状杆１，２の間に挾んで長ボ
ルトをナツト６に螺挿して適宜の間隔に調整しながら締
め付けることによって前記枠体を固定台４に固定する。

そして、一方の縦状杆２側の連結杆３の端部側方に穿孔
して内方からボルト７を突き出して溶着し、このボルト
７に、長方形の調節板８の中程でその長手方向に沿って
形成された細長い長孔９を挿嵌させ、前記調節板８をそ
の長手方向に沿わせて上下方向に移動させて釣′竿を所
要の角度に調節すべく前記ボルト７に螺着させるナツト
で締控付けて調節板８を固定する。

また、前記調節板８の頂部１０を直直に折り曲げて、そ
の上にボルト１２を突出させて溶着し、前記調節板８の
頂部１０に波形半押え１１を平面視で連結杆３の長手方
向に対して直交する姿勢で且つ水平に前記ボルト１２及
びナツトを介して締め付は固定し、更に、枠体の前記一
方の縦状杆２とは別の他方の縦状杆１の頂部にもボルト
１４を突出させて溶着し、平面視で連結杆３の長手方向
に対して直交する姿勢で且つ水平に波形半畳１３を前記
ボルト１４及びナツトを介して締め付は固定する。

波形半畳１３の長さは波形半押え１１の長さより大きく
して釣竿を掛けると３本の竿は根元から放射状に拡がっ
て３本の竿先は広く散開し、そのために長・中・短３本
の釣竿を放射状に展開せしめ釣水面を広く占有できるの
で漁獲量も一本釣より遥かに多く、釣人は心理的に得意
となって満足感が得られる。

年少１３には２本又は３本の釣竿を乗せ、竿の根元を半
押え１１の下部に差し込むと釣竿は年少１３を支点とし
て、竿先の自重により竿の根元が上がり安定固着し、風
によって一方に吹き寄セラれたり動揺することがない。

浮子釣やズボ釣には竿先は水面に近く、下向きが好まれ
るので、図面第１図の状態で良いが投げ釣では竿先が斜
め上向きの状態が好まれるので本釣竿支持器を反対の向
きにして第２図の如く連結杆３の末端を外方に向け、他
方の縦状杆１を釣人側にして枠体を固定台４に嵌合させ
てナツト５に長ボルトを捻じ込んで締め付けて枠体全体
を固く安定せしむる。

この場合縦状杆１の頂部には半押え１１を、調節板８の
頂部１０には年少１３を交互に取り換えて取り付け、調
節板８は高く引き上げてボルト７、ナツトを締め付は調
節すると竿先は高く上るので適当に調節板８を上下に移
動して釣竿の角度を調節できる。

尚、第３図には、固定台４として市販のセメントブロッ
クを利用した場合の支持器取付状況を示すものであるが
、この他固定台４としては、安定したものであれば、い
かなるものでも使用できる。

本発明の釣竿支持器は、所要間隔を隔てて並設した２本
の縦状杆１，２と、それらの各上部を繋ぐ連結杆３とか
ら成る枠体であって、前記縦状杆１．２の内の一方又は
両方に固定台４に対する間隔調整兼締付ボルト及びナツ
ト５，６を取付け、一方の縦状杆２側の連結杆３端部の
側方にボルト７を取付けて、長方形の調節板８を、その
中程でその長手方向に沿って形成された長孔９に挿入し
た前記ボルト７及びナツトにより締付は固定し、前記調
節板８の上端を折り曲げて形成された頂部１０と、前記
枠体における前記調節板８の取付側とは反対側の他方の
縦状杆１の頂部との内、一方には波形半押え１１を、他
方には波形半畳１３を、夫々ボルト１２，１４、ナツト
を介して共に水平姿勢に固定しである事を特徴とする。

従って次の効果が得られる。

■ 本発明の釣竿支持器の使用場所は築港や海岸埋立地
の岸壁等に多く設けられたる幅１４×高さ１７×長さ２
００ｃｒＩＬ程のコンクリート製車止の長い連鎖線が最
も優れた固定台として釣人達に喜ばれるが、固定台は此
の車止に限らず釣竿を支持できる重量を有する材料なら
ば金属・セメント・ブロック・石材・木材等でもよく、
又本支持器の２本の縦状杆１及び２の間に挾み得る部分
を有し運搬に便利な形状のものを釣人は自由に選定して
自転車、単車、自動車等の乗物の後に積んで釣場へ持ち
行けばよいので全国の海岸、河川、沼、池、釣堀等総て
の釣場に本釣竿支持器を採用し得る。

＠ 釣人が釣竿を保持する時は両手を使用せねばならず
、永く支えて居ると疲労が増して来るが本釣竿支持器を
使用すれば単に釣竿を年少と半押えの協動作用により係
止するだけでよいので簡単に釣竿を安定支持及び取外し
ができ、迅速な釦操作が可能となると共に、疲労するこ
となく悠然と釣の醍醐味が味わえる。

Ｏ本釣竿支持器の取付方向を変えたり調節板を上、下、
斜に移動して釣竿の角度を適当に変更することができる
。

■ 本釣竿支持器を使用せぬ場合はボルト７、ナツトの
締付けを弛めて調節板８を連結杆３に添わせて折り曲げ
ることができ、半押え１１及び年少１３はナツトを取り
外して連結杆３に添わせて納めると全体の容積が至って
小さくなり持ち運びに便利となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の斜視図、第２図は釣竿の高角度を得る
支持器を反対方向に向すて取り付けた状態を示す斜視図
、第３図は市販のセメントブロックを固定台として本発
明の支持器を取付けた状態の斜視図である。 １．２・・・・・・縦状杆、３・・・・・・連結杆、４
・・・・・・固定台、５，６・・・・・・ナツト、７・
・・・・・ボルト、８・・・・・・調節板、９・・・・
・・長孔、１０・・・・・・頂部、１１・・・・・・波
形半押え、１２，１４・・・・・・ボルト、１３・・・
・・・波形半畳。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所要間隔を隔てて並設した２本の縦状杆１゜２と、
   それらの各上部を繋ぐ連結杆３とから成る枠体であって
   、前記縦状杆１，２の内の一方又は両方に固定台４に対
   する間隔調整兼締付ボルト及びナツト５，６を取付け、
   一方の縦状杆２側の連結杆３端部の側方にボルト７を取
   付けて、長方形の調節板８を、その中程でその長手方向
   に沿って形成された長孔９に挿入した前記ボルト７及び
   ナツトにより締付は固定し、前記調節板８の上端を折り
   曲げて形成された頂部１０と、前記枠体における前記調
   節板８の取付側とは反対側の他方の縦状杆１の頂部との
   内、一方には波形半押え１１を、他方には波形半畳１３
   を、夫々ボルト１２，１４、ナツトを介して共に水平姿
   勢に固定しである釣竿支持器。