JPS5939333B2 - 車両用空気調和装置の温度制御装置 - Google Patents

車両用空気調和装置の温度制御装置

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JPS5939333B2
JPS5939333B2 JP53152897A JP15289778A JPS5939333B2 JP S5939333 B2 JPS5939333 B2 JP S5939333B2 JP 53152897 A JP53152897 A JP 53152897A JP 15289778 A JP15289778 A JP 15289778A JP S5939333 B2 JPS5939333 B2 JP S5939333B2
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heat
air
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heat exchanger
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康史 小島
貞一 鍋田
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俊孝 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両用空気調和装置の温度制御装置に係わり特
に熱交換部の熱交換能力が安定でない場合にも制御対象
の温度を所望の値に安定に調節することが可能な温度制
御装置に関する。
従来のこの種の温度制御方法としては、熱交換手段の能
力を測定して温度調節手段の調節量を変化させるものが
知られているが、熱交換能力の測定値を含めて全ての入
力制御条件の個々に予め電気的な重み付けがなされ゛そ
れによって計算(電気的アナログ計算)上の利得が設定
されており、結果的に温度調節手段の調節量のみ出力さ
れるように構成されていたので、1つの計算において多
数の入力制御条件を扱うため充分な計算の精度を得るの
が難しく、また入力制御条件の変化に対する融通性がな
いという問題点があった。
本発明は、本発明は上記の問題点の解決された車両用空
気調和装置の温度制御装置を提供することを目的とする
このため、本発明は、車室に供給する必要熱量を決定す
る演算過程と、熱交換器の能力に応じて必要熱量の演算
結果を調節部材の調節量に変換する演算過程とを分割し
て行なうことを特徴とするもので、その構成は第6図お
よび第7図に機能ブロック図として示される。
すなわち、本願の第1発明は、調節部材Aと組み合わさ
れてその調節部材の調節量により車室Bに供給される空
気の温度を変化させる熱交換器Cを含む熱交換手段りを
備えた車両用空気調和装置の温度制御装置において、 少なくとも車室の空気温度e1とその制御目標温度e2
とに応じて、車室空気温度をその制御目標温度に従って
制御するために車室Bに供給すべき必要熱量を表わす、
必要熱量データE。
を作成する、熱量演算手段Eと、 前記熱交換器Cの熱交換能力f□に応じた変換利得によ
り、上記必要熱量データE。
を前記調節部材の調節量を表わす、調節量データF。
に変換する、変換演算手段Fと、 上記調節量データF。
に応じて前記調節部材Aを作動させる駆動手段Gと、 を備えて構成されている。
この場合、熱量演算手段Eは、好ましくは前記車室の空
気温度eとその制御目標温度e2とさらに車室外空気温
度e3とに応じて、前記必要熱量データE。
を作成するように構成される。本願の第2の発明は、上
記第1の発明の構成に加えて、冷却用熱交換器と加熱用
熱交換器とを備える車両用空気調和装置において、両熱
交換器のそれぞれの冷却能力、加熱能力に関連して調節
量データを正確に求めることができるようにした温度制
御装置を提供するものである。
その構成は第7図に示すように、冷却用熱交換器H1加
熱用熱交換器■、およびこれら各熱交換器を通過して車
