JPS5934944B2 - 冷蔵庫キャビネットの製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば本体内の複数個の貯蔵室とこれを仕切る
仕切壁との内壁を形成する内箱を１枚のプラスチックシ
ートによって真空成形法で一体成形される冷蔵庫キャビ
ネットの製造方法に関し、特に、庫内部品取付部の改良
に関する。

この種の冷蔵庫の従来例を第１図及び第２図に示す。

図において、１は内部にそれぞれ独立した冷凍室２及び
冷蔵室３を設けた冷蔵庫本体、４はこの本体１の外箱、
５は冷凍室２及び冷蔵室３の内壁を形成し、プラスチッ
クシートの真空成形により一体に形成される内箱、６は
本体１内を冷凍室２と冷蔵庫３に区分する中仕切部で、
内箱５と一体に形成される。

γは冷凍室２の底部に配設する金属板８の下面に冷媒パ
イプ９を固着した冷却器、１０は中仕切部６内に挿入し
たスチロフォーム等の断熱材よりなる板状の仕切壁であ
る。

この場合、冷却器γ等の庫内部品を中仕切部６に固定す
るには該中仕切部６のプラスチックシート板厚が薄く、
中仕切部６の底面あるいは天井面にネジ止めすることが
強度的な不で不可能である点を考慮し、第２図に示すよ
うに補強部品として取付板１１を仕切壁１０に予めネジ
止めし、この仕切壁１０を中仕切部６内に挿入し、そし
て内箱５にばか孔５ａを穿設して内箱５を介して冷却器
１等の庫内部品を取付板１１に設けたネジ孔１１ａにネ
ジ止めしていた。

しかし、この方法では取付板１１の取付は作業に手間が
かかるばかりでなく、内箱５にばか孔５ａを穿つ手間も
かかり作業性に劣った。

本発明はかかる欠点を除去することを目的とし、例えば
仕切壁としての断熱材表面に取付板を接触させたまま内
箱を断熱板と共に真空成形法により一体成形して取付板
を内箱と断熱板との間に挾持すると共に、取付板のネジ
孔等に内箱が陥入することにより、容易に上記ネジ孔に
取付ネジを螺込むことが出来るようにしたものである。

以下に本発明の実施例を第３図〜第８図に基づいて説明
する。

尚、上記従来例と同一要素には同一符号を付して説明を
簡明にする。

図において、２０は仕切壁本体をなす予め形成した断熱
材で第４図に示すように凹部２０ａを設け、該凹部２０
ａに取付板２１を嵌め込む。

かかる断熱材２０を第６図に示す如く内箱５の真空成形
型２３内にセットし、次に第１図に示す如くプラスチッ
クシート５ａを真空成形型２３の開口部に置き、プラス
チックシート５ａの周辺をクランプ２４にて密着固定す
る。

次に、加熱装置（図示せず）によりプラスチックシート
５ａを加熱してシート５ａを軟化させ、真空成形型２３
に多数設けられた排気孔（図示せず）から真空引きする
と、第８図の実線に示す如く冷凍室２並びに冷蔵室３に
相当する凹部が成形されることにより第８図の鎖線で示
す如く脱型することにより断熱材２０はこの両凹部壁面
に挾持された形態で内箱５が形成させることになる。

この様に形成された内箱５は、第３図に示す如く、プラ
スチックシートが断熱材２０に密着すると同時に取付板
２１のネジ孔２１ａに引き込まれ該ネジ孔２１ａに第５
図に示す目印としての凹部２１ｂが形成されることにな
る。

次に、内箱５を外箱４に組み込み、内箱５と外箱４の間
に注入発泡によりポリウレタン等断熱材１４を充填する
（第１図）。

よって内箱５の中仕切部６に前述の如く、冷却器１を固
定取付するのであるが、該中仕切部３は肉厚が薄く、か
つ、取付板２１のネジ孔２１ａは凹部２１ｂになってい
るため、取付板２１のネジ孔２１ａ位置が判明し、かつ
、先端の鋭利な止めネジ２２を用いて容易にプラスチッ
クシートを破り、取付板２１に蝉込むことが出来るので
ある。

尚、本実施例においては、仕切壁土面の冷却器摩り付は
部について説明したが、仕切壁下面の他の庫内部品取り
付は部に適用してもよく、その他複数個の貯蔵室を仕切
る仕切壁を同じような構成にして庫内部品の取り付けを
容易にすることも出来る。

本発明は以上述べたように構成したので、補強用取付板
を内箱裏面に俄り付ける手間が不要となり、又、内箱に
ネジ止めのためのばか孔を穿つ必要もないという価値の
高い冷蔵庫のキャビネットを提供するものである。

尚、断熱材をあらかじめ真空成形型内にセットして内箱
を形成し、かつ、断熱材と内箱とを同質の材質で構成し
た場合には、内箱成形時、熱のため密着するだけでなく
接着し、取付板にネジ止めした時に取付板の周囲が接着
しているので強度的に強いものになり更に良い結果とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷蔵庫構造の縦断面説明図、第２図は同
上の冷蔵庫における冷却器増付部の縦断面説明図、第３
図は本発明の実施例構造の縦断面説明図、第４図及び第
５図は同上の実施例構造の詳細を示す分解斜視図、第６
図〜第８図はこの発明の実施例による内箱５の真空成形
力法の各工程を説明するための説明図である。 ２・・・・・・冷凍室、３・・・・・・冷蔵室、５・・
・・・・内箱、γ・・・・・・冷却器、２０・・・・・
・仕切壁、２１・・・・・・取付板、２１ａ・・・・・
・取付孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 貯蔵室内の所定ケ所に、真空成形法により成形され
   たプラスチックの内箱を介して、庫内部品を取り付ける
   よう（（シた冷蔵庫キャギネットの製造方法に於て、予
   め形成された断熱材に、上記庫内部品の取り付は位置に
   対応させて、上記庫内部品を増り付けるための取付板を
   設けるとともに、上記断熱材を真空成形型の所定の位置
   に配置する工程と、内箱となるプラスチック材料を上記
   真空成形型にセットし、クランプする工程と、上記取付
   板の少なくとも一部が上記庫内部品を取り付けるための
   目印として上記内箱表面に現われるよう上記内箱となる
   プラスチック材料を真空成形する工程と、上記内箱と外
   箱との空間に断熱材を発泡させキャビネットを形成する
   工程とを備え、上記内箱に形成された上記目印を利用し
   て、上記庫内部品を上記内箱を内して上記取付板にネジ
   止めするようにした冷蔵庫キャビネットの製造方法。 ２ 取付板は、庫内部品を取り付けるための取付孔を有
   し、この取付孔が内箱表面に目印として現われることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の冷蔵庫キャビネ
   ットの製造方法。