JPS5939485Y2 - カ−トリツジシリンジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は硝子製カートリッジへ封入された薬品等の流体
を注出したりまたは該カートリッジへ血液等の流体を注
入するためのカーＩ・リッジシリンジに関し、より詳細
には特に歯科医療にお・ける虫歯治療のための連合印象
法において歯形採取の際にカーＩ・リッジへ封入されて
いる印象材を歯のまわりに注入するのに便利な注入器と
して有用なカートリッジシリンジに関する。

従来の同様なカートリッジシリンジは第１図に示すよう
に、カートリッジの着脱を容易化するためカートリッジ
収納部Ａが多くの広いオープン部分ａ、 ｂを有しで
も・す、またシリンジ全体が金属で横取されていた。

このため印象材を使用前、カートリッジバスなどで最適
使用温度に維持していても使用時にカートリッジをシリ
ンジへセツトシたとき、カートリッジの熱が外気により
また伝達により迅速にシリンジから逃げ、このため印象
材の温度が変化し最適の歯形採取ができないという欠点
があった。

更にまた、注入中に硝子製のカートリツジが破れるとい
う事故もあり、このような場合に従来のシリンジでは前
記オープン部分よりカートリッジの破片が患者のＬ１内
に舟状することもあった。

その−し、公知のシリンジでは針Ｂがカートリッジ収納
部Ａから真直に延びていたので特に歯の裏側などへの注
入に困難を生じていた。

本考案はかかる欠点を解消することを目的としたカー１
〜リツジシリンジを提供するものである。

第２〜４図において、本考案のシリンジは操作部材１０
と、中央胴部材１２と、カートリッジ収納部材１４と、
から戊っている。

操作部材１０は、一端に柄１６が固着され他端にカート
リッジ係合部片１８が螺着している棒２０．該棒２０が
挿通しているカバ一部材２２及びばね２４及びカートリ
ッジ保持部材２６を有している。

カバ一部材２２はその一端内面にてばね２４の一端を受
け、また他端内側面にはねじ２８が切っである３、また
部材２６はその中心部分に棒２０が嵌通ずる孔３０を有
しその内方周囲にはカートリッジ係合部片１８が嵌合す
る段付孔３２が設けである。

読札３２からは内端縁に向って円錐壁３４が形成されで
いる。

保持部材２６の外端とカバ一部材２２との間にばね２４
が配設しである中央胴部材には一端に外ねじ３６を有し
、また他端には概略り字形をなす一対の対向配置の切込
溝３８が設けである。

またその中央部分には直径方向に突出する一対の突起を
有する補助部材４０が遊嵌している。

カーＩ・リッジ収納部材１４は一端に、前記中央胴部１
２のＬ字形切込溝３８に摺動係合する一対の突起４２を
有し、また他端には所定の角度に曲げられている針４４
が固定されている。

該部材１４は好ましくは透明な合成樹脂で管状に一体戊
形されている。

前記操作部材１０と胴部材１２とはカバ一部材２２の内
ねじ２８及び胴部材１２の外ねじを介して螺合してお゛
す、補助部材４０は胴部材の段部４６とカバ一部材２２
とに間挿されている。

保持部材２６は常態ではばね２４によって第４図で左方
へ胴部材１２の環状内面突起４８に対して弾圧され、胴
部材１２又はカバ一部材２２内でガタッキのないように
一方向に弾接されている。

なおりバ一部材２２と胴部材２２との螺合作業を容易化
するためカバ一部材２２の外面にはローレツＩへ５０が
付されている。

使用に際し、所定のカートリッジＣを収納部材１４内へ
収納する。

次いで収納部材１４の突起４２が胴部材１２の切込溝３
８に入るよう該収納部材１４を胴部材１２の方へ押圧す
る。

このため先端が収納部材１４より僅かに突出ているカー
トリップ端部がカートリッジ収納部材２６の円錐形壁３
４をばね２４に抗し７て第４図でも方へ押圧する。

この際前記円錐壁３４はカーＩ・リッジを正しく中央に
位置ずける。

その後収納部材１４が胴部材１２から分離しないよう該
収納部材１４を胴部材１２の溝３８内で同転させ収納部
材１４の突起４２を溝３８の凹部５２へ嵌合させる。

これによりカー川・リッジの詮定が完了し、針４４を患
者の１１へ入れて、操作部材１０の柄１６を補助部材４
０の助けでもって押込むと、カートリッジ係合部片１８
がカー）・リッジの一端を押圧しカートリッジの他端の
封が針４４により破られ該針４４を介してカー トリツ
ジの内容物が注出される。