室Bに供給される空気量の比を調節するダンパJとを備
えた車両用空気調和装置の温度制御装置において、 内気温センサK、 温度設定器L1 外気温センサM、 前記冷却用熱交換器Hの冷却能力に応じた電気信号を発
生する冷却能力センサN、 前記加熱用熱交換器■の加熱能力に応じた電気信号を発
生する加熱能カセンサO1 前記内気温センサK、温度設定器し、および外気温セン
サMからの信号に応じて、車室空気温度をその制御目標
温度に従って制御するために車室に供給すべき必要熱量
を表わす、必要熱量データPoを作成する、第1の演算
手段Pと、 上記熱量演算手段Pにより作成された必量熱量データP
と、前記冷却および加熱能力センサN10からの信号に
基づいて、前記調節部材Jの調節量を表わす、調節量デ
ータQ。
を作成する、第2の演算手段Qと、 上記調節量データQ。
に応じて前記調節部材Jを作動させる駆動手段Gと、 を備えて構成される。
以下本発明を添付図面に示す実施例について説明する。
この実施例は自動車用空気調和装置に係わるもので、公
知の冷風温風混合方式の空気調和装置、すなわち温度調
節ダンパの上流から供給される空気をこの温度調節ダン
パによって加熱器とそのバイパス通路とに分配し、その
分配の比によって対象空間に吹出す下流側の混合空気の
温度を調節するようにした空気調和装置において、その
温度調節ダンパの調節量(開度)を、デジタルコンピュ
ータにより予め設定された処理順序に従って制御するよ
うに構成しである。
全体システムを示す第1図において、通風ダクト10の
上流側には空気導入口(吸込口)として自動車の車室内
と通じて内気(室内空気)を循環させるための内気導入
口11と、外気(室外大気)を取入れるための外気導入
口12とが形成してあり、両導入口はダンパ13によっ
ていずれか一力が閉塞される。
ダンパ13による導入口11.12の選択を内外気切替
と称する。
通風ダクト10には下流側に向かって、プロワモータ1
4、冷房サイクル22の冷媒蒸発器(エバポレータ)よ
りなる冷却器15、エンジン冷却水を熱源とする加熱器
(ヒータコア)16、およびこの加熱器12を通る空気
とバイパス通路17を通る空気との比を調節する温度調
節部材としてのダンパ18が順に配置されている。
通風ダクト10の最も下流側には、通風ダクト10内で
温度調節された空気を車室内に向って吹出すための2種
の吹出口19゜20が形成してあり、符号19で示す一
方の吹出口は車室内上部に向かって冷風を吹出すための
上吹出口、20の吹出口は車室内下部に向かって温風を
吹出すための下吹出口である。
上吹出口19と下吹出口20は、それぞれ車室内の適当
な箇所に複数個の開口部を設けてそれらをダクトで連結
してもよい。
上、下の吹出口19,20は、ダンパ21によっていず
れか一方が閉塞される。
ダンパ21による吹出口19.20の選択を吹出口切替
と称する。
通風ダクト10に配置された各要素は温度調節ダンパ1
8による温度制御のほか運転者の好みとする運転モード
に従って空気調和に供せられる。
この実施例では主に温度制御について説明する。
冷却器15を含む前記冷房サイクル22は、自動車原動
機としてのエンジン23のプロペラシャフトにてVベル
ト等を介して駆動されるコンプレッサ(冷媒圧縮機)2
4と、コンデンサ25と、受液器26と、膨張弁13と
を冷却器15に配管結合して構成される公知のものであ
り、コンデンサ25において冷媒の熱を放出し冷却器1
5において導入される空気の熱を冷媒に吸収させる熱サ
イクルをなしている。
そして、冷却器15を通過した空気の温度はほぼ0℃と
なり、導入される空気の温度およびコンプレッサ24の
回転速度にはあまり関係しない。
冷却器15の作動、非作動は冷房サイクル22の運転と
ほぼ対応する。
冷房サイクル22はその駆動源であるコンプレッサ24
とエンジン23との機械的な連結機構を断続することに
よって停止し運転される。
前記加熱器16はエンジン23の冷却水ブラケットに接
続された冷却水配管に連結され、エンジン16にて加熱
された冷却水の熱を放出する熱交換作用を有する。
