JPS5939533B2 - 並列糸分離方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 特殊織物用として紙に模様を付け、これを細かく切断し
て作る箔糸或は糸条を多数並列させて模様を付けたよう
な箔糸を織込む場合、従来第１図に示すように箔糸４の
順位並びに並列状態を崩さぬように保持台１で上下より
挾んで順位に送って順次−条づつ引き出して織込むので
あるが、密接して並列している多数の箔糸４を一条づつ
順位に従って滴み取ることは大変面倒であり、且つ困難
な手作業であった。

そして度々２〜３条を同時に摘み取ったり、または順位
が逆になって摘み取ることが生じて順位を誤って織込む
という製織上重要な問題があった。

そこでこの発明は密接して水平に多数並夕１ルでいる箔
糸の順位を誤らせることなく且つ一条づつ容易に摘み取
ることができるようにする箔糸分離方法を提供すること
を目的とする。

つぎにこの発明の箔糸分離方法を図面に示す一実施態様
に基いて説明する。

第１図に示すものは箔紙を両端の順位保持用の耳紙（破
線で示す部分）２を残して細かく切断したものを保持台
１で上下より挾んで前記両端の順位保持用の耳紙２ｆ：
切除して得た密接して水平に多数並列ルでいる箔糸４を
示し、このような保持台１に保持されている箔糸４を、
第２図に示すように一方または両方を弾性材によって作
成した上下に配置せる分離用回転ローラー６．１を相互
に圧着させて圧着挟持面８を広くした分離用回転ローラ
ー６．７間に箔糸４の長さ方向に直角な方向に順次送っ
ていくのである。

分離用回転ローラー６．７は、該ローラー６゜Ｔの周辺
速度を箔糸４の送り速度より大きくした回転速度で以っ
て夫々矢印で示す方向に回転するものであって、分離用
回転ローラー６．７間に順次送られて圧着挟持面８で挾
持されていく箔糸４は、分離用回転ローラー６．７の周
辺速度が箔糸４の送り速度より大きいから、先のものと
後のものとが圧着挾持面８において間隔が広げられて互
いに分離した状態に挾持されなから送り出されていくの
である。

これの連続作動により、密接して水平に多数並列してい
る箔糸４は分離用回転ローラー６．７の圧着挟持面８に
おいて順次、順位通りに分離されて挾持されながら送り
出されていくのである。

この箔糸４が分離した間隔はつぎのような計算によって
求められる。

すなわち箔糸４の中心間の間隔（密接した箔糸４の幅員
と同じ）を０．４ｍｍとし、これを毎秒０５關の速度で
送り、圧着挾持面８における分離用回転ローラー６．７
０周辺速度を毎秒５ｍｍとすれば分離した箔糸４の相互
の間隔はつぎの式に示すものとする。

０、４ Ｘ −−０，４＝ ３．６ （ｍｍ ）０．５ なお第３図に示すものは分離用回転ローラー６゜γの両
方を弾性材とした場合、また第４図に示すものは分離用
回転ローラー６．７の一方（上下の分離用回転ローラー
６）を弾性材とした場合の圧着挾持面８における箔糸４
の分離状態を示すものである。

このようにこの発明によれば、密接して水平に多数並列
している箔糸を連続的に、順位通りに間隔を広げて分離
させることができるから、箔糸の順位を誤らせることな
く一条づつ容易に摘み取ることかでき、箔糸摘み取り作
業が非常に簡単となると共に正確になる。

そしてこの発明方法によれば、箔糸の送り速度と分離用
回転ローラーの回転速度との調整によって、箔糸の分離
間隔を変えることができるから必要に応じて最も適切な
分離間隔が得られる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は保持台に保持されている箔糸の斜視図、第２図
はこの発明方法による箔糸を分離させる状態を示す斜視
図、第３図は分離用回転ローラーが上下共に弾性材であ
る場合の箔糸分離状態を示す図、第４図は上方の分離用
回転ローラーが弾性材である場合の箔糸分離状態を示す
図である。 １・・・・・・保持台、４・・・・・・箔糸、５・・・
・・・分離状態の箔糸、６，７・・・・・・分離用回転
ローラー、８・・・・・・圧着挾持面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一方または両方を弾性材によって作成した上下に配
   置せる分離用回転ローラー６．７を相互に圧着させて圧
   着挟持面８を広くした分離用回転ローラー６．７間に、
   密接して水平に多数並列ルでいる箔糸４を、該箔糸４の
   長さ方向に直角な方向に順次送って、分離用回転ローラ
   ー６．７の周辺速度を並列糸４の送り速度よりも大きく
   して分離用回転ローラー６．１間に順次挾持される箔糸
   ４の先のものと後のものと全圧着挟持面８において間隔
   を広げて挾持しながら送り出すようにしたことを特徴と
   する箔糸分離方法。