使用後にはカートリッジ収納部材１４を装着時と反対の
作業により胴部材１２から離脱し、カートリッジＣを取
替えれば次の作業が可能である。

カートリッジ内へ採血などを行なうときには、始めにカ
ー トリツジ係合部片１８へ取付けた例えばコルク栓抜
きのようなコイル状針金をカートリップの蓋へ係合させ
ておき操作部材１０を引戻せばよい。

本考案によれば、カーＩ・リッジ収納部材１４が温度調
節されたカーＩ・リッジを完全に包囲するように合成樹
脂によって成形された袋状をなしているのでオープン部
分がなくなりまたカートリッジ周辺には熱伝達の激しい
金属材料が使用されてないので該カーＩ・リッジからの
放熱が最小限に維持され、勝れた作業が出来るし、例え
作業中にカートリッジが破損しても、その破片が「１内
に舟状することかなく安全である。

更に本考案では針が適当な角度に曲げられているので歯
の裏側などへも容易に接することが出来、正確な作業が
できるのである。

本考案は歯科用以外にも、温度変化の少ないカー １−
リツジシリンジング作業を必要とする多くの作業におい
て有用されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知のカートリッジシリンジの斜視図、第２図
は本考案に係る装置の斜視図、第３図は本考案装置の分
解斜視図、第４図は本考案のカー１〜リツジシリンジの
断面図である。 符号の説明、１０：操作部材、１２：中央胴部材、１４
：力−トリツジ収納部材、２６：カーＩ・リッジ保持部
材、３８：切込溝、４２：突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 中央胴部材１２を介して操作部材１０を操作することに
   よって、カートリッジ収納部材１４へ収納されているカ
   ーＩ・リッジＣの一端へ押圧力を加え、これにより針部
   材４４を介してカートリッジＣの他端からカートリッジ
   内の流体を押し出すカートリッジシリンジであって、 操作部材１０が、一端に柄１６が固着されている棒２０
   と、該棒２０の他端に着脱自在に取付けられているカー
   Ｉ・リッジ係合部片１８と、該柄１６とカートリッジ係
   合部片１８との間において棒２０に載置されかつ内ねじ
   ２８を有しているカバ一部材５０ど、前記棒２０に載置
   されており一端に円錐形断面壁３４を有するカートリッ
   ジ保持部材２６と、前記棒２０に載置されカバ一部材５
   ０とカートリッジ保持部材２６とにより夫々端部を支承
   されているばね２４と、から戊り、中央胴部材１２が、
   一端に概ねＬ形の切込溝３８を、他端にカバ一部材２２
   の内ねじ２８へ螺合可能な外ねじ３６を形成してあり、
   かつ中間部分に補助部材４０が載置してあり、該補助部
   材４０は核外ねじ３６とカバ一部材２２の内ねじ２８と
   を螺合すると、軸線方向への移動は制限されるが軸線回
   りには自由に回動出来るようになっており、 カートリッジ収納部材１４が合成樹脂から収り、内部に
   収納するカートリッジを完全に包囲するよう筒状をなし
   、一端に所定の角度に曲げられている針部材４４を、他
   端に該カートリッジ収納部材１４を中央胴部材１２へ装
   着するための突起４２を有し、該突起４２は当該突起４
   ２を中央胴部材１２のＬ形切込和８へ嵌入したとき、実
   質的に該中央胴部材１２の表面から半径方向外方へ突出
   することがない高さを有し、かつ カートリッジ収納部材１４と、中央胴部材１２と、補助
   部材４０と、カートリッジ係合部材１８と、カートリッ
   ジ保持部材２６と、ばね２４と、カバ一部材２２と、棒
   ２０とが互いに容易に分解可能となっているカートリッ
   ジシリンジ。