流路調整弁28は冷却水温度に応じて冷却水の流路を、
加熱器16を通るものと図示しないラジェータを通るも
のとで調節し、従って加熱器16もほぼ一定した熱交換
能力を得るようになっている。
温度制御および前記運転モードの制御のために、前記冷
房サイクル22と、通風ダクト10内の内外気切替ダン
パ13、温度調節ダンパ18、吹出口切換さダンパ21
が電気的に駆動される。
電磁クラッチ50はコンプレッサ24とエンジン23と
の機械的な連結機構を断続するもので、電磁線50aを
介して付勢されたときにコンプレッサ24を回転すべく
クラッチを接続し消勢されたときはクラッチを遮断して
コンプレッサ24を停止する。
コンプレッサ24の回転状態をオン、停止状態をオフと
称する。
内外気切替ダンパ13は、ダイアフラム作動器51と、
大気連通とエンジン負圧連通とを切替える三方切替電磁
弁52とからなる負圧作動器によって駆動される。
電源線52aを介して三方切替電磁弁52が付勢される
と、ダ、イギフラム作動器51に負圧が供給され連結機
構51aを介してダンパ13を図示の外気導入状態から
破線矢印方向に比較的急速に引張って内気導入状態とし
、電磁弁52が消勢されるとダイアフラム作動器51に
は大気圧が供給され図示しないばねの力によってダンパ
13を図示位置(外気導入状態)に押し返す。
温度調節ダンパ18はダイアフラム作動器53と、エン
ジン負圧連通および大気連通を制御する2個の電磁弁5
4.55とからなる負圧作動器によって駆動され、電源
線54aにより電磁弁54が付勢されたときはダイアフ
ラム作動器53に負圧が供給されて連結機構53aを介
してダンパ18を矢印方向にゆっくり引き、電源線55
aにより電磁弁55が付勢されたときはダイアフラム作
動器53に大気圧が供給されて図示しないばねによって
ダンパ18はゆっくり押し返される。
両方の電磁弁54.55が消勢されたときは、ダイアフ
ラム作動器53は停止してダンパ18の駆動を停止させ
、そのときの位置に保持させる。
なお、ダンパ18の開度はバイパス通路17を全閉した
図示位置(最大暖房位置)を100%とし、加熱器16
の上流を全閉したとき(最小暖房位置)を0%とする。
吹出口切替ダンパ21はダイアフラム作動器56と、大
気連通とエンジン負圧連通とを切替える三方切替電磁弁
57とからなる負圧作動器によって駆動され、電磁線5
7aにより電磁弁57が付勢されるとダイアフラム作動
器56に負圧を供給し連結機構56aを介して図示位置
(下側吹出)からダンパ21を比較的急速に引いて上側
吹出とし、電磁弁57の消勢時はダイアフラム作動器5
7に大気圧を供給し図示しないばねによってダンンパ2
1を図示位置に押し返す。
制御装置1は電気的駆動部材である上記電磁クラッチ5
0、電磁弁52,54,55,57の付勢、消勢を切替
えて、温度制御および各運転モードの制御を指令する。
また制御装置1は温度制御および各運転モードの制御を
行なうために各種の情報入力手段と接続されており、入
力された情報を予め内部設定された制御プログラムに基
いて処理し上記電気的制御部材を作動させる。
ブロワモータ14は電源線14aにより付勢されたとき
回転して通風ダクト10内に空気の流れを形成する。
ブロワモータ14は空気調和装置が動作状態である限り
、目標とする温度および運転モードとは関係なく作動す
る。
制御装置1に各種の情報を入力する手段としては、内気
が通過するように通風ダクト10の上流部に設けられた
小通路に設置され、内気温度に応じた信号を発生する内
気温センサ60、ラジェータグリルの前面等に通風およ
びエンジン等の輻射熱をなるべく受けないように設置さ
れ、外気温度に応じた信号を発生する外気温センサ61
、温度調節ダンパ18の開度(位置)に応じた信号を発
生する開度センサ62、冷却器15および加熱器16の
熱交換能力に応じた信号を発生するそれぞれ能力センサ
67,6Bおよび制御装置1の近傍に設置される操作パ
ネル2がある。
制御装置1は空気調和装置の近傍に設置するが、操作パ
ネル2は例えば運転席前部の計器盤などに取付けてもよ
