JPS5935771Y2 - 記録紙送り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は記録紙送り装置に関する。

各種の記録装置或いは記録読取装置では、記録紙を送る
場合、その送り方向が記録紙の幅と常に直角になるよう
にすることが必要である。

もしこの送り方向が蛇行するようなことがあれば記録値
或いは読取値が正しい値に対して変化するようになる。

そのため従来では送りドラムと同軸に一対のスプロケッ
トをとりつけ、又記録紙として両耳端にパーフォレーシ
ョンをもつものを使用するのを普通としていた。

これによればパーフォレーションがスプロケットのつめ
にかかつて記録紙に送りを与えるようにしているので、
何ら蛇行することなく送られる。

しかしこのような構成によればスプロケットを用意しな
げればならないし、又パーフォレーションをもつ記録紙
を使用しなげればならない。

のみならず対をなすスプロケットの間隔に合致する幅の
記録紙だけが使用でき幅の異なる記録紙については正し
く送ることができないようになる。

この考案はスプロケットを利用しないで、かつ記録紙の
幅の如何を問わず、記録紙を正しく送ることを目的とす
る。

この考案の実施例を図によって説明する。

１は記録紙、２は送りドラム、３は複数のローラ、４は
ストッパーである。

送りドラム２は適当な駆動源によって矢印Ａ方向に回転
されるものとし、バネなどによって送りドラム２に圧接
される各ローラ３は送りドラム２に転接して矢印Ｂ方向
な回転する。

しかし図からも理解されるように各ローラ３の回転軸心
は送りドラ、ム２の回転軸心と交差するように配置され
である。

上記の構成において記録紙１は送りドラム２と各ローラ
３との間にはさ１れるように給紙される。

そして送りドラム２が回転することによってローラ３も
回転し、向回転にしたがって記録紙１に送りが与えられ
る。

ところがローラ３の回転軸心は送りドラム２０回転軸心
と交差する方向に向う送り力が与えられる。

すなわち図の例で言えば記録紙１の一方の耳端１Ａが矢
印Ｃ方向に向うように移行していくようになる。

この移行によって耳端１Ａがストッパー４に当接するよ
うになる。

この当接をこえて記録紙１は移行しないので、結局記録
紙１はその耳端１Ａがストッパー４に当接してすべりな
がら送られることになる。

ここでストッパー４を定位置、つまり送りドラム２の回
転軸心と直交する方向に送り力が与えられて記録紙１が
送られるときのその記録紙の耳端１Ａ上に設置しておけ
ば、耳端１Ａがその定位置を常に正しく通過するように
なり、これによって記録紙１の蛇行は確実に阻止される
ことになる。

なおローラ３の回転軸心と送りドラム２０回転軸心との
交差角を大きくしていくにしたがって記録紙１の矢印Ｃ
方向に向かう力が太きくなる。

この力が大きくなりすぎると、記録紙１の腰が折れてし
わになる恐れがでてくるので、このようなことが起らな
い程度に前記交差角を設定することが必要である。

以上のようにこの考案によれば記録紙の一方の耳端がス
トッパーによって規制される定位置を通って送られるよ
うになり、したがって従来のようにスプロケット並びに
パーフオレーションヲモつ記録紙を不用とし、しかも記
録紙としてその幅の定筐ったものを何ら必要とせず、任
意の幅をもつ記録紙を送ることができるといった効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示す斜視図である。 １・・・記録紙、２・・・送りドラム、３・・・ローラ
、４・・・ストッパー １人・・・耳端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転駆動される送りドラムにローラを転接させ前記送り
   ドラムとローラとの間に記録紙をはさんで送りを与える
   ようにし、前記ローラをその回転軸心が前記送りドラム
   の回転軸心と交差するように配置し、前記記録紙の一方
   の耳端側にこの耳端が当接するストッパーを設置してな
   る記録紙送り装置。