い。
操作パネル2には、目標とする内気温度の設定に応じて
信号を発生する温度設定器63、空気調和装置の作動、
非作動を指令するメインスイッチ64、および運転モー
ドを撰択するためのスイッチとして、冷却器15の、す
なわち冷房サイクルの作動、非作動を選択するスイッチ
(以下エアコンスイッチと称する)65、吸込口すなわ
ち内気導入口11と外気導入口12とを選択する吸込口
切替スイッチ66、吹出口の上、下(19,20)を選
択する吹出口切替スイッチ69が設けである。
また操作パネル2には制御中の内気温度を表示する表示
手段を付設してもよい。
装置の電源供給は車載バッテリ3からイグニッションキ
ースイッチ4を介してなされる。
第2図は制御装置1と各種情報入力手段と電気的制御部
材との相互の電気的な接続を示す結線図である。
情報入力手段のうち、内気温センサ60、外気温センサ
61、ダンパ開度センサ62、操作パネル2における温
度設定器63、および能力センサ67,68は、それぞ
れ発生する信号をアナログ電圧信号の形で制御装置1に
入力する。
そのため、内気温センサ60、外気温センサ61、能力
センサ67,6Bとしてサーミスタ等の感熱抵抗素子が
使用され、ダンパ開度センサ62、温度設定器63とし
てポテンショメータが使用され、通電によってその端子
に生じるアナログ電圧を信号線60a、61a、67a
、68a、62a。
63aを介して制御装置1に接続している。
この実施例において、能力センサ67,68はそれぞれ
冷却器15、加熱器16の下流側近傍に配置された感熱
部材とすることができる。
なぜならば、一般に冷却器15、加熱器16は導入され
る空気の温度、量にあまり関係せず冷媒もしくは冷却水
に応じたほぼ一定の空気温度を発生するように設計され
ているからである。
能力センサきして冷却器15から出される冷媒の圧力を
測定するもの、あるいは加熱器16の入口側の温度を測
定するもの等を使用してもよい。
操作パネル2におけるメインスイッチ64は、一端ヲイ
グニッションキースイッチ4に接続し他端をブロワモー
タ14、スイッチ65,66゜69および電気的制御回
路に接続しである。
プロワモータ14は電源線の他の一端が接続しであるの
で、メインスイッチ64が閉成している間回転する。
電気的な作動部材50,52,54,55゜57の電源
線の一端は接地され、他端は制御装置1に接続され、制
御装置1を介して電源供給路が成立する。
制御装置1は予め定めたソフトウェアにて演算処理を実
行する、いわゆるマイクロコンピュータと称される公知
のデジタルコンピュータを主な構成としている。
30は予め定められた制御プログラムに従って演算処理
を行う中央処理装置(以下CPU)、31はCPU30
における演算処理を1ステツプずつ通行させるための基
準クロック信号をCPU30に与える基準発振器(以下
08C)である。
32は前記制御プログラムが格納されておりCPU30
の進行命令ごとに制御プログラムを出力する読出専用メ
モリ(以下ROM)、33は各種データの一時記憶を行
う読出および書込可能なメモリ(以下RAM)である。
34は主演算部と入出力端末部とを結合するインターフ
ェース(以下I10回路)、35は各種データのアドレ
スを指令するアドレスバス、36は制御プログラム、入
出力データ、演算データ等の各種データを伝送する双方
向データバス、37はROM32 、RAM33、およ
びI10回路34の動作状態を指令するコントロールバ
スである。
38はI10回路34を介してのCPU30の命令に従
って温度設定器63、各種測定器60゜61.67.6
8、ダンパ開度センサ62の各信号のうちの1つを、選
択するアナログマルチプレクサ(以下MPX)、39は
MPX38にて選択された信号を2進コードに変換する
アナログ−デジタル変換回路(以下A/D回路)である
40.41はI10回路34を介してのCPU30の命
令に従って電磁弁55.54を付勢するための指令信号
40a、41aを出力するフリップフロップ(以下FF
)である。
これらFFの指令信号40a、41aはスイッチング増
幅回路42.43にて増幅され増幅出力によって開閉さ
れるスイッチ42a 、43aによって電磁弁54゜5
5の付勢、消勢を切替える。
44は定電圧回路で、メインスイッチ64の閉成時に一
定の電圧■。
を発生させて、ブロックで示した各構成要素およびアナ
ログ信号電圧の入力回路に電源供給する。
なお、CPU30はこの定電圧電源を供給されると自動
的に演算処理を開始するものである。
そして、ROM32は第1図のダンパ18の開度を制御
するための電磁弁54.55の開閉を決める演算処理の
手順をステップ単位にて順次記憶した制御プログラムを
格納しており、この制御プログラムに従い08C31よ
りの基準クロック信号に同期してCPU30が演算処理
を実行し、その演算処理途中の各種データーの一時記憶
および読出しのためにRAM33を利用している。
その演算処理に必要な目標温度を示す信号と各種の測定
温度を示す信号およびダンパの開度を示す信号は、MP
X3B、A/D回路39、I10回路34を介して順次
入力し、それから入力信号に基く演算処理結果の、電磁
弁54,55の開弁、閉弁を指令する信号34a 、3
4b 、34cをI10回路34よりFF40,41に
送り出している。
なお、この実施例では説明しないがROM32中に冷房
サイクル22の運転、停止、吸込口の内外切替、吹出口
の上下切替を制御入力条件によって判断する制御プログ
ラムを予め用意し、またその判断結果をI10回路34
を介して受け、スイッチ65.66.69の開閉を行う
スイッチング増幅回路を備えるようにしてもよい。
第3図はROM32に格納されておりCPU30の作動
開始とともに逐次読出されて実行される演算処理の制御
プログラムの流れを示すフローチャートであり、次に次
1,2図の制御系における作動をこのフローチャートに
従って説明する。
イグニッションキースイッチ4を閉成しメインスイッチ
64を閉成すると、CPU30はプログラムのステップ
100より演算処理を開始する。
次のステップ101においては、各種センサ60゜61
.67.68の生じる車室内気温度Tr、室外気温度T
am1冷却器温度Tas加熱器温度Tw、および温度設
定器63で設定した目標温度T setと、ダンパ開度
センサ62で検出したダンパ開度Arを順に2進コ一ド
信号に変換しRAM33の所定アドレスに書き込む。
次のステップ102ではステップ101で入力した各デ
ータに基づいて空気調和装置より吹出す必要熱量、この
実施例ではプロワモータ14の送風能力が一定であると
して吹出空気温度T a oの算定を行なう。
この計算は次式で表わされる。
ただし、T set・・・目標温度、Tr・・・室内温
度、Tam・・・外気温度、C・・・定数、Kset
、Kr、Kam・・・制御系における利得で、外気温度
Tamの影響を受けないで、車室内温度Trを設定温度
T setに一致させるという条件を満足するように予
め実験等により求められたもの。
次のステップ103では、必要吹出温度T a 。
が加熱器温度Twより高いか否かを判別し、もし高い(
yes )場合にはステ、ツブ104でダンパ開度の比
較値A。
を100(%)に設定する。ステップ104の判別結果
がnoのときにはステップ105へすすむ。
このステップ105では必要吹出温度T a oが冷却
器温度Taより低いかどうかを判別する。
もし低い、つまりyesの場合にはステップ106へす
すみダンパ開度の比較値A。
を0(′%)に設定する。
判別結果がnoのときにはステップ107へすすみ次式
でダンパ開度の比較値A。
(淘を算出し設定する。
(2)式による計算は後で第4図について説明するよう
に必要とする吹出空気温度T a oを得る場合におい
て、冷却器温度Taおよび加熱器温度Twに応じたダン
パ開度(Ao)を算出することを示している。
この(2)式による計算の結果、もしくはステップ10
4.106によって、設定されたダンパ開度、の比較値
A。
は、調節しようとするダンパ開度量(調節量)を規定す
るものである。
そして、ステップ108〜112は吹出空気温度T a
oを得るべくダンパ開度Arを比較値A。
に収束させる処理を示すものである。
まずステップ108と110はステップ101で読み込
んだダンパ開度Arが吹出空気温度Ta を得るための
ダンパ開度A。
±a。の範囲と一致しているか否かを判別するもので、
aoはダンパ18の調節位置A。
に若干の範囲を付加して開度制御を安定化させるべくい
わゆる不感帯を設けるための数値である。
そして、ステップ108において実際のダンパ開度Ar
の方が大きいと判定されると、ステップ109に進んで
電磁弁54の開弁を指令しダンパ18に作用する負圧作
動器53の負圧力をゆるめ、ダンパ開度Arを小さくす
る。
またステップ110において実際のダンパ開度Arの方
が小さいと判定されると、ステップ111に進んで電磁
弁55の開弁を指令しダンパ18に作用する負圧作動器
53の負圧力を高める。
ダンパ開度Arが調節範囲A。
+aoに入るとステップ112において両電磁弁54.
55の閉弁が指令される。
これらの指令信号は、I10回路34を介してFF40
゜41を制御する信号34a 、34b 、34cとな
る。
信号34bはステップ109の処理によって出力され、
FF41をセットし、これによって電磁弁54の開弁指
令信号41a(”H”レベル)を発生する。
また、この信号34bはORゲート45を介してFF4
0のリセット信号となるため電磁弁55はそれ以前に開
弁じていても閉弁となる。
信号34aはステップの処理によって出力され、FF4
0をセットして電磁弁55の開弁指令信号41a(”H
1ルベル)を発生させるとともに、ORゲート46を介
してFF41をリセットし電磁弁54がそれ以前に開弁
であっても閉弁させる。
信号34cはステップ112の処理によって出力され、
FF40,41をリセットすることによって電磁弁54
,55の開弁、閉弁状態に係わらず両電磁弁とも閉弁さ
せる。
ステップ109゜111.112のいずれかの処理が終
了すると、ステップ101へ戻って処理をくり返す。
第4図は第3図のステップ102による前記(1)式の
計算処理によって必要とされる吹出空気の熱量が吹出空
気温度T a oとして算出された場合において、この
吹出空気温度T a oを冷却器15および加熱器16
の熱交換能力に応じてダンパ開度A。
(Ar)に変換する、第3図のステップ107の前記(
2)式の計算処理を図表化した特性図である。
第5図は装置の運転作動を経時的に示すタイムチャート
図であり、次に第4図および第5図に従って実際的な作
動例を説明する。
この作動例は、設定された目標温度Tsetが25℃、
外気温度Tamが10℃、必要吹出空気温度T a o
が40°Cで車室内温度Trがちょうど25℃に保たれ
ている状態で、まだエンジン冷却水温度が安定しておら
ず、従って加熱器温度Twが60℃から徐々に80℃ま
で上昇していって安定し、次にこの安定状態においてエ
アコンスイッチ65が開かれ冷房サイクル22が停止し
た場合の作動を示している。
まず、はじめの状態では第4図に示すように冷却器温度
は0℃であるが加熱器温度は60℃であるため(2)式
の計算はa1特性を示すように0℃から60℃までの範
囲をダンパ18の開度量にて調節し得ることを示してい
る。
そして必要吹出空気温度T a oが40℃のときのダ
ンパ開度A。
(Ar )は約66(ト)である。
この状態から第5図aのととく加熱器温度Twが少しづ
つ上昇して80℃になると、第4図に示すごとく特性が
aからa2、そして80℃の特性a3へと破線矢印b0
に沿って移行して安定する。
つまり、エアーミックスダンパ開度A。
が66(%)から、第5図すのダンパ開度Aoが示す様
に50(%)へと移行し安定するようすを示している。
しかして、この時の吹出空気温度T a oは第5図e
の吹出空気温度特性が示す様に目標温度Tset、外気
温度Tamの変化、あるいは外乱による車室内温度Tr
の変が生じない限り、小さい過渡的な変化を除いて加熱
器温度Twにほとんど関係なく安定する。
次にこの状態において、時刻t1にて第5図Cに示すよ
うに電磁クラッチ50の電磁線50aを消勢し、冷房サ
イクル22の運転を停止すると、冷却器温度Taは第5
図dに示すように少しづつ上昇し、外気導入口12より
外気を吸込んでいるのであれば10℃、導入口11より
車室内空気を吸込んでいるのであれば25℃に安定して
いく。
これによって吸出空気温度Ta とダンパ開度A。
の関係を示す第4図の特徴は、aから34もしくはa、
へと破線矢印b2のように変化していくため、ダンパ開
度A。
は、吹出空気温度T a oを一定に保つべく、第5図
すのダンパ開度変化にも示される様に50((4)から
より冷房側へと変化して行き10℃の外気温度を吸込ん
でいるのであれば43(至)、車室内温度を吸込んでい
る場合には27(至)で安定する。
なお、本発明は上述した一実施例に限定するものではな
く種々の実施態様にて実施することが可能であり、以下
に他の実施例について説明する。
上述した実施例では演算処理のくり返しとしてステップ
109,111,112から直ちにステップ101に房
るようにし、デジタルコンピュータの演算速度のみに依
存した周期で制御しているが、別に設けた時計などの手
段により演算周期を決定してもよい。
例えば、ステップ109,111゜112からステップ
101へ戻る過程に時計から発生する同期信号を判定す
るステップを挿入すればよい。
また、温度調節部材となるアクチュエータとしては実施
例に示した構成に限定するものではなく、各種の温度制
御装置に使用される種々の型式の温度調節部材を制御可
能であればよい。
上述の実施例では、計算された必要熱量を得るためにダ
ンパ開度を変化させているが、ブロワモータの送風能力
、例えば回転速度を変化させるようにしてもよい。
また、上述の実施例では必要吹出空気温度T a 。
とダンパ開度A。
との関係を第4図に示すように直線として扱っているが
、曲線の特性を有するダンパを用いる場合においてより
忠実に温度制御をする場合は、基本的な特性のみ折線近
似とか一次ないし数次の関数によって設定し、その傾斜
および平行移動を熱交換能力に応じて変化させればよい
また、目標温度T setは温度設定器63によって人
為的に設定するほか、予め固定してあってもよいし、時
計と組合されて経時的に変化せられるように設定されて
あってもよい。
以上述べたように本発明においては、温度制御に必要な
熱量を求める計算と、その熱量を得るべく熱交換手段の
能力に応じて温度調節手段の調節量を補正する計算とを
分割して行なうから、他の制御入力条件および熱交換手
段の能力の変化が計算処理過程において互いに干渉する
ことが全くなく、従って計算の精度が向上するとともに
、装置の機能を多様化する場合にも計算が分割してなさ
れるため計算データを転用することも容易にでき、空気
調和装置の制御のデジタルコンピユータ化に対して大き
な貢献度を有するものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の実施例になる車両用空気調和装置の
温度制御装置を示すもので、第1図は全体構成図、第2
図は第1図中の電気制御系を示す電気結線図、第3図は
第2図中のマイクロコンピュータ部が行なう演算処理を
示すフローチャート図、第4図は第3図中の補正計算ス
テップ103〜107の説明に供する特性図、第5図は
装置の経時的な作動説明に供するタイムチャート、第6
図および第7図は本発明の構成を示す機能ブロック図で
ある。 1・・・・・・制御装置、15,16・・・・・・熱交
換手段をなす冷却器と加熱器、18・・・・・・温度調
節手段をなすダンパ、53,54,55・・・・・・ダ
ンパ18を駆動するための負圧作動器と電磁弁と電磁弁
、67.6B・・・・・・熱交換能力を測定するための
センサ、102・・・・・・主計算を行なうステップ、
103〜107・・・・・・補正計算を行なうステップ
、108〜112・・・・・・ダンパ18を作動させる
ステップ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 調節部材と組み合わされてその調節部材の調節量に
    より車室に供給される空気の温度を変化させる熱交換器
    を含む熱交換器を含む熱交換手段を備えた車両用空気調
    和装置の温度制御装置において、 少なくとも車室の空気温度とその制御目標温度とに応じ
    て、車室空気温度をその制御目標温度に従って制御する
    ために車室に供給すべき必要熱量を表わす、必要熱量デ
    ータを作成する、熱量演算手段と、 前記熱交換器の熱交換能力に応じた変換利得により1、
    上記必要熱量データを前記調節部材の調節量を表わす、
    調節量データを作成する、変換演算手段と、 上記調節量データに応じて前記調節部材を作動させる駆
    動手段と、 を備えてなる車両用空気調和装置の温度制御装置。 2 前記熱量演算手段が、前記車室の空気温度と前記制
    御目標温度とさらに車室外空気温度とに応じて、前記必
    要熱量データを作成するようになっている特許請求の範
    囲第1項に記載の車両用空気調和装置の温度制御装置。 3 前記熱量演算手段が、次式に従うように必要熱量デ
    ータTaoを作成するようになっている特許請求の範囲
    第2項に記載の車両用空気調和装置の温度制御装置。 ただし、T setは制御目標温度、Trは車室の空気
    温度、Tamは車室外空気温度、K、 l K2tK3
    .Cは定数をそれぞれ表わす。 4 前記変換演算手段が、前記熱交換器の下流側近傍に
    配置された感熱部材により得られる温度信号により前記
    変換利得を定めるようになっている特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の車両用空気調和装置の温度制御
    装置。 5 前記熱交換手段が、前記熱交換器として少なくとも
    加熱用熱交換器を、前記調節部材として上記加熱用熱交
    換器を通過する空気量とこの加熱用熱交換器を側路する
    空気量との比を調節するダンパを包含している特許請求
    の範囲第1項または第4項に記載の車両用空気調和装置
    の温度制御装置。 6 冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、およびこれら各
    熱交換器を通過して車室に供給される空気量の比を調節
    するダンパとを備えた車両用空気調和装置の温度制御装
    置において、 内気温センサ、 温度設定器、 外気温センサ、 前記冷却用熱交換器の冷却能力に応じた電気信号を発生
    する冷却能力センサ、 前記加熱用熱交換器の加熱能力に応じた電気信号を発生
    する加熱能力センサ、 前記内気温センサ、温度設定器、および外気温センサか
    らの信号に応じて、車室空気温度をその制御目標温度に
    従って制御するために車室に供給すべき必要熱量を表わ
    す、必要熱量データを作成する、第1の演算手段と、 上記熱量演算手段により作成された必要熱量データと、
    前記冷却および加熱能力センサからの信号に基づいて、
    前記調節部材の調節量を表わす、調節量データを作成す
    る、第2の演算手段と、上記調節量データに応じて前記
    調節部材を作動させる駆動手段と、 を備えてなる車両用空気調和装置の温度制御装置。 7 前記冷却能力センサが前記冷却用熱交換器の下流側
    近傍に配置された感熱部材であり、前記加熱能力センサ
    が前記加熱用熱交換器の下流側近傍に配置された感熱部
    材である特許請求の範囲第6項に記載の車両用空気調和
    装置の温度制御装置。 8 前記第2の演算手段が、次式に従うように調節量デ
    ータAo(至)を作成するようになっている特許請求の
    範囲第7項に記載の車両用空気調和装置の温度制御装置
    。 ただし、Taoは必要熱量データ、Taは冷却能力、T
    w’は加熱能力をそれぞれ表わす。
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